●水鏡
慎むべき年にて、過ぎにし五月の癸丑の日、
法輪寺橋へ詣で侍りて、やがてそれより、
遍照寺池に、昼つ方ほどに参り着きたりし。
えー、4月15日から件災禍の自粛強制で暫くオヤスミしていた場末の飲み屋。
時間/客数と縛りはありますが、一昨日より様子見を兼ねて営業再開致しました。
で、本日は休業中の「天岩戸」、帰京時の拾遺集.その2。
5月10日ログの続篇で御座います。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2020/05/post-7c0883.html
この日の午前中、ミヤコ洛西は風無く穏やかな陽射し。
中之島デルタから眺める「大堰の合わせ鏡」が中々と見事なものでした。
そんな訳でチャリを扱ぎ出し、一路北嵯峨方面へ。
嵯峨/嵐山周辺でも随一の「水鏡の名所」に向かったのでした。
嵯峨野で「水鏡」と云えば此処、広沢池。
池面に映る遍照寺山、予想通り見事な投影具合です。
唯一残念だったのはコレ。
愛宕さんの頂は厚雲に覆われ「逆さ愛宕」は望めませんでした。
尚、本日の文頭は四鏡の一、「水鏡」の序文に由ったものにて。
「慎むべき年にて」てのは原文ママ、何とも因果な枕ですね。