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2021.08.25

●「京都西山縦走トレラン」その②

えー、今週日曜日は雨間を縫っての山行アクテビティ強行。
「From嵐山to大山崎」への京都西山/乙訓トレランに逝って参りました。

そんな訳での山走記その②、老ノ坂峠~小塩山篇で御座います。

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11:00、国道9号.老ノ坂峠を通過。(DST/12.86㎞ Time/2:18:33)
老ノ坂トンネルの手前で左へ折れ、首塚大明神方面へ進みます。
基本的に交通量の多い国道なので、横断には要.注意。

尚、此処から先の「乙訓トレイル」パートは全て初走破となるコースです。

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道角に小さな標識有。
民家の点在する舗装路を道なりに500mほど進むと、

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大枝(江)山への取り付き。(DST/13.74㎞ Time/2:26:35)
古より「西の白虎」として使われてきた山陰道、旧道の老ノ坂(大江関)です。

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「従是東山城國」石碑。
ココから先は「丹波国」、「洛外」はおろか「山城国」でもありません。
平安の御代には「四堺の一」に数えられ、ミヤコに穢れを持たらす不浄の入口でした。

因みに大江山には鬼退治の伝説が3つ残っていますが、その場所には諸説有り。
一つ目(彦坐王/神話期)と二つ目は(当麻皇子/6C)の時代は、山背国よりも丹後国の方が先進国だった時代。
大王/朝廷が地方(丹後)の有力豪族を討った話を鬼退治伝説とした思われますので、場所は丹後の鍋塚大江山かと思われます。

でも、三つ目の酒呑童子伝説(源頼光/10C)に関しては、こっちの大江山説も有力。
まぁ「物の怪/鬼/幽霊」が出るのはミヤコに限らず、大体が「都市」と「辺土」の端境。
本当の山奥に化け物が出ても、誰も気付かないですからね。

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このゲートを超えて林道に入ります。
「サヨナラ山城国(都落ち)」ってな感じです。

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ゲートから少し進むと、早速「ルートミス」のトラップ。
林道を道なりに進んでしまいそうですが、目の前に小さな標識有。
事前に知ってないと可也の確率で見落としてしまう分岐です。

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林道を離れ、大枝山の取り付きに入ります。

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ヤセ尾根の急坂。
0.7㎞で約180mの高度上昇と、距離/勾配は然程ではありません。
但し坂路を直登するコース取り、スペック以上の急登に感じます。

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「あと半分」の目安。
登坂区間の中間辺りに鉄塔が立ってます。

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11:25、急坂を上り切ると大枝山。(DST/14.49㎞ Time/2:42:15)
殺風景なフェンスに囲まれた、NTTの無線中継地跡です。

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金網には西山連峰トレイルの案内板が掛かってます。
標識に従い、フェンス沿いを左手に進むと西山団地に入ります。

あ、でもその前に。

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コレは撮っとかないとね。
フェンス沿いを右手に逆走すると、直ぐ先に山名標が有ります。

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大枝山を後にし、砂利道の林道を進ます。
ソーラーパネルの群落(笑)を過ぎ、車止めのフェンスを越えます。

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西山団地の区画エリアを道なりに直進。
何故か左手の方を「チラチラ」と意識しながら走ります。

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「見つけたっ♪」
今回の西山乙訓トレイル、里山低山が故に行程中の水場は「ゼロ」。
しかし夏場の35㎞超山行で水補充出来ないのは辛い…。
つーか最低でも3リットル背負わないといけないので、荷物が重くなる…。

そんな訳で色々下調べしたら、ココと柳谷観音に自販機の所在を発見。
水場代わりの補給ポイントにしたのでした。
因みに500mlも350mlも全品All100円、お会計は¥300也。

あと西山団地内には、この先少し先の左手側にも自販機あります。

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自販機前で20分小レスト、山行再開。
西山団地の東端、南のグラウンド入口に差し掛かります。
左手のゲート有る方を直進。

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11:50、南のグラウンド(嵯峨美グランド)通過。(DST/15.94㎞ Time/2:52:37)
右横の脇道が大暑山へのトレイルヘッド。

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例によって小っちゃな標識。

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杉と雑木の混成林トレイル。
急坂や難路は皆無の上りパート、MTBライダーが好みそうな穏やかな勾配です。

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程無くして鉄塔の立つ小躍り場に出ます。

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コースは道なり直進ですが、大暑山はルートを少し外れた所に有り。
標識の→方向にスイッチバック。

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12:00、大暑山。(DST/16.65㎞ Time/3:03:54)
樹林帯に覆われた陰気&地味ピーク。
真夏の炎天下には絶対に訪れたく無い山名、今日は涼しくて助かった♥。

因みにこの日の山行、ココが中間地点辺り。
但し「ルートミス」しなければ、の話ですが…。

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緩やかに上った分(100m高度上昇)、緩やかに下る(60m高度下降)てな感じ。
南グラウンドから林道出合までのトレイルはホントに穏やかです。

あと大暑山から500~600m進んだ地点で直角に折れる左折ポイント有り。
小さい標識とリボン掛かってますが、見落とす可能性があるので注意です。

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御約束の廃車フォト。
ココまで持ってきて不法投棄する手間暇の方が大変な気がしますが…。
因みにメーカーはMazda、車種は不明。

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12:10、府道141号(小塩山大原野線)の舗装道に出ます。
右が小塩山方面ですが、何を勘違いしたのか左折進行。
間違いには直ぐ気付いたものの、12分のロスを食っちゃいました。

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府道出合を右手に数分進むと、小塩山への登山路取り付き。

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トレイルに入ります。
でも、また直ぐに舗道に出るんですけどね。

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小塩山頂周辺は「鉄塔銀座」の「アンテナ銀座」。
これは国土交通省の無線中継所。

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舗装路のどんつきが淳和天皇陵。
何で西院作った方が、大原野の山奥に陵墓あるのかしら?。

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此処のパートだけ「登山」では無く「参拝」。
苔生した石畳の参道を上ります。

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淳和帝.円丘陵。
因みに淳和帝は火葬後、この大原野で散骨(歴代天皇で唯一の散骨葬)されました。
現在の陵は後世(江戸末期)に築かれたものです。

正面左手側から陵墓に沿い、背後に回ると小塩山です。

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12:40、小塩山。(DST/20.23㎞ Time/3:41:33)
因みにこの小塩山、大暑山と対を成して小暑山と云う名称だったのが、何時の間にか「しょうしょ」→「おしお」と発音が変わり「小塩山」となったと云う説があります。
扨果、真偽の程は如何に?。

小塩山からも引き続き乙訓トレイルを南進。
森の案内所からポンポン山へ向かいました、つづく。

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