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2020.02.10

●希少種索道

えー、、本日も例に由ってのスキーネタ、先日は戸隠遠征の拾遺集。
んでもって今日は索道の話柄。
戸隠スキー場に存在する「希少種リフト」のオハナシです。

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「戸隠第5高速ペア」。
戸隠スキー場、越水瑪瑙エリアのボトム~ミドルに架かるペアリフトです。

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索道スペックは敷設距離1016m、高度差約240m。
ペアリフトながら強力な機動力、結構な勾配もスイスイと進みます。

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乗車時間は5分弱、@云う間に降車口到着。
運行速度は概ね12~13㎞を推移、ペアリフトとしては出色の速さです。

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その秘密はコレ。
実はこのペアリフト「自動循環式=デチャッタブルペア」なのです。

一般スキーヤー/スノーボーダー大多数の方々は「高速リフト=クワッドリフト」と解釈されているでしょうが、実際は然に非ず。
クワッドリフトは「quad=4つ/4倍」の意味する通り「4人乗りリフト」の意、決して「高速リフト」を差しているものでありません。
高速リフトの定義は「索道の運行方式=デタッチャブル/自動循環式」に由るもので御座います。

とは云いつつ国内スキー場のデチャッタブルリフトは殆どがクワッド、たまにトリプル。
そんな訳で語彙解釈の勘違いが生じるのでして。
因みに日本国内に存在する「自動循環式ペア」は私め存知の限り、こんな所処↓。
(※印は実際に訪れた事のあるスキー場)。

戸隠(※)/第4高速ペア、第5高速ペア
奥志賀高原(※)/第2高速ペア
野沢温泉(※)/チャレンジ高速ペア
白馬乗鞍/アルプス第3高速ペア、第5高速ペア
栂池(※)/ハンの木高速ペア、からまつ高速ペア
白馬岩岳(※)/中央高速リフト
Hakuba47(※)/Line-E
いいづなリゾート/第2高速ペア
X-JAM高井富士/第3高速ペア
尾瀬戸倉/第3高速ペア
開田高原マイア/第2高速ペア

あとうろ覚えな記憶では、「戸狩」と「菅平」にも高速ペアが有った様な...。
因みに現存していませんが八方尾根の「チャンピオンスカイ」も高速ペア。
学生時代に八方で住み込みしていた際には、ヘヴィユーズしていたリフトでした。

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こっちから見た方が構造は解り易いですね。
奥が折り返し滑車、手前が場内レール。
乗降客数の少ないペアリフトなので、減速してからの回送距離(Uターン部)がクワッドより短いです。
そしてクワッド/トリプルとは異なり、車庫線と搬器の格納庫はありません。

建屋の規模自体は固定循環式ペアリフトの補正レベル。
クワッドに較べコンパクトに済む(=お金掛かんない)のも利点です。

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でもシーズンオフ中には搬器回収されています。
多分「レストハウス岩戸」か「シャルマン戸隠」、若しくはクローズした「めのう」に格納されているのでしょうか。

と、こんな感じの戸隠「索道」ネタ。
あと、2月10日から中社ゲレンデもオープンしたみたいですね。

 

 

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