先週は土曜日夕刻、「とある目的」の為に一ヶ月振りに赤坂を訪れました。
その日「5月22日」は、弊亭六周年を翌日に控えた日。
そう、所用とは五年目最後の日に今は亡き「我が子」と対面する為でした。
同地に足を向けるのは、昨年末の「最後の日」以降一度きり。
しかも恐る恐る、遠巻きに眺めただけです。
出来る事ならば見たく無い光景なのですが、新たに前へ進む為には直視しない訳にいかないもの。
「艱苦」「憤懣」「寂寞」…、様々な想いが交錯する中。
「意を決し」初めて亭跡へ足を踏み入れる決意をしたのでありました。
【写真上】みすじ通りより見る弊亭跡地。
嘗て弊亭のあった路地脇を覗き見ると、其処はもう「何の変哲も無い」ただの駐車場となっていました。
【写真下】往時赤坂の面影を残していた情緒ある路地も、今ではバイク置き場に。
【写真上】この辺が玄関口。
引戸の辺りで立ち尽くす事数分。
「見せ棚」「駒寄格子」「京瓦」「築地円窓」…。
今でも表構えの意匠がはっきりと思い出せます。
そろそろ「夏の室礼」の準備を調える季節の筈、
でした。
【写真上】カウンター向こう、何時もの立ち位置の場所へ。
欅一枚板の向こうには客席、その奥には二階へ続く階段がありました。
【写真上】亭内の座席中央辺りより。
一文字シェードの程好い陰影の中、バックバーの唐紙と霞棚が浮かんで参ります。
結局その場に佇んでいる事、小一時間。
四十路男が一人駐車場端で「ウロウロ」し「ブツブツ」云っている姿は、傍から見るとさぞかし不審に写った事でしょう。
そしてこれが「過去との決別」、決意表明。
近いうちに前向きな御報告叶うかと思います。
もう暫くお待ち下さいませ。