●2024/25.十四滑目「白馬五竜&47」
えー、大分遅れてのエントリーですが、先週は「第五次白馬遠征」の滑走記。
ゲレンデは例に由って昔の仕事場、白馬五竜での2days。
そんな訳で遠征初日、1月20日(月)のアクティビティで御座います。
6ː45、ゲレンデイン/とおみゲレンデは静かな朝。
情緒的な表現ではなく、スノーマシンが稼働してないので「本当に静か」なのです。
言い換えると「降雪機が回せない=暖かい朝」でもあるのでした。
朝靄の底に眠る白馬盆地は、宛ら墨絵の世界。
岩戸山を前衛に左に焼山、右は小谷山地の稜線。
朝ぼらけ 有明の月と見るまでに 白馬の里に積もる白雪
中潮の残月には雨の海/嵐の大洋の陰影も望めました。
東雲の空より出ずる暁光。
紫昏の影に覆われていた雪の底にサンピラーが射し、暖色を帯びた朝が訪れました。
なーんてやってると、1時間強の待機時間は@云う間に過ぎていくのです。
気付くとキャビン駅舎には何時もの面々が勢揃い。
雲こそ多いものの、青空広がり陽光の注ぐスキー日和。
この日は「曇り時々晴れ」の予報でしたが、こんな外れ方なら大歓迎です。
8時15分にキャビンは定刻運行、一発目の搬器に乗り込みグランプリへ向かいました。
8ː25、「業務連絡、トップ86番」。
中層の空には風が立っているらしく、ダイナミックに動く雲。
リフトから振り返ると東南方面には雲の絨毯。
善光寺平は雲の底、そして上信国境稜線には雲海が広がっています。
貸切タイムの三連写。
最初の1本は「コレ、全部オレのモノ」です。
パノラマも良さげなコンディション。
しかし白馬三山と五龍岳は層雲に覆われ、山姿を望めない朝でした。
最初の一本「頂きまーす♬」。
「カチッ」と締まったパックに薄皮一枚の粉雪ファンデーション。
直近5日間の白馬は纏まった降雪が無く、ややアイシーなコンディションです。
それでも雪玉や割れは殆ど見られず、エッジグリップ/雪面コンタクトは抜群。
フラットに均されたピステは絶好の高速バーン仕様となっていました。
ワイドバーンには気持ち良さげなカービングシュプールが刻まれていきます。
1本目/2本目はコンディション確認がてら、ミドルターンでの7割滑。
3本目からスピードレンジを上げての「高速ロング祭」スタートです。
朝イチ早々、パトさんのお世話になるゲスト。
高速仕様のパックに+ゴキゲンな冬晴れのコンディション。
ついつい自分のレベルを超えたオーバースピードで滑っちゃいがちです。
この日の朝も「行先は板に聞いてくれ」的な滑走者(特にスキーヤー)が散見。
スピードがアンコントーラブルな滑りは「滑走」では無く「暴走」なのです。
時間を追うに雲は切れ、陽光徨めくスキー日和に。
兎角「豪雪」「爆雪」と「ガス」に当たる事の多い今シーズンの白馬遠征。
晴れた日の朝イチグランプリは12月初旬以来、一ヶ月半振りです。
これぞ朝イチグランプリの真骨頂♪。
「楽しい♪」「気持ち良い♫」「止められない♬」。
2時間/16本回した所処で一旦河岸替え、47へ向かいます。
10ː35、R1もグランプリに負けず劣らずのウルトラコンディション。
「From降車場 to乗車場」ノンストップでLine-Cを回します。
でも今日のメインはこっち、47のアーデルボーデン「R2」。
パウ日以外は回すゲストが少なく、バーン荒れも殆ど有りません。
3ターンでの一気下り、ハイスピードでのロングターンが気持ち良く決まりました。
南沢ノ頭(通称1450)より、御約束フォト。
お昼前になると、やっと武田さんが御出座しになりました。
千切れ流れる層雲から姿を現す、武田菱と龍の頂。
Line-Cを8本回した所処で12時半。
「お昼過ぎ」の「お昼空き」を狙ってグランプリに戻ります。
12ː40、ランチタイムのグランプリはスーパー過疎♡。
バーンの荒れは軽微、まだまだ高速ロングで回せるコンディション。
しかも滑走者が少ないので、スピードレンジ/滑走ライン/ターンサイズ自由自在の
「遣りたい放題」。
そんな訳で昼イチグランプリ「ブン回しタイム」スタートです。
しかし「これじゃ、止めるに止められない…」。
ゲストが増えてきたら切り上げる算段も、ずーっと続くガラガラの時間。
うーん、昼食取る時間を完全に見失った…。
12本回した所処で14時過ぎ、やっと遅蒔き乍らのランチレストに向かいました。
14ː15、エスカルテラスではインバウンドゲストが宴会タイム。
空になった「缶ビール」「缶チューハイ」「缶ハイボール」がテーブルに山積みです。
因みに飛び交う言語は「英語/5 中国語/2 日本語/1 その他言語/1」でした。
14ː45、アル3回し、レイトアフタヌーンの部スタート。
グランプリの下半分は既に日影化、サボった滑りしてると板が叩かれます。
上半分は未だ日向。
斜陽で陰影が付き、バーンの荒れ具合が良く解ります。
20分後には紫昏のカーテンに覆われてしまいます。
日影に入ったバーンは荒れとクラストで滑走ノイズの大きいコンディション。
雪面コンタクトを保つのが精一杯、山回りで落とされ気味の滑りとなってしまいました。
15ː25、地蔵の肩に沈む夕日。
アル3が営業を終えた後はコスモを6本 スカイを7本回して〆。
明日は終日の晴れ予報で、天候的にはスキー日和の一日となりそうです。
でも6日連続での雪日照り、ゲレンデコンディションの方がチト心配だな…。
※因みに1/29~1/30に掛けての白馬は「災害級豪雪.リターンズ」。
五竜アルプス平では1mを超える積雪でゲレンデの安全確保が難しいと判断。
ゴンドラと上部リフトが営業を取り止めると云う、トンデモな爆雪でした。
つづく。
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