SKI ヤマコレ集/山座同定

2023.04.18

●地蔵詣

えー、先週の月~火曜日は第十一次白馬遠征、「五竜&47」2days。
そして今シーズン最後となる、白馬でのスノーライフです。

初日(4/10)の白馬は気温こそ高いものの、ハイシーズンを思わせる清澄な大気。
クリアなパノラマ展望が広がる、絶好の「お地蔵さん日和」です。

そんな訳でランチタイムは今シーズン初の「地蔵詣」。
遅蒔き乍ら五竜の道祖神へ御挨拶に向かったのでした。

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12:20、アル1に乗ってアルプス平のゲレンテトップへ向かいます。

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アル1から少し登ってトラバース、アル4降車場へ。

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12:30、地蔵の肩。
此処でスキーを外し登坂、緩々の雪を「ズボズボ」とハイクアップ。
硬いスキーブーツ+不安定な足場+急斜面、結構疲れるツボ足行軍。

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ブッシュを搔き分け、1673P/地蔵ノ頭へ。
例年なら未だ積雪の下に埋もれている小樹も、すっかりと頭を擡げてます。
ホント、今冬は雪少ないなぁ…。

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地蔵ノ頭/地蔵ケルンとーちゃく。
この日は4月としては珍しく清澄な大気。
春霞や黄砂のカーテンが掛かる事も無く、クリアな山景Viewに恵まれた一日でした。

そんな訳で以下「ヤマコレ集」。
白馬連峰~信越国境稜線~上信国境稜線のスーパーパノラマで御座います。

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遠見尾根越しに望む五龍岳。
登山口の残雪は殆ど切れ、岩場がすっかり出ちゃってます。

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八方尾根越しに、白馬連峰の山々。
左より白馬三山(鑓.杓子.白馬)~小蓮華~船越ノ頭~白乗。

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パノラマコースの向こうには頚城の山々。
左より雨飾~焼~火打~妙高。

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東方正面には戸隠と飯綱。

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四阿山と浅間山。
やっぱり地蔵に来るのは、晴れた日に限るなぁ♬。

続いて頚城~戸隠~飯綱の名山群をズームPhotoで。

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頚城山塊の西端にて、標高以上の人気と存在感を示す雨飾山。
稜線左の奥向こうには鋸岳~鬼ノ面山~頚城駒ヶ岳と連なる海谷山塊。

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天狗原山を前衛に頚城三山の一、焼山。
左奥には登山路を有しない海谷渓谷の秘境、昼闇山。

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同じく頚城三山の一、火打山。
嫋やかな稜線で雪付きが良く、白妙の美しい山容を誇ります。

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左に黒沢岳を従え、頚城の盟主.妙高山。
中央火口丘の溶岩ドームが最高峰の南峰。
三日月型に取り巻くカルデラの外輪山西側が三田原山。

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戸隠裏山群。
左に乙妻山.右に戸隠連峰最高峰の高妻山、稜線下り右端に五地蔵山。
昨秋、トレランで踏破した山々です。

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険峻絶壁の連なる戸隠屏風。
中央が戸隠山を主とする表山群、左は本院岳~西岳~弁慶岳と続くバリルート。

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戸隠とは山容一変、穏やかな山並みの飯綱連峰。
左の高デッキ山から瑪瑙山~霊仙寺山、右手の双耳法が主峰の飯縄北峰と南峰。
手前の戸隠スキー場には残雪のカケラも無し。

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飯縄山の彼方にはテーブルマウンテン苗場山、左の鋭敏な頂は鳥甲山。

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戸隠西岳/一夜山の向こうには毛無山(野沢温泉)の稜線。
更に奥には真っ白に冠雪した越後三山、多分左が越駒で右が中ノ岳。

五竜から苗場山は80㎞、越後三山は120㎞の遥か彼方。
特に後者は湿度の低い晴日じゃないと望む事は叶わないのです。

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春晴れの下、絶景パノラマを眺めつつのピクニックランチ。
深くて重くて緩いザブザブの春雪バーンか、若しくはコブの二択滑走。
滑りっ放しじゃ身体が持たず、1時間程のーんびりとロングレスト。

こー云うユルいアクティビティは春スキーならではです。

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13:00、さて、ボチボチと戦線復帰しますか。
目の前を遮るブッシュも、本来この時期は深雪の下。
例年に較べ1.5mは雪融けの早いシーズンです。

おっと、アクティビティ再開の前に「御約束」のPhotoをカメラに収めないと。

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ケルンの窓より覗き見る「額縁白馬三山」。

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後ろに回って「額縁八ヶ岳」。
ゆっくり休んで腰と広背筋の疲労も多少回復。
ザブザブ雪と遊び、コブと戯れ、クラストバーンを蹴散らす午後でしたとさ。
おしまいのつづく。

 

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2022.04.21

●2021/22.三十七滑目「五竜&47」後篇

えー、今週4/17~18のスノーライフは、今冬最後となる白馬遠征2days。
初日のスキー場は過去三季を雪山就労生活で過ごした「五竜&47」。
私めの「ホームゲレンデ」と云える、所縁の深いゲレンデです。

そんな訳で2021/22シーズン.第九次白馬遠征「THE FINAL」。
4月17日(日)の五竜滑走記.後篇です。

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11ː25、アル4からザクザクとハイクアップ、地蔵ノ頭へ。
今シーズン最初の地蔵詣、でもって最後の地蔵詣。
ケルン周辺の雪はすっかり消え「岩場ノ頭」になっていました。

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ケルンの窓より覗き見る白馬三山。
ミヤコ的に云うなれば「額縁白馬三山」てな感じですね。

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ケルンより、斜に構えて五龍岳。

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遠見尾根の登山口側に新アイテム発見。
今季より風力計が設置されていました。

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白馬盆地には残雪の欠片も無し。
仄かに緑掛かった色合いに、春の気配が感じられます。

🍙やら🍌やら☕をBPから取り出し、春の陽光を浴びつつアウトドアランチ。
ピクニック気分で長閑な時間を過ごします。
春スキーならではの緩~い楽しみ方、もうガツガツ滑る季節じゃありませんからね。

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でもって食後は「パノラマターィム」「山ターィム」♬。
五龍岳/白岳~最低鞍部/大黒岳~唐松岳。

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白馬鑓~杓子岳~白馬岳~小蓮華山~船頭ノ頭~白乗。

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雨飾山~昼闇山~焼山~火打山~妙高山。

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妙高山~乙妻/高妻山~戸隠連峰~一夜山~飯綱連峰。

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志賀高原の山々~四阿山~浅間山。

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飯縄山の右奥彼方に薄らと望める、鳥甲山と苗場山。

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一夜山の左奥には毛無山、更に遠望に越後三山。

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頚城山塊の西端にて、標高以上の人気と存在感を示す雨飾山。
稜線左の奥には鋸岳~鬼ノ面山~頚城駒ヶ岳と連なる海谷山塊。

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頚城三山の二峰、左より焼山と火打山。
天狗原山を前衛に、今でも活発に火山活動を繰り返す焼山。
嫋やかな稜線で雪付きが良く、白妙の美しい山容を誇る火打山。

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頚城の盟主.妙高山と、戸隠最高峰の高妻山。
左に中央火口丘の溶岩ドームが最高峰の妙高山南峰。
三日月型に取り巻くカルデラの外輪山西側が三田原山。
右には山域を変えて戸隠連峰、乙妻山と高妻山。

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険峻絶壁の連なる戸隠屏風。
やや重複する構図ですが、奥が戸隠山を主とする表山群。
手前が本院岳~西岳~弁慶岳と続く西岳群。
右手のこんもりとした小頂が戸隠連峰最南端の一夜山。

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戸隠とは山容一変、穏やかな山並みの飯綱連峰。
左の高デッキ山から奥の稜線は霊仙寺山、手前に瑪瑙山と戸隠スキー場。
右に北峰と南峰の飯縄主峰二頂。

アルプス平の「てっぺん」から、ビッグスケールのパノラマViewを満喫。
少し春霞の掛かった山景眺望でしたが、季節を考えれば100点満点の見晴らしでた。

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11:55、リスタートはココを「狙い撃ち」。
グランプリ大町側で行われていたバッチテストは午前中で終了。
滑走規制が解かれるのを見計らってのアクティビティ再開です。
セパレートの内側は検定使用、バーンのザブ化も下地を捉えられるレベル。
2本目まではソコソコ快適(?)な悪雪パラレルが楽しめました。

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以降、コブ遊び再開。
ココのコブはどーも苦手、右端の楽なラインを選びます。

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テクニカルのラインは向かって左端が宜し。

しかし「暑い☀」。
そして「痛い☀」。

正午前から気温はグングン上昇、燦々と注ぐ陽射しは肌にヒリヒリ。
ミドラー脱ぎ捨て、ロンTでのアクティビティとなりました。

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個人的にはココが良い按配。
パノラマ側からグランプリに流れるコブライン。
掘れ具合も程々でリズム/ピッチも良、距離もソコソコ長い。

しかしこのラインを滑るとテクニカルを取れないのが痛し痒し。

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13:30、疲れて来たので一旦下山。
ダイナミックはアクセスの悪さが幸い、意外とコンディション良好。
ゴンドラ使わないと回せないので荒れも少なく、フラットを維持していました。

でも、下がコレ(↓)なので「回す」気にはならないんですよね。

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とおみゲレンデは文字通り「下山路」。
ウッディは雪量豊富も小枝や石ころや茶色い雪やら、地雷が散見。
快適な中斜面のとおみ2に、ハイシーズンの面影は残っていませんでした。

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14時を過ぎるとアルプス平のゲストは目に見えて減少。
オンピステは春スキーの「悪いトコ取りスペシャル」。
「ザクザク」「ザブザブ」の「ボッコボコ」、宛ら修羅の様相を呈しています。
「流石にこの雪じゃねぇ…」

ホント、コレだとコブ滑ってた方が「楽」なのです。

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お気に入りのコブラインも大分掘れて来ました。
コブ溝には吹き溜まりが乗り、板は沈むわ抜けは悪いわ。
誰か一緒にデラ掛けしませんか~。

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さて、ボチボチと切り上げ時かな。
西日を背に受け、紫影の落ちる五龍岳。
武田さんにお別れの挨拶を済ませ、最後の1本に向かいます。

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15ː30、2021/22シーズン.五竜〆の1本はやっぱりグランプリ。
私めの「ホームコース中のホームコース」、今季も450本ほど回しました。

しかしコンデション的にも体力的にもアタックする状況では無し。
重層ザラメの雪砂浜をいなしつつ、怪我しない様に下りてくだけでした。

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15ː40、That's all(寂)…。
春のエスカルは「場内粛トシテ声無シ」、ハイシーズンの賑いが嘘の様な静けさ。
こんな光景からも「冬の終わり」を感じてしまいます。

これにて2021/22WINTER、五竜でのスキーライフ「.(FIN)」。
最後に、索道さん/500マイルさん/フロントさん/圧雪職人さん/パトさん。
そして元上司.同僚スタッフの皆さん、今シーズンも大変お世話になりました。

Later!、
See you around!


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2022.04.16

●2021/22.三十六滑目「川場」

えー、今週水曜日はオシゴトオヤスミにて、例に由ってのスノーライフ。
この日は珍しく沼田水上エリアのゲレンデはをチョイス。
2015年2月以来の来訪となる川場に逝って参りました。

そんな訳で7シーズン振りの「カワバ滑」、滑走記になりまする。

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10ː10、カワバンガ…、ぢゃなかった「カワバシティ」到着。
因みに「カワバンカ」はGALA湯沢のベースセンターで御座います。

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10ː30、アクティビティスタート。
「おっ、結構雪あるね♬」
シーズンカレンダーでは今週末(4/17)で今季営業終了の川場。
しかし他のスキーエリア同様、多雪に恵まれ四月中旬でも積雪量は豊富。
4月23日(土)~24日(日)の2日間、カーテンコール(追加営業)が決定しました。

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桜川EXより望む、高手スカイライン(CLOSED)。

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同、ジャミンDH(CLOSED)。
共に雪量は豊富も、春シーズンに入りコースクローズ。
白鳥EX/高手ペアも既に営業を終了しています。
個人的には快適クルージングの楽しめる「白鳥~ジャミン」が使えないのが残念。

しかしコレは雪量云々では無く人手不足の問題。
スキー場のスタッフは大半が農業従事者、春になると本業に戻られてしまいます。
と云う訳で索道営業も最小限に減らさざるを得ないのでして。

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ま、今日の本線は「コレ」だからイイんですけどね。

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無名峰ダウンヒルのコブと、

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無名峰トライアルのコブ。
桜川を1本慣らし滑、ゲレンデトップに向かいます。

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10ː50、クリスタルEX。
眼前には「岩ナマコ」の姿が望めます。

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ゲレンデトップには威容(異様)を誇る岩峰が屹立。
上州武尊山.七座の一にて川場スキー場のランドマーク、「剣ヶ峰山」。
溶岩流および火砕岩類で形成された山容は圧巻の一言です。

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クリスタルコース。
トップからは赤城山の雄姿が望めるグッドロケーション。

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ズームにて一写。
左より黒檜山(最高峰)/駒ヶ岳/地蔵岳(溶岩ドーム)/荒山/鈴ヶ岳/鍋割山の峰頭群。

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ザブザブの春悪雪を角付け強めにパラレル回し。
緩斜面が多くスピード繋げるのが疲れますが「意外と楽しい♬」。

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クリスタルEX乗車中は、武尊山~県境山々のパノラマviewを堪能。
剣ヶ峰山の右手には沖武尊~中ノ岳~家ノ串山の緩やかな残雪稜線。

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家ノ串山から尾根伝い、険峻な岩場の川場剣ヶ峰と前武尊。
前武尊から右下がり手前猿岩に不動岳を経て川場尾根が下っていきます。

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ズームにて、川場剣ヶ峰と前武尊の嶮岨な山容。

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前武尊の東奥には沼田市(群馬)/日光市(栃木)の国境稜線。
白根火山群北西端の草津白根山~白錫尾根~足尾山地が望めます。

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白錫尾根をズーム。
左より日光白根山、少し下がった鞍部に白檜岳。
続く頂が二峰重複する形で錫ヶ岳と笠ヶ岳、序で中央やや右に三ヶ峰。

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更にズーム、日光白根山と錫ヶ岳/笠ヶ岳。
手前の川場尾根にはトンガリ岩峰の不動岳(不動岩)。

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白錫尾根を南に進み足尾山地へ。
左手に立突するのは足尾山地の盟主.皇海山、右横には鋸山。
女山~男山となだらかな稜線を伝い、右手の小突起頂群は法師岳/奥袈裟/中袈裟/後袈裟/前袈裟(袈裟丸山)と連なる袈裟丸連峰。 

クリスタルを2本/高手DHを1本を回し準備運動終了。
それじゃ「コブ遊び」に向かいますか。

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11:20、無名峰トリプル乗車。
頭上を見上げると搬器№「1」、初っ端から縁起がイイね♪。
因みに無名峰Tの搬器数は108、煩悩の数と同じです。

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先ずは無名峰ダウンヒル。
上部は乱れたラインの不規則コブ。

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所々にブッシュも散見、最初の1本は地雷確認のスクーリング滑。

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右に折れた下半分は整ったラインのバンクコブ。
但しスキーヤーズレフトの方は茶色のコブ溝が多く、使い難いコンディションでした。

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続いて無名峰トライアル。
写真では判り難いですが、上半分は地雷だらけの「デンジャラス💀ゾーン」。
地表露出を縫ってモーグルバーンへ下りてきます。

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モーグルバーンはコンディション良。
トライアルに較べるとリズムの良いストレートライン、斜度も頃合いで攻め易いコブ。

そんな訳で「コブタイム」スタート。
この日のテーマは「テールの引き付け」と「上体を起こしてトップからミゾに入る」。
でした。

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無名峰Tより、南東の展望。
左に子持山、右に小野子山/中ノ岳/十二ヶ岳の小野子三山を従えて、最奥に榛名山。

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同、真南には赤城山。
眼下には今季の営業を終了した白鳥EX。

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しかし「クソ暑い☀」…。
空色こそ淡い水色も降り注ぐ陽射しは凶悪、ジリジリと肌が焼かれます。
無名峰Tは時速5~6㎞の超低速リフトなので、正面よりそよぐ微風もありません。

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そんな訳で、涼を求めてクリスタル。
時速15㎞の高速クワッド、リフト乗車中に受ける風が気持ちイイ♫。
以降、無名峰を3~4本回し、時折クリスタルを挟むローテーション。

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コレも適度に挟みます。
ブッシュやら茶色い雪やらでソールは汚れ捲り、タオルで拭くと真っ黒。

月山ワックスの白と黒をコルクで伸ばして、その上から雪虎リキッド。
これだけでも滑走性はアップ、4~5本はもってくれました。

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無名峰トップの緩斜コブも、午後にはイイ按配の掘れ具合に。

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ダウンヒルのモーグルバーンは大分深くなってきました。
「疲れる」「暑い」、でも「楽しい」。

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14ː30、トライアルのコブはザクザクのザブザブ。
この日12本目のコブ滑で遂に疲労蓄積「レッドゾーン」突入。
ポジション維持出来ず→後ろに乗って→発射連発。

本日の「コブタイム」、終了でーす(チーン)。

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15ː35、最後はクリスタル×2/白鳥ダウンヒル×2を回して〆。

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おまけ一写。
7年振りの川場、暫く来ない間にリフト券がICになっていました。

と、こんな感じのオヒサシブーリな川場滑。
無名峰のコブも丁度この日辺りがギリギリのコンデション。
融雪進行で今週末にはブッシュの露出も酷くなっている事でしょう。

久し振りに訪れた川場ですが、意外と再評価。
ハイシーズンにはややスペック不足も、コブ滑の時期には結構面白いゲレンデです。
来季は白鳥~ジャミンの生きている3末頃に来ようかな、と。
おしまい。

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2021.06.17

●2020/21.五十滑目/FINAL「月山」後篇

えー、7ヶ月に亘る今季のスキーライフを終え、今日で丁度一週間。
シーズンオフに入り、少し「エアポケット(呆…)」に入っている私めで御座います。

そんな訳で「2020/21.WINTER&SPRING」、最後の滑走記エントリー。
6月9日の月山滑、「THE FINAL」後篇になりまする。

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9:55、ペアリフト回し5本目。
今季6滑目となる月山ですが、未だ「遣り残し」の「思い残し」を一つ抱えたまま。
この日は最後のタスクを片付けるにはお誂え向きの快晴、姥ヶ岳へ向かいました。

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しかし観光Tバーは運休日(水)。
仕方無いので雪原を徒歩移動、上駅から観光T乗り場への急斜面を登り…、

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大斜面の雪原を斜行縦断、

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左奥の日野Tバーまでは自力登行(ハイクアップ)です。

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上駅からザックザックと担ぎ上げ。
最初直登→途中からトラバース、小原さんの足跡を見付けてラッセル泥棒。

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やっと日野Tバーが見えてきました。
「スキーブーツ履いて」「板担いで」の登板は結構な重労働。
スキーブーツは「雪上歩く様」には作られてないのです…。

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10分登って日野Tバー(小原さんT)到着。
上の方ではコージさんがコブキャンのレッスン中。

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今年最後のTバー乗線。
小原さん、今季もお世話になりました♪。
流石にもう一回「担ぎ上げ」する気はありません…。

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Tバー降り場に板をデポ、雪道から木道を歩き姥山頂へ。

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「ガッチャガチャ」とヨチヨチ歩き。
足首固定だわ、バランス悪いわ、振動大きいわ、兎に角歩き難い。
スキーブーツは木道歩く様には作られてないのです…。

こんだけ苦労した姥ヶ岳へのアプローチ、「無駄足」だけは勘弁して欲しい…。
お願いだから、どうか「アレ」が見えます様に(祈)。

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姥山頂から金姥へ続く木道の先、静かに佇むのは…。

「鳥海山、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!♡」

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しかも「雲海」のおまけ付きっヾ(*´∀`*)ノ

今季の月山遠征は過去何れも「好天続き」に恵まれたアクティビティ。
しかし庄内方面には雲が掛かかる事が多く、これが今年「初鳥海」なのでした。

幽玄な雲海原に浮かぶ頂、そして秀麗なピラミダル山容。
今シーズンの月山滑、もうこれで思い残す事はありません。

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中央火口丘の溶岩ドームが鳥海山最高峰の新山。
外輪山の左手ピークが七高山、同じく外輪山正面のピークが行者岳。
62㎞先の秀峰頂が指呼の先に望めました。

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姥ヶ岳山頂より望む月山。
牛首に湛える残雪も例年よりは大分少な目。
7月中旬にTバーが営業を終えると、あの辺りが最後のスノーフィールド。
担ぎ上げで回す「雪猿」も何人かおられます。

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姥山頂からのスーパーパノラマ。
35㎞以上に亘る朝日山地全域がクリア&ワイドに見張らせました。
しかし遠望には薄っすらと霞掛かり、飯豊連峰や磐梯山を望む事は叶いませんでした。

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池塘の先には月山湖(左)と寒河江川(右)。

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朝日山地の中核、朝日連峰.主峰群。
左より御影森山/小朝日岳~大朝日岳/中岳~西朝日岳~竜門岳。

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左より西朝日岳~竜門岳~寒江山~北寒江山。

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左より北寒江山~中先峰~以東岳~オツボ峰~戸立山。
手前の稜線は三方境より大越へと北下する朝日山地支尾根。
以東岳の下に赤見堂山、左へ大桧原山~障子ヶ岳を経て主稜線へ。

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右手には湯殿のお山。

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△点より見遣る朝日のお山。
雄大なパノラマを眺めつつ、何時もの場所で一服。

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サテ、ぼちぼち下りますか。
姥から望む月山も見納め。

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最後にも一つ、麗峰鳥海。
左裾を覆っていた雲が切れ、西鳥海も覗けて参りました。

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姥ヶ岳ゲレンデ~大斜面へのダウンヒルもこれで滑り納め。
スプーンカットのコーンスノーをロングターンクルージング♪。

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大斜面トラバースまで一気下り。
日中の気温は20℃近くまで上昇、ザブったお陰でエッジは入り易かったです。

この後休憩と昼食を挟みつつ、大斜面のコブ回し5本。
前日にガッツリ回して「遣り切った」感もあり、バーンアウト気味の緩いメンタル。
「攻める」と云うより「遊ぶ」と云った感じのコブ滑です。
途中で月山の元同僚と合流、ビデ取りなぞしていました。

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13:10、今シーズンのラスト1本。
途中弾かれちゃったものの、満身創痍の身体&板ではこんなモンかな。
時間的にも体力的も一杯、板は損壊寸前で目一杯(↓)。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/06/post-ecbc84.html

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「That’s all…」

ビンディングからブーツを外し、2020/21シーズンのスノーライフもピリオド。
毎年の事ながら、この瞬間ってスゴく切ないんですよね。
これにて今季「終戦」、次にスキーを履くのは5ヶ月先かぁ…。

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13:25、見返り下駅。
バスの時刻まであと1時間弱。
「着替えて」「シャワー浴びて」「荷造りして」と、やる事満載。

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「サヨナラ月山、また来シーズンね♪」

と、こんな感じの2020/21シーズン、最終滑。
今季は滑走日数も50日にも達したし、6月まで滑ったし、2年振りに月山来れたし。
「未練タラタラ」感は無く、意外とサバサバしたフィナーレでした。

約7ヶ月に亘る「タイト」&「ハード」なスキーマッドの日々もこれにて終了。
今シーズンの滑走リポもこれにてお終いとなります。
次回のエントリーは「プレ初滑り/狭山」、恐らく11月中頃になるでしょう。

おしまいのおしまいの「お終い」。

 

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2021.03.07

●2020/21.二十六滑目「白馬五竜&47」前篇

えー、先週は例に由って白馬村へSki expedition。
雨後のピーカン快晴☀を狙い撃ち、2/28~3/1は五竜47で滑って参りました。
そんな訳での「第五次白馬遠征」滑走記、初日前篇で御座います。

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6:20、定点観測。
終日快晴の予報ドンピシャ、早朝からして雲一つ無い白馬の空。
この時点で今日の「The day」は約束された様なものです♪。

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「818m地点」より望む「1515m地点」。
とおみゲレンデから、キャビンの山頂駅もくっきりと望めました。

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この日は日曜日、何時もより1時間早めの臨戦態勢。
土日祝のとおみゲレンデは、7時からサンライズ営業が行われています。

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7ː00「サンライズスキー」に望む「ライジングサン」。
つっても日出時刻は6:18、陽は昇り切っちゃってますけどね。
ガッツリ滑るには物足りませんが、ウォームアップには頃合いの緩斜面。

足慣らしで4本流し、キャビン駅へ向かいます。

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7:20、流石日曜日、やっぱり先着様多いな…。
と思ったら、ゴンドラ営業を待つ人の殆どが「板無し」な方々。
今日は絶好のアルパイン日和、大遠見や西遠見に向かわれる山屋さんたちです。

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キャビン運行10分前、駅舎には長蛇の列。
頃中で何処のゲレンデも入り込み数激減の中、こんな風景見るのも久し振り。
約100名の乗車待ちの方々、うち30~40名がアルパインのゲストでした。

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キャビンは8:15に定刻運行開始。
今シーズン9度目の五竜訪にて「初カモシカ」。

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8:25、アル3乗車。
この日はサンライズ滑ってたので5~6番乗り。
コーデュロイの敷き詰められた一枚バーンと共に、朝イチゲストを出迎えたのは…。

Superwide&clearな「絶景パノラマ」です♥。

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四阿山と浅間山。
幾重にも重なる蒼の稜線と、山間に棚ぶ春霞。
幽玄で幻想的な風景は、まるで墨絵の山水画を見ているかの様です。

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浅間山の右裾、最奥には奥秩父の山々までが薄ら望めます。
正面に両神山、真ん中に雲取山を挟んで左端に金峰山と瑞牆山。

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八ヶ岳。
右端に小さく頂を覗かせる権現岳、鋭角な二頂が赤岳(最高峰)と阿弥陀岳。
平べったい頂の横岳を経て中央に硫黄岳。
夏沢峠~峰の松目~根石岳を経て中央やや左のピークが天狗岳。

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南アルプス。
あちゃー、甲斐駒が左端に半分切れちゃってた…。
俊角な頂の北岳から、右に間ノ岳/仙丈ケ岳、鞍部を経て塩見岳。

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勿論こっちも撮らなくちゃ。

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流れる様なピンストが美しいグランプリのワイドバーン。

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右手には朝陽に煌く白馬三山。
上信越の峻岳.雄峰.名山群を眺めていると、5分半のリフト乗車時間が瞬く間に過ぎて行きました。

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アル3回し2本目。
この日のグランプリはソフトな雪面タッチも、雪自体はやや粗め。
「ドライスノー」と「ザラメ雪」の中間位のコンディションでした。
何時ものパーフェクトピステンに較べると、ダマ/掘れの散見するグルーミング。
それでも前日が雨だった事を考えれば、良く仕上げてくれたと感謝です。

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5本目。
やっぱり朝イチグランプリは「高速ロングに尽きるっ♥」
やや硬めにパックされたバーンはコンタクト&グリップ良好、絶好の高速コンデション。
スビートに乗り過ぎて暴走気味、コントロール不如意なゲストも多く見られました。

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流石日曜日、ゲストの出足も早いです。
最盛時に較べれば半分以下の客足も、高速ロングで回すには難くなってきました。
9時を回ると削られたザラメが下地に乗り、シャラシャラとスキーが動くコンデション。
朝イチグランプリは早めに切り上げ、いいもり道場へと向かいます。

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9:15、ダイナミックは絶好調。
「ドフラット」の「ハードパック」でグランプリよりしっかりした斜度。
此処を単体で回せるリフトがあれば、ヘビロテしたいと思わせる程でした。

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9:20、いいもり道場へ。
これだけ暖かいと山麓エリアは正午を待たずに「詰み」。
良コンデションを保っている早めの時間帯に頂いちゃいます。

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この日の主戦コースは線下(ストレートウイスキー)/大町側。
入りのパートはコンベックスに削られていましたが、中~後半はコンデション良。
ザラメの層も薄く、ショートターントレで1時間程回しました。

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11:00、再びグランプリ。
削り溜まりでややモサ気味も、下地はしっかり捉えられます。
早めの角付けから踏み込んでいけば、蹴散らしていける荒れ具合でした。

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アル3は満員御礼。
それでもアル4が動いてるので、乗車待ちは殆どありません。

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荘厳に佇む五龍岳。
今シーズン9回目の五竜滑で、武田菱を拝めたのはこれが2日目。
うーん、今季はヒット率悪いなぁ…。

アル3を6本回しの後は、正午前に47へ向かいました。

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パノラマゲレンデからのスーパーパノラマ。
流石にコレには滑りの足を止め、暫しの撮影タイム。

それでは以下、アルプス平からの「ヤマコレ集」で御座います。

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頚城山塊の西端にて、標高以上の人気と存在感を示す雨飾山。
稜線左の奥向こうには鋸岳~鬼ノ面山~頚城駒ヶ岳と連なる海谷山塊。
右端奥には登山路を有しない海谷渓谷の秘境、昼闇山。

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頚城三山の二峰。
天狗原山を前衛に左が焼山、右には白妙の美しい山容を誇る火打山。

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左に頚城山塊の盟主妙高山、中央火口丘の溶岩ドームが最高峰の南峰。
三日月型に取り巻くカルデラの外輪山西側が三田原山。

右には戸隠連峰の最高峰、高妻山。
十阿弥陀.高妻山頂から尾根伝い、左の頂は十三虚空蔵 .乙妻山。

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険峻絶壁の連なる戸隠屏風。
中央奥が戸隠山を主とする表山群、手前が本院岳~西岳~弁慶岳と続くバリルート。
右手のこんもりとした小山が戸隠連峰南端の一夜山。

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戸隠とは山容一変、穏やかな山並みの飯綱連峰。
左の高デッキ山から奥の稜線は霊仙寺山、手前に瑪瑙山と戸隠スキー場。
右側の頂が飯縄北峰/南峰の双耳主峰。

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ズームにて、戸隠スキー場。
正面に広がるのは中社ゲレンデ、左よりパラダイス/フレッシュ/グランドの各コース。
右端の積雪少ないコースは数年前に破棄された旧.クイックコース。
左はとがっきーA.B、中央上に覗けるのはメノウコース。

で、五竜から戸隠が見えるって事は…、
戸隠からも五竜が見えるのです。

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今年2月、戸隠遠征の際の写真。
戸隠.メノウコーストップより望む五竜47のゲレンデ。

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飯縄山の右奥には、80㎞先の苗場山が望めました。
緩やかに傾斜した平坦冠雪の頂がMt 苗場、左には鳥甲山。

で、白馬から苗場山が見えるって事は…
苗場山からも白馬が見えるのです。

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2018年夏、苗場トレランの際の写真。
苗場山頂の池塘群より望む白馬連峰.山座同定図。

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戸隠一夜山の左裾最奥には、120㎞先の越後三山。
右から越駒/中ノ岳、下って八海山。
一つ手前の左下がりの尾根筋は、野沢温泉スキー場を山麓に抱く毛無山の稜線。

で、白馬から八海山が見えるって事は…
八海山からも白馬が見えるのです。

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2016年、八海山スキー遠征の際の写真。
ダウンヒルコーストップより望む白馬方面.山座同定図。

うーん、今日はホントに「superb」な山景日和だ事♥。

この日、白馬方面からの山景眺望はシーズン十指に入る程。
白馬では過去4年(五竜3/八方1)で一冬過ごしている私めですが「苗場山」「越後三山」「奥秩父」まで全て見晴らせる日は滅多にありません。
あとは「日本海」が見えれば云う事無しでした。

この後は再び雪猿アクティビティ再開、夕刻までガッツリ滑り込みます。
つづく。

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2021.03.05

●2020/21.二十八滑目「石打丸山」

えー、昨日は18時からのお店OPEN前に軽い(?)運動。
朝から新幹線乗って湯沢行、今季6度目の石打丸山滑。
「行って」「滑って」「帰って」、フツーにオシゴトしてました。

そんな訳で例に由っての滑走記で御座います。

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嗚呼、痛恨…。
何でか良く解りませんが、昨夜目覚まし🕕を1時間間違って設定。
6:08の新幹線乗るのに、6時にタイマー合わせるスカポンタンです。

そんな訳で湯沢に着いたのは8:20、当然オープニング(8時半)には間に合わず。
うーん、この時点でテンション20%減⤵。

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8:50、石打中央口とーちゃく。
リフト営業はとっくに始まってます。
まぁ30分のロスで済んだから良しとするか…。

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9:00、サンライズ乗車。
昨日の湯沢/南魚沼は朝の時点で気温3~4℃、やや雲は多いものの冬晴れ☀。
但し3月入ってからのゲレンデは好天過ぎるのも困りモノ、
荒れるの早いし、融雪進むし、板走んなくなるし、特に低標高の石打は猶更。
陽光が覗く程度の曇り空/多少は風立ってる方が宜しいのです。

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大丸で一本足慣らし。
先日の白馬遠征で漸くロングターン復調、昨日も大回りメインのメニューです。
「視線と外手の先行動作」「早い角付けから少しタメての加重」「苦手な右ターンでは内足の畳加減を意識」がテーマでした。

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9:20、山頂ゲレンデへ。
早い人はもう3ローテ目くらいかな。

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昨日の山頂ゲレンデは何時もより少し硬めのグルーミング。
まぁ単に直近の降雪が無いだけです。
個人的はこれ位のパックが好み、荒れ進行も遅くなりますしね。

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山頂Qより、スーパーワイド&クリアなパノラマView。
昨日の石打は気温に反して、クリアで透き通る様な大気。
谷川連峰~上越国境稜線~越後三山、更には守門岳.粟ヶ岳までが見張らせました。
ヤマコレ集はまた後程。

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10:00、山頂が混雑してきたので観光口/ダイナミックへ。
山麓が故にシャバるもの早いですが、バーンはフラットを維持しています。
何より何時も安定の「プライベートバーン」状態なので、コース取りは勝手放題。
ハイスピードのミドル~ロングで一気下りが楽しいっ。

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10ː50、続いてハツカ石に向かうも…。
イタツカミー、跋扈中💀…。
連絡路からして妖怪出現、クルーザーコースは全域ノッキングスノー。
ダイレクトに切り替え/フォールラインで荷重すれば板を走らせられますが「楽しくない」し「疲れる」…。
3本回して切り上げ、大丸から山頂に戻りました。

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11:40、暫く山頂回し。
多少モサグサしてきましたが、ランチタイムなので混雑も少し緩和。
早めの角付けからエッジングすれば、まだミドルで回せる荒れ具合でした。

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山頂トップからのバーティカルパノラマ。
左手には穏やかな低山が連なる魚沼丘陵。
右手には険峻/秀峰/名山の居並ぶ越後山脈。
そして眼下に広がるのはコシヒカリ 魚沼盆地。

そんな訳で以下「今日のヤマレコ集」、先ずは飯士山の北東、越後山脈から。

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マッキー、割引/本峰/ニセ巻。
巻機山四峰の一つ「牛ヶ岳」は本峰の裏、この標高からだと隠れて見えません。

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イワキノ頭の右奥には上越県境稜線、兎岳~丹後山の辺り。
左奥に覗く頂は荒沢岳かな。

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金城山を前衛に、越後三山.中ノ岳。

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越後三山、越後駒ヶ岳。

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越後三山、八海山。
左より薬師岳~ギザギザ八ツ峰(地蔵岳.不動岳.七曜岳.白河岳.釈迦岳.摩利支岳.剣ヶ峰.大日岳)を経て、右手に最高峰の入道岳。

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魚沼盆地の最奥には守門岳。
左より大岳、鞍部を経て中央やや右に青雲岳/最高峰の袴岳の主峰三頂。
弓型の鞍部を経たピークが駒の神、右端は黒姫。

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守門岳の左裾奥には栗ヶ岳、丁度新潟県のヘソ(中央部)に座する山です。
左奥には望めるのは五泉白山、この辺りまでが越後山脈の狭義山域。

続いて飯士山の南東側、谷川連峰へ。

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大栗ノ頭から険しいコルを挟み、上越のマッターホルン大源太山。
背後には冠雪の美しい朝日岳。

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谷川連峰の盟主、谷川岳。
湯沢の里を懐に抱き、オジカ沢ノ頭を右に従えたカメラアングル。
石打から望む谷川岳はコレが一番好きな構図です。

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左に大障子ノ頭を従えて、万太郎山。

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谷川主脈の西端、仙ノ倉山と平標山。
この二峰はゲレンデ/リフトからだと殆ど見えず。
奥基山頂「愛の鐘展望台(恥ズイ名称…)」脇からの撮影になります。

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流石に1時間近く回すと飽きてきました。
そんな訳で一旦銀座辺りまで下りようとすると…。

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12ː30、山頂から下は「全てストップ雪」
パラ沢~グリーンは加速度付けて融雪進行、イタツカミーの占領下に。
ゲレンデミドルでは、大丸だけが辛うじて板の走るコンデションでした。

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以降殆ど山頂回し、時折大丸を摘まみ食いのコースローテ。
昨日の石打は終日見事なパノラマ展望。
西日の時間帯になっても、谷川連峰~越後山脈の山々に雲が掛かる事はありませんでした。

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15ː00、最後はダイナミックを回して〆。
日陰に入り妖怪も退散、ザク雪ながら大回りの楽しめるコンデション。
エッジングの度にザラメ雪が顔に飛沫きイタイイタイ、すっかり春スキーの趣です。

しかし今冬の石打は雪量豊富、此処10年で三指に入るんじゃないでしょうか。
3月でこれだけダイナミックが使えるのは本当に有難い。

尚、昨日も滑走→帰東→オシゴトの基地外スケジュール。
お店入り18時の縛りがあるので、15時半の板収めとなりました。
以前もたま~にやっていた「日帰りスキー/その後オシゴト」。
しかし今シーズンからは常習化、私めの「ニューノーマル」と化しつつあります。
まぁマラソン走った後に較べりゃ楽(?)ですからね。
おしまい。

 

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2021.02.27

●2020/21.二十五滑目「石打丸山」

えー、本日は一昨日(2/25)の滑走記。
例に由ってのスキーライフなエントリーになりまする。

2021/2シーズンも半ばを過ぎ、少し疲労の溜まっていた私め。
「雪バテ」疲れをリセットすべく、一週間もスキーお休みしていました。
そんな訳で7日振りの待ちに待ったSkiday。
向かったゲレンデは湯沢のホームコース「石打丸山」で御座います。

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7:25、湯沢駅とーちゃく。
この日のシャトルバス第一便、石打行きは約20名、苗場/かぐら行きは約50名。
1月中旬~2月中旬の「ドン底」時に較べると、大分客足が戻って来ました。

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シャトルバスにて、ガーラ湯沢辺り。
2月末にてこの雪量、今季の湯沢/南魚沼はホントは雪多い。

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7:55、中央口到着/板デポ。
一昨日の石打は早朝気温-2℃、薄晴れ。
「やっぱり白馬に較べると暖かいなぁ♥」

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8:30、アクティビティスタート。
1本目は銀座からダイナミックの口開けRUN。
例に由ってウエット&ソフトな湯沢雪ですが、板の走りはまずまず。
前夜の少量降雪(約5㎝)が利いてるみたいです。

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あれっ、ダイナミックAに圧雪入ってる。
何時も放ったらかし 非圧雪なのに珍しい、後から入ってみよっ。
と思ったらスロープ入口には「滑走禁止」の看板とネット、如何やら大会か検定用に養生させてるみたいです。

ダイナミックを3本回し、サンライズ/大丸経由で山頂に向かいます。

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9:05、山頂高速乗車。
石打の看板コース、取敢えず朝イチの時間帯はココ滑っとかなきゃ。

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「うっひょー、気持ち良さそう♬」。

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コーデュロイのスロープには、

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次々とターンの軌跡が刻まれていきます。
しかし湿軟で足場の脆い湯沢雪、強く荷重すると板が沈んでバランス崩してしまいます。
深回りでカービング利かせようとすると、却って減速要素の強いターン。
スキーの返りをタメて待つ大回りより、タテ目のミドルの方が気持ち良くスピードに乗れました。

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2本目。
でもって山頂ゲレンデは…。

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4本目。
賞味期限がヒジョーに短いのです。
ソフトパックのバーンは深いターン跡が刻まれ、みるみるうちに荒化。
快適なフラットピステが楽しめるのは最初の30分だけです。

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しかも中途半端な荒れ具合。
削られた雪が吹き溜まり、湿柔雪なので荷重すると沈む/無視して突っ込むには重い。
兎に角ターン初動時のバランスが取り難い「モサモサソフト」なコンデション。
こりゃ、もーちょい踏まれた方が良くなるな…

そんな訳で7本回して一時山頂撤収、ゲレンデボトムへ河岸替えしました。

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10:10、観光第1でダイナミック回し×5本。
低標高ゲレンデが故、既にシャバ気味もスキーはまだ走ってくれます。
何よりプライベートゲレンデ状態なので、荒れも少なく滑走ラインも取り放題。
ココはミドル~ロング回しが気持ち良いっ♪。

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銀座もイイ感じなので1本挟みます。

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バイパス使ってハツカ石へ。

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10:50、ハツカ石トリプルでスーパー回し×7。
こっちも「水溶き片栗粉」状態も、人影皆無な貸切バーン状態。
ザブザブの湿雪を力で抑え込みつつ、ややルーズ目のロングターンが楽しめました。

でも今シーズンは中央トリプルが休眠中。
リフト乗り継ぎのロスが多く、ジャイアントを回せないのがチト辛い…。

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チロル下で「あれっ、何で?」。
何故か石打丸山でハンタマのスキースクールのウェア。
出張でレッスン?、それとも自前のウェアと間違ってパッキングしたの?。

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11:30、観光第3で大丸回し×3。
コースは短いものの、荒れも少なくコンディション良好。
山麓ボトムからあちこち摘まみ食いしつつ、山頂ゲレンデに戻ります。

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11:55、2時間振りに山頂カムバック。
予想通り、良い意味で荒れ具合進行。
全体的に踏まれたバーンは良い按配の硬さ、しっかり足場が作れる様になっていました。

それではこれより本日の石打丸山「ヤマコレ集」で御座います。

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飯士山の北側、上越国境稜線~越後三山のパノラマ。
先ずはコチラ側から山座同定、フォト集。

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飯士山の北(左)側に伸びる上越国境稜線。
右端より柄沢山~居頭山~米子頭山となだらかな尾根筋か続きます。

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白妙に煌くマッキー。
左端より南入ノ頭、中央やや左の三角形状の頂が割引岳。
中央のなだらかな頂が巻機山本峰、その下の尾根上ピークがニセ巻機山。

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右端の金城山を前衛に、越後三山。
左より八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳。

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越駒(左)から天狗平~檜廊下を経て中ノ岳(右)。

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八海山。
左の小頂が薬師岳、中央のギザギザ八峰の右端に大日岳。
少し上り返した右手の頂が最高峰の入道岳、右端奥は越駒。

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続いて飯士山の南側、谷川連峰のパノラマフォト。

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飯士山の稜線越し、中央奥に一際冠雪が映えるのは朝日岳。
手前の尾根筋は大栗ノ頭から険峻鞍部を経てピラミダルな頂が大源太山。
尾根を右に伝いに七ツ小屋山。

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奥の稜線は朝日岳の右に伸びる笠ヶ岳~白毛門の馬蹄縦走路
重なる様にして一つ手前の尾根筋は七ツ小屋山から蓬峠~右端に武能岳。

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うーん、カックイイぜ谷川の双耳。
谷川岳の右に伸びるのは谷川岳主脈、オジカ沢ノ頭と小障子ノ頭。
右端にはもう一つ奥の稜線の頂、川棚ノ頭。

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谷川岳主脈を右に辿ると大障子ノ頭を経て万太郎山。
谷川岳に負けず劣らずの山容、見事な佇まいです。

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万太郎山から稜線を右に辿ると、谷川岳主脈の西端へ。
左に仙ノ倉山、右端に平標山、共に穏やかな山容です。

上越秀峰のワイドパノラマを眺めつつ、山頂回し。
こんな山景日和はリフト乗ってる時間も短く感じられるものです。
12時半にランチ取った後は観光口/銀座/ハツカ石/大丸をツアーするコースローテ。
最後は三たび山頂回しです。

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14:50、山頂ゲレンデの凸凹も大分目立ってきました。
でもコレ位の微コブなら、却ってターンの切っ掛けが掴み易い。
15時回るとバーンはトップ部を残して日陰化。
フラットライト気味で目視のし辛いコンデションになっていきました。

P1060951
それでも谷川連峰~上越国境稜線~越後三山のパノラマはクリア。
中ノ岳と八海山の雄姿、左端には六日町八海山スキー場のゲレンデ。

頃中の感染者発生でプリンスさん傘下の苗場/かぐら/八海山は一時営業中止。
特に八海山は休止期間が長く(1/13~2/26)、シーズンの1/3がクローズしていました。
これだけ雪が多いのに、八海山がハイシーズン閉まってたのは痛い…。

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〆はお約束の構図、魚沼盆地と影自撮。
レイトアフタヌーンになっても「山頂は微コブで楽しいし」「大丸はミドルで十分回せるし」「銀座は硫安利いてフラットを維持」。
2月末の時期を考えると、上々のコンディションです。
「こんな日はラストまで滑り込みたいなぁ」
なーんて思うのですが、残念ながらこの日はオシゴトお休みではありません。

後ろ髪引かれつつ15時半にゲレンデ撤収。
3時間後には武蔵野口に戻りお店開けてるのでした。
おしまい。

 

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2021.02.13

●2020/21.二十一滑目「戸隠」後篇

えー、本日も例に由ってスキー絡みのエントリー。
先週「第三次信州遠征」最終日の戸隠滑走記で御座います。

清澄な高空に陽光の射す冬晴れも、高度3000m以下はどんよりとした下層雲に覆われたオープニング。
そして「カラカラ」に乾いた大気は気温(-8℃)以下の体感温度。
凍て付く寒さと戦いながらのアクティビティとなりました。

正午を過ぎると層雲が引き始め、次第にパノラマ日和の好天に。
そんな訳での滑走記…つーか山景記、後篇になりまする。

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13:00、第3Qで瑪瑙山へ「Goto Panorama!!」。

P1060629
瑪瑙山から望む北アルプス。
白馬連峰より常念山脈へと連なる後立山連峰と、その奥に飛騨山脈主稜線。

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白馬三山は未だの中。
右端の白馬岳が少し頂を覗かせている程度。

P1060631
右手に唐松岳、中央に五龍岳。
それぞれの尾根を伝った山麓には、白馬を代表する2つのゲレンデ。

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一夜山の向こうには八方尾根。

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ちょいズーム。
リーゼングラードを頂点として左に兎~リーゼン、真下にソデグロ~パノラマ、
右に黒菱とおむすび~スカイライン、と扇状に広がるビッグゲレンデ。
各リフトの索道線やうさぎ平テラス、八方池山荘までくっきりと見晴らせました。

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遠見尾根の下には五竜47。
左には地蔵ノ頭~グランプリ~ダイナミック~エキスパート上部。
右斜めに細く伸びるのは五竜パノラマ~47R8~R1、右下には47パーク。
中央下にはいいもりゲレンデ、R1へと続くコースも確認出来ます。

P1060634
五龍岳。
白岳からG0~G2と続く稜線には雲が掛かり、クリアな見晴らしとは参りません。

P1060636
爺ヶ岳。
あ、鹿島槍撮るの忘れてた…。

P1060637
鉢ノ木岳.蓮華岳.北葛岳。
この日照具合だと、コンデジでちゃんと山容が撮れるのはこの辺位まで。

尚、この日は正午を過ぎて「やっと」のパノラマ日和、
陽もやや西に傾き山々には影が落ち、展望ポイントは70点と云った所処でした。
そんな訳で以下、少し前のパノラマ「Jackpot」の戸隠フォトです。

2
「当たった」日の

1_4
戸隠からの北アルプス眺望は、

13
これ位クリアな見晴らしの、
白馬三山。

18
スーパーパノラマが
武田菱.五竜。

19_2
延々と、
双耳の鹿島槍と三峰の爺。

20
続き、
爺.鉢ノ木.蓮華、この辺りが丁度北アルプスの中央部。

21
北アルプス主稜線までが
右より烏帽子岳~三ッ岳~野口五郎岳の裏銀座縦走路。

22
くっきりと、
唐沢岳.餓鬼岳.燕岳を前衛に、左奥に槍ヶ岳。 

23
見渡せるのです。
槍ヶ岳.大天井岳.穂高岳。

序でなので2015年3月のスーパーView、8景でした。

P1060640
眼前に戸隠屏風を眺めつつ、快適なミドル回し
しゃくなげを3本回してランチレスト。

P1060641
13:50、シャルマンで昼食を。
五龍~鹿島槍~爺~蓮華の稜線を眺めつつの戸隠蕎麦、嗚呼何て贅沢♥。

P1060647
14:25、アクティビティ再開。
昼食を終えると、戸隠連峰は雲一つ無いクリアな展望に。
「戸隠屏風、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

P1060648
戸隠連峰.西岳群。
右より順に本院岳、鋭角なピークを挟んで西岳。
少し下がってP1(弁慶岳).P2.P3と峻険急崖なバリルートが続きます。

P1060649
戸隠連峰中心部.表山群。
中央の台形状部ピークが九頭龍山、稜線を左に沿ったピークが戸隠山。
左橋には八方睨。

P1060651
そして「待ってましたっ、高妻!!!」
この時間になって漸く雲の切れた高妻山。
右手に五地蔵山を従え凛然とした佇まい、剣の如く鋭敏な頂が一際目を惹きます。
尾根を右奥に少し下がった小ビークが乙妻山。

P1060654
アドベンチャーより望む黒姫と頚城の山々。
妙高/火打/焼の三山もクリアに望める様になってきました。
山頂の笠雲未だ切れず、御機嫌斜めなのは右手の黒姫だけ。

P1060658
おっと、コレを忘れちゃいけません。
戸隠お約束フォト、瑪瑙山頂より望む飯縄山。

因みに北信五岳(戸隠.飯縄.黒姫.妙高.斑尾)を全て望めるゲレンデは戸隠だけ。
個人的には「斑尾out、高妻in」です。

P1060661
瑪瑙山より北方の眺望。
手前の霊仙寺山越しに望めるのはナウマン野尻湖、左奥には鍋倉山。
そして湖面より右に伸びる頂が北信五岳の一、斑尾山。
更に右端奥に薄ら望めるのが守門岳。
守門岳って、晴れてると石打やかぐらからも見えるんですよね。

P1060664
三たび瑪瑙山。
西日に影を落とす北アルプスの山々。
白馬連峰を覆っていた雲もすっかり引いてくれました。

P1060665
戸隠西岳越しに、白馬三山。

P1060667
天狗尾根から大下り、不帰キレを経て唐松岳。

P1060673_20210212161001
お仙水より望む、黒姫山~頚城山塊~高妻のパノラマ。
15時になってやっと黒姫山の笠雲も切れました。

P1060675
黒姫山と背後に妙高山。
成層火山特有の円錐状頂と左右に拡がる山裾は「信濃富士」の名に相応しく。

P1060676
真白に冠雪した火打山、左に焼山。

P1060677
クール&ビューティー、高妻。
ホント、惚れ惚れするソリッドな山容。

P1060688
お仙水。
黒姫山~頚城三山の眺望はこのコースからのアングルがベスト。
写真撮るだけに入った様なものです。

P1060696
16:00、紫昏に染まる北アルプスの山々。
あーあ、今日も残り30分かぁ…。
この日は午後に入ってチャンピオン/アドベンチャーが想定以上にコース荒れ進行。
13時以降、殆ど瑪瑙エリアで回してました。

P1060697
しゃくなげトップより、黒姫/妙高の雁行。
カルデラ外輪山の揃い踏み。

P1060701
怪無山頂より望む、黒姫/妙高の雁行。
こっちからの方が両峰の山容が解り易いですね。

今回の山フォトは、最後まで御機嫌斜めだった黒姫ちゃんで〆ました。

P1060698
戸隠神社.奥社越水宮。
折からの豪雪で社殿が倒壊埋没、現在ご覧の様に仮宮が建てられています。
…てな訳は無く、コレはキッズパークの雪遊び施設「忍者スロープ」のゲート。
因みに御時世柄(?)か、茅の輪も設けられていました。

と、こんな感じの戸隠滑走記.前後篇。
後篇は殆ど山フォト集だけになっちゃいましたとさ。
おしまい。

 

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2021.02.03

●2020/21.十七滑目「びわ湖バレイ」前篇

えー、先月1月25日は例に由ってのスキスキ「スキーライフ」。
只、何時もと違うのは向かったゲレンデ。
湯沢でも白馬でも水上.沼田でも戸隠でもありません。
「緊Q事態」に伴うお上のスカポンタンな施策のとばっちり。
やる事無いので1月22日より帰京、実家に寄生生活している私めのなのでした。

そんなイレギュラーが災い(幸い?)して、この日は関西圏でのゲレンデチョイス。
私め東下前は学生時分以来、四半世紀を超える「27年振り」の来訪。
お久しブリブリの「びわ湖バレイ」で御座います。

P10601
7:40、志賀駅とーちゃく。
この駅下りるのも27年振り、昔と何~んにも変わってません。
バスの出発には未だ時間があるので、時間潰しがてら物見「游」山。

P1060136
琵琶湖の御来光を眺めに湖畔へ。

P1060137
「淡海は広い~な 大き~いな~♪」
因みに志賀駅は蓬莱/近江舞子と並んで琵琶湖に一番近い駅、2分歩くと湖畔です。

P1060144
志賀駅より望む、蓬莱山/びわ湖バレイ。
山頂には雲が掛かってますが、まぁあれ位なら直ぐ引くでしょう。

8:15の江若バスに乗ってゲレンデ(の下)に向かいます。

P1060145
8:25、27年振りの「びわ湖バレイ」。
昔の面影は微塵も無し、すっかり近代的な駅舎に生まれ変わっています。
つーか、私めが訪れてた頃はロープウェイじゃ無くゴンドラ(しかも古い)でした。

因みにココ、関西では略して「びわバレ」と呼ばれてます。

P1060147
ロープウェイ営業開始時刻には100人程の乗車行列。
それでも流石121人乗りの大型ロープウェイ、第一便に乗り込めました。

P1060150
ロープウェイより眺むロープウェイ。
全長1783m/高低差782.23m/秒速12m/乗車定員121名、と最新式のスペック。
360度クリアガラスなのも展望が利いてポイント高いです。
因みに山麓から山頂迄は約5分、早っ。

P1060154
8:45、山頂とーちゃく。
ロープウェイ山頂駅は、そのまま打見山の山頂。
でもって27年振りなのに「全然久し振りと云う気が致しません」。
その理由はグリーンシーズン(トレラン)で何度も訪れているからでして。

P1060156
山頂右手には南比良~北比良へと延びる縦走路パノラマ。
最奥に座するのは比良山地の盟主、武奈ヶ岳。

P1060155
一本目はジャイアントから。
打見山から汁谷へ下りるコース、比良山地縦走の登山路でもあります。

P1060157
二本目は打見ゲレンデから、

P1060158
アルペンコースに入ります。
「ぱっ」と見、ビューティフル♥なグルームピステン。
しかしその実「カチンコチン」な氷のコーデュロイです。

只でさえ稜線上で比良颪の強風が吹き付けるゲレンデ立地。
その上直近の3日間は雨に叩かれ、放射冷却ですっかり氷化しています。
緩斜面過ぎてバーンの表面を舐めるだけの滑りではエッジも入らず、ストライプ模様が「カガガ…」と滑走ノイズの発生源となっていました。
うーん、何だか洗濯板の上を滑ってるみたい…。

2本回して丁度ホーライペアの営業開始時刻。
ホーライゲレンデに向かいました。

P1060161
9:00、ホーライペア乗車。
リフトより見返る打見山と打見ゲレンデ。
隣のホーライクワッドは知らない間に破棄されていました。

P1060162
近江八景「比良暮雪」
左に白く冠雪した頂が武奈ヶ岳、右手前に重なるのがコヤマノ山。
手前稜線の平な頂が比良岳、中央のピラミダルな頂が烏谷山、鞍部を経て堂満岳。
右手の穏やかな山容は釈迦岳、最奥の小っちゃいのがヤケオ山とヤケ山。

踏んだ事の有る山ばかりだと、山座同定が楽で助かります。

P1060163
北東彼方に佇むのはイブキマイカグラ。
折々に  伊吹を見てや  冬籠(芭蕉)
山腹にあった「伊吹山スキー場」が閉鎖され、早や10年が経過。
まぁ真裏の「グランスノー奥伊吹」が頑張ってるから良しとしますか。

P1060165
ではランディング。
あれ?、ホーライだけソフトタッチなザラメピステン。
びわバレの看板コースだけあって、大量に人工雪撒いてるみたいです。

P1060166
但し滑り甲斐はビミョー。
公式では「中級コース」とありますが、殆ど「初級コース」みたいな緩スロープ。
数か所あるクニックで、スピードもあんまり乗りません。
まぁ此処の「売り」はコースの面白味じゃ無いからイイんですけど。

「びわバレ」ホーライゲレンデ、最大のSelling pointは、

P1060167
国内ゲレンデで唯一無二のロケーション、

P1060168
眼下に広大な琵琶湖を見下ろしてのSKIING!!

P1060169
見渡す限り「淡海原」と「天ノ原」のパノラマっ♥

「田沢湖」「猪苗代」「旧青木湖」「かぐら田代湖」etc…。
湖を展望出来るゲレンデは幾つかありますが、其等とはスケールが段違い。
何たって眼下に広がるのはの日本一の湖面積を誇る琵琶湖。
そりゃもうレベルが「別格総本山」なスーパーレイクビューなのです♪。

逆に云うと晴れてない日のびわバレは「殆ど魅力ありません…」。

P1060176
9:50、ホーライを6本回してジャイアントへ。
高速リフトで単体回し出来るコースとしては、此処が一番まとも(マシ)。
つーかデチャタブルはジャイアントクワッドしかありません。

P1060177
ジャイアントコース上部より、琵琶湖越しに奥伊吹~両白山地を眺む。
眼下には湖西汀線と近江舞子.内湖が望めます。

P1060179
北東には「神ノ宿リシ山」伊吹山。
その左奥には御嶽山も薄ら望めます。

でもって「伊吹山」と云ったら、やっぱり51番.実方朝臣。
詞書  女に初めて遣はしける
かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを
百人一首の一、藤原実方が清少納言に送ったとされる恋歌。
但し技巧使い過ぎで殆ど暗号解読、現代語への直訳は不可能です。

あと、こんなのもあります。
枕草子 第302段 「まことにや、やがては下る」と言ひたる人に、
思ひだに かからぬ山の させも草  たれか伊吹の 里は告げしぞ
清女が想い人に送った惜別(怨嗟)の歌。
時系列からして実方陸奥下向の際の返歌ではありません。
にしても二段階右折挟んで、何か実方に含みを感じさせる歌です。

P1060180
伊吹山に次ぐ滋賀県第2の高峰(1317m)、金糞岳。
美し過ぎる名称からか、詠われた詩歌は古来より御座いません。

P1060182
越美山地の最高峰、能郷白山(左)と前山(右)。
右端の金糞岳には雲が掛かっちいました。

P1060181
日本三霊山の一、白山。
左より四塚山/七倉山~白山大汝峰/最高峰の白山御前峰、鞍部を経て別山/三ノ峰。
「白山五峰」のうち4つの頂がクリアに見晴らせました。

紫式部集72  水うみにて、伊吹の山の雪いと白く見ゆるを
名に高き 越の白山 ゆきなれて 伊吹の嶽を なにとこそ見ね
白山(2702m)の冠雪美を称えつつ、強烈に伊吹山(1377m)をディスってます。
晩年は「否定姫」全開の頃の作、底意地の悪さが窺える歌です。

と、「ヤマコレ」だか「ウタコレ」だか「滑走記」だか、訳解んないエントリー。
後篇に続きます。

 

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2021.01.28

●2020/21.十五滑目「八方尾根」前篇

えー、もう一週間前の話に成増が…。
先週1/20~22は第二次白馬遠征、二日目/三日目のスキー場は八方尾根です。
「白馬の盟主」にて「スキーヤーの聖地」の名に恥じぬビックスケールのゲレンデ。
しかしコース面積が広過ぎるのも却って「仇」、索道動線やコース整備の面では困った事も多かったりするものでして。

そんな訳で1月21日滑走記.前篇になりまする。

P105071
7:45、ゴンドラ乗り場到着。
この日はモルゲンロート狙いで7時過ぎまで白馬大橋で「張り込み」。
何時もより少し遅れてのゲレンデインとなりました。

P1050714
それでも前から10番目位。
ハイシーズン中の晴天日、通時なら30~40人の朝イチ行列となっている時間帯。
此処八方も「腐れ伝染病」の影響で、例年比半分程度の客足減となっています。
(しかもスタッフに缶栓車が数名出ちゃいましたしね…)

因みに私めと八方は学生時代の住み込みバイトがその初縁。
以来30年近いお付き合い、人生の中で二番目にヘヴィユーズなゲレンデです。

しかし昨季は記録的な暖冬小雪で、たてっこ/セントラルが殆ど滑走不可の状態。
個人的にはこの2コースが使えないと、さしもの八方も魅力半減です。
「だったらフルオープンのお隣(五竜47)の方がイイや」
てな理由で昨シーズンは一度も八方尾根には訪れず終い。
因みにその前の冬は社会復帰準備(失笑)の為に「禁.スキー」のワンシーズンでした。

と云う訳で2018年3月以来となる八方来訪。
3シーズン振りのアクティビティ、スタートです。

P1050715
8:00、アクティビティスタート。
「突き抜ける」…つーか「吸い込まれる」様な青空、狙い通りの超ピーカンです。
煌く白銀と蒼天のツートンカラーは、冬山最強のコントラスト。
あと霧氷群が満開だったら、云う事無しでした。

それではゴンドラの車窓より望む、現状八方の営業状況リポート。
(但し1/25以降は更に変更掛かっています)

P1050717
白樺は下山路扱い。
唯一の稼働リフト、第1ペアは頃中縮小営業の為運休。
ココをトップから滑るにはセントラル降りてこないといけません。
うーん、こんな美しいピステバーンが殆ど使えないのは勿体無い。

P1050720
セントラルは不整地/ナチュラルバーン化。
あとたてっこも圧雪エリアから除外、国際(オリンピックⅠ)に至っては閉鎖です。

P1050722
リーゼンは通常営業。
でも以前に比べると1/3は痩せてるなぁ…。

P1050725
パノラマも国3が運休。
動線上、パノラマペアとの選択でこっちが営業休止。
ココが動いて無いのは何気に痛い(特に午後)…。

 P1050728
8:15「let's do this !!!」
3シーズン振りの「朝イチリーゼン♥」は極上のバーンコンディション。
程良い硬さのピステンに上質雪のコンタクト&グリップ、そして板の走り。
「ヴォォン」とコーデュロイストライプを切り裂く足裏感覚がエクスタシィ。
もー、堪んなく官能的でした♪。

P1050731
2本目。
「happy hour」ならぬ「happo hour」♡。
至高のオープニングタイムは、当然リーゼンクワッド回し。

P1050740
左手には五龍と鹿島槍の頂も望めます。

P1050734
3本目。
「ヤバい、ヤバい、ヤバい程楽しすぎるっ♥」
中斜面主体のワイドバーン、そして約2.1㎞のロングコース。
スタートからの数本はゲストも少なく、高速ロングで回すには絶好のシチュエーション。
リーゼンの一番美味しい「朝イチタイム」を堪能しまくった30分でした。

やっぱりコレがあるから、八方は止められないのです。

P1050743
8:55、続いてパノラマ。

P1050744
「ウッヒャー♪♪」
パノラマは9時になってもコーデュロイ「タダ残り」。
誰かココにクワッド一本架けてくれっ、てな感じ♥。

P1050746
その勢いのままたてっこへ。
荒れた不整地ですが雪が良いので意外と攻め易い。
因みに馬止め以降はキレーにピステン入ってました。

P1050749
ゴンドラからリーゼン、もう2本回して、

P1050751
9:30、アルペンクワッドへ。
兎平はまだ「子ウサギ」の状態、因みに八方の兎は肉食(笑)です。

P1050752
アルペンクワッドより、右手に望む白馬三山。
縦目で撮る白馬三山の構図はこのアングルがお気に入り。

P1050753
しかし上部は「以外と風が立ってます」。
荒ぶ地吹雪がピステの表雪を根こそぎ巻き上げていきました。
風の強さは雪面見るとお解りでしょうか。

P1050755
強風に叩かれ/表雪の飛ばされた整地兎は、ガリガリくん一歩手前。
下地雪が良いのでグリップは利いてくれますが、可也の高速バーン状態です。

外足の雪面タッチが疎かになる片斜面構成、前半はスキッド多様のコントロール滑。
斜度の緩む後半部からカービングで回しました。

P1050750
10:20、まぁこれ以上風は強くならないと思いますが…。
しかしこんなドピーカンの山景日和、グラードが止まったら泣くに名木山です。

そんな訳で早めにグラード乗車、「山を愛で」にゲレンデトップへ。

P1050759
グラードクワッドより背後に佇むのは四阿山(左)と浅間山(右)。
眼下を流れているのは北城と神城の境界川、GWの鯉幟で知られる平川。
因みに読み方は何故か「ほくじょう」と「かみしろ」です。

で、これからがスーパーなパノラマタイム。

P1050761
コレで、

P1050767
コレで、

P1050768_20210124155601
コレで、

P1050769
コレですよっ!!!。

うーん、全部PCの壁紙にしたい位♥(一部してます)。
この「圧巻」「壮大」なパノラマ風景にはスキーを止めて暫しの山ウォッチング。
以下、リーゼングラードからの「ヤマコレ」集になります。

P1050773
北正面には左より海谷山塊を伝い雨飾山、稜線鞍部の奥に昼闇山。

P1050775
焼山から天狗原山を挟み一際冠雪の美しい火打山の頚城三山.二峰。

P1050776
火打山より天狗の庭を経た小ピークが黒沢岳。
中央にはカルデラ外輪山と溶岩ドームの威容を誇る頚城山塊の盟主、妙高山。

P1050778
頚城山塊から戸隠連峰へ。
妙高山の右側に一際高く聳えるのは戸隠連峰北端の乙妻山と秀峰.高妻山。
因みにに飯綱側から見る高妻はシャープなピラミダル△山容。
白馬側から見ると御覧の様に台形状です。

P1050779
高妻山から鞍部の五地蔵山を経て、険峻絶壁の戸隠屏風。
戸隠山.本院岳.西岳と連なる表山/西山険峻群。

P1050780
飯綱山とその支峰群。
左から高デッキ山~霊仙霊寺山を経て、中央に飯縄山北峰と南峰。
手前の瑪瑙山山麓に広がるのが戸隠スキー場。
右手前の三角錐形頂が戸隠連峰最南端の一夜山です。

P1050762
グラードクワッドより望む、五龍と鹿島槍。

P1050788
五龍岳.近景。
荘厳にて無骨、それでいて気品を感じさせる白馬連峰の雄。
山頂からG2を経て白岳に至る稜線がクリアに見晴らせまました。

P1050790
鹿島槍.近景。
優美さと険峻さを併せ持った双耳峰。
北峰直下の鞍部に連なる岩稜帯は、難所「八峰キレット」。

P1050768_20210126191901
最後は白馬三山.雁行図。
左より白馬鑓ヶ岳.杓子岳.白馬岳。
後立山の名山群がこんな間近で望めるゲレンデは八方尾根だけです。

いゃあ、

今日はホントに、

Superbな山景日和だ事♥。

ゲレンデ営業開始から此処まで未だ2時間半。
しかしこの時点で「今日一日分のモトは取った」てな感じのモーニングタイムでした。
つっても、勿論この後も「ガッツリ」滑るんですけどね。
と云う訳で滑走記.後篇に続きます。

 

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