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2021.10.02

●「谷川岳馬蹄形縦走.クラシカル」その③

えー、先週火曜日(9/21)は谷川岳へトレラン遠征。
1Day馬蹄形縦走(半時計周り)山行記.続々篇で御座います。 

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谷川岳馬蹄形縦走.概念図。
登山口からの急登を経て白毛門/笠ヶ岳/朝日岳/JPの馬蹄形右半分の山々を踏破。
上越国境稜線に乗り、清水峠に下った後は七ツ小屋山/武能岳へ向かいました。

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10:25、清水峠を通過。(DST/11.82㎞ Time/3:29:11) 
馬蹄形縦走路の最低鞍部(1453m地点)、とは云っても松ノ木沢ノ頭とほぼ同じ標高。
この先も幾つかのコルを通過しますが、これ以上高度を下げる事はありません。

そして清水峠は馬蹄形の頂点、これより「Ω」の左半分(12時~6時方向)に突入。
正面に見える頂は冬路ノ頭、七ツ小屋山はあの奥向こうです。

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10:35、ササ原のピークを上り切ると冬路ノ頭。
七ツ小屋山の望める尾根路に上ってきました。

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支尾根から山腹を経て主稜線へ。
清水峠→七ツ小屋山への登坂は、比較的軽微(1.5㎞で約250mの高度上昇)。
馬蹄形(反時計回り)全行程の上り返しの中でも、一番楽チンなレベルです。

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稜線に出ちゃえば七ツ小屋山は目の前。
山頂に立つエクスカリバー(山名標)も目視で捉えられます。

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10ː55、七ツ小屋山を通過。(DST/13.38㎞ Time/3:55:23)
距離的に馬蹄形縦走の中間地点。
馬蹄形.主要ピークの中では最も低い頂(1674m)ですが展望は抜群です。

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七ツ小屋山より、これまで辿ってきた馬蹄形縦走路.前半パート。
松ノ木沢ノ頭からジャンクションピークまで、全部望めます。
2時間半前は「あっち側」から「こっち側」を眺めてたと思うと、何だか感無量…。

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笠ヶ岳~朝日岳の間をズームにて一写。
こうして見るとギザギザの鋸刃、小さなアップダウンを繰り返してたのが解ります。

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背後の北面には東洋のマッターホルン.大源太山。
谷川連峰の中では数少ない未踏破の山…、つーより「岩塊」。
1600mに満たない標高ですが、その威容は2000m級以上の存在感。
何時見ても登頂意欲をそそられる秀峰です。

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北西方面には湯沢町が一望の下。
秋葉山と立柄山と魚沼丘陵に挟まれた、魚沼盆地の南端です。

「越後湯沢駅」に「GALA湯沢」に「布場ゲレンデ」に「中央公園」に「岩原ゲレンデ」。
「ライオンズマンション第2」「ヴィクトリアタワー湯沢」「ナスパニューオータニ」。
湯沢の主だった施設や建造物がミニチュアみたいに望めました。

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七ツ小屋山から蓬峠へ向かいます。
うひょーっ、何てやかで解放的なトレイル♡

小さな勾配はあるものの、基本的には下り基調/しかも緩やかな起伏。
馬蹄形縦走路.中盤のハイライトにて「最も走れる」至極のトレランパートです。

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ササ原の正面には、今日のラストピーク三連発。
右より茂倉岳~一ノ倉岳~谷川岳。

清水峠~蓬峠間は刈払いもしっかりされ、山路コンディション良好。
小さな池糖を横目に眺めつつ、笹の大海原を進みます。

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右手には苗場山と外輪山群。
左手のテーブルマウンテンが苗場山の山頂台地。
鋭角に折れたコルから、中央の一段下がった稜線が神楽ヶ峰/1984P/1921P。
苗場山と鏡合わせにした様な右手の頂群が霧ヶ塔と雁ヶ峰。

往古の苗場山は「△」の辺りが山頂。今より約300m高い2400m級の山でした。
しかし約30万年前の噴火で山頂付近が爆散崩壊。
更に酸性水質や風雪の浸食で現在の山容になったとされています。
若しも中央火口丘の山体が残っていれば、現在の苗場山も「外輪山の一つ」。
この構図だととても解り易いので、少し解説した次第でして。

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振り返って七ツ小屋山。
この辺も北西の風が強く、ササ原が「バッサバサ」と揺れています。

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360度フルオープンの展望、明朗な稜線トレイル。
壮大な笹原景観を眺めながらのRUN。

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11:10、シシゴヤノ頭の分岐(1554P)。
この小ピークを過ぎれば、蓬峠は目と鼻の先。

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こっちには下りませんが、取敢えず一写。
大源太キャニオン方面への下山路、左手のピークがシシゴヤノ頭です。

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11:15、蓬峠とーちゃく。(DST/15.45㎞ Time/4:17:02)
七ツ小屋山からの約2㎞を20分強で処理、楽しく走れたパートでした♪。
 
蓬ヒュッテで水補充(購入)しようと思ったら、この日は管理人不在。
仕方無いので蓬新道方面の水場に向かいます。

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蓬峠の水場。
峠から約0.5㎞、標高だと90m程下った所処の右手。
「これ以上は下りたくないな~」と躊われる頃に現れる、絶妙(?)の位置の水場。
因みに水量は豊富、シーズン通して枯れる事は無でしょう。

蓬ヒュッテに戻りこの日初めての休憩タイム。
30分のランチレストを入れ、鋭気と体力回復に努めます。

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11:55、山行再開。
引き続き笹海原の穏やかなトレイルを進みます。

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七ツ小屋山からは、ずーっと右手に馬蹄形前半パートを見つつの山行。
折角なので踏んで来た頂をズームで撮影。

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松の木沢ノ頭と白毛門。

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笠ヶ岳と子烏帽子/大烏帽子/1934P。

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朝日岳と朝日ヶ原、ジャンクションピーク。
前半パートには後半パートの山々を、後半パートには前半パートの山々を望む。
「リャンメン待ち」の山景眺望は、馬蹄形縦走ならではの醍醐味です。

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とか云ってるうちに、武能岳の上りに取り掛かります。
因みにこの頂はニセピーク、上り切ると一旦勾配が緩む区間有り。

武能岳直下辺りからはチシマザサに加えて灌木の繁るトレイル。
枝葉が細いシングルトラックを覆い、山路状況が目視し難くなってきました。

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上り返しの途次、蓬峠から辿って来たトレイルを振り返る。

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ズームで、さっきまでランチしてた蓬ヒュッテ。

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武能岳への上り途次、次に向かう茂倉岳を望む。
今回が馬蹄形初トライの私め。
事前の情報収集では「武能岳⤵笹平⤴茂倉岳」のアップダウンが縦走後半部のキモ。
心の折れる極悪な上り返し、とのリポートが多く見られました。

そんな訳で、如何してもあっちの方が気になるのでして…。

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鬱蒼と繁る灌木を掻き分けての登坂。
頭上にはエクスカリバー(山名標)の立つ頂が望めます。
「よーし、あと一足登!!」。

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12:15、武能岳を通過。(DST/18.05㎞ Time/4:55:55) 
正面にはこれより向かう茂倉岳と一ノ倉岳。

この先は馬蹄形縦走.最難関パートの一つ「茂倉岳への上り返し」。
そんな訳で一息入れつつ、パノラマ展望タイム。

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東南から東面、
いゃあ、こうして見ると、

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東面から北面、
結構長い距離を、

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北面から北西。
踏んで来たなぁ♪

約5時間掛けて辿って来た「馬の蹄」は全行程の3/5を走破。
距離こそ約18㎞と短いものの、数字以上にタフな山行です。
武能岳からは茂倉岳/一ノ倉岳を経て谷川岳に向かいました。
つづく。


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