●2020/21.三十滑目「白馬五竜&47」
えー、今週の「第七次白馬遠征」…では無く先週の「第六次白馬遠征」の滑走記。
2020/21シーズン節目の「30滑目」となった3月11日(木)。
この日は初夏を思われせるピーカン下の春スキーとなりました。
3月11日、五竜の朝。
とおみゲレンデのテラスは薄らと雪化粧。
7ː20、定点観測。
早朝の冷え込みを利してスノーマシンがフル稼働中。
風に流された人工雪が椅子やテーブルに積もっているのでした。
8ː00、営業前のキャビン駅。
約30人の行列も、その殆どがアルパインの方々。
スキー/ボードを持っているゲストは数える程でした。
8ː15、今日のテレキャビンは「ヤル気満々」。
通時は約15㎞で運行しているゴンドラが、この日は18㎞を超える高速運行。
乗車していて明らかに「速い」のが実感出来る程でした。
搬器の速度設定、間違ったのかな?。
一番乗車の搬器№は「1番」。
おっ、スタート早々縁起良いなっ♪。
幾重にも織り成す藍染の山々と棚白ぶ春霞。
山頂駅には水墨画の山絵巻、幻想的な風景が広がっていました。
「白馬は 国のまほろば たたなづく 青がき山籠れる 白馬し 美し」
8ː25、「業務連絡、トップ61番」。
今日も元気に一番乗り。
何時もの如く、グランプリ貸切タイム。
無人の一枚バーンを眺めますが、
「…」。
スロープはガタガタのボコボコ、ピステン荒れが惨い…。
まぁコレも春スキー、朝イチの風趣。
ただ今年のグランプリは、例年に較べ圧雪がラギッドに思えます。
聖岳、美ヶ原と八ヶ岳。
三月も初旬を過ぎると、春賀か掛かり朧な見晴らしとなる東南方面のパノラマ。
この日は気温の割に澄んだ大気、季節を考えるとBESTな山景眺望が広がっていました。
「Landing…」。
この日のグランプリは上掲通り、荒れた圧雪状況。
レーン段差やダマは兎も角、突如視界に飛び込んでくるクラックの方が怖い…。
只、バーンの氷化は前日より大人し目で、少し緩めのセメント状態。
これなら少しデラ掛かればロングで回せそうです。
斜めから見るとこんな感じ。
この日は朝イチキャビンの乗客が殆どアルパインの方々。
二番手ゲストは大分後ろだったので、のんびり写真が撮れたのでした。
轍のクラックとレーン段差は、ゲレンデボトムでより顕著に。
どの辺にどんなトラップが有るか、情報収集しながらの1stラン。
2本回した後、搬器の上で着替えタイム アッハーン。
早朝時点で気温は4~5℃、「暖かい」と云うより「暑い」。
早々にジャケット脱いでミドラー滑に切り替えました。
アル3側~センターより、アル2.4側の方が圧雪荒れマシ。
オープニングからの3本はこっちのラインでミドル~ショート回し。
大体のバーン状況も理解したので、3本目から大回りに切り替えます。
三月に入って「やっと」復調した大回りは、この日もFeelin' Good。
調子が良い時の高速ロング回しは楽しくって仕方有りません♪。
でも、この滑りをハイシーズンにやっときたかったなぁ…。
10:30、happyhour終了。
ボチボチとグラニュー糖が大量生産し出す時間。
一番美味しい時間帯を回し終え、暫く撮影タイムに入ります。
飯綱~志賀~四阿山~浅間山のパノラマ。
山座同定と解説は散々やってるのでパス。
一夜山の向こうには毛無山(野沢温泉)の稜線。
その奥には真っ白に冠雪した越後三山。
飯縄山の向こうには左端に鳥甲山、中央のテーブルマウンテンは苗場山。
まだまだグランプリ回しは続きます。
削られたグラニュー糖の層が厚くなってきましたが、下地は捉えらるレベル。
グサ雪/ザブ雪のコンデションを物ともせず、快調な滑りが続きました。
正午になるとアルプス平は直射日光に曝され、気温もグングン上昇。
ようこそ、日焼けサロン「グランプリ」へ。
こうなると南斜面のグランプリは、加速度付けて融雪進行。
アル3回しを一旦切り上げ、北斜面の47ルート1へ向かいました。
ようこそ、日焼けサロン「ヨンナナ」へ。
ラインCは方角的に陽射しと正対、こっちも暑いのに変わり無しです。
R1は比較的良コンディションを維持。
何より人が殆ど居ないので、狭いコース幅でも好き勝手にラインが選べます。
珍しくコース途中に止まって二写。
つーか、昨日からのザブザブ悪雪滑の疲れがこの時間帯に来て表面化。
腰と広背筋に疲労蓄積、前傾姿勢を取り続けるのが厳しい…。
何時もはノンストップで下りるR1も、途中で一度止まらざるを得ませんでした。
13:00、今日の五龍岳。
ラインEのアンパンマンと索道男子。
ルート1を1時間回して漸くのランチタイム、エスカルへ寄港します。
パノラマトップより、白馬/小谷ゲレンデ雁行図。
「HAKUBA VALLEY 」のスキー場が一番多く見渡せるアングル。
「10」あるハクバハレー.ゲレンデの「7つ」が視野に収められます。
足元は五竜/パノラマゲレンデ、眼下には47/ルート8、左手前の尾根は八方/リーゼン。
正面の逆三角形が岩岳/サウス、正面奥には栂池、白乗、コルチナ。
13:20、エスカル飯。
こんな陽気だと、アウトドアでピクニックランチ。
山麓では気温10℃超えてたんじゃないでしょうか。
13:55、アクティビティ再開。
さーて、あと2時間ガンガルぞー!!!。
キャビンより鳥瞰するとおみゲレンデは「妖怪跋扈」のブレーキングスノー。
超テクニカルな緩斜面(苦笑)となっていました。
15:30、遂にクラスト祭り開始。
日中の「怪獣ザブザブ」が日陰のパックで進化、「超獣バキバキ」へエボリューション。
グランプリのワイドバーンは一面「修羅の海」と化していました。
でも荒れ具合自体は昨日よりマシ、これならギリギリ回せるレベルです。
Alps360を前景に、戸隠西岳群と飯綱連峰。
クラストバーン「だけ」を回す体力は残っておらず、時折パノラマを挟むローテーション。
ま、昨日と同じパターンです。
この日は帰途の都合もあり16時のゲレンデ撤収。
ま、残存燃料的には丁度良い引き際だった鴨ね。
おしまい。