●2020/21.四十九滑目「月山」
えー、入梅間近にも関わらず、私めは例に由っての雪山行脚。
6/6~6/9は夏スキーライフ、第二次月山遠征に逝って参りました。
でもって今回の遠征が今季月山の、そして今季スノーライフの最終滑。
そんな訳での2020/21シーズン.カウントダウン「2」。
遠征二日目.6月8日(火)の滑走記で御座います。
7:40、下駅とーちゃく。
6月に入っての好天続きで姥沢県道の残雪も殆ど融けちゃいました。
リフト架け替えの際、除雪の必要も無さそうです。
8:00、ペアリフト営業開始。
誰もリフトに乗らないので口開け乗車。
まぁこの季節のゲレンデ一番乗りは、何も良い事ありませんからね(後述)…。
隣には愛人…では無く愛機。
「BLiZZARD SRC RACING」2015/16モデル。
3シーズン主戦板として活躍の後、2018/19シーズンからは春のコブ板用。
最近は「二号さん」扱いですが、それでも彼是6年のお付き合いになります。
尚、彼女とは翌日に破局を迎えるのでした。
「バッサバサ🌀」と揺れるブナの梢。
この日は予報通り高曇りの空、そして強風のお天気。
リフトが止まる程では無いものの、風の止まない一日でした。
無人のフィールドを眺めるのは気持ちのイイものです。
なーんて呑気に貸切タイムを楽しんでいたのでした。
この後訪れる悲劇を知る筈も無く…。
おはようございまーす。
曇天空の下、霊峰月山は威風堂々の佇まい。
1本目は沢落ちのノリ面コブ→沢上をトラバースしてシマ左のコブラインへ。
6月とは云え、夜間の気温はそれなりに冷え込む月山。
ファーストトラックのコブは「パリパリ」「ツルツル」にクラスト。
しかも風に叩かれウインドパックも入っています。
硬い表雪と脆いザク雪が混在するテクニカルなモナカ雪。
安全策取って難度の低いコブをチョイスしたのですが…。
スピードの乗るクラスト雪は表カリカリ、しかし中はザクザク。
ターン中に足場崩れる→引っ掛かって逆エッジ→バランス崩して減速出来ず
→後ろに乗って操作不能→発射転倒。
ツルツル斜面を背中でスケート、そのまま50m程「滑落」。
漸くストップすると、彼方上にはMy板が突き刺さっておりました…。
うーん、初っ端から心が折れる…。
コブで弱気の虫が疼き出すと何やっても駄目、気持ちも腰も引けちゃいます。
そんなモン、何処にもありゃしません…。
そう、何があってもコブと戦うしかないのです。
暫くは悪いイメージを払拭する為、専守防衛の安全滑。
浅くて広いラインを探して「ズルドン」に終始した滑りを続けます。
1時間半/4本回して漸くマインドリセット完了。
少し休憩入れてリスタートする事に致しました。
9:30、東南の空が晴れて来ました(^^♪。
青空が見えるとテンションもup、ガンガッテ攻めるぞ。
シマ上の短いコブライン。
中低速でズラしメイン/重心の下でスキーコントロール/テールとコブ頭で減速。
一発目で轟沈した後、暫くは基本に忠実な滑りを繰り返してたので、少しづつ速度とコブ難度を上げても対応がスムーズ。
これは「怪我の功名」なのかな…?。
トラバース路最奥のシャローバンクのコブが今日の「メインバンク」。
雲間より青空覗き、時折陽光も射す穏やかなスキー日和。
正午を回る頃までは、薄晴れの良天候が続きました。
観光Tは水曜日運休、従って明日はオヤスミです。
この翌日が遠征最終日の私め、これが今年最後の「鶴さんTバー」回しなのでした。
11:40、姥ゲレンデから大斜面へ
ワイドバーン全域がスプーンカットの出来損ない。
しかも風に叩かれたウインドパック、曇り空なので雪も緩んでいません。
「ガゴガゴガガガ…」と、洗濯板の上を滑ってる様でした。
午前中は大斜面×9、Tバー×6本回して終了。
お昼は下駅で鍋焼きうどんを食します。
午後は大斜面回し専。
上のトラバース路入口は「木の根」「朽木」「クマザサ」のトラップ満載。
何人かのゲストが左側のヤブに突っ込んでおられました。
14:20、コブ畑13本目。
そろそろ疲労蓄積、だんだん膝が入らず後ろに乗る、上体もブレる。
やっぱり大斜面のコブ回しは10~12本位が限度かなぁ…。
15:10、15本目でギブアップ。
これ以上回しても得る物無し。無理して怪我する方が怖いです。
それでもこの日は1本目のクラッシュから立て直し、充実したアクテビティ。
ソコソコやり切った感もあり、満足出来る滑りも多かった一日でした。
この後は「UD.花と植物シリーズ」、高山植物ウオッチングに向かうのでした。
つづく。