●2022/23.十六滑目「五竜&47」
えー、先週の火曜~水曜日は睦月如月を跨いでのスノートリップ。
例に由っての白馬遠征は、これまた例に由っての白馬五竜に逝って参りました。
1/24からの大型寒波で間断無く雪の続く白馬ですが、1/31と2/1の午前中は☀予報。
「寒波の間の晴れ間」をピンポイントで狙っての遠征です。
そんな訳での1月滑り納め、1/31(火)の滑走記になりまする。
7:00、ゲレンデイン/定点観測。
昨夜から降り続いた雪が山麓ベースでも約20㎝、うず高く積もってます。
-7~-8℃の冷え込みで迎えた朝、「キ…ン」と冴えた大気は肌を刺す様でした。
前々日(1/29)にピステンの入ったエキスパート。
シーズン中に雪を締めて地割れ防止、昨年3/14に起こった全層雪崩(↓)対策です。
しかしあの急斜面、何処にウインチ掛けて圧雪したのだろう…。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2022/03/post-1d2b05.html
ハイシーズンならでは、極上のコーデュロイカーペット。
ゲレンデボトムからして「コキュコキュ」と雪鳴きのするコンディション。
駐車場からのエントランスからして美しい。
4月半ばになるとヤマザクラの咲き誇るスロープ、通称「桜坂」です。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/04/post-df47df.html
事前情報通り、この日もテストからスタート。
昨日のテストに時間掛けたらしいので、多分今日は早めに動くでしょう。
8時を過ぎると建屋よりキャビンの搬器が流れ出しました。
山頂駅を折り返してもう一周、営業開始は8時半くらいかな。
ゴンドラ一方通行の図。
テレキャビンは定刻の10分遅れ、8:25からの営業開始となりました。
しかし、この突き抜ける様な青空がですね…、
8:35「営業連絡、トップ105番」。
この腐れガス💀…。
遠見尾根/天狗岳方面から流れ込んだ濃霧が滞留、グランプリは白闇の世界。
朝イチのゴールデンタイムにコレは無いよなぁ…。
多少の視野は利くものの1本目でこのコンディション、流石に高速ロングは厳しい。
インスペクションがてらの7割滑、ミドル~ショートで回さざるを得ませんでした。
あーあ、折角の1stランがコーデュロイストライプの無駄遣い…。
2本目からは次第に引いてきました。
この日のグランプリ、デリケート&ソフトなセンシティプヴスノー。
昨日の大雪が利いており、新雪由来の柔らかい雪面タッチです。
しかしヤワ過ぎる…。
角付け時点で脆い足場、ターン中荷重していくとエッジが沈み込んでしまう繊弱なピステコンディション。
雪質に滑りを合わせるのに手間掛かってしまい、最初の数本はイマ2~3の出来。
アジャストさせた頃にはコーデュロイは売り切れてました。
所処で前日から一昼夜降り続いた雪、オフピステでは約25㎝の新雪堆積。
プチ「Pow祭」開催中。
うーん、こー云うの見ると「太板」履いてくりゃ良かった…て思いますね。
ブナの霧氷花は百花繚乱、そして静かに舞う粉雪。
花さそふ アルプの庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり
9:20、やっとクリアにガス抜け(遅い…)。
この日の朝イチグランプリはガスに苛まれ、やや消化不良の1時間。
バーンもモサモサと中途半端な荒れ具合、これならデラ掛かった午後の方が狙い目。
そんな訳でアル3回しは1時間で切り上げ、次のターゲットコースに向かいました。
ダイナミックは絶好調。
多少吹き溜まりがあるものの、ドフラットな下地はグリップ抜群の良雪質。
何時もは小回り専のダイナミックですが、これ位コンディション良いとロング~ミドル回しの方が楽しいっ。
そのままエキスパートに。
ピステン入って2日、既に下地が捉えられない程雪が乗りナチュラルバーン化。
それでもで踏み固められた感の無い良雪、ソフトタッチでトップの抜けも良好。
スラ板じゃなければ、もう何本か回してみたいと思わせるコンディションでした。
9:40、この日午前中の狙いは「DISCOVERY」。
一見フラットな一枚バーンも、その実「地形変化」の見本市みたいなコース。
入りは削られてアイシーなコンケーブ。
中盤からは左片斜+むくり形状、最後はストンと折れる。
しかも全く緩まない斜度、五竜でも屈指のテクニカルなコースです。
しかし纏まった降雪後は雪面コンタクト/グリップ共に担保。
比較的攻め易いコンディションになっているのでした。
やっぱり今日はココ。
休憩挟んで約2時間、殆どDISCOVERY専で回してた午前中でした。
11ː30、再びグランプリへ。
ルビコンの雪量も大分増えて来ました。
やっぱりこの時間の方がコンディション良。
踏み固められて足場もしっかり、荒れも少なく概ねフラットコンディションを維持。
何より新雪由来の雪質、この時間帯でもソフト&グリップの利く雪面タッチ。
高速域で回しても滑走ノイズはありませんでした。
13:25、2時間回してお腹一杯、但しお腹はペコペコ。
ランチタイム時はゲストが一気に減るグランプリ。
高速ロングで回すには絶好の時間帯、朝イチに次ぐハッピーアワーです。
そんな訳で何時もお昼を取り損ねてしまうのでした。
14:00、ランチ取って三たびグランプリへ。
陽が西に傾き始め、バーン荒れが陰影に表れて来ました。
でも今日はフラットを維持している方、コレならまだまだ回せます。
しかし15時を過ぎ日陰化すると、一気にラギッド&ノイジーなコンディションに。
板が叩かれコンタクト不如意、山回りで落とされる事も多くなって来ました。
パノラマ湾より漂着してきたコノハアザラシ。
午後のグランプリは彼ら彼女らにとって「生態系外」の環境です。
ちゃんとゴン下して、とおみ港まで無事戻るんだよ。
15時過ぎて、初めて47に入りました。
この日はそれ程グランプリといいもりのコンデションが良かったのでした。
と、こんな感じの1月31日.月〆滑。
翌日は2月1日.月初め滑です、つづく。