●「谷川岳主脈縦走トレラン」その⑥
えー、先月9月26日は一年振りに谷川岳へ山旅遠征。
今年は2018年以来、二度目の「主脈縦走」にアタックして参りました。
そんな訳での山行記その⑥「仙ノ倉山~大源太山」篇で御座います。
6:40に土合駅をスタート。
西黒尾根から谷川岳~オジカ沢ノ頭~万太郎山を経て主脈縦走「キモ」の上り返しパート、エビス大黒ノ頭を通過。
再度のアップダウンから仙ノ倉山~平標山~大源太山へ向かいました。
13:15、仙ノ倉山とーちゃく。(Time/5:44:42 DST/18.34㎞)
三国街道の登山口からも近く、ハイキング気分で手軽に上れる人気の山。
谷川岳の肩からは「主脈独り占め」の山旅でしたが、仙ノ倉山~平標山の間では登山者の姿も多く見かける様になりました。
次なる平標山に向かいます。
上空は晴れているのですが、山頂付近にはレースカーテンの様な薄霧が滞留。
四囲の展望は殆ど利かず、滞在時間僅か1分での出立です(残念…)。
仙ノ倉山~平標山は木段や木道の登山路が主となります。
「西黒尾根の急登」に「万太郎/エビス大黒ノ頭/仙ノ倉山の上り返し」。
主脈縦走のコアなパートは全て処理し、この後は登降の勾配も大した事ありません。
そんな安堵の気持ちから、メンタルはやや弛緩気味。
しかしこの後の行程は平標山~大源太山~三国山~三国峠まで約11㎞。
三国街道のロード走を加えると15㎞近く残ってます。
軽く下った先の小ピークが前仙ノ倉山(2021P)。
気持ちが緩んだのが災いしたのか、ココで痛恨のミス。
「山名標、撮るの忘れてた📷…」。
嗚呼、何て平和なトレイル…。
これ迄の険しいアップダウンが嘘みたく、広く嫋やかな高原帯。
平標山への路程は穏やかなササ原スロープが続いています。
しかし薄ガスが「漂ったり」「薄まったり」の繰り返しで、見晴らしはイマイチ。
「お願いだから、晴れてクレヨン(無駄な祈り)…」
「マツダランプ」から「東芝ランプ」へ。
仙ノ倉山を境にランプ屋の勢力圏も変わります。
13:25、平仙鞍部(1895m)を通過。
この平坦コルを経て、軽く上り返せば平標山です。
山頂直下からは約90mの高度上昇、桁幅の不均等な木段を詰めて行きます。
まぁ今まで繰り返して来た上り返しに較べりゃ「お子様ランチ」レベル。
13ː40、平標山とーちゃく。(Time/6:07:44 DST/20.15㎞)
仙ノ倉山同様、山頂からの展望は薄靄で晴見らし利かず。
晴れてたら新道側の池塘群に寄り道しようと思ってましたが取り止め。
山名標だけ撮って、ちゃちゃっと通過致しました。
しかしスタートから6時間掛かって、やっと山行距離20㎞超え。
アップダウンの連続が如何に多かった事の証左です。
扨、下りますか。
土合駅から「西へ西へ」と進んで来た西黒尾根/主脈縦走路は此処から方向転換。
90度左に折れ、南へと進路を変えます。
平標山から山乃家までは1.3㎞で310mのダウンヒルも、勾配自体は引き続き緩やか。
登山路も9割方が木道/木段と、至極楽チンな下山路です。
グングンと高度を下げて行きます。
下ってる途中にガスは引き始め、正面には大源太山/三国山が望めます。
眼下にはこれより向かう平標山乃家。
こうして眺めると指呼の先ですが、しかし見えてからが「意外と遠い」。
山乃家に到着するのには、この後約10分を要しました。
背後左にはついさっき踏んで来た仙ノ倉山。
山頂付近を漂っていた薄靄は引き、一片のガスも無いクリアな秋晴れ。
「うーん、登頂するのが30分早過ぎた( ノД`)…」。
13:55、平標山乃家に着きました。(Time/6:23:08 DST/21.49㎞)
この日2度目、そして最後の休憩ポイント。
大障子ノ頭避難小屋でのランチレストから約3時間、久し振りに一息付ける…。
小屋で買った三ツ矢サイダーをグビグビ飲みつつの展望。
山乃家からは平標山/仙ノ倉山のパノラマが見事♡。
ついさっきまではガス籠ってた平標山ですが、もう雲一つ掛かっていません。
「うーん、何だかすごく損した気分…」。
同、仙ノ倉山(うーん、無茶苦茶悔しい…。)。
ま、今更戻れる訳でも無し、山行のアヤと思って諦めましょう。
右手のテラスで腰を下して一服、残り行程を前に身体を休めます。
あの頂に居たのは1時間20分前。
山ノ家より望む、主脈縦走路「最大の難所」エビス大黒ノ頭。
向こう(山頂)からこっち(山乃家)が見えたって事は、逆も亦然りなのです。
14:20、休憩を終え出立。
平標の鐘には「贈 群馬縣利根郡新治村」の銘、昭和29年の寄贈だそうです。
暫くは低木や灌木を搔き分けての進軍。
樹間に覗く正面の頂は、これより向かう大源太山。
山乃家から大源太山分岐までは約1.7㎞を殆ど平行移動(1655m→1691m)。
快適なRUN区間をスタコラと走ります。
暫くすると視界の開けた尾根に出ます。
主脈中核部、谷川岳~万太郎山~仙ノ倉山の雄大な山岳風景とは風景が一変。
谷川連峰も平標山以降の西南端に来ると、1600m級の山々が続く柔らかな山並み。
近くには三国街道も通っており、何だか「近所の裏山」的な雰囲気が致します。
左手に谷川岳の山々を遠望しつつのRUN。
山間正面には俎嵓山稜南端の小出俣山。
程無くしてブナ/コナラの樹林帯に入ります。
西黒尾根の中盤から、ずーっと森林限界を超えたエリアでの山行。
落葉広葉樹を見るのは7時間振りです(笑)。
14:35、大源太山の分岐。
タイムテーブルには余裕有り、折角なのでピストンして踏んどきます。
分岐から大源太山へは健脚者なら往復15分~20程度。
基本的には何て事無い中勾配の上り、途中に短く沢に下るパートがあります。
樹林帯を抜けると「ポン」と開けた稜線に出ます。
明朗な尾根筋を数分進むと大源太山に至ります。
上州の山々が幾重にも連なるパノラマビューが広がっています。
近くには上州三峰山/吾妻耶山/大峰山、続いて子持山/小野子三山、そして遠望には赤城山に榛名山。
14:45、大源太山(河内沢ノ頭)を通過。(Time/6:49:30 DST/23.52㎞)
この山頂は上越国境稜線から東に外れており、完全に「群馬県の山」。
そんな訳でこの日の山行も残り7㎞/踏破する頂もあと3つ。
三角山~ワラジカケマツノ頭~三国山を経て三国峠に下山するのでした。
続く。