●2023/24.四十四滑目「月山」前篇
えー、GWはオシゴト全休して「姥沢籠り」、雪山ライフを満喫していた私め。
しかし月山滞在中は助っ人ワークにスノーライフにと忙しい日々。
滑走日誌が「溜りに溜まった」ままとなっております。
そんな訳で「白銀週間」スキーマッドな日々のアクテビティ。
姥沢籠り6日目、5月3日の滑走記で御座います。
①滑る前に「登る」。
姥沢からゲレンデへのアプローチは約500mの雪上ハイク。
まぁコレはフツー(他のゲレンデだと普通じゃありませんが)。
②滑る前に「上る」。
下駅でリフト乗車、まぁコレは極めてフツーです。
「YES、GASSAN-BLUE!!!」
突き抜ける様な瑠璃色の空が360℃のフルスクリーンに広がる五月晴れ。
この日よりGWも後半戦突入、雲一つ無い快晴に恵まれた四連休の初日でした。
因みに今日の目的場所は、あの稜線の奥に座す頂。
今シーズン初となる「姥詣」に向かいます。
左側に架かっている小原さんTバー。
あれに乗っちゃえば姥山頂は目と鼻の先なのですが…、
しかし鶴さんTバーは今シーズン(つーか今後も)休業↓。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2024/05/post-25d8fb.html
つー事は小原さんTバーへは「自力で担ぎ上げ」するしかありません。
③そんな訳で再び「滑る前に登る」。
サテ、上り(登り)ますか。
上駅から小原T乗り場までは距離にして高々300m程度。
「しかしこの300mがトンデモ疲れる…」。
板を担いでスキーブーツで雪中行軍、 結構な急斜面の上に踏んだら沈むザブ雪。
ハイクアップ中、力尽きて休んでいる方々を何人もオーバーテイク。
鶴さんT降り場(のあった所)からは少し斜度も緩みます。
右手に月山を望みつつの登坂。
柴灯森~牛首には20~30の動く豆粒、月山を目指すアルパインとBCの皆さんです。
左手に小原さんTバーが見えて来ました。
此処で板履いてトラバース、やっと文明の力で登れる…。
と思ったら、乗線場じゃ無く降線場。
気付かないうちにTバーの上まで登ってた、と云うオチでした。
まぁココまで来れば姥ヶ岳は目と鼻の先。
取敢えずパノラマ展望を愛でつつ一息入れてます。
南東には「ZAO」。
蔵王連峰から左に連なる二口山塊~船形連峰~鬼首~栗駒の宮城山形国境山群。
朝日連峰の南西奥には飯豊/吾妻/の国境稜線連峰、朧に磐梯山も望めます。
南西には小朝日岳/大朝日岳/西朝日岳の朝日山地主峰群。
右に寒江山~北寒江山~中先峰~以東岳~オツボ峰~戸立山。
姥が岳とーちゃく。
姥山頂から金姥へ続く雪原の先には、静かに佇む「天空に浮かぶ冠雪の頂」。
まるで蜃気楼の中に浮かんでいるかの様、幻想的にて神々しい山姿。
姥ヶ岳に上る理由の半分は鳥海見たさなのです。
因みに「出羽三山」と云えば「月山」「羽黒山」「湯殿山」。
しかし中世には月山/羽黒山/鳥海山とされていた時期もありました。
ただ月山/羽黒山から鳥海山に向かうには最上川を渡らねばならず、修験者の入峰修行には困難を伴う為に現在の三山となったみたいです。
因みに湯殿山が霊山修験場として組織される前は、葉山が出羽三山に入ってました。
と、こんな感じの四十四滑目、滑走記前篇。
つっても上って(登って)ばかりで、まだ一本も滑っちゃいないんですけどね。
つづく。