■「嵐峡館さん」関連

●家の近所   【2007/08/12】

椎名と里子が逢引に使った旅館のモデルとなった所処です。
(渡辺淳一「化粧」参照)

経営そのものは順調だったと伺っているのですが…。
此処も多分東京の経営プランニング会社が買い取りそうな気がします。

唯、「さくら」と「もみじ」の行末を案じて止みません。

P2007081200019_2嵐山の旅館 存廃の岐路
観光地支えた老舗「嵐峡館」

京都市内有数の景勝地・嵐山の老舗旅館「嵐山温泉・嵐峡館」(西京区)が、存廃の岐路に立たされている。昨年末の経営者の急逝をきっかけに休業してから5カ月が経過、保津川沿いの風光明美な場所に立地する老舗旅館の今後に観光関連業者らが強い関心を寄せている。

■経営者急逝で休業5カ月 「再開前提」秋に結論
嵐峡館は、明治時代に創業した。渡月橋から約1キロ上流の保津川沿いに約30室の本館を構えるほか、同橋付近に別館があり、宿泊者の送迎船も運航していた。
同旅館によると、5代目の中路剛社長が昨年12月下旬に急逝。長女が社長を引き継ぎ、今後の対応を検討していたが、経営の大部分を中路さんが担っていたため、そのまま営業を継続するのは難しいと判断し、今年2月末から休業している、という。

本館一帯は、保津川と周囲の山並みが生み出す嵐山独特の景観の一角を占めるだけに、地元の商店主らも旅館の対応に注目している。近くの飲食店主(47)は「景勝地である嵐山のイメージにも影響する場所なので、今後のことは慎重に決めてほしい」と話す。
中路藍社長は、今後の方針について「施設が古い本館は大きな改修も必要な状況で、現在、再開を前提にした検討を重ねており、今秋をめどに結論を出したい」としている。
(文.写真共 京都新聞8/11より)

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●しづこころにて 椛を観るらむ   【2007/11/28】

さてサテ扨、やっとの事で帰京紅葉リポートも最終回となりまする。

三連休明け月曜日正午にのぞみちゃん乗車予定、愈々日常に戻ります。
と云う訳で京都駅に向かう三時間程前、最後に地元観楓を楽しむ事と致しました。

目指す所処は渡月橋西詰から最東嵐峡館迄の散策路。
嵐山の奥座敷とも云うべく、意外に知られてない佳景地です。

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保津川南岸、岩田山下から大悲閣までの小径から。
この辺りは学生時代の散歩コース、多少の勾配はありますが却って乙張の利いた眺望が楽しめます。
平日早朝の来訪とあって人影は皆無、昨日迄の雑踏振りが嘘のようにて。

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散策路最奥、嵐峡館辺りより。  
最後の一葉は閉館中の嵐峡館へちょこっとだけお邪魔して収めてきました。

此辺迄来ると世俗を離れて幽玄清閑、寧ろ寂寞とした感さへ漂っており、古の鄙景「あらし(をぐら)山」の余薫を伺う事が出来ます。

暫くの間、缶珈琲と煙草にて一服宜しく。
「呆~…」と佇んでいるのも亦飽きる事有りません。

「あさぼらけ 大堰の川に 人もみず さくもみじ葉を 嵐すものもなき」

愚首失礼、でした。

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●「嵐峡館」のこと  【08/06/25】

家の近所、嵐峡館の近況報告です。

渡月橋南詰から散策路最西端を経由した保津川上流佳景地にある、嵐山の奥座敷とも云うべく老舗旅館。
渡辺淳一、瀬戸内寂聴らの小説にも数多モデルとして登場する所処でもあります。

昨春より休館状態が続いており業務再開に向けて模索中との事でしたが、何はともあれ再建の目途は立った様子。
取敢えずは「よそさん」のお手並み拝見、といきましょうか。

Img000355_2星野リゾート、関西に進出――嵐山の老舗旅館買収
旅館再生事業を手掛ける星野リゾート(長野県軽井沢町、星野佳路社長)は、京都・嵐山の老舗旅館、嵐山温泉嵐峡館(京都市)の経営権を取得した。老朽化した嵐峡館の設備を改修後、今秋以降の開業を目指す見通し。同社が関西で宿泊施設の再生事業に乗り出すのは初めて。
嵐峡館は明治時代創業の老舗で嵐山の渡月橋から約1キロメートル上流の保津川峡谷にある。紅葉の名所としても人気が高かったが、旧経営者の死去に伴い2007年2月からは休業状態となっていた。
星野リゾートは米投資会社ゴールドマン・サックスグループなどと組み、長野、石川の各県など東日本地域を中心に温泉旅館の再生事業を展開。近年は鳥取県の皆生温泉や島根県の玉造温泉でも老舗旅館の再生を手がけるなど、西日本にも対象を広げている。

(文.写真共 日本経済新聞6/23より)

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●続.「嵐峡館」のこと  【2008/08/20】

えー、先日帰京の後日談。

以前本稿でも触れました、嵐山の老舗旅館「嵐峡館」の現状報告です。
昨春の旅館御主人死去に伴い休館状態が続いていましたが、軽井沢の「星野リゾート」さんが経営権を取得、業務再開に乗り出す事が決定しました。

所処が奇遇なもの、上記事業の星野さん側責任者が私めの「一寸した知り合い」でして、実は彼も亦キョート人。先日この件で話をしたのですが、無碍な乱開発にはならない様子で少し安心しました。

と云う訳で近所の散歩がてら、「ちょっくら」現況進捗を覗きに伺う事に。

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渡月小橋袂に繋泊中の送迎船「もみじ」と「さくら」。
今回の再開発にてこの二艘は破棄される予定、送迎業務は形態を変えた「渡し舟」なぞで継続されるとの事です。

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渡月小橋南詰から大悲閣迄の小径は昔からのお気に入り散策ルート。
渡月橋周辺の雑踏が嘘の様な静寂振り。
「嵐山の奥座敷」と云うに相応しい、鄙びた余情が漂う佳景地です。

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「嵐峡館」さんの玄関口。
昨春より閉鎖されていた表門は開けられており、枝折戸には再開発に向けた「建築許可証」が提示されてます。
何人かの業者さんが出入りしている様子でしたが、警備員さんが一名常駐されており館内を窺い知る事は出来ません。

080817_016保津川縁より旅館建物を望む。

「嵐峡館」さん自体が明治期創業の古い旅館。
その上一年半程未使用ですから、老朽化に加え可也傷みが進んでいる様子です。
うちの「おかん」に云わせると、十年程昔の宿泊時でも「虫が沢山出て困る」と曰っておりました。

因みプレスリリースでは「今秋頃の業務再開を目指す」と報道されていますが、件知人によるとどうやら難しそうな話。
取敢えず営業再開の目処は来春五月前後になる予定らしいです。

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●「嵐峡館」プレスリリース    【2008/09/05】

幣サイトでも度々お伝えしておりますが…。
私め家の近所「嵐山.嵐峡館」の営業再開要旨が先日、公式に発表されました。

プレスリリースより先に骨子要領を公表していると云うのも、結構気持ちの良いもので。

P2008090400038「嵐峡館」来夏オープンへ
星野リゾートが経営権

旧経営者の死去により休業していた嵐山の老舗旅館「嵐山温泉 嵐峡館」(京都市西京区)が、旅館再生を手掛ける企業の経営の下で高級和風旅館として再建される。来月にも改装工事に着手できるよう準備を進めていることが3日分かった。一帯は風致地区で厳しい景観規制があるが、既存の和風の外観を残しながら改修する計画で、市も近く許可する方針。
嵐峡館は明治期の創業で、渡月橋の上流約1キロの保津川右岸に本館がある。2006年末に当時の経営者が亡くなり休業していたが、旅館再生事業を手掛ける星野リゾート(長野県軽井沢町)が経営権を取得し、再開準備を進めている。
風致地区内での改装には市の許可が必要となる。星野リゾートが市に提示している計画では、外壁の塗り直しや一部の樹木の伐採などが中心で、大幅な増改築は予定されておらず、今月中にも許可される方向で調整が続いている。
内装は31室ある客室数を20室程度に減らし、各部屋を広げ、地元の温泉を使った浴場も整備する。料金は1泊数万円になるとみられる。関係者によると、許可が下りれば、10月にも着工し、来年夏にオープンの予定という。
市幹部は「新景観政策の趣旨を理解し、風情の残る計画で歓迎している。観光など波及効果も期待できる」と評価している。星野リゾートは北海道のアルファリゾート・トマム、福島県のスキー場アルツ磐梯などの再建を担ったほか、近年は全国各地で温泉旅館の再生を進めている。
(文.写真共 京都新聞9/4より)

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●「嵐峡館」現状報告.GW篇     【2009/05/13】

えー、先日帰京の後日談。

以前から数度に亘りお伝えしている嵐山の老舗旅館「嵐峡館」さんに就いてです。
諸事情により一昨年春より休館状態が続いていましたが、昨年六月に軽井沢の「星野リゾート」さんが経営権を取得、業務再開に乗り出す事が決定しました。

プレスリリースでは営業再開は今夏頃との話ですが、上記プロジェクトの責任者(知人)に由ると、実際には秋から初冬頃にずれ込むとの事。

そんな訳でGW帰京の際、散歩序でに改装工事の進捗状況を覗いて参りました。

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【写真上】5月5日午後三時、渡月橋より大堰川を望む。
当日は大型連休真っ只中、嵐山一帯は可也の混雑振りでした。
川面に浮かぶは「ボート大渋滞」絵図。

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【写真左】「嵐峡館」さんの玄関口。
工事関係の搬入搬出をし易くする為でしょうか、スチール製のアコーディオン扉が設置されています。
連休中と云う事もあり当日は普請お休み中、人の出入りは皆無でした。
【写真右】「建築許可証」と「労災保険関係」の提示板。
事業期間は今年の11月30日迄と、前回訪れた際より工期表示が延びています。
矢張り再開は今冬以降になるのでしょう。

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【写真上】大悲閣入口側より母屋を望む。
改装中と云うより、老朽化した不要資材を撤去している段階でしょうか。
何せ明治期創業の古い旅館、その上二年程未使用ですから相当傷みが進んでいる筈です。
以前知人の責任者に聞いた所処、部屋数自体を削減(31室→20室程)するとの話でしたから、間取り変更の基礎工事からして大変そう。

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【写真上】保津川側より旅館を望む。
建物全面を防護ネットとスチールパイプが覆っています。
特に目立った外観造作はまだ見られません。

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【写真左】嵐峡館さんより保津川を望む。
渡月橋周辺の雑踏が嘘の様な静寂振りです。

渡月橋より嵐峡館迄は徒歩で約20分。
この辺りは「嵐山の奥座敷」と云うに相応しい、鄙びた余情が漂う佳景地です。
地元を離れる迄、私めの散歩ルートでもありました。

とまぁこんな所処にて。

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●「嵐峡館」再開綱領発表   【2009/05/30】

以前より数次に亘りお伝えしている「嵐峡館」さんの最新情報です。

先日のプレスリリースに由ると、開業日を始め営業再開要旨が決定したとの事。
但し「嵐峡館」と云う屋号は消滅し、「星のや 京都」と云うナンダカ素敵な名前に改称するそうです。
明治期創業以来の由緒ある名前が無くなるのは、地元民として「ちと」淋しいもの。

その他部屋数や宿泊金額等、施設概要も発表されました。
十数年来続いている「京都観光バブル」も弾けつつある昨今ですが、宿泊料金は結構強気の設定です。
尤もこの類の営業再建には定評のあるホシノさん、勝算は充分におありでしょう。
狙う獲物は勿論「(勘違いラグジュアリー)トーキョー人」。

私めも一泊3万円位なら一度泊まってみようかと思っていたのですが、流石に家の近所で一泊5~15万は莫迦莫迦しいので止める事にしました。

「嵐峡館」改め「星のや 京都」HPはコチラ。↓
http://kyoto.hoshinoya.com/

P2009053000041“嵐峡館”高級和風旅館に改装
星野リゾート 12月開業へ

星野リゾート(長野県軽井沢町)は、京都・嵐山で買収した老舗旅館「嵐山温泉・嵐峡館」(京都市西京区)の本館を改装し、高級旅館「星のや京都」を12月12日に開業する。客室を広げて内装の高級感を高め、1泊5万5000円-15万6000円の富裕層向け和風リゾート施設として再生する。
嵐峡館は明治期創業の老舗旅館だったが、2006年に当時の経営者が亡くなった後、休業していた。渡月橋近くの大型旅館再生は嵐山観光の活性化につながりそうだ。
星野リゾートは、外観をほぼそのままに、全室が川に面した好立地を生かして客室を全面改装する。部屋数を31室から25室に減らして1室当たりの面積を広げる。音楽や映画を楽しめる書斎などを備えた2-4人部屋(広さ約120平方メートル)やツイン(約35平方メートル)などがある。投資額は25億円。
「星のや京都」は星野リゾートが軽井沢町で運営する旅館「星のや」の2号店で、高級リゾート施設運営の手法を持ち込む。宿泊の予約受け付けはすでに始めている。
(文.写真共 京都新聞5/30
より)

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●「旧」嵐峡館にて 【2010/08/27】

今回の帰京は一週間の実家滞在。
従い洛中に出る事も余り無く、暇を見つけては家の近所をほっつき歩いております。
まぁそんな「飲み食い遊び」、ガンバラない在京もたまには良い鴨。

と云う訳での嵐山逍遥記「旧.嵐峡館篇」。
過去ログでも数次に渡り取り上げましたが、「星野リゾート」さんが経営権を取得。
二年九カ月の休眠期間を経て、昨秋「星のや 京都」として再開されました。

そんな訳で「ちょっくら」様子を覗って見る事に。

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【写真上】渡月小橋西詰、嵐峡館別館は舟待合に変わっていました。
中の施設概要は不明。
【写真上】同、保津川の船着き場。
「もみじ」と「さくら」の姿は無く、送迎船は屋形船形式のものに。
まぁ、これはこっちの方がいい鴨。

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【写真上】保津川南岸の小径より眺める亀山。
この散策路は意外と嵐山の穴場、歩いて行かれるのも宜しいかと。

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【写真上】「嵐峡館」改め「星のや」表玄関。
過去ログ参照にして戴ければお解りでしょうが、嵐峡館さんの時分と殆ど同じ。
一見して解る様な「改悪」はされていません。

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【写真上】河岸より本館を眺める。
本館外観も同上、改装は室内のみに止められた様子です。

以前も申し上げましたが今回の「嵐峡館」再開計画、実は星野さん側責任者が私めの「一寸した知り合い」で御座います。
彼も亦キョート人でして、曰く「無碍な乱開発にはしない」と云っておりました。
まぁ実際、往時の面影を極力損なわない様な形でリニューアルしている様子です。

但し、運営状況に関してはチョット心配。
現行の宿泊料金は「可也」強気の設定、グループ内に上客さんはおられると思いますが、果たして「ミヤコのはなれ=鄙び」の地にどれ位の宿泊ニーズがあるものか…。

まぁその辺は星野リゾートさんの算盤勘定もある事でしょうし、上手くやって戴きたいものです。

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【写真上】おまけ一写。
一通り「覗き見」して帰路に着く際の事。
船着き場からの、「星のや」送迎船が大堰川を渡っておりました。
これはこれ、中々風情のあるもので御座いました。