●嵐山(標高382m)
えー、今週は5月25日~27日のミヤコ帰京、最終日の朝。
昨夜の家飲みで杯が進み過ぎたのか、寝覚めの悪い朝を迎えた9時半。
珈琲飲んで一服しつつ、ベランダの外を眺めておりました。

ウチのベランダからは嵐山が望めます。
一般的に「嵐山」と云うと、大堰川を挟んだ西側と東側の低山丘陵地。
及び山麓の史跡名勝や景勝地、風致地区などを指す総称として用いられています。
しかし嵐「山」と云うからには、ちゃんと「頂」もあるのでして。
「食欲も湧かない事だし、朝食前に軽い運動でもするか」。
そんな訳で久し振りに嵐山に「登ってみる」事に致しました。

「登る」前に「買う」。
山に持ってくブレックファーストを「ぴいたあパン」さんで購入。
私めが中学生の頃に開業、彼是40年以上商いをされているベーカリー。
嵐山小/嵯峨中学学区で、その頃から唯一残っている「地元のパン屋さん」です。

10:20、じゃ出発。
京都一周トレイル.西山コース26番からアプローチ。

取っ掛かりは「竹の路」。
野宮とか天龍寺裏で人波モブの雑踏竹林を撮影している皆さんへ。
此処だと「竹林独り占め」、映える写真や動画が撮り放題ですよ。

約1㎞/25分程で松尾山とーちゃく。
今日はのんびり歩いてピクニック気分、トレランじゃ無いので走りません。

松尾山/35番標識から33番標識へ。
此処から京都トレイルの西山コースを外れ、破線ルートを進みます。

破線ルートと云っても、良く踏まれた明瞭なトレイル。
松尾山から先は尾根に乗り平坦な巻き道、アップダウンは殆どありません。

立夏の名残を愛でつつのハイキング。
オオヤマツツジは殆ど散っちゃってます。

大岩を超えると境界杭の立った三叉の分岐。
道なりに左手を直進、右手の尾根路には帰りに立ち寄ります。

松尾山から約1㎞/20分弱で嵐山の取り付きに到着。
烏ヶ岳/山上ヶ峰に続くトレイルを左に分け、右手の尾根を進みます。

赤布と黄テープとプラ標識が目印。
昔はこんなの無かったので、取り付きは覚えとくしかありませんでした。

猫の額ほどの小さな踊り場に着きます。
取り付きから約300mで「嵐山(▲382m)とーちゃく」。
因みに山頂一帯は旧.嵐山城の主郭跡でもあったり致します。

嵐山。
樹林帯に覆われ展望利かず、乱立する山名標だけが印象に残る典型的な「地味山」。
やっぱり嵐山は「登る」んじゃ無く「眺める」ものですね。
長居する理由も無いのでちゃっちゃと下山、来た道をピストンで戻ります。

で、これからがショートトレイルのハイライト。
先程の大岩超えた分岐、尾根をちょこっと一足登すると、

地元スペシャル、嵐山の展望所。
左手は愛宕に始まり右手は比叡に至る、京都西山~北山連峰が一望の下。
そして盆地の北西端に広がる嵯峨野が一望の元に見渡せます。

左手奥には「西の霊峰」愛宕さん。
どっしりと腰を据えた、重厚な佇まい。

右手奥には「東の霊峰」比叡山。
比叡山からなだらかに峰道を下り、横高山/水井山に続く稜線が美しい。

北比叡山地の奥向こうには比良の山々も望めます。
焼杉山/翠山/金比羅山の大原三山を前衛に、左奥に蓬莱山と比良山。

そして背後を振り返ると、向日市/長岡京市/八幡市に広がる山城盆地。

手前の丘陵地は男山(石清水八幡宮)、奥には生駒の山影も望めます。

丸太ベンチに腰掛け、洛西の展望を眺めつつのブランチ。
薫風そよぐ五月晴れの空の下、瑞々しい新緑に囲まれて贅沢なひと時。
やっぱり軽く運動した後の朝食は美味しいな。

じゃ帰りますか。
目の前は先ほど踏んだ嵐山、右奥に望めるのは愛宕山。
「嵐山」と「愛宕山」が一つの構図に収められるのは、この場所だけです。

でもって帰り掛けの駄賃。
松尾山の直下にある展望所にも立ち寄ります。
此処からの眺めも中々見事。
正面には嵐山観光のメインストリート、長辻通りと渡月橋が望めます。

上から目線で渡月橋。
「小倉山中腹の見晴し場」「法輪寺の展望台」、そして此処「松尾山の展望所」。
渡月橋を俯瞰出来る「三大Viewポイント」です。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2020/05/post-8d9852.html
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2017/10/post-a568.html

今回帰京、最後のphotoはウチの家。
空地や田畑が次々と宅地化、戸建やマンションの密集度が年々増す下嵯峨の街。
しかしウチの裏の「ポツンと雑木林」は手付かずで残されています。
その理由はコレ(↓)だったり致しまして。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2020/05/post-c41a1b.html
と、こんな感じの「Climb the Mountain」嵐山。
往復1時間の「お気楽で」「快く」、そして「美味しい」山旅でしたとさ。
おしまい。




















































































































