●2024/25.四十三滑目「かぐら」
えー、今年のGWは比較的マジメに商いしていた武蔵野口の場末の酒場の主。
その御褒美と云っちゃ何ですが、一昨日5/8(木)はリフレッシュ休暇。
臨時休業でお店お休み、例に由ってスノーライフに繰り出して参りました。
GWを終え「GALA」も「奥只見」も「丸沼」も「白馬」も、みーんな今季の営業を終了。
首都圏から日帰りで滑れるゲレンデは「かぐら」しか残っていません。
そんな訳での神楽滑走記、2024/25シーズンも愈々カウントダウンで御座います。
8ː00、みつまたステーション到着。
春スキーかぐらの風物詩、薫風の瑠璃空に泳ぐ鯉のぼり。
2便のロープウエイに乗車。
残り僅かとなった川辺の斑雪と清津の清流、そして芽吹き始めたブナの新緑。
都会では春を通り越してすっかりと立夏の気配ですが、三国街道の山中では未だ「冬」と「春」が鬩ぎ合っています。
雪が解けて 川になって 流れていきます♪
とっくに春ですねぇ♪ コブを滑ってみませんか♬
8ː15、みつまたゲレンデもブナの若葉に彩られています。
この時期にみつまたが「生きている」事自体、大雪だった今冬を象徴する風景。
但しバーンは溜め雪の段差が大きく「回す」にはチト厳しいコンデション。
下山コースとしての活用に止めておいた方が良いでしょう。
ま、それでもスキーキャリーサービスのお世話にならないだけ有難いです。
ゴンドラ乗ってメインゲレンデへ。
今年は四月後半から「春嵐」「爆風」天候の多いかぐら。
メインゲレンデの鯉のぼりは片されたままです。
8ː50、1高乗車。
この日は早朝から突き抜ける様な紺碧の青空。
それでも気温は冷涼で5~6℃程度、ひんやり乾いた大気が心地良い朝でした。
所処で二週間続けての白馬遠征を挟み、三週間振りに訪れたかぐら。
GWを経てコブもすくすくと育っています。
メインゲレンデの脇コブ。
つーか何れのコースも雪たっぷり、ブッシュの欠片も無し。
GW後に「全く土の出てない」メインゲレンデてのも可也レアなシーズン。
オープニングから暫くはオンピステ回し。
硫安の利いた硬ザラメのコンデションで、荒れ進行は意外とゆっくり目。
眼下に望む湯沢の里山も、目に見えて新緑の色合いが濃くなっています。
パノラマも少し摘まみ食い。
眼下には深く澄んだ翡翠を湛える田代湖、そして悠然と佇む平標山。
10:00、小レスト。
4000万円の休憩場所、ピステンプーリーのプレートに腰掛け一服。
この日のアクティビティは「御利用は計画的に」。
1時間半滑って→15分小休憩を挟むタイムテーブルを厳守。
春のザブ雪とコブ畑、流石にハイシーズンよりレスト入れないと身体が持ちません。
休憩明けからコブ遊び開始、先ずは片っ端からからコブのコンデションを吟味。
「攻めるコース」と「捨てるコース」の選別に入ります。
ジャイアントはトップ~ミドルに3~5本のライン。
但しシャローなバンク(ボードコブ)と乱コブばっかりで、午前中は「捨て」。
もーちょい掘られてからか、新ライン出来るのを待った方が良いかな。
ジャイアントの下はイイ感じ。
特にスキーヤーズレフト、左端のレーンが整ってて攻め易い。
お次はメインゲレンデ。
脇コブはバンクっぽいのと縦ピッチの常設2本+新ラインが1本。
但し滑走者が多く、レーン待ちの時間が長いのが玉に瑕。
メインゲレンデ下のモーグルバーンは安定。
お気に入りのレーンは3.7と4.0。
続いてテクニカル。
一段目はウダウダの間延びコブが3~4本、二段目は乱れたラインが2本。
テクニカルも一番下(三段目)だけが良い按配のライン。
此処回すんだったら、メインゲレンデ~モーグルバーンの方が全然お得。
そんな訳で「捨て」確定、テクニカルを回したのはこの1本きりでした。
メインゲレンデの廊下、中尾根側には新コブ2本出現。
緩斜面特有の浅くて短いピッチ、左側の方が出来上がり早し。
脇コブ~モーグルバーンの繋ぎには使えそうです。
コブ中級者の味方、正義のパノコブ。
パノラマコブも次第に出来上がりつつありますが、まだ浅め。
特に下半分はコブと云うより「ミゾ」レベルのストレートライン。
此処ももーちょい待った方が得策かな。
と、難易度/掘れ具合/ピッチに形状、何れもバラエティーに富んだコブ畑。
時事ネタ的に云うなれば「コブの湯沢万博」絶賛開催中のかぐらでした。
で、午前中の主戦コースは何時ものパターン。
メインゲレンデのコブ~モーグルバーンを主戦に取るローテーション。
11ː45に2度目の休憩、その後はパノとジャイアントの比率を増やしていきます。
因みにこの日の調子は好不調の繰り返し。
イイ滑りが出来る→もう少し攻め込みたくなる→スペックオーバーのスピード→そのうちウダウダ→基本に立ち返り中速域で丁寧な滑り→イイ滑りが出来る(元に戻る)。
この∞スパイラルが暫く続きました。
白樺~♪ 青空♪ ~南風♬ (正確にはシラカバでは無くダケカンバ)
正午を回ると気温も次第に上昇、でもっで陽射しが痛い。
ウェアもトップスのミドラーを脱ぎ、ロンT+ポロシャツの春スキー仕様。
ジャイアントトップよりパノラマView。
右より三国山~大源太山~平標/仙ノ倉山~万太郎山~オジカ沢ノ頭~谷川岳と連なる、谷川岳主脈の山々。
続てい馬蹄形縦走の山々。
谷川岳から一ノ倉岳/茂倉岳~武能岳~七ツ小屋山、奥には笠ヶ岳と朝日岳。
谷川連峰の山間には日光連山や燧ケ岳の山影も覗けます。
谷川連峰は何度も踏んだ事のある縦走路、山座同定がし易いです。
最後は上信国境稜線の山々。
檜倉山~柄沢山~米子頭山~巻機山を経て、中ノ岳/越駒/八海山。
最奥、守門岳と浅草岳の間には飯豊山地の稜線も薄っすら望めました。
はなこ(八中駒)さん。
「今日のパノラマ展望は大当たり♪」。
雲一つない五月晴れの青空と、春シーズンとしては低湿で澄んだ大気。
谷川連峰から上信国境~越後三山のスカイラインが見事な迄に一望出来ました。
13:20、お昼はかぐらテラスでアウトドアランチ。
ぽかぽか陽気の下、お弁当食べて/Wax入れて、のんびりピクニック気分。
しっかり40分休んで、最後のアクティビティに備えます。
14:00「よーし、ラスト1時間半」。
戦線再開はパノコブから、良い按配に掘れて来てます。
でもランチレスト後の主戦コースはこっち(↓)。
「ジャイアント」。
この日のアフタヌーンジャイアントは「攻め易い」。
午前中に較べ程好く成長、スキーヤーズライトの新コブも良い按配。
リズムの良いラインはコブ形状に合わせつつ、裏でズレ入れつつ縦へ。
バンクの洗濯板コブは凹凸無視、スピードレンジ上げてストレートライン。
ザラメ飛沫上げてのコブアタック、これだけ縦に「攻めた」滑りも久し振りです。
この日一番調子良かったのは、この時間帯のジャイアントでした。
(一発クラッシュしちゃいましたけどね)
ラスト2本はメインゲレンデ~モーグルバーンのコブ。
良く育った…つーか育ち過ぎ。
流石にフルアタックは避け、スピードレンジ下げて足元のスキーコントロールを重視。
今日のメインゲレンデコブは真ん中のレーンがGOOD。
深いけどピッチ/リズムが良いので、意外とソツなくこなせます。
15ː40、メインゲレンデ撤収。
ゴンドラコースもまだまだ雪量豊富、夏道ウェーブも全く出ていません。
これなら営業最終日(5/18)まで、滑って下山出来そう…かな?。
但し雪こそ多いものの、春の汚れたザブ雪+殆ど真っ平な緩斜面。
スキーが走らず悪戦苦闘、「漕いで」「漕いで」のクロカン下山でした。
2ロマより望むメインゲレンデ。
夕暮れ前の淡青、残雪の白銀、若葉の新緑、そして次第に広がりだす地べた。
如何にも「The 春スキー」ってな景趣を眺めつつ、下界に戻ります。
あとは桜狩りして/温泉入って/蕎麦飲みして帰投(↓)。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2025/05/post-65f950.html
いゃあ、今日も楽しい一日だった。
コブ滑だけに限定すれば、今季5本の指に入る満足感/充実度でした。
おしまい。