■「偽電気ブラン」関連

●書架彼是 7 【2007/07/25】

第137回直木賞ノミネート作。
(受賞されたのが「川上」の娘さんと云うのも奇縁ですが…)

愉快で奇天烈、莫迦〃しくも微笑ましい大正ロマネスク芸風的ラブコメ。
娯楽作品としてのオモシロさは最高値、にも拘らず何故か純文学の萌香も漂う摩訶不思議な筆風宜しく。
個人的郷愁も相俟って魅力倍化しています。
(「下鴨古本市」の行り、夕立の情景や黄昏時の描写は琴線に触れ捲り)

人口に膾炙した作品にて数多論評あると思いますので、以下のキーワードを作品解説に代えておきます。

『おともだちパンチ『詭弁踊り『偽電気ブラン』『古本市の神様『峨眉書房』
『なむなむ『ナカメ作戦』 『パンツ総番長』 『韋駄天コタツ』 『偏屈王
『達磨』緋鯉のぬいぐるみ『才能の貯金箱『下鴨幽水荘』樋口式飛行術』

「夜は短し」「メロス」←「太陽の塔」→「桜の樹」「山月記」「きつね」
作品のベクトルとしてはこんな感じだと思います。


最後に、
「うる星やつら」と「川原泉」の匂いをそこはかとなく感じるのは私だけでしょうか。

200601000288・夜は短し歩けよ乙女
 角川書店 (2006)

 森見 登美彦 著



。。

  

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●「偽電気ブラン」 【2007/10/16】

幣亭では先週末より、「偽電気ブラン」を醸拵しています。

試行錯誤の上に調合がやっとこさ終了、現在甕で熟成中。
月末頃には仕上がる予定にて、亦追って御報告致しまする。

因みに「偽電気ブラン」とは遡る事大正時代、京都中央電話局職員の甘井氏が偶然に発明し、現在では平安神宮は西、京都夷川発電所近辺にて夷川(狸)一族が醸成している「この世のものとは思えない程」の甘美なリキュール酒の事です。
仔細に就いては、森見登美彦氏の「夜は短し歩けよ乙女」「有頂天家族」等を閲読して下さい。

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●書架彼是 14 【2007/10/19】

「毛深い子、生まれました」

森見登美彦氏、六冊目の作品(五男一女)です。

愉快で奇天烈、阿呆にて莫迦〃しくも微笑ましい森見ワールドは健在。
摩訶不思議なマジックリアリズム全開の逸冊。

人口に膾炙した作品にて数多論評ありますので、例によって以下のキーワードを作品解説に代えておきます。

『赤玉ポートワイン』『コーポ桝形『朱硝子』『赤割り』『魔王杉』『偽右衛門』
『くたばれ』『黒服の王子』『偽叡山電車』『六道珍皇寺の井戸』『捲土重来』
『金曜倶楽部部』 『狸鍋』『阿呆の血』『薬師坊の奥座敷』『風神雷神の扇』
『食べちゃいたいほど好きだもの』『天狗煙草』『弁天さんの途中退場』
『天狗風』偽如意ケ嶽事件』『へそ石様』『仙酔楼』『鈴木聡美』『天佑神助』 
『偽電気ブラン工場』『夷川親衛隊』『面白きことは良きことなり!』
『偽寺町通』『詭弁上等!御意見無用!』『一切の高望みを捨てよ』

今作中に「張りまくり」の伏線が今後どのように展開されていくのかも楽しみです。

因みに森見氏のウェブログはコチラ。↓
http://d.hatena.ne.jp/Tomio/

31956923_2有頂天家族
  幻冬舎(2007)


  森見登美彦著

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●「偽電気ブラン」出来ました 【2007/10/24】

前出記事の続きです。

酒精   32.0パァセント

用途     飲料用アルコール
     (冷蔵シテ服飲スルノガ望マシイ)

主原料 ブランデー(ジャンフィーユ セプドール)
      ジン(エキュベル)
     
副原料 ハニー.各種ハーブ
      グランマニエ
      カルパノ プントイメス
      サトネイ ペシェ
      ゴードン スロージン
      エキュベル バナーヌ
      その他諸々…

次ロットはもう少し酒精を上げてみようと思ってます。
李白翁と弁天さんが盗みにこないか心配です…。

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●「有頂天家族」トレイル.前篇 【2008/05/13】

先日帰京の後日談。

私め、日帰り(水泥棒)を含めまして、月に一~二度は上洛しております。
従いまして、地元に戻ったと云って今更「京都観光」をする訳でも有りません。
自転車で洛中洛外をぶらぶらしたり、御所や加茂の河原で「呆ーっ」としたり…。

然乍ら、余りに無作為に過ごすのも勿体無いものにて一計を案じる事に。
以前【書架彼是】でも紹介した森見登美彦氏著「有頂天家族」の作品中に出て来る現場巡りなぞを思い立ったのでありました。
名付けて「偽電気ブラン工場を捜せ!!」ミヤコ捜索ツアー。

例に由って興味の無い方には何のこっちゃら「意味不明」だとは思いますが、まぁコレも「阿呆の血の成せる業」でしょうか。

と云う訳で「有頂天家族」トレイル、先ずは【三条~四条界隈】篇です。

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【写真左】最初に訪れた先は烏丸西入ル「六角堂」、通称六角さん。
【写真中】が「へそ石様」。何処から如何見ても「フツー」の石です。
流石名うての古狸、尻尾を出す気配は有りません。
【写真右】境内より烏丸方面を望む、恐らく「洛天会ビル」だと思われます。
但し屋上に桜の木は確認出来ませんでした。

004続いては扇屋さん、「西崎源右衛門商店」へ。
弁天さんが「風神雷神の扇」を修理に出し、矢三郎が「薬師坊の奥座敷」を借りに行ったお店です。
『三条高倉を少し上がったひっそりとした町中』
に所在との記述でしたので写真の辺りだと思われますが、残念ながら暖簾の確認は出来ませんでした。

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0508_012_2東に進み寺町三条へ。上記二写は周辺写真。

件のBAR、「朱硝子」はこの界隈地下一階に所在。
昼間はカフェにて営業している筈ですが、其れらしき店は発見出来ません。
【写真左】の辺りが怪しい感じです…。

折角「赤割り」でも飲もうと思っていたのですが。

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先斗町へ移動、「夜は短し歩けよ乙女」でも御馴染みの「千歳屋」を探す事に。
『歌舞伎練場近くに有る喫茶店の正面、鴨川沿い』の記述からすると、【写真右】の辺りが該当地です。
真っ昼間と云う事もあってか、「金曜倶楽部」らしき面々とは遭遇しませんでした。

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少し計り南下、『四条木屋町を下って五分程、鳥彌三の並び』に有る「仙酔楼」へ。
上掲写真辺りの筈なのですが、矢張り暖簾の確認は出来ませんでした。
よく考えてみると、赤玉先生が「風神雷神の扇」で吹き飛ばしてしまった後の事。
再建されずに駐車場【写真左】になってしまったのかも知れません。

008
引き続き建仁寺南へ移動、六道珍皇寺へ。
蛙と化した次男矢二郎が棲処としている「古井戸」は本堂の奥です。
残念ながら本堂は拝観不可、板戸越しでしか伺う事が出来ませんでした。
尤も狸なら入り込めそうです。

取敢えずはこんな所処。
続きは「有頂天家族」トレイル中篇、【岡崎~丸太町今出川周辺】篇へ。

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●「有頂天家族」トレイル.中篇 【2008/05/14】

前述記事の続きにて。
「有頂天家族」トレイル中篇、【岡崎~丸太町今出川周辺】篇です。

010_2
冷泉通りより「夷川発電所」三写。
雨中「鴨虎」と化した矢一郎が、金閣銀閣を疎水に放り込んだのはこの辺です。
【写真右】の岬先には「北やん」こと北垣国道知事の銅像が。

此処発電所周辺で、今企画の中でも最も困難であろう「偽電気ブラン工場」を探す事と致しました。
夷川家統括、秘密工場捜索の建造物条件は以下の通り。
 ①「左京区聖護院蓮華蔵町」内で
 ②其也に薄汚れた建物で三階建て、
 ③「三階から冷泉通の桜並木」と、
 ④「同、夷川ダムと疎水事務所」も見下ろせる場所。

是等、該当条件を全てクリアした物件が一軒だけ有りました。
http://map.livedoor.com/map/scroll?MAP=E135.46.43.4N35.0.47.2&ZM=12

015
発電所北側、聖護院保育園の西側に佇むこの建物。
「左京消防団 川東分団器具庫」と云う表示看板も何やら胡散臭く感じられます。
そう云えば偽電気ブラン開発者の甘木氏も旧京都中央電話局職員、上記建物も京都市消防局庶務課主管。
所管部課は違えど、同じお役所の管轄物件と云うのも尚更アヤシイものです。

中に入ろうとしたのですが生憎閉まっており、内部捜索は已む無く断念。
この辺迄来ると、周りにいる人々が皆狸に見えてくるものです。

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丸太町東山は熊野神社。
『玉垣で覆われた神社西側の町内』に在る「魔王杉」へ。
町内一通り散策したのですが「これは」と云う古木が特定出来ませんでした。
【写真右】が一番其れらしかったので挙げておきます。

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『賀茂大橋西詰にある一階がカフェのビル』の玉突き場へ。
カフェは営業中も、ビリヤード場は如何やら閉店してしまった様です。
「黒服の王子」は何処で玉突きをしているのでしょう。

取敢えずはこんな所処。
続きは「有頂天家族」トレイル後篇、【下鴨~出町柳界隈】篇へ。

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●「有頂天家族」トレイル.後篇 【2008/05/14】

前述記事の続きにて、「有頂天家族」トレイル後篇。
【下鴨~出町柳界隈】篇です。

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【写真左.中】下鴨神社「糺の森」二写。
云う迄も無く下鴨一家の居住地。結構広いので塒の確認迄は出来ませんでした。
【写真右】は御手洗川。矢四郎がラムネを飲みながら夕涼みしたり、矢三郎が母に蹴り込まれたりする所処です。

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作品中、頻繁に登場する出町柳商店街(桝形商店街)。
糺の森からは徒歩十分位です。

025『出町柳商店街の裏』路地を散策。

商店街中には二筋の小路が縦断しており、天狗先生の住んでおられる「コーポ桝形」はこの何れかの近辺だと思われます。
残念ながら木造二階建てのボロアパートは探し出せませんでした。
.

026『出町柳商店街を通り抜け寺町通りに出た所』に在る蕎麦屋さん。
矢三郎が金閣銀閣の謀略により捕獲された「竹林亭」のモデルだと思われます。

丁度小腹も空いており、折角なので此処で昼餉とする事に。件の玉子飯は無かったものの、親子丼を頂きました。

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【写真右】蕎麦屋を出て寺町通りを北に望む。
矢一郎が人力車を疾走させ、天狗先生を風呂屋に連れて行く道筋でもあります。
【写真左】は該当のお風呂屋さん「鞍馬湯」。
入ろうか迷ったのですが、湯船で虎と狸が喧嘩していても嫌なので止める事に。
立地距離的にも、此処は百%間違いの無い所処です。

と、以上まぁこんな感じでした。
特に意味の無い企画だったのですが、其也に阿呆らしく楽しいもので。
差し詰め「面白きことは良きことなり」と云う事で。擱筆。

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●「4th Lot」 【2009/09/16】

先週より調合.甕熟していた「偽.偽電気ブラン」が昨日完成致しました。
五ヶ月振りに作成した今回の「四番ロット」、やや酒精を上げてみました。

因みに「偽電気ブラン」とは遡る事大正時代、京都中央電話局職員の甘井氏が偶然に発明した「この世のものとは思えない程」の甘美なリキュール酒。
現在では平安神宮の西、京都夷川発電所近辺にて夷川(狸)一族が醸成しているらしいとの事です。

酒精   34.0パァセント
用途     飲料用アルコール
     (冷蔵シテ服飲スルノガ望マシイ)

主原料 ブランデー (ジャンフィーユ セプドール)
      ジン (エキュベル)
            ベルムゥート.ロッソ (カルパノ プントイメス)
副原料 チェリーブランデー (チェリーヒーリング)
      オレンヂキュラソー (グランマニエ)
      クリーム.ド.ペシェ (ドゥメーヌ サトネイ) 
      クリーム.ド.バナーヌ (エキュベル) 
      その他リカー、ハニー.各種ハーブ諸々…

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