●2023/24.十四滑目「五竜グランプリ」
えー、本日は先週「第五次白馬遠征」二日目、1月23日(火)の滑走記。
直近の雪日照りに追い打ちを掛ける前々日の降雨で、ゲレンデのダメージは深刻。
上から下までカッチコチ✨のセメントスノーとなっていた白馬五竜。
連チャンでの「アイスバーン祭」、TightでToughなコンデションでした。
6:50、ゲレンデイン。
ハイシーズンは深雪の下に埋もれている筈の、キャビン駅前「腰掛岩」。
1月下旬にコレ出てるのって、例年なら有り得ない事です。
うーん、今年の白馬(つーか日本全国)は本当に雪少ない…。
715、蕎麦粒山の山ノ端より出づる朝日。
白馬/鬼無里/小川、三里境の稜線から1月23日の朝が訪れました。
8時15分にテレキャビンは定刻運行。
一発目の搬器に乗り込みグランプリに向かいます。
8:25、「業務連絡、トップ17番」。
この日のスノキャス予報は終日曇り/時折粉雪、高湿で濃霧の可能性も有り。
そんな心配に反してグランプリは高曇りの朝、時折陽光も射していました。
東南の空は時化の雲海原。
ダイナミックに荒ぶる山旗雲、上空では結構な風が立っているみたく。
「カチンコチン」の氷結バーン。
しかもセメントピステンの表層には、強風に飛ばされた粉雪がファンデーション。
カチカチ雪の上に数ミリの粉雪が斑ら乗り、エッジグリップは不均一。
こんなトッピングなら無い方がマシです…。
「氷の微笑」にLanding。
ハイシーズンに有るまじきタフなバーン状況ですが、このコンデションは前日に修練済。
直ぐにアジャストし、一本目から高速ロングでガツガツ攻め込みます。
荷重のマキシマムをより前半に意識、ターン後半に落とされない様心掛けました。
9時を回ると予報に反して天候は好転。
切れて流れる雲間から青空が広がり出し、陽射しが届く様になりました。
こんな天気予報の外れ方なら「大歓迎」です。
「ズザザザ…」と板をズラすスキッド音だけが鳴り響くグランプリ。
この厳しいコンデションが嫌われてか、ゲストの大半はパノラマ回し。
テクニカルなバーン状況のお陰で、グランプリの混雑度合は何時もより進まず。
高速ロングで回せる時間帯が長く続きました。
3時間弱/20本回して一旦下山。
シリアルと水分と補充して、休む間も無くグランプリに蜻蛉帰り。
こりゃ今日は「グランプリの日」だな♬。
いいもりは雪不足で地雷だらけ/47は此処より標高下がるしコース幅も狭い。
そんな訳でこの日のアクテビティは「グランプリ専」を決断。
ひたすらアル3を回す一日となりました。
12時前になっても残ってるピステン跡。
エッジでなぞるだけじゃビクともしないハードパック。
FE-cupやFISレースにも対応出来そうなセメントバーンです。
12:20、ランチ時になるとグランプリを回すゲストは更に激減。
インジェクションバーンも多少緩み始め、攻めるには絶好のコンデション。
この「プライムタイム」を逃す手は無し、飯なんぞ食ってるバヤイじゃありません。
遮二無二グランプリを回します。
昼イチグランプリを20本、朝イチから合わせて計40本。
時計を見ると14時前、キリの良い所処でランチレストを取る事に致しました。
14:00、とおみゲレンデはグラニュー糖の「砂浜」。
削られたザラメが堆雪、下地が全く捉えられない「ザブザブ雪」。
グランプリやダイナミックより、よっぽど難度の高い緩斜面と化していました。
14:35、三たびグランプリへ。
西日が傾き、すっかりと日陰化した一枚バーン。
気温も大幅に低下、僅か40分の間に「トンデモ」なコンディションに変わっていました。
日陰化したバーンは「セメント」から「大理石」に極悪エボリューション。
まるで強化ガラスの上にグラニュー糖乗っけた様なコンディション。
エッジは入らない、削られた雪でスキーは挙動不審。
スキッド主体の中~低速で滑り降るのも厳しいコンデションとなって来ました。
15:40、ギブアップ。
雪面タッチは覚束無い/エッジは入んない、ガリガリ+ツルツルの修羅バーン。
朝イチからの疲労も溜り、守勢一辺倒の滑りが精一杯です。
予定より1時間前倒しでの撤収、♨浸かって帰路に就く事に致しました。
いゃあ、ホントに「Icy」な二日間だった事。
それでも結構楽しめましたけどね。
因みにこの日、回したリフトはアル3×48本/ゴンドラ×3本。
広大なフィールドを誇る五竜47で、グランプリ以外は殆ど滑ってないのでした。
おしまい。