2025.05.30
2025.05.29
●嵐山(標高382m)
えー、今週は5月25日~27日のミヤコ帰京、最終日の朝。
昨夜の家飲みで杯が進み過ぎたのか、寝覚めの悪い朝を迎えた9時半。
珈琲飲んで一服しつつ、ベランダの外を眺めておりました。
ウチのベランダからは嵐山が望めます。
一般的に「嵐山」と云うと、大堰川を挟んだ西側と東側の低山丘陵地。
及び山麓の史跡名勝や景勝地、風致地区などを指す総称として用いられています。
しかし嵐「山」と云うからには、ちゃんと「頂」もあるのでして。
「食欲も湧かない事だし、朝食前に軽い運動でもするか」。
そんな訳で久し振りに嵐山に「登ってみる」事に致しました。
「登る」前に「買う」。
山に持ってくブレックファーストを「ぴいたあパン」さんで購入。
私めが中学生の頃に開業、彼是40年以上商いをされているベーカリー。
嵐山小/嵯峨中学学区で、その頃から唯一残っている「地元のパン屋さん」です。
10:20、じゃ出発。
京都一周トレイル.西山コース26番からアプローチ。
取っ掛かりは「竹の路」。
野宮とか天龍寺裏で人波モブの雑踏竹林を撮影している皆さんへ。
此処だと「竹林独り占め」、映える写真や動画が撮り放題ですよ。
約1㎞/25分程で松尾山とーちゃく。
今日はのんびり歩いてピクニック気分、トレランじゃ無いので走りません。
松尾山/35番標識から33番標識へ。
此処から京都トレイルの西山コースを外れ、破線ルートを進みます。
破線ルートと云っても、良く踏まれた明瞭なトレイル。
松尾山から先は尾根に乗り平坦な巻き道、アップダウンは殆どありません。
立夏の名残を愛でつつのハイキング。
オオヤマツツジは殆ど散っちゃってます。
大岩を超えると境界杭の立った三叉の分岐。
道なりに左手を直進、右手の尾根路には帰りに立ち寄ります。
松尾山から約1㎞/20分弱で嵐山の取り付きに到着。
烏ヶ岳/山上ヶ峰に続くトレイルを左に分け、右手の尾根を進みます。
赤布と黄テープとプラ標識が目印。
昔はこんなの無かったので、取り付きは覚えとくしかありませんでした。
猫の額ほどの小さな踊り場に着きます。
取り付きから約300mで「嵐山(▲382m)とーちゃく」。
因みに山頂一帯は旧.嵐山城の主郭跡でもあったり致します。
嵐山。
樹林帯に覆われ展望利かず、乱立する山名標だけが印象に残る典型的な「地味山」。
やっぱり嵐山は「登る」んじゃ無く「眺める」ものですね。
長居する理由も無いのでちゃっちゃと下山、来た道をピストンで戻ります。
で、これからがショートトレイルのハイライト。
先程の大岩超えた分岐、尾根をちょこっと一足登すると、
地元スペシャル、嵐山の展望所。
左手は愛宕に始まり右手は比叡に至る、京都西山~北山連峰が一望の下。
そして盆地の北西端に広がる嵯峨野が一望の元に見渡せます。
左手奥には「西の霊峰」愛宕さん。
どっしりと腰を据えた、重厚な佇まい。
右手奥には「東の霊峰」比叡山。
比叡山からなだらかに峰道を下り、横高山/水井山に続く稜線が美しい。
北比叡山地の奥向こうには比良の山々も望めます。
焼杉山/翠山/金比羅山の大原三山を前衛に、左奥に蓬莱山と比良山。
そして背後を振り返ると、向日市/長岡京市/八幡市に広がる山城盆地。
手前の丘陵地は男山(石清水八幡宮)、奥には生駒の山影も望めます。
丸太ベンチに腰掛け、洛西の展望を眺めつつのブランチ。
薫風そよぐ五月晴れの空の下、瑞々しい新緑に囲まれて贅沢なひと時。
やっぱり軽く運動した後の朝食は美味しいな。
じゃ帰りますか。
目の前は先ほど踏んだ嵐山、右奥に望めるのは愛宕山。
「嵐山」と「愛宕山」が一つの構図に収められるのは、この場所だけです。
でもって帰り掛けの駄賃。
松尾山の直下にある展望所にも立ち寄ります。
此処からの眺めも中々見事。
正面には嵐山観光のメインストリート、長辻通りと渡月橋が望めます。
上から目線で渡月橋。
「小倉山中腹の見晴し場」「法輪寺の展望台」、そして此処「松尾山の展望所」。
渡月橋を俯瞰出来る「三大Viewポイント」です。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2020/05/post-8d9852.html
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2017/10/post-a568.html
今回帰京、最後のphotoはウチの家。
空地や田畑が次々と宅地化、戸建やマンションの密集度が年々増す下嵯峨の街。
しかしウチの裏の「ポツンと雑木林」は手付かずで残されています。
その理由はコレ(↓)だったり致しまして。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2020/05/post-c41a1b.html
と、こんな感じの「Climb the Mountain」嵐山。
往復1時間の「お気楽で」「快く」、そして「美味しい」山旅でしたとさ。
おしまい。
2025.05.28
●嵯峨祭
えー、二泊三日のミヤコ滞在を終え、昨日東下りした私め。
今回の上洛は実家絡みの諸事情が有っての帰京。
洛中へには殆ど出掛けず、三日間の殆どを鄙の嵯峨野で過ごしておりました。
所処で日曜日のお昼過ぎに嵯峨の自宅に着いた上洛初日。
荷解きと着替えを済ませランニングに出駆けると、嵯峨駅から天龍寺道~長辻通で交通規制中。
只でさえ観光客でごった返しなのに、混雑振りに拍車が掛かっておりまする。
薫風にそよぐ紙垂と竹葉。
天高く奉られた御幣は、神様が通る路を清める祓い具です。
あ、そー云えば今日は…、
嵯峨祭の還幸祭でした。
規制の入ってるメインストリートを避け、三条通から罧原堤を桂川へ。
松尾さんで折り返し、清滝道から広沢池に向かい10㎞程度の軽いジョッグ。
まぁ折角なのでジョギングを終えた後に「祭の物見」。
長辻通りまで戻って、巡行見物する事に致しました。
巡行行列は新丸太町通~天龍寺前に差し掛かっていました。
5/18の神幸祭で御旅所(嵯峨釈迦堂前)に安置された神輿が渡御巡行を行う還幸祭。
二基の神輿と五基の剣鉾を始め、子供神輿に稚児行列に獅子舞が嵯峨/嵐山一帯を一日掛けて練り歩きます。
5基の剣鉾。
この辺りは嵯峨駅から渡月橋や野々宮に向かう、嵐山観光の目抜き通り。
一般観光客+祭見物で混雑具合も半端じゃありません。
神輿を拝見するのは諦め、人波を逆行して帰途に着きました。
嵯峨祭の創始は平安末期/鎌倉期と所説ありますが、文献上にその名が初出するのは1419年(応永26)。
4月25日(現在の5月19日)に行われた祭の内容が記されています(康富記/看聞日記)。
以降、後奈良天皇の綸旨や古文書に間欠的な記載がありますが、戦乱期には中断期間も多く有ったと思われます。
江戸期になると古文書や綸旨に加え、松尾芭蕉がで嵯峨日記に祭見物をした事を記しています。
また江戸後期に行われた祭の様子が「嵯峨祭行列絵巻」として現存している事から、近世は安定した祭事運営がされていた事が窺えます。
嵯峨祭は愛宕神社と野宮神社の例祭ですが大覚寺の影響力が非常に強く、また大覚寺を通じて皇室との関係が深い祭でした。
野宮は皇女が斎宮として身を清めた潔斎所、そして現在の野宮社は大覚寺(嵯峨御所)を営んだ嵯峨天皇の皇女仁子内親王が最初とされています。
また愛宕神社は中世より大覚寺の管轄下に置かれ、神仏習合の修験道場「白雲寺」として隆盛していました。
何れも大覚寺との結び付きが強い野宮/愛宕神社、二社の例祭が現在の嵯峨祭なのです。
尚、江戸期に入ると大覚寺の所轄となった釈迦堂(清涼寺)が祭祀を執行。
愛宕社の神輿は大覚寺内の真言僧、野々宮神輿は八軒村(現在の大覚寺門前八軒町)が奉祀。
また中世から近世に掛けての嵯峨は洛外随一の衛星都市として繁栄。
特に酒屋や土倉が多く立ち並び、豪商からの寄進によって祭の規模も大きくなったと思われます。
と、嵯峨祭に就いての簡単なあらまし。
祭の歴史や由緒をもっと詳しく知りたい方はコチラをどーぞ。
(古書店回らないと、もう手に入らないと思いますが…)
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2008/07/post_5b2b.html
2025.05.27
●紅花栄の空
えー、昨日は買い物帰りにチャリンコ漕いでた日暮刻。
薄明を迎えた嵯峨野の空は、ほんのりと暖色を帯び始めて参りました。
「こりゃ今日はマジックアワーが見れるかも」。
そんな訳で急ぎ北嵯峨方面にハンドルを切り「夕暉の物見」に向かいました。
北嵯峨田園より望む「初夏の晩照」。
暖色から寒色へ、柔らかなグラデーションを醸すトワイライトの空。
燃え立つ様な紅に染まる秋の夕焼けに較べ、パステル色調の淡く穏やかな色相です。
田植えを終えたばかりの水田に影絵を映す、愛宕さんの投影具合も見事。
ちはやぶる 火伏迺神の 阿多古山 からくれないに 空染めるとは
「火伏神」の愛宕さんが、真朱の空に焼かれているかの様です。
そー云えば今は七十二候「紅花栄」の頃。
黄昏時にベニバナの咲く嵯峨野の夕空でした、とさ。
2025.05.26
●Good morning
えー、昨日より久し振りに上洛帰京。
つってもウチは盆地の乾の端っこ、鄙びた洛外.嵯峨野で御座いますが。
所処でミヤコに数多有る観光スポットの中でも、清水.産寧坂エリアと並ぶ「メガトン観光地」の嵯峨/嵐山。
しかしその実、地元住民が普段使い出来る飲食店ってのが殆どありません。
お店自体は掃いて捨てる程有るものの、ほぼ全てが対観光客仕様のものばかり。
しかも最近は明らかにインバウンドゲスト「のみ」にターゲットを絞ったランチ単価(¥3000~¥5000)の新店が雨後の筍の如く乱立。
「黒毛和牛ステーキ」に「黒毛和牛カツサンド」、「すっぽんラーメン」「英語メニューしかないラグジュアリー的カフェ」とか、もーワケワカンナイ。
そんな日本人軽視/地元民無視のカオス状態の中で、数少ないロコ住民憩いの場。
「嵯峨の良心」と云えるお店がコチラです。
彼是35年以上お付き合いしている喫茶店。
私めの「嵯峨の朝」は、モーニングBセットと特選ブレンドで始まります。
因みにウチ(武蔵野口のバァ)でお出ししているアイリッシュ&ゲーリックコーヒーは此方の珈琲豆を使用。
そんな訳で仕入れも兼ねての「Good-morning」なのでした。
2025.05.25
2025.05.22
●来週の【5/25(日)~5/27(火)】オヤスミ案内
えー、本日は表題通りの御案内。
※.5月25日(日)~5月27日(水)は三連休となります。
今回のオヤスミは「非.スキー」にて久し振りのミヤコ上洛。
実家の諸事情御座いまして、三日間ほど帰京して参ります。
御迷惑を御掛けしますが、宜しくお願い致します。
2025.05.21
●Parting regrets「Kagura」
えー、三日前の5月18日(日)を以て今シーズンの営業を終了した「かぐら」。
これで国内に残ってるゲレンデは天元台/横手山、そして月山のみ。
首都圏から気軽に出向けるスキー場は無くなってしまいました。
所処で「シーズンイン&エンド」専のゲレンデとして、毎年お世話になっているかぐら。
ただ「パウ派」「BC派」じゃ無い私めは、ハイシーズン期の来訪が皆無。
それもあって滑走歴/利用頻度の割に「主戦ゲレンデ」と云う感じは致しません。
(ゲレンデスペックや雪質を考えると、やっぱり1~3月は白馬に行っちゃいます)
それでも国内のスキー場が続々とクローズしていく4月以降は滑走頻度が大幅にUp。
「春のコブ遊び」限定なら、可也満足度の高いゲレンデなのです。
そんな訳で本日は惜冬の思いを込めて、名残りの「かぐら」ログ。
此処5年間の営業最終日or間近のゲレンデ状況を「定点観測」で振り返ってみる事に致しました。
2020/21シーズン、5月13日の様子(営業最終日は5月23日)。
みつまたゲレンデ×(スキーキャリーサービス)/下山コース〇
メインゲレンデ〇/ジャイアント◎/テクニカル〇/パノラマ×
全コースのゲレンデコンディションはこんな感じ(↓)です。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/05/post-509bd1.html
2021/22シーズン、5月16日の様子(営業最終日は5月22日)。
みつまたゲレンテ△/下山コース〇
メインゲレンデ〇/ジャイアント〇/テクニカル△/パノラマ×。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2022/05/post-66d4b5.html
2022/23シーズン、5月18日の様子(営業最終日は5月21日)。
みつまたゲレンテ×(スキーキャリーサービス)/下山コース×
メインゲレンデ△、その他全滅。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2023/05/post-27e2df.html
2023/24シーズン、5月12日の様子(この日が営業最終日)。
みつまたゲレンテ×(スキーキャリーサービス)/下山コース×
メインゲレンデ△、その他全滅。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2024/05/post-8e170d.html
そして今シーズン、5月15日の様子(営業最終日は5月18日)。
みつまたゲレンデ△/下山コース〇
メインゲレンデ◎/ジャイアント◎/テクニカル◎/パノラマ◎
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2025/05/post-903dcb.html
続いて定点観測その2、メインゲレンデ.トップの状況です。
2020/21シーズン、5/13のメインコブ。
浅くてコブはもう作れません。
2021/22シーズン、5/16のメインコブ。
終了(チーン)、コブは降雪機側に作成。
2022/23シーズン、5/18のメインコブ。
土パウ(チーン)、コブは降雪機側に作成。
此処5年で最悪の暖冬小雪、最も酷いシーズンでした。
2023/24シーズン、5/12のメインコブ。
前年に負けず劣らずの土パウ(チーン)、コブは降雪機側に作成。
そして今季2024/25シーズン、5/15のメインコブ。
中盤で多少コブ溝に土が出ましたが、概ね4月中~下旬並みのコンディション。
今季のかぐらは私め存知の限り、此処20年でも「トップ3」に入る雪の多さ。
少なく見積もっても、あと1週間から10日はヨユーで営業可能な積雪量です。
しかし「従業員不足」と「営業的見地」から、近年のかぐらは基本的に早仕舞い傾向。
以前は雪さえあれば5月最終週までオープンしてたんですけどね。
まぁGW過ぎて来場するゲストは、その大半が「シーズン券ホルダー」。
幾ら来場者が多くても、売上の足しにはなりません。
この点に関してはかぐらに限らず他のゲレンデも同様、多雪シーズンで滑走可能なコンデションでも延長営業をするスキー場は年々減少しています。
と、こんな感じの「Look back」5years。
次に訪れるのは来季シーズンインの12月か、それともサマーゲレンデか。
何れにせよ、暫くの間は「グッバイかぐら」なのでした。
おしまい。
2025.05.20
●Virtue/美徳
えー、本日のトーキョーは絵に描いた様な「五月晴れ」。
雲一つ無い縹の空に澄んだ大気、そしてそよぐ薫風。
此処数日、梅雨を思わせる蒸し蒸しとした曇日が続いていたので、何だか久し振りに「カラッ」と気持ち良く晴れた空を見た気がします。
そんな碧空の昼下がり、窓を開けっ放しにして室内で日光浴。
ビタミンDとメラトニンを生成しつつのエントリーで御座います。
そしてこの子たちも葉を目一杯に広げて光合成、スクスクと成長しております。
ウチのモヒート用ミント「Hierba Buena」。
ベランダで栽培中のイエルバ.ブエナ(キューバンミント)が順調に増殖中。
春先に較べると、株も大分太くなってきました。
手前は今日からお店で使う鉢、隣は来週使う鉢。
左奥は先週使って大分寂しくなった鉢、隣は株分けしたばかりの鉢。
梅雨入りまでにあと2つは株分け、それにボチボチ切り戻し(剪定)をしないとなぁ。
尚、本日の表題はミントの花言葉に因んだものにて。
但し「モヒート用」としては花を咲かせちゃダメなんですけどね。
2025.05.19
●自宅で過ごす月曜日
えー、本日は月曜日にて定休日の武蔵野口の場末のバァ。
洗濯やらスキーギアの片付けやらで忙殺されている昼最中で御座います。
先週木曜日の「かぐらFINAL」を以て、私めのスキーライフも一旦小休止。
あとは6月中旬の月山遠征を残すのみとなりました。
昨年12月のシーズンイン以降、オシゴトオヤスミの日はスキーに「全振り」。
月曜日+雪曜日が定休日(要するにズル休み)で、中3日~中5日ペースの滑走ライフ。
休日にスキー履かないのは、筋挫傷やっちゃった3月中旬以来の事です。
従い「自宅で過ごすオフ日」ってのに慣れておらず、何だかミョーな感じ。
手持無沙汰つーか、やる事無いつーか、心に穴の開いた気分つーか。
でもボチボチとこっちの「脚」も作んないとね。
6月には南魚沼とエスコンでハーフ大会が控えています。
今日から久し振りに「走活再開」、軽く10㎞ほどジョグって来ます。
そんな訳で長くも短かった雪猿の日々も愈々カウントダウン。
2024/25シーズンの「SKI-MADな日々」も残す所処あと僅かです。
2025.05.18
●2024/25.四十五滑目「かぐら/FINAL」
えー、本日5月18日(日)を以て今シーズンの営業を終えた「かぐら」。
最終日は生憎の雨予報でしたが、午前中は時折晴れ間の覗く時間帯も有り。
しか午後から雨、更には濃霧が覆うガス天候となったみたいです。
今日は私めも滑りに行く予定も、雨とガスが避けられない気象コンデション。
しかも前日土曜日が強風でゲレンデ営業中止で、激混みとなるのが必至。
無理して出張るモチベーションも無く、遠征見送りと致しました。
所処で毎年シーズンイン/シーズンエンド時期の主戦ゲレンデとなるかぐら。
今季も4~5月の春スキー期に固め打ちの来訪。
営業最終日の三日前、5/15(木)が最後の「神楽詣」となりました。
そんな訳での2024/25シーズン「かぐらFINAL」、滑走記で御座います。
6:50、東京駅とーちゃく。
五月も折り返しの平日朝、流石に板を担いだ雪猿の姿は見られません。
嗚呼、多くのスキー/スノボ客で賑わっていた数ヶ月前の風景が懐かしい…。
7ː04発の「とき303号」に乗車。
前夜オシゴト→寝不足で早起き→一日中コブ滑って→帰って来てオシゴト。
こんな基地外じみたハードワークもこの日が最後です。
所処でこの日は何時もより1時間遅めの東京出立/湯沢入り。
何故かと申しますと理由は後程。
8ː20、湯沢駅とーちゃく/シャトルバス乗車。
南越さんのバスに乗るのも今日が最後。
湯沢駅発.カグリスト第二便の乗客は20名程でした。
8:45、みつまたステーションとーちゃく。
山麓駅ではスイセンとチューリップがお出迎え。
かぐら最後の一日「しゅっぱーつ」。
ロープウェーより眺む東谷山、眼下にはブナの新緑と清津の碧流。
ハイシーズンの記録的大雪で若葉の芽吹きも遅い湯沢の春。
例年なら花盛りを迎えているヤマフジも、未だ花房を閉じたままでした。
8ː55、みつまたゲレンデには辛うじて「冬の名残」。
「寄せて」「上げて」の下山コースも、圧雪車2レーンを確保するのが精一杯。
ま、残り営業日も今日を入れてあと4日、何とか最終日まで持ちそうかな。
かぐらゴンドラ乗車。
僅かな残雪と色鮮やかに繁る新緑、雪解け水に勢いを増す沢流。
車窓より望む風景はすっかり立夏のそれでした。
9ː20、メインゲレンデとーちゃく。
季節は「春から冬へ」巻き戻し、目の前に広がるのは白銀の別世界。
この時期になってもメインゲレンデはコース幅一杯に滑走可能。
モーグルバーンにも土は見えず、ジャイアントにテクニカルにパノラマも健在です。
「いゃあ、今季はホントに雪多い」。
メインゲレンデのコブは圧雪で潰されています。
この時期は一日でコブが深くなる+コブ溝に土が出るのでで毎日リセット。
「コブ作り隊」がせっせとコブ再開発中です。
この日、何時もより遅れてゲレンデインした理由が「コブメイク」。
朝イチよりコブの出来始めた時間帯からのアクテビティが得策なのでした。
田代連絡路より、上ノ倉山を望む。
今週は天候不安定で最後の最後まで悩んだ挙句、前日に遠征日を決定。
この日は終日の「曇り」予報も、薄晴れ空が広がるスキー日和に恵まれました。
「いゃあ、今日にして良かった♪」。
9:30、オープニングはジャイアントから。
今日は9時半~15時の短期集中型アクティビティ、一本目からコブ入りです。
ジャイコブは一昨日と変わりなし。
入りから浅くて広い「メガバンク」、コブ…つーより単なるミゾ。
良い按配のラインが出来ています。
ジャイアントは100%天然雪、メインゲレンデみたく人工降雪機で作ったアイシーな下地じゃ無いので雪が柔らかい。
ラインも途切れ途切れなので足慣らしには丁度良い「癒しコブ」です。
10:20、ジャイコブを4本回してメインゲレンデへ。
メインコブのラインは順調に造成中。
上は未だ浅いものの、下に進むにつれ大分整って来ました。
10時半を過ぎるとやや天候下降線、巻層雲が空を覆い始めました。
日が隠れると視界がフラットライト気味、コブの陰影が見え辛いのでアイウェアのレンズを曇用にチェンジ。
小休止を挟んでコブ遊びを続けます。
メインコブも次第に良い按配に。
以降、メインゲレンデ~モーグルバーンのコブを主戦に取り、時折ジャイアントとパノラマを摘まみ食いするローテーション。
今季はコブ滑の調子が良く、4月下旬から滑走頻度がハイシーズン並みに増加。
八方/五竜/かぐらへ遠征を繰り返し、コブを攻め続けた三週間でした。
そんなタイト&ハード(&クレージー)な日々も今日で一択小休止。
次の月山遠征までは少し間が空きます。
かぐら最終滑となるエモな心持ちと、シーズンエンド間近のバーンアウト感。
この日は何だか少し弛緩したメンタリズムでのアクティビティです。
滑り自体も目一杯にアタックするのでは無く、攻める姿勢は持ちつつ「スピードコントロール」と「雪面コンタクト」を重視。
それが却って良い按配、安全マージン取った余裕持ちの滑りが出来ました。
ジャイアントより望む、田代子さんと平さんと仙ノ倉さん。
空模様も再び良化傾向、淡青の広がる穏やかな薄晴れに。
余りにピーカン過ぎると「暑いし」「陽射し痛いし」「焼けるし」「雪解けも進む」。
春スキー期は軽く絹雲掛かってる方が、却って「スキー日和」なのです。
13ː15、ピクニックランチ。
パウダーステーションで買った味噌ラーメン🍜とお弁当のおむすび🍙。
嗚呼、山で食べるカップ麵はどうしてこんなに美味いんでしょう。
この時点でコブ回し17本、ボチボチと残存体力も怪しくなって来ました。
45分しっかりランチレストを取り、ストレッチ/マッサージにツボ押し。
「あと4本だけで良いから身体、持ってくれヨン」。
14:05、戦線再開/そしてフィナーレタイム。
先ずはパノラマ。
最後は今シーズンの「かぐら.惜別滑」、各コースのコブを順番に回して行きます。
2024/25シーズン、パノコブの滑り納め。
5月中旬にパノラマが生きてる自体が稀有、その上こんなたっぷりの雪量。
今冬の記録的大雪を象徴する様なゲレンデ風景です。
2024/25シーズン、ジャイコブの滑り納め。
5月半ばにして「滑れる」上に「土の出てない」ジャイアントも滅多にありません。
2024/25シーズン、テクコブの滑り納め。
テクニカルも例年なら「とっくに終わってる」時期でこのコンデション。
2024/25シーズン、最後の1高乗車/そしてコブアタック。
営業時間は未だ30分残っていますが、この日はこれからオシゴト。
帰路都合上、この時間での撤収です。
15ː00「かぐら終了」。
あとはゴンドラコースとみつまたの下山路を流して終えるだけ。
実質的にはメインゲレンデのアクティビティが、かぐらの「滑り納め」。
次にこの景色を見るのは7か月後、恐らく今年の12月です。
サンキュー、そしてサラバ、かぐらゲレンデ。
難関の下山アトラクション。
ゴンドラコースは見るからに「スキーの走らなそうな雪」。
ブナ殻とヤニと黄砂がスーパーリミックスした汚雪を「漕いで」「蹴って」のクロカン下山。
ただ、この日は曇り空と程好い和風が幸い。
一昨日より板の走りは良く、思ってたより楽に下山出来ました(苦笑)。
2ロマより望むメインゲレンデ。
今シーズン、もうあの場所でコブ遊びする事はありません。
そう思うとちょっぴりペーソスな心持ちになるのでした。
15ː35、かぐら終戦。
It's over, after all。
あとは大会バーンでフキノトウ摘んで帰ります。
16ː20、みつまた発→越後湯沢駅行きのシャトルバス。
嘗てはかぐら最終日のこのバスが「シーズンオフへの直行便」。
しかし月山を知ってからは、幸か不幸かスキーシーズンが1ヶ月延長。
私めの「スキーマッドな日々」はもう暫く続くのでした。
「まただ、まだ終わらんよ(シャア)」。
と、こんな感じの2024/25シーズン「かぐらFINAL」でした。
おしまい。
2025.05.17
●第2ステージ「惜別」
えー、明日5/18(日)を以て、2024/25シーズンの「かぐら」は営業最終日。
記録的豪雪に恵まれた今季、メインゲレンデの積雪量は180㎝とまだまだ豊富。
あと一週間くらいはヨユーで持ちそうなコンデションも、スキー場の諸事情(人手不足と電卓上の問題)もあってのシーズンクローズです。
明日のかぐらファイナルは滑りに行く予定でしたが、お天気が生憎の雨模様。
無理して出向くモチベーションも無く遠征見送り。
一昨日が今シーズンのかぐら「ラス滑」となりました。
所処で12月から6月に亘る、長くも短いスノーシーズン。
7ヶ月の間には幾つかの節目と云ったものが御座います。
個人的にはシーズンインから3月末までの「冬シーズン/第1ステージ」。
マテリアルをコブ用にギアチェンジする、4月からの「春シーズン/第2ステージ」。
国内ゲレンデの殆どがクローズとなる5月中旬以降の「夏シーズン/第3ステージ」。
かぐら終了となる明日にて、今シーズンの「第2ステージ」が終了。
私めのスキーマッドな日々も愈々「カウントダウン」が近づいて参りました。
5月2日/白馬五竜FINAL。
最後の一日を終えた後、神城の里よりゲレンデを望む。
5月15日/かぐらFINAL。
最後の一日を終えた後、みつまた2ロマよりゲレンデを望む。
シーズン「最後の日」のアクティビティを終え、もう滑る事の無いゲレンデを遠目で眺めるのは切ないもの。
それが足繫く通った、ヘヴィユーズのスキー場であれば尚更です。
そんな訳で過ぎ去りし「第2ステージ」の惜別.二景。
第3ステージに入ると残すゲレンデは一択、月山のみで御座います。
2025.05.16
●「春の滋味」やってます
誰がため 雪の春野に出でて 若菜つむ 我が衣手は 土にまみれる
えー、そんな訳で武蔵野口の場末のバァ、春の風物詩。
フキノトウのピクルス、やってます。
漬汁のレシピは米酢をベースに砂糖.味醂.塩など、和風調味料を中心に作成。
香味のアクセントにローリエ、ブラックペッパー、鷹の爪を少々。
隠し味にドライベルモットとシャルトリューズ、ほんのちょっぴりペルノ。
最後にお皿の上で「シャルトリューズ/エリキシル ヴェジタル」を一滴トッピング。
https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/238969/entries/93491371
「和風ピクルス+ちょいフレンチ」ってな感じです。
1st.ロットは長野県「白馬五竜/いいもりゲレンデ」産。
第十二次白馬遠征の最終日、5月2日に摘んだちゃんめろです。
2ndロットは新潟県「かぐら.みつまた大会バーン」産。
白馬産のストックが怪しくなって来たので、昨日摘んで来ました。
今日下処理をして漬け込み済、明日から食べ頃です。
そんな訳で毎年恒例の「春の滋味」。
因みに今年のフキノトウ、里摘みのものは無く全てゲレンデで収穫したもの。
「100%産スキー場産」のピクルスでした、とさ。
2025.05.15
●本日の【5/15(木)】営業案内
えー、スキーシーズン中は月曜日に加え「雪曜日」が定休日。
要するに「不定休」の頻度が増す、武蔵野口の場末のバァで御座います。
でもって同様の理由に伴い、開店時間の遅くなる事もたまに(?)ありまする。
五月も折り返しなのに、この莫迦は何云ってんだ。
なんて呆れられそうですが、スノーマッドにとって5月は未だスキーシーズン。
「春スキー」から「夏スキー」へ、雪猿の日々はもう暫くの間続くのです。
そんな訳で明日、5月15日(木)の営業案内。
※ 開店時間が1時間遅れ、20時からのOPENとなります。
理由は…まぁお察し下さい。
御迷惑をお掛けしますが宜しくお願い致します。
<(_ _)> ペコリ
2025.05.14
●2024/25.四十四滑目「かぐら」
えー、昨日は月曜日の代休にて臨時のオヤスミ。
蒼天の五月晴れを狙い打ってのスノーライフに逝って参りました。
今月の4滑目は今季の44滑目、そして今季4度目となる「かぐら詣」。
何だか縁起の悪い「4」並びですが、そんなのお構い無しに白銀世界へレッツゴー。
そんな訳で立夏の神楽、鼓舞奉納記で御座います。
8ː00、みつまたステーションとーちゃく。
平日にも関わらず、昨日は朝イチから結構な人出。
一便/二便は満車、三便のロープウェーでみつまたゲレンデに向かいました。
8:15、みつまた大会バーンは既にクローズ。
5日前(5/8)に来た時はまだ滑れたのに、エラい勢いで雪解けが進んでいました。
みつまたファミリーも半分以上ビスラボが出ています。
今週からみつまたエリアはかぐらエリアへの連絡コースとしての使用。
リフトで「回して滑る」事は出来ません。
みつまた1高はブナの新緑トンネル。
瑞々しい若葉と五月晴れの澄んだ青空は「立夏のスキー」ならではの彩り。
8:45、メインゲレンデ=「冬」にとーちゃく。
ゴンドラ降りるとサプライズ、月山の職場仲間とばったり遭遇。
彼は国内屈指のテレマーカー、3年前までかぐらスクールに勤務していました。
久し振りに一緒に滑ってビデ撮り、次は月山で会いましょう。
メインゲレンデの賞味期限は3本。
9時を過ぎるとザブザブのグサグサ、板が沈んで下地も捉えられない砂浜雪に。
「これならコブ滑った方が楽だし楽しいや」。
そんな訳で早々にコブ入りします。
9:25、先ずはジャイアント。
トップ~ミドルには浅くて広い「メガバンク」ばかり。
途切れ途切れの乱れコブが多く、ボトムに整ったレーンが3~4本あるだけでした。
テクニカルも浅いコブか汚いコブばかり。
今シーズンのテクコブは本当に使えない…。
メインゲレンデの脇コブは良い感じ。
昨夜ピステンで潰されていましたが、コブ作り隊の尽力で2本のラインが完成。
出来立てなのでチト浅いですがピッチは良、楽に滑れました。
モーグルバーンは相変わらず良いコンデション。
5~6本回してコンデションも概ね把握、徐々に滑りも「ノッてきました」。
今日も調子イイぞ♬
10:30、1回目のピットイン。
休憩用の椅子はピステンプーリー、お値段は4000万円也。
リスタートはパノラマのマラソンコブから。
未だ浅い上にピッチの短いストレートライン、一寸忙しい。
今日はジャイアント/テクニカル/パノラマ、何れもイマイチのコブばかり。
必然的にコブキ●ガイ ゲストはメインゲレンデのコブに集中。
ライン待ちの時間も多少出て来る様になりました。
11ː55、2回目のピットイン。
巻機山~米子頭山~柄沢山の上越国境稜線を眺めつつ一服。
ハイシーズンには深い白妙を湛えるマッキーも、残雪少なくなったなぁ。
メインゲレンデのコブは良い按配に成長。
この日のテーマは「コブ当たりで股関節を引く」「足首の緊張と膝のゆとり」「ターンの始動は無理に回さずしっかり待つ」「コブ溝で立ち上がり伸ばし荷重」の四本柱。
あとは忘れた頃に「密脚」「コブ裏の雪面コンタクトを外さない」「高めのポジショニングで懐にゆとり」「ストックワーク」「切り替え時に外足の膝を逃がす」「外足荷重」「コブ頭では逆捻りで低めポジション」の再確認。
うーん、コブは短い時間でやる事(考える事)多い…。
13ː15、3回目のピットイン/テラスでランチレスト。
正午過ぎからジワジワと疲労蓄積、少し雑な滑りになって来ました。
しっかり休んで栄養補給、ラスト1時間半に向けて体力回復に努めます。
昨日のかぐらは平日としては大盛況の部類。
ストレスを感じる程では無いものの、午前中は常時1~3分のリフト待ち。
午後に入るとゲストは大分減り、混雑具合はこの程度になりました。
14時を過ぎると圧雪バーンにもコブのお花畑。
平日のメインゲレンデで「自然コブ」が出来るのも珍しい。
14:00、戦線再開/ラスト1時間半。
この日のアクティビティは滑走本数30本/うちコブ回し25本。
ジャイアントとパノラマは各2本、テクニカル1本。
コブ遊びの殆どをメインゲレンデ~モーグルバーン(20本)で回す一日でした。
脇コブの掘れ具合は許容範囲、個人的には丁度良いレベルの難度。
しかし最後の1時間は腰と広背筋の疲労が表面化。
股関節/膝/足首を使った基本姿勢を保つのも難しくなり滑りの質は低下、2~3度弾かれちゃいました。
うーん、最後の3本は蛇足だったかな…。
15ː30、モーグルバーンで〆。
あとはゴンドラコースを「漕いで」「漕いで」のクロカン下山です。
みつまたファミリーは寄せて上げての右側通行。
今季の営業日数はあと5日、まぁ何とか最終日まで持つでしょう。
18ː20、さて帰りますか。
戦い済んで日が暮れて、温泉入って打ち上げ飲み。
因みに昨日のアフタースキーは「湯沢駅東口コース」、江神から中野屋さんでした。
おしまい。
2025.05.13
●「5番」と「13番」
えー、本日5月13日は「エイブル白馬五竜の日」。
https://www.hakubaescal.com/winter/
誰が決めた訳でも無く、私めが勝手に決めた記念日で御座います。
2017/18シーズンに不動産賃貸仲介の大手、エイブルさんとネーミングライツを締結。
現在は上記名称となっている同スキー場。
しかしその昔は「五竜とおみスキー場」と呼ばれていました。
そんな訳で五竜の「5」、とおみの「13」の語呂合わせ。
5月13日は「白馬五竜スキー場の日」なのです。
五竜の8人乗りゴンドラ「テレキャビン」。
日本国内で初めて「単線自動循環式普通索道(ゴンドラ)」を導入したのが五竜。
1973年に建設/1995年の架け替えを経て現在に至ってます。
・1973年建設/1995年架替 ・施工/安全索道(スイス.CWA社製)
・単線自動循環式/定員8名 ・全長2013m ・輸送能力2400人/h
・標高差698m(起点標高818m/終点標高1516m)
・運行速度 約16㎞(4.5m/s) ・乗車時間 約8分
施工は安全索道、搬器はスイス.CWA社製。
所処で五竜テレキャビンの搬器数は82器(2022/23シーズンのデータ)。
その中に2器だけ「特別仕様」の客車があるのを御存知でしょうか。
奥側の車窓に武田菱。
「五竜」の5番搬器と「とおみ」の13番搬器。
この二器には五龍岳のシンボルとも云える、武田菱のステッカーが貼られています。
但し他ゲレンデの「ラッキーゴンドラ」や「ラブラブゴンドラ」みたく、搬器の色が赤だったりピンクだったり金色だったりする訳では無く、至って目立たないスペシャルゴンドラ。
従い乗車しても気付く方は殆ど居られません。
ま、今でこそハクババレーで断トツの入り込み客数を誇り、国内有数の人気ゲレンデとなっている五竜。
しかし元々は八方/栂池の後塵を拝し、白馬の中では玄人好みの硬派な存在でした。
そんなスキー場の性格もあって、地味なオーナメントなのかも知れません。
と云う訳で白馬五竜の日、「5」と「13」に因んだ索道話でした、とさ。
※.因みに職業的見地(洋酒酒場の主)で云うなれば、5月13日は「カクテルの日」。
BARとしてはこっちの話題でエントリーすべきなんでしょうけどね(笑)。
おしまい。
●2024/25.四十一滑目「五竜&47」
えー、もう10日以上前のオハナシになりますが…。
GWセパレート期間の平日三日間(4/30~5/2)は「第十二次白馬遠征」3Days。
今シーズン最後となる白馬雪旅は、八方尾根と五竜47に逝って参りました。
そんな訳での2024/25「白馬FINAL」。
二日目に向かったのはホームゲレンデの五竜&47で御座います。
6:50、5月最初の朝にゲレンデイン。
クリアブルーの蒼天は、立夏の頃ならでは「深く澄んだ青」。
昨日/今日と、二日続けて絶好の春スキー日和に恵まれた白馬でした。
そー云えば今日から五月、従って「五月晴れ」です。
桜も愛も、散るのは早い。
エスカル桜坂のエゾヒガンもすっかりと葉桜に。
一昨日の春嵐爆風が「花散らしの疾風」となってしまいました。
朝イチキャビンには何時もの面々。
五竜オールスターズを始め、1/3くらいは顔見知りの方々。
他愛も無い話をして営業開始を待つ時間は結構楽しいもの。
それも今日明日が最後です。
8ː15、キャビン乗車。
2024/25シーズン.五竜&47の「セミ‐ファイナル」アクティビティスタート。
「Heavenly blue♪」の空に向かってLet's go!。
8ː25、「あら、珍しい」。
グランプリではアル3が営業点検で5分程遅れての運行開始。
昨日の八方でも国3が同じパターン、今週は「そんな日」らしく。
朝イチグランプリは春ザラメの緩いピステ。
板の走る快適なロングターンは4本まで、瞬く間に「ザブザブ」「グサグサ」の荒雪に。
オープニングタイムのハッピーアワーは9時を待たずに終了となりました。
9ː10、グランプリに見切りを付け、早々に47へ。
パノ分岐からR8上部はノッキング気味の汚雪、漕がないと前に進みません。
4Gはスキーヤーズレフト側に土出て来ました。
因みに下山コース(R1ボトム)は、昨日4/30にてクローズとなりました。
それでもR1はボリュームたっぷりの積雪量。
バーンの荒れ進行もグランプリに較べるとまだマシ、そして安定の過疎っ振り。
コース幅を目一杯に取ったロングターンで回せる時間が暫く続きました。
6本回すと流石にコンディション悪化、下地を捉えるのも難しくなって来ました。
この日のオンピステ回しはこれで終了、アクティビティをコブ滑にチェンジ。
10:30、今日のコブ入りはR3から。
入りは攻め易い緩~中斜コブも、中盤からストンと折れて急斜面に。
私めの足前では家賃の高い難度、アタック出来る範疇を超えています。
速度域5~6割のズルドン主体で、何とか「こなす」レベルの滑りでした。
下から見るとこんな感じ。
急斜のコース一面に「びっしり」と貼り付いたコブ。
黒菱と双璧のエキスパートバンプスも、エスケープ路が無い分黒菱より太刀川ルイ。
10:45、グランプリに帰投。
南沢ノ頭(通称イチヨンゴーゼロ)より望む、五龍と唐松の二枚屏風。
明日は雨予報100%、このパノラマViewも今シーズンこれで見納めです。
10:55、ピットイン。
今日の休憩場所も12番のピラーホール。
水分取って補食チャージしていると、雪の切れ目で動くゴマ粒を発見。
孵化したばかりのコオロギでした。
鉄柱下の露土した所処から生まれて来たのでしょう。
雪の上は冷たいし、食べるもの無いし、早く地べたに戻ろうね。
11ː10、本格的にコブ遊び開始。
先ずは足慣らしを兼ねてコブ形状の下見です。
ボトムの線下コブへ。
グランプリの圧雪バーンが早々に非圧雪/ナチュラルバーン化。
皆さん早い時間からコブ入りされてるらしく、11時時点で結構掘れていました。
でもって今日も「暑い」そして「痛い」。
正午を過ぎると降り注ぐ陽射しは益々凶悪化、チリチリと肌を焼く様な照射です。
この日の白馬村は最高気温25.3℃、今年二度目の夏日。
標高1500mのアルプス平でも20℃に迫る暑さでした。
今日、グランプリの脇コブは何だか並びが汚い。
そんな訳でテクニカルを主戦に取るコブチョイス。
14:00、ランチレストも12番下。
GW期間はアル4が臨時営業、従って「アル4テラス」は使えません。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2023/04/post-7065f0.html
今日一番のお気に入りphoto。
12番の穴より、雪面を見上げる構図で白馬三山。
春スキー時期じゃないと撮れないアングルです。
14:30、戦線再開。
東面の空には「ぷかぷか」と雲☁☁☁が増殖。
うーん、やっぱり明日は予報通り雨になりそうだな…。
所処でこの日のアル3は調子おかしい…。
13時頃から3~5分間隔で「止まったり」「動いたり」の繰り返し。
何か機械トラブルでも発生したのかな?。
ラスト1時間半は「テクニカル専」のコブアタック。
スキーヤーズレフト2列目、このラインが大当たり。
ピッチ良し、リズム良し、形状良し。
中盤パートで掘れが深くなってますが、受けコブって程じゃ無し。
何より変な削られ方をしていないので、ライン取りがスムーズです。
「どーせ明日は雨☂確定だし、今日で全部出し切っちゃえ」。
残存体力を使い切る覚悟を決め、延々/黙々とテクニカルを回し続けます。
15ː50、今日もきっちり最後まで回し切りました。
この日のスタッツは滑走本数36本、うちコブ入り20本。
(テクニカル~線下×12 グランプリ脇コブ~線下×7 ルート3×1)
春スキー期のコブ滑としては今シーズン一番の充実度、そしてやり切った満足感。
特にラスト1時間半のテクニカル回しは楽しかったなぁ♬。
しかしこの代償は決して軽く無く、翌日は午後を待たずにガス欠となるのでした。
そして五龍岳にサヨウナラ。
今回遠征はもう一日残っていますが、残念ながら明日最終日は「雨」予報。
恐らく後立山の名峰群を望む事は叶いません (実際山影すら見えませんでした)。
そんな訳で一日早い「惜別の儀」。
白馬の山々にサヨナラを告げ、ゴンドラ下山に向かったのでした。
おしまいのつづく。
2025.05.12
●2024/25.四十滑目「八方尾根/FINAL」
えー、4/30~5/2はGWセパレート期間の三日間を狙ってスノーライフ。
2024/25シーズン最後となる白馬雪旅は「第十二次白馬遠征」で御座います。
そんな訳での「白馬FINAL」、初日のゲレンデは二週続けての八方尾根。
アクティビティ前のプロローグは、先週と同じ…つーか毎度変わらぬルーティン。
ウォームアップジョグで白馬大橋に向かい、後立山の名峰を展望して参りました。
グラード/黒菱/兎平/パノラマ。
国内屈指のゲレンデ面積、裾広がりの広大なフィールドを有する八方尾根。
しかし雪があるにも関わらず、リーゼンもスカイラインもとっくの昔にクローズ。
(特にスカイラインは雪付けの必要が無いくらい、豊富な雪量なのに…)
四月半ばより、滑走可能なのはゲレンデトップの4コースのみとなっています。
それでも春スキー期の八方「最大のウリ」コブ畑は健在。
黒菱に三角に兎にソデクロに、垂涎のステージが選り取り見取りです。
も一つ、行き掛けの駄賃。
深雪を讃える白馬鑓を遠景に、深雪(旅館)さんのヤエザクラ。
6:40、ゴンドラ駅とーちゃく。
二週続けての一番乗り、否々白馬だけに一番「鑓」ですね。
しかし連休狭間の平日とは云え、ゴールデンウイークのど真ん中。
昔の阿鼻叫喚.鬼畜混雑(↓)を知っているだけに、何だか肩透かしを食った感じです。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/05/post-2fdd30.html
営業開始10分前。
朝イチのゴンドラ運行を待つゲストはざっと数えて60人程度。
うち半分は山に向かうアルパインの方々でした。
8:00、ゴンドラ乗車/車窓より望むセントラル。
リーゼンと並ぶ、私めの八方尾根「My favorite course」。
しかしコ●ナ禍以降の運営縮小方針で、セントラルとオリンピック2(たてっこ)は圧雪放棄、「回すコース」としての機能を喪失しています。
嘗て頻繫に訪れた八方に近年足を運ばなくなった最大の理由がコレ。
上記2コースが使えないと、如何してもリーゼンにゲストが一極集中。
混雑具合は増すし荒れるの早いし、何よりリーゼンばっかり滑ってても飽きる。
セントラルにたてっこ、リーゼンに比肩するオンピステのロングコースを有するのが八方尾根の魅力の一つだったんですけどねぇ。
しかも二年後に開業する「新ゴンドラ」と「センターハウス」はベースが名木山。
動線的にはますますリーゼン偏重となり、セントラル/たてっこ/国際は、やがて捨てコースとなる運命なのかも知れません。
兎平とーちゃく。
一番乗りの特権、無人のゲレンデを📷パシャリ。
今日も雲一つ無い快晴、突き抜ける様な青空がお出迎え♬。
8ː10、オープニングはパノラマへGo。
朝イチからしてザクっと緩いコーデュロイストライプ。
コーンスノーを切り裂く、ハッピーターンのロングターン♪。
廊下が折れた中斜面では土出てます。
小谷側も折れてから下のスキーヤーズライト側に多少の地表露出。
この前日(4/29)の白馬は春嵐の爆風祭で、何れのゲレンデもほぼ終日運休。
春の雪を融かすのは「太陽」でも「雨」でも無く「風」。
昨日の吹き荒ぶ強風で雪解けが一気に進んだみたいです。
パノを回すゲストは基本的に小谷側が多く、狙いは大町側。
緩く締まりのないピステンですが、オープニングの1時間はフラットザラメを維持。
落下を多めに取ったミドル~ロングが気持ち良く楽しめました。
9:15、続いて兎のモヒカン右。
標高の上がった分、パノより数段多い積雪量。
片斜の地形が少し出始めているも、ブッシュの出ている箇所はありません。
パノ7本/兎3本回して「本日のオンピステタイム終了」。
五龍岳より西遠見~大遠見~中遠見と続く遠見尾根、奥には鹿島槍。
ハイシーズン中は深雪の中に埋もれていたハイマツやコメツガ。
乗った雪を弾き飛ばし、ワッサワッサと枝梢を擡げ出していました。
それじゃ「コブの万博」に向かいまーす。
今日のコブ入りはグラードから。
一番人気のパビリオンはやっぱり「ウサぴょん」。
今季の白馬は記録的豪雪の恩恵で、GWに入っても積雪量豊富。
特にグラード/黒菱/兎はハイシーズン並みの雪量を維持しています。
コブも溝に土や石の出ている箇所は無く、地雷を踏む心配もありませんでした。
しかしパノラマは正午過ぎから一気に融雪進行。
朝から出ていた地面に加え、雪付けの浅い部分では露出が広がってきました。
大町側の中間部。
こーなると地べたが熱を持ち、加速度付けて地表露出進行。
あとは圧雪部隊の雪付けメンテが頼りです。
コブ溝に吹き溜まりが乗り、トップは抜け難い/エッジは引っ掛かり易い。
只でさえ難儀な黒菱で、このコンデションは厳チィ。
この日のメインコブはソデクロ。
多少掘れて来ましたが、上手い人が作ったラインはやっぱり滑り易い。
何より初~中級者が殆ど立ち入らないソデクロ。
コブ裏や山が過度に削られた、汚いコブにならないのです。
「タン」「タン」「タン」と整ったピッチ、リズム良く攻められます。
午後の主戦コースはソデクロに取り、パノラマペアで5連滑。
14:00、やっと飯。
リーゼンのトップには警告板、+ピステンプーリーが三台で通せんぼ。
滑走禁止×なのに滑り降りる無法者が後を絶たず、こー云う処置になったみたく。
先週来た時も、結構数の侵入者(リーゼン下山)が居ましたからねぇ。
悪雪とコブしか選択肢の無い春スキー、ハイシーズンに較べ身体へのダメージ蓄積が段チ。
しっかり1時間の休みを入れ、体力回復に努めます。
15:00、〆は三角で「楽しく」「平和な」コブ遊び、の筈も…。
ブル道からの上のライン(×印の所)で、この日初めての転倒被弾。
内足に乗ったまま切り替え、無理に回そうとして板が重なりクラッシュ。
それでも気持ちで負けると「どーにもならない」のがコブ。
メンタルリセットして、滑りのメカニズムを整理して、残り時間少なくなった三角コブを回します。
15:40、きっちり最後まで回し切ってのラス1本。
因みにこの日の黒2、営業最終の乗客=4月最後の乗客となりました。
最終乗車の黒3より望む、白鑓/杓子/白馬岳。
2024/25シーズン、八方尾根の〆フォトはやっぱり「白馬三山」。
夕日で光が屈折し、朧に白んだ山々の姿が幻想的でした。
と、こんな感じの「第十二次白馬遠征」。
白馬FINALの初日は八方FINALのアクティビティでした、とさ。
つづく。
2025.05.11
●今週の【5/12~13】定休日変更
えー、スキーシーズン中はお店の営業日が「冬型シフト」に変更。
月曜日に加え「雪曜日」が定休日。
要するに不定休となる武蔵野口の場末の酒場で御座います。
五月もGW過ぎてるのに何云ってんだ、この莫迦。
なんて呆れられそうですが、スノーマッドにとって5月は未だスキーシーズン。
「春スキー」から「夏スキー」へ、雪猿の日々はもう暫くの間続くのでして。
と云う訳で今週のオヤスミ案内、定休日が変更となります。
5/12(月) 定休日→〇営業
5/13(火) 営業日→×臨時休業
2024/25シーズンも愈々カウントダウン、残す白銀の季節もあと僅か。
そんな訳で雨(月曜日)を避け、好天日(火曜日)を狙い撃ちのスノーライフ。
ご迷惑をお掛けしますが御了承の程、宜しくお願い致します。
2025.05.10
●2024/25.四十三滑目「かぐら」
えー、今年のGWは比較的マジメに商いしていた武蔵野口の場末の酒場の主。
その御褒美と云っちゃ何ですが、一昨日5/8(木)はリフレッシュ休暇。
臨時休業でお店お休み、例に由ってスノーライフに繰り出して参りました。
GWを終え「GALA」も「奥只見」も「丸沼」も「白馬」も、みーんな今季の営業を終了。
首都圏から日帰りで滑れるゲレンデは「かぐら」しか残っていません。
そんな訳での神楽滑走記、2024/25シーズンも愈々カウントダウンで御座います。
8ː00、みつまたステーション到着。
春スキーかぐらの風物詩、薫風の瑠璃空に泳ぐ鯉のぼり。
2便のロープウエイに乗車。
残り僅かとなった川辺の斑雪と清津の清流、そして芽吹き始めたブナの新緑。
都会では春を通り越してすっかりと立夏の気配ですが、三国街道の山中では未だ「冬」と「春」が鬩ぎ合っています。
雪が解けて 川になって 流れていきます♪
とっくに春ですねぇ♪ コブを滑ってみませんか♬
8ː15、みつまたゲレンデもブナの若葉に彩られています。
この時期にみつまたが「生きている」事自体、大雪だった今冬を象徴する風景。
但しバーンは溜め雪の段差が大きく「回す」にはチト厳しいコンデション。
下山コースとしての活用に止めておいた方が良いでしょう。
ま、それでもスキーキャリーサービスのお世話にならないだけ有難いです。
ゴンドラ乗ってメインゲレンデへ。
今年は四月後半から「春嵐」「爆風」天候の多いかぐら。
メインゲレンデの鯉のぼりは片されたままです。
8ː50、1高乗車。
この日は早朝から突き抜ける様な紺碧の青空。
それでも気温は冷涼で5~6℃程度、ひんやり乾いた大気が心地良い朝でした。
所処で二週間続けての白馬遠征を挟み、三週間振りに訪れたかぐら。
GWを経てコブもすくすくと育っています。
メインゲレンデの脇コブ。
つーか何れのコースも雪たっぷり、ブッシュの欠片も無し。
GW後に「全く土の出てない」メインゲレンデてのも可也レアなシーズン。
オープニングから暫くはオンピステ回し。
硫安の利いた硬ザラメのコンデションで、荒れ進行は意外とゆっくり目。
眼下に望む湯沢の里山も、目に見えて新緑の色合いが濃くなっています。
パノラマも少し摘まみ食い。
眼下には深く澄んだ翡翠を湛える田代湖、そして悠然と佇む平標山。
10:00、小レスト。
4000万円の休憩場所、ピステンプーリーのプレートに腰掛け一服。
この日のアクティビティは「御利用は計画的に」。
1時間半滑って→15分小休憩を挟むタイムテーブルを厳守。
春のザブ雪とコブ畑、流石にハイシーズンよりレスト入れないと身体が持ちません。
休憩明けからコブ遊び開始、先ずは片っ端からからコブのコンデションを吟味。
「攻めるコース」と「捨てるコース」の選別に入ります。
ジャイアントはトップ~ミドルに3~5本のライン。
但しシャローなバンク(ボードコブ)と乱コブばっかりで、午前中は「捨て」。
もーちょい掘られてからか、新ライン出来るのを待った方が良いかな。
ジャイアントの下はイイ感じ。
特にスキーヤーズレフト、左端のレーンが整ってて攻め易い。
お次はメインゲレンデ。
脇コブはバンクっぽいのと縦ピッチの常設2本+新ラインが1本。
但し滑走者が多く、レーン待ちの時間が長いのが玉に瑕。
メインゲレンデ下のモーグルバーンは安定。
お気に入りのレーンは3.7と4.0。
続いてテクニカル。
一段目はウダウダの間延びコブが3~4本、二段目は乱れたラインが2本。
テクニカルも一番下(三段目)だけが良い按配のライン。
此処回すんだったら、メインゲレンデ~モーグルバーンの方が全然お得。
そんな訳で「捨て」確定、テクニカルを回したのはこの1本きりでした。
メインゲレンデの廊下、中尾根側には新コブ2本出現。
緩斜面特有の浅くて短いピッチ、左側の方が出来上がり早し。
脇コブ~モーグルバーンの繋ぎには使えそうです。
コブ中級者の味方、正義のパノコブ。
パノラマコブも次第に出来上がりつつありますが、まだ浅め。
特に下半分はコブと云うより「ミゾ」レベルのストレートライン。
此処ももーちょい待った方が得策かな。
と、難易度/掘れ具合/ピッチに形状、何れもバラエティーに富んだコブ畑。
時事ネタ的に云うなれば「コブの湯沢万博」絶賛開催中のかぐらでした。
で、午前中の主戦コースは何時ものパターン。
メインゲレンデのコブ~モーグルバーンを主戦に取るローテーション。
11ː45に2度目の休憩、その後はパノとジャイアントの比率を増やしていきます。
因みにこの日の調子は好不調の繰り返し。
イイ滑りが出来る→もう少し攻め込みたくなる→スペックオーバーのスピード→そのうちウダウダ→基本に立ち返り中速域で丁寧な滑り→イイ滑りが出来る(元に戻る)。
この∞スパイラルが暫く続きました。
白樺~♪ 青空♪ ~南風♬ (正確にはシラカバでは無くダケカンバ)
正午を回ると気温も次第に上昇、でもっで陽射しが痛い。
ウェアもトップスのミドラーを脱ぎ、ロンT+ポロシャツの春スキー仕様。
ジャイアントトップよりパノラマView。
右より三国山~大源太山~平標/仙ノ倉山~万太郎山~オジカ沢ノ頭~谷川岳と連なる、谷川岳主脈の山々。
続てい馬蹄形縦走の山々。
谷川岳から一ノ倉岳/茂倉岳~武能岳~七ツ小屋山、奥には笠ヶ岳と朝日岳。
谷川連峰の山間には日光連山や燧ケ岳の山影も覗けます。
谷川連峰は何度も踏んだ事のある縦走路、山座同定がし易いです。
最後は上信国境稜線の山々。
檜倉山~柄沢山~米子頭山~巻機山を経て、中ノ岳/越駒/八海山。
最奥、守門岳と浅草岳の間には飯豊山地の稜線も薄っすら望めました。
はなこ(八中駒)さん。
「今日のパノラマ展望は大当たり♪」。
雲一つない五月晴れの青空と、春シーズンとしては低湿で澄んだ大気。
谷川連峰から上信国境~越後三山のスカイラインが見事な迄に一望出来ました。
13:20、お昼はかぐらテラスでアウトドアランチ。
ぽかぽか陽気の下、お弁当食べて/Wax入れて、のんびりピクニック気分。
しっかり40分休んで、最後のアクティビティに備えます。
14:00「よーし、ラスト1時間半」。
戦線再開はパノコブから、良い按配に掘れて来てます。
でもランチレスト後の主戦コースはこっち(↓)。
「ジャイアント」。
この日のアフタヌーンジャイアントは「攻め易い」。
午前中に較べ程好く成長、スキーヤーズライトの新コブも良い按配。
リズムの良いラインはコブ形状に合わせつつ、裏でズレ入れつつ縦へ。
バンクの洗濯板コブは凹凸無視、スピードレンジ上げてストレートライン。
ザラメ飛沫上げてのコブアタック、これだけ縦に「攻めた」滑りも久し振りです。
この日一番調子良かったのは、この時間帯のジャイアントでした。
(一発クラッシュしちゃいましたけどね)
ラスト2本はメインゲレンデ~モーグルバーンのコブ。
良く育った…つーか育ち過ぎ。
流石にフルアタックは避け、スピードレンジ下げて足元のスキーコントロールを重視。
今日のメインゲレンデコブは真ん中のレーンがGOOD。
深いけどピッチ/リズムが良いので、意外とソツなくこなせます。
15ː40、メインゲレンデ撤収。
ゴンドラコースもまだまだ雪量豊富、夏道ウェーブも全く出ていません。
これなら営業最終日(5/18)まで、滑って下山出来そう…かな?。
但し雪こそ多いものの、春の汚れたザブ雪+殆ど真っ平な緩斜面。
スキーが走らず悪戦苦闘、「漕いで」「漕いで」のクロカン下山でした。
2ロマより望むメインゲレンデ。
夕暮れ前の淡青、残雪の白銀、若葉の新緑、そして次第に広がりだす地べた。
如何にも「The 春スキー」ってな景趣を眺めつつ、下界に戻ります。
あとは桜狩りして/温泉入って/蕎麦飲みして帰投(↓)。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2025/05/post-65f950.html
いゃあ、今日も楽しい一日だった。
コブ滑だけに限定すれば、今季5本の指に入る満足感/充実度でした。
おしまい。
2025.05.09
●立夏の観桜
えー、昨日は臨休のオヤスミを頂いてた武蔵野口の場末のバァ。
五月晴れの行楽日和に恵まれた一日、少し遠出しての物見遊山。
時宜遅れの風流は「立夏の観桜」に出掛けて参りました。
向かった先は越後湯沢の温泉街から芝原峠を越え、三国街道を南に上る事約8㎞。
越後と関東を結ぶ古よりの往還路、山中三宿の一「三俣」で御座います。
道の駅みつまた。
雪国湯沢から峠を越え、更に雪の深い山中。
遅い春を迎えた街道筋ではまだまだ桜が見頃です。
例年ならとっくに葉桜となっている三俣の桜ですが、記録的な豪雪だった今冬の湯沢。
今年は10日ほど遅れての「春の訪れ」となっています。
「桜の木の満開の下🌸」
三俣名物、淡紅の傘に覆われた公衆電話。
こんな公衆電話なら、ついつい長話してしまいますね。
さぞかしコイバナも進む事でしょう。
夕月を背景に「月見桜」。
これで「雪月花」コンプリート。
雪国の春ならではの贅沢なお花見ロケーションです。
最後は蕎麦飲みして〆。
季節を巻き戻した風流韻事に遊び、湯治で心と身体を癒し、地場の味に舌鼓を打つ。
愉しく充実した一日でした。
あ、それと一応…、
滑っても来ました。
嗚呼、長い前振りだった事(チャンチャン)。
2025.05.08
●本日は【5/8(木)】臨休
えー、長いようで短かったゴールデンウイークも@云う間にお終い。
昨日より強制的に現実社会への帰参、深いため息を付きながら満員電車に揺られ、重い足取りで職場へ向かう皆様も多かった事でしょう。
ま、それでも今年は完全に前後半セパレート型の「中型連休」。
狭間の平日三日間は普通に出勤されてた方が多数派だったみたく。
その分「GW明け」の鬱具合は少なかったのじゃないでしょうか。
なーんて長い枕はこれ位にして、今日の本題です。
※本日、5月8日(木)は臨時休業となりますので御了承下さい。
4日前に既述のインフォですが一応念の為。
理由はまぁお察しの通りです、ハイ。
そんな訳で宜しくお願い致します。
2025.05.07
●2024/25.三十九滑目「五竜&47」
「あーあ、終わっちゃった…」。
昨日5月6日を以て、ハクババレーの全ゲレンデが今季の営業を終了。
過去五竜で3シーズン/八方で1シーズンを冬山籠もりしていた私めにとって、白馬は思い入れ一入なスキーエリア。
実際にゲレンデクローズの日を迎えると、寂寞間や虚脱感を感じてしまうものです。
尤も「かぐら」に「月山」に、私めのスキーライフはまだまだ続くんですけどね。
そんな訳で本日は先々週の「第十一次白馬遠征」3daysの滑走記。
最終日は4月「23日」、ゲレンデは今季「23滑目」となる五竜&47です。
7ː15、遠征最終日(4/23)は予報通り「雨」。
インスペクションコートを羽織り、傘差してのゲレンデイン。
幸いな事に降り足は弱く濡つ程度の糠雨、これなら滑走可能レベルです。
GWを翌週に控えた平日、しかも雨天。
案の定、朝イチキャビンに待機する人影は無し。
何時もの面々(五竜オールスターズ)も誰一人訪れない朝でした。
一台も車が止まってない第2。
まぁこんな日にスキー(スノボ)するのは重度の雪キ●ガイだけ。
キャビン運行時刻になっても、待機ゲストの数は10人に足りませんでした。
8:25「業務連絡、トップ54番」。
アルプス平も雨足弱く風無し、心配していたガスも掛かっておらず一安心。
無人のスロープにLanding。
多少冷え込んだ夜間と雨の恩恵で、春のザク雪としては板の走るコンデション。
雨も我慢出来るレベル、アイウェアに掛かる雨雫も視界を遮る程じゃありません。
「何だ、今日結構イイじゃん」。
プライベートゲレンデ状態のグランプリ。
オープニングタイムのアル3を回すゲストは片手で足りる程度。
滑走ライン/ターンサイズ自由自在「遣りたい放題」の「飛ばしたい放題」です。
スキーの走りは良いものの、其処はヤワくて重い春のザラメ雪。
目イチで飛ばしても60㎞に届かないので、ポジショニングが遅れたり山回りでスピードコントロールする必要もありません。
人が(殆ど)滑って無いので、コース荒れも全く進みません。
雨足は相変わらず小康状態を維持、ガスは時折薄靄が掛る程度。
悪天下アクティビティのストレスもそれ程感じません。
「いゃあ、こりゃ楽しいゾ」。
雨さそふ 地蔵の庭の 雪の原 滑れるものは わが身のみなり
10:55、一時間半ほど回していると多少ガスって来ました。
直ぐに引く程度の薄霧ですが、ウェアとグローブが多少浸水。
着替えとレイヤー調整に一旦下山します。
ダイナミック~とおみ2もコース荒れ全く無し。
雨のお陰で板もヒュンヒュン走ります。
「こりゃイイや」と、ゴンドラで下山コースをもう1本回します。
何だか「スノーシーズンの終わり」を暗喩する様な風景。
下山コースの積雪が次第に薄くなり、雪が切れた先には桜のスロープ。
「冬過ぎ去りし先には、春が待っている」。
10:30、着替え/早めの昼食/一服。
この日の雨は予報で織り込み済み。
トップス×3/ボトムス×2/グローブ×2とスペアの備えは万全です。
午後には雨の上がる予報なので、レイヤリングは「雨」「曇り」の両面対策。
軽装レインウェアを2枚レイヤー、その上からコートを着込みリスタート。
グランプリは靄ったままなので、47に向かいました。
ルート1を「ロングターンでブン回し」♬。
こちらも予想通りスーパー過疎、プライベートゲレンデ状態のR1。
五竜側以上(以下)にゲストが居ないので、11時過ぎてもバーン荒れ微少。
シャバ雪カービングのミドル~ロングで気持ち良く回せました。
今日はホントに大当たり、楽しい.楽しい.楽しいゾ♡
正午を回ると雨は上がり、雲間より僅かに陽の射す時間帯も有り。
この日の午後は「R1」専のアクティビティ、Line‐C回しは12本を数えました。
・ゲレンデ滞在時間/5ː29ː58 ・滑走時間/1.20.37
・滑走距離/40.09km ・滑走本数/30本 ・高度下降累計10291m
・平均滑走速度/29.6kph ・最高速度/56.7kph
雨の中を春の重緩雪アクティビティ。
しかもゲレンデアウト14時半の時間制限で、良く30本/40㎞も滑ったなぁ。
因みにこの日はコブ遊び「完全放棄」、極上コンデションのオンピステをひたすら回し続けた一日でした。
14:25、桜坂のエゾヒガンを愛でつつ、撤収。
遠征最終日は帰路の都合で14時半が「シンデレラの時間」。
初日/二日目のハードワークで身体はズタボロだし、雨中滑走だし…。
「今日は午前中で切り上げようかな」。
なんて思いつつのアクティビティも、結局時間ギリギリまで滑ってました。
そしてこの翌週(4/30~5/3)が私め今シーズン最後の白馬遠征。
ハクババレーのゲレンデは昨日で全て営業を終えましたが、弊ブログの白馬滑走記エントリーはもう暫く続きます。
つーか冬場(春?初夏?)は、毎月毎週毎日「スキーマッドの日々」。
単にエントリーが追い付いて無いだけでして。
おしまい。
2025.05.06
●2024/25.三十八滑目「五竜&47」
えー、今日5月6日は「白馬FINAL」の日。
春スキー営業を続けていたHakuba Valleyの各ゲレンデも本日を以て全て最終日。
栂池/八方、そして私めのホームゲレンデ五竜も「スノーシーズン終了」となります。
そんな訳で遅蒔き乍ら二週間前、白馬での滑走記エントリー。
4/21~23「第十一次白馬遠征」、遠征二日目は五竜&47で御座います。
6ː50、ゲレンデイン。
桜坂では五分咲きのエゾヒガンがお出迎え。
「愛は今も愛のままで♪」
昨日に続き、雲一つアクリルブルーの快晴。
三週間振りに訪れた五竜、とおみゲレンデは恐ろしい勢いで融雪進行。
掃いて捨てる程あった雪は「雲散霧消雪解」、殆ど土のスロープとなっていました。
下山コースも虫の息、すっかりとイカソーメン状態に。
因みに現場では「明日に架ける橋」「竜の背中」なんて言ってたりします。
ポールにネットに案内板に注意(警告)板…。
山麓駅のパトさん詰所には、撤収されたゲレンデ設営物が山積みになっています。
エキストラには歯ブラシ加えた「どんどん抹茶副隊長」。
と、シーズンエンドを感じさせる風景を眺めつつ、朝イチゴンドラ待機。
キャビンは定刻通り運行開始、一発目の搬器に乗り込みグランプリに向かいました。
8ː25、グランプリとーちゃく。
アル3側のコブラインを残しているので、圧雪バーンはちょい狭め。
オープニングタイムのグランプリは「正義のザラメ」。
シャバったヤワ雪ながらも板の走りは良く、過度な沈みや引っ掛かりも無し。
粗目飛沫上げての、ルーズなミドル~ロングが気持ち良く決まりました。
「HALOにHELLO」
頭上にはレンズに収まり切らない程の、でっかい「ハロ「日暈)」。
つー事はこれから天気は下り坂、明日は予報通り雨中滑走となりそうです。
春の緩いザラメピステン、賞味期限は@云う間に終了。
それでも思ってたよりは長持ち、1時間半/10本楽しめりゃ御の字です。
9ː45、足慣らしでコブ滑2本。
12番から斜めにに入るコブ→スーパー上のコブ→スーパー下のコブ。
最初は優しいコブラインから入ります。
10:05「ツリーホール」ならぬ「ピラーホール」にピットイン。
今日の荷物デポ/休憩場所は12番鉄柱の下。
春のザブザブ雪からコブ遊び、適度にレスト入れないと最後まで身体が持ちません。
この季節ならではのphoto構図、鉄柱下より見上げる白馬の春空。
小レストと補食チャージを済ませ河岸替え、47に向かいます。
10ː20、R1は安定安心の過疎っ振り。
多少モサってますが、踏み込めば下地を捉えられるレベル。
特にスキーヤーズライト側は吹き溜まりの層が浅く、良コンデションでした。
無人のR1を快適な大回りタイム。
何せ人が居ないので、コース幅を目一杯に取った滑走ラインが可能。
Line-Cのトップ~ボトムまでノンストップのスーパーGが楽しめました。
11:30、6本回して五竜帰投。
Line-8とアル1を乗り継ぎ、ランチタイムに向かいます。
1200、お昼ご飯は「アル4テラス」で。
この時期、お気に入りのアウトドア.ランチスポット(↓)。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2023/04/post-7065f0.html
但しハイシーズンにこんな事してたら大目玉です。
栂池では「春の風物詩」。
カネナル(鐘の鳴る丘ゲレンデ)の野火付け。
この時期になると数日間枯草を燃やし、萱場の管理をしています。
法政小屋は入母屋側の屋根が崩落。
今季は「ニーゴ豪雪」とも云える、記録的な大雪となった白馬。
里でもゲレンデでも雪害多発、古い建屋の損壊を多く目にしたシーズンでした。
ランチ取って/一服して/Wax入れて、そして「昼寝」。
昨日八方でのタイト&ハードなアクティビティ(滑走数51本/滑走距離35.9㎞)。
そのダメージが抜けきっておらず、午前中だけで疲労が顕在化して来ました。
ストレッチとマッサージを施した後は暫しのシエスタ。
精一杯の体力回復に努めます。
「果たしてこの後、コブ攻めする体力は残っているのか…」。
そんな訳でお地蔵さまには登らず終い。
1㎜たりとも無駄な体力を使う余裕はありません。
13:10、アクティビティ再開。
①12番~テクニカル下に作られた、新しいコブライン。
午後のコブ入りは日中に作られた、掘れの浅い新コブからスタート。
残存体力の確認を兼ねて中速域でのズルドンから、徐々に横ズレを減らしタテ攻めに移行していきます。
うん、今日も結構調子イイぞ♬
調子が上がってくるとテクニカルに河岸替え。
スキーヤーズライト.2列目と3列目が良いリズム。
片っぽはややバンク形状、もう片っぽはピッチ狭目の縦コブ。
ますます巨大化するハロ。
14時を回ると薄い巻層雲が空を覆い出しました。
二日続けての快晴に恵まれた白馬ですが、兎に角「暑い」そして「痛い」。
薄雲が掛って直射日光を抑えてくれた方が却って助かります。
4本続けてテクニカル回し。
グランプリには「新コブライン」の横に更に「新コブ」。
うん、コレは楽チンでイイや。
13時以降は「コブ専」14本を数えたアクティビティ。
どーせ明日は雨予報、今日で残存体力を使い切る覚悟です。
15ː50、営業ラストまできっちり回し切りました。
滑走本数37本(うちコブ滑17本)/滑走距離33.6㎞。
疲れた身体に鞭打っての「合宿滑」、もう搾りカスすら残っていません。
下山コース。
ダイナミック~林道~とおみ2までは、あと一週間程は持ちそうな雪量も、
とおみ2乗り場から下は急激に瘦せ細って行きます。
近くに「寄せて」「上げる」溜め雪も無し、下山コースは持って今週末までかなぁ。
(因みにこの3日後、下山コースはクローズとなりました)
下りて来てびっくり。
初夏を思わせる日中の好天で、桜坂のエゾヒガンも一気に開花進行。
「朝の時点(一枚目の写真)とは日付が違うんじゃない?」。
と思わせる程の見事な花っ振りとなっていました。
と、こんな感じの「第十一次白馬遠征」二日目滑走記。
最終日「雨の五竜」に続き〼。
2025.05.05
●2024/25.三十七滑目「八方尾根」後篇
えー、大分遅れてのエントリーですが、先々週の白馬雪旅.滑走記。
4/21(月)~23(水)は「第十一次白馬遠征」3days。
初日のゲレンデはオヒサシブリの八方尾根、滑走記.後篇になりまする。
11ː25、パノラマ愛でにグラードへ。
リーゼングラードの左手眼前には後立山の名山二峰。
無骨で雄々しい五龍の拳骨、優美にて険峻な鹿島槍の双耳。
左手眼下には明日/明後日のゲレンデ、五竜&47。
南沢ノ頭(1450m)や地藏ノ頭(1673m)を上から俯瞰する構図。
こーして見ると、やっぱり八方は標高高い(1830m)なぁ。
そしてリーゼングラードのトップからは「圧巻の大展望」。
八方ならでは、ビッグスケールの大パノラマが待っているのでした。
岩岳/栂池/白乗/コルチナのゲレンデを前衛に、頚城山塊の名峰群。
左より雨飾/焼山/火打、そして頚城の盟主.妙高山。
戸隠と飯綱連峰。
左より乙妻/高妻山、五地蔵を挟んで戸隠表山/西山群~一夜山の戸隠連峰。
一夜山の背後には瑪瑙山と飯綱山。
アクティビティを忘れ、暫し見惚れる程のスーパーView。
感動するってよりもカタルシス「嗚呼、心が浄化される…」。
11ː40、グラードコブにアタック。
序盤は緩斜面で攻め易いコブも、中盤からは折れて急斜に。
下からみるとこんな感じ。
今となっては珍しい、ナチュラルに掘られた自然コブ。
並びや形状が「作られたコブ」に較べ不均一、滑りのリズムを取るのが難しい。
アルペンクワッドと兎ペアの間のコブライン。
ピッチ狭めの掘れたコブも、上手い人が作ったラインは滑りのリズムが取り易い。
以降、兎/ソデクロ/三角のコブをランダムに回すローテーション。
でもコブばっかだと身体が持ちません。
そんな訳でたまにパノラマ挟みます。
国3を回しているゲストは殆どおらず「パノ貸切」の図。
13ː15、お昼休憩は兎平テラスでアウトドアランチ。
オールドスキーヤーとしては今だに「うさぎ平109」と言ってしまいます。
オークリーテラスより望む頚城~戸隠~志賀の山々。
3シーズン振りに訪れた八方。
知らない間にテラスのサプライヤーが「Corona」から「Oakley」に変わってました。
テラスの眼下には「雪たっぷり」のリーゼン。
うすばだけ雪付けしてくれれば、まだまだリーゼンクワッドで回せるのになぁ…。
因みにスカイラインもトップからミドルまでは充分な積雪量。
この辺りにも、八方の「運営縮小傾向」が窺えます。
ま、4月に入ると農家さんや住み込みさんが居なくなり、何処のゲレンデも人員不足。
索道や圧雪に手が回らないのは解るんですけどね…。
1400、アクティビティ再開。
アクリルブルーの空に飛行機雲のシュプールライン。
白馬三山に三本のコントレイルって、一寸出来過ぎの絵ですね。
ソデクロに向かうも「全然ダメな滑り」。
コブが育って来た事もありますが、本格的に疲労が表面化。
楽チンコブの黒菱三角でもイマイチの滑り。
股関節と広背筋にダメージ蓄積、如何やら「体力売り切れ」みたく。
足首/膝も抜けがちで、身体の下でスキーを操作する事が難しくなって来ました。
1430、ラスト1時間はパノ回し。
兎に角、この日の八方は「ガラガラ」の「スーパー過疎」。
レイトアフタヌーンの国3を回しているゲストは片手で足りる程です。
この時間帯になっても大町側は荒れが少なくモサグサ具合も許容範囲。
特に「大町側の更に大町側」はフラットコンデションを保っていました。
兎とソデクロのコブも大分育って来ました。
それでもコ●ナ禍以前に較べれば、未だ可愛いレベルのコブ畑です。
アクティビティ終了、あとはパノラマペア乗ってゴン下。
今日も楽しい一日だった。
最後は♨で湯治して〆。
遠足は家に着くまでが遠足。
スキーは温泉浸ってオツカレ麦酒飲るまでがスキー。
今回の遠征は二泊三日、まだ二日残ってるのでしっかり疲れを取らないとね。
同、白馬鑓。
八方周辺の桜はオオヤマザクラが五分~七分の開花具合。
あと2~3日もすれば「雪国の桜」も満開を迎えている事でしょう。
と、こんな感じの「第十一次白馬遠征」初日、八方尾根。
二日目/三日目の五竜&47に続き〼。
おしまいのつづく。
2025.05.04
●今週の【若干変更】営業日と定休日
えー、セパレート型のGWも後半に入り、残す休日も今日を含めてあと三日。
気付けば「平熱の日常」に戻る日がヒタヒタと背中に近づいておりまする。
そんな訳で本日は武蔵野口の場末のバァ、今週の営業案内「改」。
先日インフォした内容から、若干の変更を致しましたので御案内です。
●改正前
5/04(日) 〇営業
5/05(月) 〇月曜日だけど営業
5/06(火) 〇営業
5/07(水) ×連休明け、平日だけどオヤスミ
5/08(木) 以降、通常営業
↓
●改正版
5/04(日) 〇営業
5/05(月) 〇月曜日だけど営業
5/06(火) 〇営業
5/07(水) 〇営業
5/08(木) ×平日だけどオヤスミ
連休明けの臨休が水曜日から木曜日に変更。
以降、今月の定休日は月曜日のみとなります。
と云う訳で御了承の程、宜しくお願い致します。
2025.05.03
2025.05.02
●「第十二次次白馬遠征/白馬FINA」
えー、GW中のセパレート期間は卯月/皐月の月跨ぎスノーライフ。
4/30~5/2の三日間は、2024/25シーズン最後となる白馬遠征に逝って参りました。
そんな訳で今し方帰投、晩酌飲りつのエントリー。
「第十二次白馬遠征」そして「白馬FINAL」のモノローグで御座います。
4月30日(水)。
終日の快晴に恵まれた遠征初日、向かったゲレンデは八方尾根。
5月1日(木)。
初日に引き続き終日の快晴に恵まれた…、つーより苛まれた二日目。
ゲレンデトップでも日中最高気温18℃、ロンTで滑ってても汗ダラダラでした。
5月1日より4月30日のゲレンデを望む。
二日目/三日目はホームゲレンデの五竜&47です。
戦い済んで日が暮れて。
漆黒の夜空に浮かぶ三日月、白馬で月を愛でるのも今宵が今シーズン最後です。
5月2日(金)。
最終日は予報通りの雨気配、どんよりとした鼠灰空からポツポツと濡つ朝。
それでも午前中は雨の止む時間が長く、本降りになったのは午後に入ってからでした。
戦い済んで日が暮れる前。
白馬の桜も4月29日の「花散らし嵐」で散り初め~葉桜に。
スカイ4のオオヤマザクラを眺めつつ、帰東の途に就くのでした。
と、こんな感じの雪.月.花「第十二次白馬遠征」3days。
滑走記は亦後日にDemo。