●2021/22.四十九滑目「月山」
えー、東京より300㎞離れた「おくのほそ道」、姥沢の地よりコンバンハ。
本日より今シーズン最後のスキーライフ「第二次月山遠征」訪れている私め。
そんな訳で遠征3Days初日、例に由っての滑走記で御座います。
9:30、姥沢/とーちゃく。
今日の月山は残念ながら天気予報通りの☂。
西川町に入り間沢~道の駅までは曇り空でしたが、本道寺辺りからポツポツと雨雫。
月山湖に差し掛かる頃にはすっかり本降り模様となってしまいました。
雨対策にレインウェア×3/グローブ×2を持って来ており、備えは万全。
但し「ザーザー降り」の強雨になると流石に厳しいかな…。
雪の下からはザーザーと沢の流れる音。
下駅の前では「ハシ」が桁を覗かせています。
10:20、アクテビティスタート。
雨の降り止む気配は無いものの、手に負えない土砂降りでも無し。
この雨足なら3時間は回せるかな…。
ペアリフト沿いのブナ林は瑞々しい新緑のトンネル。
GW中は未だ赤褐色の鱗片だったブナの樹々。
三週間振りの月山来訪ですっかりとその彩りを変えていました。
1本目は沢(…つーか、それしか選択肢ありません)。
5月16日のかぐら以来、約2週間振りのゲレンデイン。
狭~い整地は既にラギッドなノイジーバーン。
ミドルから下はU字型に掘れてます。
大斜面が使えない今年の月山、必然的に沢コースは酷使され雪の目減りも早い。
穴ボコ空いたらコースクローズまで@云う間だな、こりゃ。
そして2本回した所処で…。
11:50、遂にザーザー☂降り。
トップスもボトムスも既にインナーまで被弾。
浸水具合は未だ軽微なものの、このまま滑ってゃ早々に「濡れ鼠」確定です。
そんな訳で下駅に一旦避難。
数分後。
この時期にスキーしている「雪基地外」も、この大雨には太刀打ち出来ず。
皆さん続々と下駅に退避されて来ました。
ペアリフトも回転(開店)休業状態。
スノキャスさんの予報だと午後には小降りになる見通し。
此処は雨足の強い時間帯を遣り過ごした方が賢明かな?。
雨宿りがてら早めのランチ。
雨に打たれて濡れた身体に、6~7℃の冷え込みが追い打ち。
こんな日は「鍋焼きうどん」に限る。
12:40、少し雨足が収まって来たのでアクティビティ再開。
グローブもレインウェアも新しいのに着替えて気分一新。
これがズブ濡れになった時点で「今日は投了」です。
今日のコブはムズい…。
雨と低温でカチコチになったザラメコブはハードな雪面タッチ。
クッション利かず、コンタクト覚束かず、しかも有難く無い事に「板走る…」。
ズラし主体のスピードコントロール、暴走/発射しない様にするのが手一杯でした。
こんな日はモチベーション無くなると直ぐにギブアップモードに入っちゃいます。
と云う訳で、ペアリフト線下「フラワーウオッチング」。
滑り以外の楽しみを見付けて、アクティビティ継続する事に致しました。
下駅の近くではニッコウキスゲが早咲きの花を数輪咲かせていました。
上駅を下りるとミネザクラがお出迎え。
皐月晦日の桜狩り、何て「時宜遅れ」で「贅沢」な風流なんでしょう。
「おくのほそ道」で芭蕉が見た桜はこのミネザクラ。
月山から湯殿山に向かう途中、多分「金姥~装束場」辺りじゃないですかね。
ガスも引いて、先ず先ずのコンディションになって来ました。
よーし、コレなら全然回せるっ!!!。
この時点でペアリフトを回すゲストは皆無(に近い状態)…。
滑っておられるゲストはDemoキャンのグループ数組のみでした。
荒ぶ層雲の波頭に頂を覗かせる赤見堂山。
朝日山地前衛の山々を覆う層雲が切れ、眼下にはダイナミックな山景。
「雨ニモ負ケズ」なスノーマッドには、こー云う佳景の御褒美が待ってるのです♪。
15時前には湯殿のお山も望める様になりました。
思いがけない余福、これも出羽三山の神様の福音でしょう。
と、遠征初日は生憎の雨も午後にはやや天候良化。
コンディションが悪いなりに滑りも立て直し、何とか12本回せました。
ま、今回の遠征は明日と明後日が本セン(晴れ予報)なので、今日は「捨て日」。
こんだけ滑れりゃオンの字です。
つづく。