« ●紫の上 | Main | ●牛乳ラヴァーズ »

2021.08.29

●「京都西山縦走トレラン」その⑤

えー、先週の日曜日は雨間を縫っての山行アクテビティ強行。
「From嵐山to大山崎」への京都西山/乙訓トレランに逝って参りました。

松尾山→西芳寺谷→唐櫃越→老ノ坂峠→大暑山→小塩山→ポンポン山→釈迦岳→西山古道→柳谷観音と辿ってのオーラスパート。
山走記その⑤は「柳谷観音~大山崎駅」篇になりまする。

Dsc00590
15:40、柳谷観音(楊谷寺)で最後の給水。(DST/32.36㎞ Time/6:02:00)
京都西山縦走/乙訓トレイルの中で、水場は西山団地と柳谷観音のみ。
(水場つっても、共に自販機ですが)

まぁ此処まで来れば残り行程6㎞、水分消費する上りパートもありません。

Dsc00589_20210826123401
10分休んでアクテビティ再開。
雨が降ったり止んだりのチラホラ降り。
本降りになると面倒なのでちゃっちゃと出立します。

Dsc00591
柳谷観音門前の舗道は二本に分かれてます。
右手の島本方面(府道734号)に進路を取ります。

Dsc00592
ちょい進んで霊園を過ぎた所の分岐。
この高速下の道路を左に入ります。

Dsc00593
前半檜林/後半竹林、一本道の山間林道を進み、

Dsc00595
柳谷から小走りで約10分、浄土谷の道に出ました。
右に下ると乗願寺、左を上ると天王山への取り付きです。

Dsc00596
16:00、天王山ハイキングコースの取り付き。(DST/33.87㎞ Time/6:12:59)
浄土谷の分岐から1分程進んだ右手側です。

Dsc00597
この日最後のトレイル区間。
田畑の間を通る山路、少しヤブ漕ぎして進むと、

Dsc00598
花崗岩の狭い歪路上りに入ります。
人の往来と雨水浸食で深く削れたV字谷形状。
凹部には此処数日の大雨で、雨水が溜まり足の置き場が無い…。
まぁ距離が短いのが救いです。

Dsc00599
16:10、花崗岩帯を上り切ると 小倉神社分岐。
右手の天王山/大山崎方面に進みます。

Dsc00600
小倉分岐からは至極快適なドフラットトレイル。
天王山まで殆ど「走りっ放し」でオケーです。

Dsc00601-2
途中の分岐。
標識では「左/天王山方面」となっていますが、此処は右手をチョイス。
「例のピーク」に向かい、雑木の疎林帯尾根を上ります。

Dsc00604
16:20、直ぐに丸太組テーブルの置かれた踊り場に到着。

Dsc00605
ウイスキーラヴァー必踏の頂、「サントリー山」。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/08/post-e10e64.html

でも京都のバー関係者も、ココ知らない人は意外と多く。
因みに乾杯は勿論同社の商品、柳谷観音で購入したペプシ。

山頂を左に折れハイキングコースに戻ります。

Dsc00607
竹林帯に入ると天王山はもう直ぐ。
天王山はハイキングコースのルートを少し外れた所。
標識の立つ分岐を軽く一足登すると山頂です。

Dsc00610
「時はいま 天の下たる 葉月かな」
この日の山行、最後のピークハント。

Dsc00609
16:30、天王山。(DST/36.45㎞ Time/6:39:55)
松尾(275m)沓掛(414m)大江(455m)大暑(567m)小塩(642m)ポンポン(678m)釈迦(630m)サントリー(295m)と来て、この日9座目。
如何にも「京都トレイル」と云った低山縦走でした。
あとは史跡や文化財が点在するハイキングコースをのんびりと下山。

Dsc00614_20210826123601
酒解神社。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/08/post-c1d733.html

Dsc00616
旗立松展望台からの見晴らし。
桂川/宇治川/木津川が合流して淀川になる三川合流地帯を見渡せます。
因みにウチ(桂川起点)からココ(三川合流地点)までは18㎞。

Dsc00617
酒解社.大鳥居。

Dsc00621
山麓の宝積寺でトレイル終了。
あとは境内の石段を下り、山崎の市街地に入ります。

Dsc00620
左手には三重塔。
各層の逓減率が少なく、プロポーション的にはイマイチ。

Dsc00623
16:55、大山崎駅到着、フィニッシュ。
途中に大きなルートミスが一発ありましたが、概ね予定通りに終了。
因みにこの日の山行スタッツは以下の通り。
道間違いのロストが無ければ36㎞位の行程だったでしょう。
・山行時間/6:59:48 ・山行距離/ 38.27㎞ ・獲得標高/上昇1860m 下降/1881m

と、こんな感じの「京都西山連峰.乙訓トレイル」フルパート縦走。
基本的には危険個所や急坂の殆ど無い、穏やかなハイキングコースでした。
但しルートミスの原因となりそうな、見落とし易い分岐が幾つか点在。
それと舗道から登山路への取り付きも解り難い箇所が多いです。
特に引っ掛かり易そうな「トラップポイント」は以下の5つ。

①老ノ坂峠の林道から大江山に向かう登山路の分岐(取り付き)。
②西山団地の南端から大暑山へ向かう南グラント一帯と取り付き。
③小塩山から鉄塔過ぎた辺りにある、スイッチバックの分岐。
④釈迦岳直下から善峯寺/楊谷寺方面の判然としない枝分かれ路。
⑤楊谷寺から浄土谷/天王山へ向かう舗道エリアの進路。

「乙訓トレイルマップ」や「山と高原地図」だけだと迷子になる事必至。
ヤマレコやヤマップの山行記録で下調べしとかないと、ルートミス「オンパレード」の山行になる危険性大です。
里山低山独特の「舗装路/登山路の出入り」が多いトレイルなので、特にロード区間の進路と次のトレイルの取り付きはしっかり調べといた方が良いでしょう。

逆に「ココは気持ち良く走れた」ってパートは以下の3つ。
・西山団地南グランド~大暑山~林道出合
・西山古道~こもれび広場
・小倉神社分岐~天王山
あと、多少のアップダウンはありますが「森の案内所~ポンポン山」も明朗で気持ちの良いハイキングコース。
基本一本道で標識も沢山立ってるので、乙訓トレイルでは一番安全なパートです。

正直、京都一周トレイルに較べると標識は少なめでヤヤコシイ箇所も多し。
初心者や山読みに自信の無いハイカー/ランナーの方は、初踏破される際はコース経験者と同伴された方が良いでしょう。

Map-2_20210826123701
乙訓トレイル&京都一周トレイル、簡説と概念図。

伏見桃山を起点とする「京都一周トレイル」は西山コース(松尾山~苔寺谷)で終点となりますが、この後も京都西山群を縦断する登山路は続いています。
乙訓トレイルはその洛西山域から北摂府境を伝うトレイル。
苔寺谷~大山崎のコースをメインルートとしていまがすが、他にも様々なサブルートが存在します。

しかかこのコース、何故か「京都一周トレイル」からは除外されています。
確かに一部が京外(亀岡市/長岡京市/大山崎町)を走っていますが、トレイルの殆どは市内(行政区としては西京区)にも関わらず、です。
その理由はと申しますと、やっぱり「乙訓は京都じゃない」からでしょう。

ミヤコ人(洛中視点)からすれば、乙訓(向日市/長岡京市/大山崎町)に対する認識は「山陰道」と「西国街道」の宿場町。
鄙びた嵯峨野の洛外民の私めからしても「京都はギリギリで西京極/桂まで」と云うイメージです。
他にも京都一周トレイルからは「比叡山北稜」「大原三山」「愛宕山地」が外されてますが、それも同様の理由でしょう。
まぁそれ以外にも登山路の整備状況や安全面、アクセスの利便性。
あと地権者との兼ね合いと云った原因も考えられますけどね。

以上、京都西山連峰トレラン.五部作の終でした。

|

« ●紫の上 | Main | ●牛乳ラヴァーズ »