●2022/23.三十九滑目「かぐら」
えー、四月も半ばを過ぎ、私めの「スキーマッド」な日々も最終楽章に突入。
沼田片品/北信/白馬/湯沢里山と、各エリアのスキー場は既に滑り納め。
残すゲレンデは「かぐら」「月山」の2つのみです。
そんな訳で先週4/18(火)は二週間振りの「かぐら詣」。
例に由っての滑走記で御座います。
7:25、この日のカグリスト第一便は約15名。
前夜の雨は上がったものの、ヘヴィ&ヒューミッドな鉛雲が空を覆っています。
うーん、予報だと☀マークだったんだけどなぁ。
8:00、みつまたステーションとーちゃく。
ロープウエイには100人を超える長蛇の列、二便に乗り込みます。
この日はかぐらゴンドラの営業開始が1時間程遅れるとのアナウンス。
始業点検中に何かトラブルがあったらしく。
ロープウエイを降りると、其処は「ノルウェイの森」。
標高1000mのみつまたゲレンデからして白夜のコンデション。
これだと上(かぐらゲレンデ)は「ガス祭り」確定っぽいな…。
雪もノッキングスノーでこそないものの、スキーの走りが極めて悪いコンディション。
雨上がりで汚雪が流され滑走性が良いかと思いきや、雨で汚れが浮き上がっていたと云うオチでした。
かぐらゴンドラが動くまでは、みつまたゲレンデに幽閉。
走らない雪で緩斜面、そしてガス。
うーん、コレは辛い(ツマンナイ…)。
尚、みつまたゲレンデの積雪状況はカナリ深刻。
スキーヤーズライト側に雪が寄せられ、滑走コースを確保。
レフト側にはビスラボが大きく露出している箇所がありました。
ゲレンデとして回せるのはあと1週間弱、下山路の使用もGW中に終わりそうです。
8:45、思ってたより早くゴンドラ復旧。
「ガス抜けてくれよ~」と念じつつ、かぐらエリアに向かいますが、
9:05、やっぱりガス祭。
湿度と密度の濃い、腰の重そうなヘヴィガス。
ゴンドラ駅舎から1高に向かうのも一苦労な濃霧でした。
メインゲレンデのトップでは青空さえ覗いています。
上と下では「全く別の天気」、此処まで極端なのも珍しい。
そして「超絶STOP雪」のお出迎え。
昨夜降った湿雪が1~2㎝トッピング、まるでムースの様なウェットスノー。
この時期は下手に雪降られた方が、板走んなくて困るのです…。
しかも殺人ピステン。
うーん、かぐらの圧雪クオリティは今年も健在…。
1高回し2本目。
ゲレンデトップは上空の雲が引き、突き抜ける様な青空に。
南西~南東方面には壮大な雲海が広がっていました。
今日の雲海は広くて深いっ!!。
大自然の織り成すネイチャーアート。
ゲストの皆さんも足を止め、スマホ片手にパシャパシャ📷撮影タイム。
でも真ん中から下はコレ。
ホワイトアウト寸前の濃霧+ノッキングスノーの極悪コラボ。
斜面変化と殺人圧雪に対応するのが精一杯です。
「うーん、何も楽しく無い…」。
9:50、やっとミドル部のガスが引いてきました。
デラ入ったラインを選んで、早々にコブ入り。
トラップ圧雪とストップ雪のオンピステは滑っててストレス溜まるだけです。
それにしても今日の雲海は見事。
「広さ」「厚さ」「奥行き」、何れも今シーズンベストの雲海原。
谷川連峰も上越国境稜線も越後三山も雲の中、魚沼盆地は雲の下です。
澄んだ青空の下、荘厳に重なるストラタスのグラデーション。
かぐら歴は結構長い私めですが、これ程ビックスケールの雲海に遭遇したのは初めて。
雲のPowderを滑って行けば、220km先の月山まで辿り着けそう(←バカ)。
10:20、メインゲレンデのガスは完全に引きました。
さーて、本腰入れてコブ遊び。
暫くはメインゲレンデ~モーグルバーンのコブを主戦に取ります。
今日のモーグルバーンもコブの按配Good。
10:50、気付けば青空広がる春スキー日和に。
でもって気温も5~6℃に上昇、湿度が高いのでそれ以上に暑く感じます。
20分程小レスト入れてレイヤー調整。
休憩明けは河岸替え、パノラマのコブへ。
斜度/掘れ/リズム共に楽チン、縦に攻めるにイイ按配のラインです。
メインゲレンデのコブは次第に掘れて来ました。
入りのパートは受けコブっぽいも、まだ吸収出来るレベル。
約2時間のコブ回しを終えランチタイム。
午後はジャイアントに向かおうかな~、なんて思ってたら…。
13ː00、朝イチの「デジャ.ヴ」…。
流れて来た濃霧が再度メインゲレンデに滞留。
今度は引く気配の感じられないheavy-fogです。
ガスガスフルフル♪ ガスワンダフル♬
ランチを取りつつ30分程様子を見ますが、視界良化の見込みは無し。
予定より2時間早めの撤収、アクティビティ終了でーす。
13:30、ゴン下。
ストップ雪で視界不良のゴンドラコース。
4kmの緩斜面を漕いで下りるのは「罰ゲーム」以外の何物でもありません。
みつまたゲレンデまで下りるとガスは薄まっていましたが、ビスラボと地雷の露出する緩斜面を滑っても得るモノ無し。
そのままロープウエイで下山、撤収と致しました。
さーて、帰ってオシゴトです。
白馬に較べりゃマシなものの、矢張りかぐらも今シーズン雪不足。
5月21日までは持ちそうに無く、滑りに来るのもあと2~3回かなぁ。
おしまい。