●2022/23.三十一滑目「五竜&47」
えー、先週3/14(火)~15(水)は「第九次白馬遠征」in五竜&47。
例年なら冬の寒さが和らぎ初め、春の気配が覗き出す三月中旬の白馬。
しかし記録的な暖冬小雪の今シーズン、既に春の勢いが圧倒。
つーか麗春の候を一足飛び、GW並みの陽気が続く日々です。
そんな訳で今回の遠征も二日間通しで、「青と白」の煌めく二色刷り。
快晴に恵まれ、暑さと日焼けと融雪に苛まれた二日目の滑走記で御座います。
6:50、ゲレンテイン。
今朝もアクリルブルーの煌めく空がお出迎え。
この日(3/15)の白馬村は最高気温15℃の予報。
明け方の時点で3~4℃と、四月中旬並みの暖かさです。
好天の高温続き、ゲレンテのダメージは回復不可能な状態。
ホワイトコーデュロイもパイル生地が破れて「古着状態」です…。
早朝のキャビン駅舎に見慣れない方々。
今年の技選11位の人と昨年引退した八方SSの人、あと技選女子2名とカメラマン。
フォルクルチームの撮影で五竜に来られたらしく、7時半にゴンドラ乗車。
一般ゲストに先駆けてアルプス平に向かわれました。
嗚呼、ハイシーズンは遠くなりにけり…。
キャビンは営業開始10分前でこの過疎っ振り。
しかもスキーヤー/ボーダーよりアルパインさんの方が多い朝でした。
8:25、グランプリも突き抜ける様な快晴。
ヌルい大気に澄み渡った空。
朝イチからして冷え込みゼロの陽気も、湿度は低くカラッとしています。
高温の割にはクリアな展望、三月としては見事なパノラマです。
春霞の向こうには上信国境の山々。
志賀高原~四阿山~浅間山、美ヶ原や八ヶ岳.南アルプスがくっきりと望めました。
この日のグランプリはオープニングタイムからして「シャラシャラ」。
降り注ぐ陽射しと5℃前後の暖かさで、朝イチの時点で緩んだバーンです。
ヤワくグリッピーな雪質も、却ってスピードコントロールの利くコンディション。
ルーズ目のカービングが気持ち良く決まりました。
9:25、1時間/7本回して「一番美味しい時間帯」を満喫。
この日は早めに朝イチグランプリを切り上げ。
未だ荒れていないグルームバーンを狙いに行きます。
ダイナミック。
アーリータイムのダイナミックはフラットを維持した良コンディション。
板が沈み気味もトップの抜けは良好、急斜面ならではの加速感が楽しめました。
とおみ2。
此処まで下りてくるとザラメ層が厚いものの、荒れてないので下地はしっかりキャッチ。
縦の部分を多目に取りに後半にエッジング/反動を使っての切り替え。
ルーズなカービングも気持ち良いスキーの走りでした。
頚城と戸隠の山々も見事な見晴らし。
アル3を1時間回して47へ向かいます。
11:20、R1はグサグサ雪も許容範囲の荒れ具合。
下地さえ捉えられれば、ゲタ履きSL板は春の悪雪に強いのです。
今日はR1を主戦に取ります。
荒れたバーンを蹴散らしつつ/いなしつつ、ショート~縦メのミドルターン中心。
バランスを崩さない様、前後のポジショニングを意識した8割滑。
8本回して13時前、グランプリに戻りました。
北方に望む「八方尾根スキー場」。
学生時代に一冬を過ごして以来のヘビィユーズゲレンデ。
しかし近年はコースメンテの手抜きとリフトの間引き営業が惨く、足が遠のくばかり。
今シーズンに至っては、未だ一度も滑りに行ってません。
取敢えずセントラルとたてっこの圧雪をちゃんとして下さいな。
東方正面には「戸隠スキー場」。
此方もヘビィユーズのお気に入りゲレンデですが、今季は未来訪。
シーズン券持ちだと、如何してもゲレンデ一極集中(五竜)になってしまいます。
いゃあ、今日も暑いなぁ。
山麓の最高気温は予報を上回る16℃、アルプス平でも10℃オーバー。
この日は朝からミドラー滑、結局ジャケットを着ない一日でした。
午後からはコブ遊び開始。
線下のコブは掘れやリズムが不規則、斜度の割にムズい。
スクールさんもコブレッスン(自主トレ)中。
線下のコブでは苦戦されていました。
14ː30、ジリジリと雪を焼く 解かす灼熱光線。
西日になっても陽射し/暑さは大して変わらず。
グランプリはすっかりとナチュラルバーン化。
板は完全に沈んでしまいますが、ギリギリ下地の捉えられる荒れ具合。
安全マージン取っての8割速度域なら大回りで回せるレベルです。
コントレイルとサンシャインビームの飛び交う夕暮れ。
16時までキッチリ「アル3回し」してアクテビティ終了。
今回で四週間続けての白馬ツアーも、翌週はBye-weakで遠征小休止。
二週空いた次の遠征(3月最終週)、果たして雪はどれ程減っているのでしょう。
私めの見立てでは4月9日辺りで下山コース(とおみゲレンデ)クローズと推察。
今季の白馬は「ゴン下の季節」が早く訪れそうです。
おしまい。