●「人日ノ夜」二「長寿ノ秘酒」
えー、アケマシテオメデトウゴザイマス7日目。
なーんて序出しも今日が最後、明日は松の内明けで御座います。
尤も今年の松の内は三連休の中日、お正月の呆けた気分は明日まで鴨ね。
所処で皆様に於かれましては年末年始のお休みを終え、溜息交じりの仕事始め。
既に平熱の日常生活に帰参されている方も多いと存じ上げます。
帰省や旅行の疲労に生活リズムの乱れ、そして暴飲暴食な機会の多いこの時期。
兎角身体の調子を崩し易い折でも御座います。
と云う訳で、本日は疲労困憊な身体にお誂え向き。
仏蘭西はグルノーブルより、長寿の霊酒のオハナシです
Chartreuse/Élixir Végétal
17世紀初頭、アンリ4世の御代から伝わる、シャルトルーズ修道院の薬草酒。
そのプロトタイプ復古版と云われるのが、このエリクシール・ヴェジェタル。
因みにシャルトリューズの製造方法は現代でも修道院のシークレットレシピ。
薬草の品種はアンゼリカ、クローヴ、ジュニパーベリー、コリアンダー、カーダモン、ヴェルヴェーヌ、バーム、ヤロー、マージョラム、オレガノ、ペパーミント、ヒソップ、メースなど、約130種類と云われています。
そんな訳での節句.人日、ウチでは「七草粥」ならぬ「百三十草菓子」。
角砂糖にエリクシール・ヴェジェタルを数滴落したものを振る舞ってます。
これを舐めれば貴方も無病息災、フレッシュでエネルギッシュな一年が過ごせる…
かな?。