●2022/23.三十八滑目「五竜&47.FINAL」 前篇
えー、先週4月11日は「第十一次白馬遠征」二日目の滑走記。
2022/23WINTER&SPRING、白馬五竜での最終滑で御座います。
何処のスキー場であっても「シーズン最後」の滑走日ってのは必ず訪れます。
それが足繫く通ったゲレンデである程、ぺーソスな心持ちがするもの。
特に五竜&47は、嘗て三度の冬を過ごした馴染みのスキー場。
今でも断トツの「ホームゲレンデ」、思い入れも一入なのでした。
そんな訳で今シーズン26日目のアクティビティとなる「五竜ファイナル」。
惜別と感慨の念を込めてのSNOW-LIFEになりまする。
6:40、天狗尾根を背景に雪見桜。
神城と飯森のエドヒガンはチラホラ咲き~三分程度の開花状況。
雪国に綻び始めた桜を眺めつつ、ゲレンデへと向かいます。
6:50、人っ子一人居ないとおみゲレンデ前。
白馬エリアで断トツの入り込み客数を誇る五竜&47も、流石に4月は客足激減。
都市部からの夜行バスも営業を終了し、学生さん等のツアー客も姿を消しました。
それに伴い、ゲレンデ周辺のレンタル/フードショップも閉店しています。
エスカルプラザもハイシーズンの賑わいが嘘の様な静けさ。
4/3より営業時間は春シーズン仕様に変更(24時間営業→8~17時のオープン)。
この時間は未だ閉まってます。
五竜スキー場の住み込みクルーは、基本的に3月末で任期満了。
ゲストもスタッフも、目に見えて(目に見えず)人の姿が減っている朝でした。
6:55、最後の朝も特捜最前線。
今シーズンの26日目の五竜滑、何時もの様に朝イチキャビン待機。
キャビン駅舎前には春の風物。
硫安と汚雪を洗うシャワーが設置。
とおみゲレンデの圧雪車も今季の営業終了。
早朝の通時圧雪に加え、ハイシーズン中は毎日ナイター前の圧雪。
多分、日本で一番酷使されているピステンプーリーです。
これは「春の気配」と云うより「シーズンオフの気配」。
パトさん詰所には撤収されたゲレンデ設営物。
ポールにネットに案内板に注意(警告)板が山積みになっています。
既にクローズされた下山コース/とおみゲレンデ、それに神城ゲレンデの分ですね。
8:15、今シーズン「ラス2」のキャビン乗車。
あとは7時間後にコレ乗って「ゴン下」=今季の白馬終了です。
8:25「業務連絡、トップ7番」。
おっ、搬器№は「ラッキー7」、何かイイ事有るかな?。
今季26日目の五竜滑は、25日目の朝イチグランプリ(うち1日は強風で終日運休)。
そして今季15度目のアル3一番乗り、このルーティンもこれが最後。
これが最後。
4月としては稀に見るクリアな山景展望に恵まれた昨日とは一変。
4月の朝らしく、春霞と黄砂に覆われたファジーなパノラマが広がっていました。
Landing。
「ザクッ」と深い緩ザラメの一枚バーンは、見事なフラットコンディション。
ピステン利いてる分にはしっかり踏める下地で、表雪も然程動きません。
オープニングの3本(まで)は、ルーズなロングターンで気持ち良く回せました。
アル3降車場の大町側はスゴい事になっています。
昨日土が出てた箇所を圧雪の際に雪寄せ、荒っぽい雪塊で「盛られて」いました。
「極上ザラメ」の美味しい時間は30分と持たず。
カービングシュプールで削られバーンは早々にザク化、そしてザブ化。
脆く不安定な足場のナチュラルバーンとなって行きました。
9:20、そーなると狙うのはポールセットのサイドライン。
セパレートの境目は荒れ進行が遅く、下地の捉えられるレベル。
雪面(雪中?)コンタクトも安定、ショートターンなら快適に回せました。
何より左側だけ気を付けていれば、他の滑走者とのライン交叉もありません。
しかしこのラインもプライムタイム終了。
以降、何処を滑っても重層ザラメの砂浜化したコンディションに。
10:00、小休止。
重雪/深雪/軟雪の「雪面抵抗.見本市」みたいなヘヴィスノー。
広背筋と腰への負荷が大きく、適度に休憩挟まないと身体が持ちません。
1時間半グランプリを回して、47に向かいました。
10:15、R1も同様のコンデション。
流石にこの時期ともなると、北向き斜面の恩恵は何も無し。
スキーヤーズライトに土が出ている中盤以降はコース幅も狭化。
荒れ進行も酷くなっていました。
R3の「MONSTER-BUMP」に突入。
中盤までは何とか戦えるも、折れてからの最大傾斜部では玉砕。
そんな悪戦苦滑を冷ややかに見下ろす武田さん。
「お主、まだまだ修行が足りんのぉ」。
1130、今季47のラス滑はR1。
2022/23シーズン「ヨンナナFINAL」、感謝の念を込めての1本。
LineCを5本回してグランプリに帰投、最後の日も残り4時間です。
つづく。