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2020.02.29

●2019/20.十五滑目「戸隠」

えー、今週2/24~25は一泊二滑の強行軍スノートリップ。
初日/戸隠、二日目/白馬五竜の信州遠征に出掛けて参りました。

そんな訳での初日滑走記.戸隠篇になりまする。

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7:00、長野駅からアルピコさんで戸隠へ。
三連休の最終日はピーカン冬晴れ、絶好のスキー日和です。
そしてアルパインさんにとっては絶好の冬山日和、バスには飯縄山へ向かう登山客の方々も多く見受けられました。

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アルピコの車窓より.その1。
今冬、信越のスキー業界に最も大きな衝撃を与えたのはこのニュースでしょう。
「飯綱高原スキー場、今シーズンを最後に完全閉鎖」
昭和40年の開業以来、長野市街から一番近いスキー場として市民に愛されてきた里スキー場。
1998年.長野五輪にはモーグルの競技会場となり、里谷多英金メダル獲得の舞台となったのは記憶に新しい所処です。

しかしバブル崩壊/長野五輪以降はスキー人口の減少に加え、温暖化による慢性的な雪不足。
赤字続きで長野市による運営が困難となり民間の運営者を公募するも手を挙げた事業者は無く、今シーズンを最後に55年の歴史に幕を閉じる事となりました。

尚、ラストシーズンとなった今冬も記録的暖冬による雪不足。
全面滑走出来たのは僅か8日間、一部滑走を含めても20日以下の営業でした。
最後にスキー場HPからのコメント↓を転載しておきます。

営業終了のお知らせ 2020.02.18 
令和2年2月16日(日)で今シーズンの営業終了及び完全閉鎖になりました。
12月から営業が開始され、延べで5,100,839人の方にご利用いただきました。
多くの皆様にご愛顧いただきありがとうございました。

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アルピコの車窓より、戸隠神社中社。
戸隠も記録的雪不足の煽りを受け、中社ゲレンデは実質「シーズンクローズ」。
滑走可能だったのは確か2日間位、中社周辺の旅館/民宿には大打撃の暖冬となってしまいました。

元々は国設/村営だった戸隠スキー場ですが、近年の運営母体は目まぐるしく変遷しています。
戸隠村が長野市に合併された2005年に長野市営化となり、2008/09シーズンからは長野市開発公社による第3セクターによる運営。
東急リゾートサービスとの運営提携も開始されました(2012/13シーズンに終了)。
しかし赤字続きで収益が上がらず、市は2018年にスキー場の完全民営化を目指すとの要綱を発表します。
(因みに直近公表データだと、2016/17シーズンは2615万円の赤字)。

そして昨年、戸隠観光協会(旧戸隠村)と北野建設が出資した「㈱戸隠」が設立。
今シーズンよりスキー場を運営する形となりました。
しかし新会社が指定管理者として運営を担うのは一期(5年)単位の契約。
これ以上は赤字が続く様だと、冗談抜きで飯綱高原の二の舞になりかねません。
まぁ戸隠だったら、何処かの事業者が手を上げるでしょうけどね...。

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8:20、戸隠到着...も。
営業開始前のリフトに並ぶのは「ピステバック」背負って「GS板」履いて「レースワンピ」を纏ったJrの面々。
フツーのウイークエンド.混雑風景とは、明らかに異なる雰囲気。
可愛らしさの中にも「ガチ」な空気がプンプン漂っています。

2月25日から戸隠では「2020.第3回戸隠カップユース大会(SAJ公認B)」が開催。
この日は夕方よりTCMとドローが行われるので、参加者は前日入りしているのでした。
因みにカテゴリーはYH/K2、種目はGS(25日).SL(26日)、参加者は200名弱。
今季は長野県内でも雪不足で多くのレースがキャンセル、例年に較べ野沢/飯山/白馬エリアのチームユニが多く目立ちました。

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8:35、アクティビティ開始。
この日の戸隠はライトブルーの青空が広がる快晴。
「キン...」と云う程の放射冷却ではありませんが、-4℃と冷冴な大気。
前夜に多少の降雪もあったので、バーンコンディションは良さそうです。

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一本目は高妻コース。
ゲレンデオープンの時刻、クワッドからの主要5コース(高妻.しらかば.アドベンチャー.チャンピオン.シルバー)は殆どがまだ日陰。
唯一陽の射している高妻から入るのが何時ものルーティンです。

前夜積もった3~4㎝の小雪が利いており、ソフトタッチなコンタクトにグリッピーなバーンコンディション。
一本目から足慣らし無し、トップギアでのミドルカービングが堪能出来ました。

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二本目も高妻。
ギュイーンと伸びる縦目の山回り、ダイレクトな切り替えでガチッと噛むエッジ。
「いゃあ、気持っちイイっ♥」

駄菓子菓子...。

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第3クワッドが...、

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コレです...。
1本目こそ早めに並んで5分待ちでしたが、2~3本目と行列は増し10分以上のリフト乗車待ち。
この調子だと1時間に4~5本の滑走ペースです。
朝イチの一番美味しい時間帯で、流石にコレはストレス溜まる..。

そんな訳で戸隠アクティビティとしては異例の滑走ローテ。
3本目のクワッドを降りると中央エリアを諦め、瑪瑙エリアに流れ込みました。

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9:10、第6クワッドは乗車待ち無し。
背後には高妻~戸隠表山~西岳群と居並ぶ「戸隠険峻屏風」。
第6Qはリフトトップ部からの見返り眺望が白眉なのです。

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メノウのコーデュロイを頂きます。
口開け直後のメノウコースはソフトタッチのデリケートスノー。
過度にエッジ噛ますと却って減速、緩斜面での板の走らせ方が難しい「乙女の柔肌」コンディションでした。

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メノウトップからのワイドパノラマ。
ビューポイントだらけの戸隠でも、一番人気の眺望スポット。
おおっ、今日は北アルプスもバッチリ望める。

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エグいピークが連なる戸隠西岳群。
その背後には、

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白馬三山♬。
右より白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳。

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天狗の大下りから不帰キレ三峰、唐松岳から最低鞍部を経て五龍岳。
一夜山の右奥には八方尾根、五龍岳から続く遠見尾根の下には白馬五竜スキー場のゲレンデも望めます。

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今シーズン、初めて目にする鹿島槍。

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右より爺ヶ岳、針ノ木岳、蓮華岳。
左には爺ヶ岳スキー場、右には鹿島槍スキー場も伺えます。

しかし混雑無く第6Qで回せたのは最初の2本だけ。
以降は第3Qからの流れ込みが増え、5~7分の乗車待ちとなってしまいます。
4本回してメノウ撤収、しゃくなげコースに向かいました。

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9:50、お仙水コースからしゃくなげへ。
このお仙水を少し下りた所にも、圧巻の絶景ビューが待ってます。

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この「スーパー」「グレート」「ビューティフル」「ワイド」パノラマっ♥。
戸隠ゲレンデからのワイドビュースポットと云えば上掲の瑪瑙山トップ。
そしてこのお仙水トップからの眺望が2トップです。

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ちょいズームにて、五龍岳から続く遠見尾根と白馬五竜スキー場。
「明日」の「この時間」は、あそこで朝イチグランプリを滑ってる訳でして。

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10:00、しゃくなげコース。
越水中央エリアに較べやや湿雪コンディション、それでも板は良く走ります。
ただ第4ペアは既に混雑が始まっており、5分強のリフト待ちとなっていました。
しかもペアリフトは相乗りが進まないんですよね...。

第6Qを4本、第4Pを2本回して越水中央エリアに帰投。
1時間経ってるし、乗車混雑も少しはマシになってるかなぁ...。

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なってませんでした⤵...。
つーか、下手すりゃオープニングタイムより人増えてる様な...。

因みにレーサー/上級者の多い(つーか殆どが1級レベル以上)戸隠。
リフトを止める方も殆ど居ないので、各索道の運行速度も他のスキー場に較べ早いのです(第3Q/第4高速ペアで13㎞、第6Qで12㎞)。
それでこの「長蛇の列」ですから、まぁスペックオーバーですね。

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チャンピオン。
所々に吹き溜まりが堆積、グリップ利きすぎて上体が被る場面もしばしば。
それでも下地にアイシーな感じは無く、安心してスキーに身体を預けられました。
うーん、ピステン利いているうちに一本回したかったなぁ...。

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しらかば。
越水中央エリアの中では一番の人気コース。
その分混んでるのと基礎屋さんが多いので、個人的にはあんまり使わないコース。
この日も1日通して回したのは2本だけでした。

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10:50、大体90~110人のリフト待ち行列。
コレには流石に回す気も失せ、一服しつつ今後の身の振り方を思案します。

「よし、昼飯にしよう」。

11時にランチ取るなんて異例中の異例、第一全くお腹減ってません。
しかし「10分以上並んで」→「5分リフト乗って」→「1分半滑る」ローテーションを繰り返すよりは全然マシ。
それに早めの時差ランチ済ませた方が、一般メインのランチタイムにゲレンデが空いてそうです。

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11:15、この英断(?)が予想以上に的中。
軽く蕎麦を啜り20分後の戦線復帰、リフト行列は半分程度に減ってます。
恐らく皆さん同様の考えで、早めのランチタイムに入られた方も多いのでしょう。

んでもって「フツーのゲストはお昼休憩に1時間くらい取る筈」。
つー事は「少なくともこれ以上の混雑は暫く発生しない。/QED」。
このプライムタイムを逃す手は無く、未だ滑って無いコースを回します。

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アドベンチャー。

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やや右下がりの急斜片斜、そして緩~く左にヘアピン。
斜度以上にテクニカルな斜面構成、ショートで回すのに面白いコース。
中盤にアイシーな青光り地雷が隠れており、グリップ外れてすっ飛んでしまいそうになりました。

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続いてシルバー。

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越水中央エリアでは最も南向きのコース。
陽当りの良い分ザラメ化が進み、削れた層も厚くなっていました。

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13:00、遂に「行列ゼロ」となった第3Q。
Jrレーサーの姿が目に見えて減ったので、宿入りかマテリアルチェックかな?。
あとこの日は三連休の最終日、早めに撤収するゲストも多かったと思われます。

そんな訳で遅蒔き乍らの「ヘビロテTIME」スタート。

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13:50、瑪瑙詣&飯縄拝謁。
尚、野尻湖/斑尾山の見晴らしは薄靄が掛かりイマイチの眺望。
写真映えしないので割愛致します。

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しゃくなげは雪が大分緩くなってきました。
合流地点の少し上部では茶色い雪と小石が散見。
このまま降雪の無い日が続くと「しゃくなげ」「とがっきーA」は滑走に黄色信号が灯りそうです。

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第4高速P降り場より、「信濃」と「越後」のW富士。
右手前には両裾を広げる黒姫山、その奥には妙高山。
共通点は噴火で山頂が吹っ飛んだ、爆発カルデラの中央火口丘形状。
妙高の左奥には火打.焼の頚城三山の山容も望めました。

ホント、今日は絶好の山景日和だ事♬。

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15:00、怪無山頂でコーヒーブレイク☕。
サンセットサービスと銘打たれた、コーヒーの無料サービス。
戸隠連峰を眺めつつ、暖かいコーヒーを啜るなんて中々の贅沢です。
さーて、ラスト1時間「ガッツリ」滑りますか。

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アドベンチャー。

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しらかば。

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チャンピオン。

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高妻。
各コース共、日陰に入ってもバーンコンディションは絶好調。
日中の融雪が然程進まなかったので「バリ化」「モサ化」もありません。
あと雪不足とは云え、基本的に雪質自体が湯沢や白馬よりもイイですね。
16時半の営業終了時刻になっても雪面はフラット、コンタクト/グリップも良好。
最後の最後まで「キッチリ」回せました。

と、こんな感じの信州2DAYs初日、戸隠滑走記。
この後はアルピコさん2本乗り継いで白馬入り。
翌日のゲレンデは「ホームコース」白馬五竜で御座います。
おしまい。

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