えー、今週日/月は例に由ってのトレイルラン「山旅」。
今回向かった山域は伊豆半島の中伊豆/天城エリア。
「IZU TRAIL Journey」でその名を知られる伊豆山稜線歩道です。
そんな訳で10/10(日)に前泊で修善寺入り。
ロング山走(約43㎞)を翌日に控えてるので、この日は観光がてらの軽いジョギング。
石川さゆりスペシャル「聖地巡礼」の天城峠ラン👟へ出駆けて参りました。
12:10、修善寺駅とーちゃく。
天城峠行きバスの出発時間まで僅か10分弱。
ランニングウェアに着替え、荷物をロッカーに入れ、慌ただしくバスに乗車。
旅情気分もへったくれもありません。
13:20、「天城越」とーちゃく。
バス停脇の山道を上り、旧天城トンネルに向かいます。
目の前には現.天城トンネルの坑門。
モーターリゼーションの発達以降、峠は「足」じゃ無く「車」で越える時代になりました。
トンネルの上から望む国道414号線(下田街道)。
ま、足で上る峠はこんな楽しみも御座います。
旧道の趣を残す、苔生した石段。
天城山周辺は国内でも有数の多雨地帯にてモスツーリズムエリア。
聖地巡礼.その①「九十九折」。
上り坂をてくてく上ると、10分程で旧.天城トンネルに出ます。
聖地巡礼.その②「天城山隧道(旧天城トンネル)」。
旧峠風情感たっぷり、近代日本建築史の萌芽を色濃く残した史跡。
石碑。
トンネル建設の石材は地元.大仁産の吉田石。
現存する石造トンネルの中でも最大長を有する貴重な土木遺産、との事。
で、天城山「隧道」と云うからには、当然「潜る(通る)」のです。
切石積みの石巻工法が美しい。
こー云うの見ると「ねじりまんぽ」を思い出しちゃいますね。
トンネルの中は真っ暗。
ポツポツと落ちる滴り水で足元はウェッティ、ランニング靴でも結構滑ります。
トンネルを抜けると、そこは河津町だった。
昼の底が碧くなった。
現天城トンネル/旧天城トンネル共、隧道のほぼ中央が伊豆/河津の群境。
何たって「峠」なものですから、「山」の「上.下」は町(村)も異なるのです。
トンネルを抜け、そのまま旧天城街道を下ります。
向かうのは勿論、
聖地巡礼.その③「寒天橋」。
河津川に架かる、見過ごしてしまいそうな小橋。
天城越えの歌に出て来なけりゃ、ずーっと無名の存在だったでしょう。
でも天城峠を経て稲取/河津/下田の何れに向かうにせよ、旧街道では必ず通過する分岐地点。
また呼称は兎も角、律令制の古代にも使われていた古道です。
従い往古よりそれなりに重要なポイントのかと。
欄干より望む河津の清流。
紅葉の頃はさぞかし綺麗でしょうね。
現在の寒天橋は昭和34年7月の竣工。
踊り子御一行が通った頃も石橋?、それとも木橋だったのかな。
少し引き気味で一写。
こっちの方が構図的に宜し、小橋ならではの風情がありますね。
天城山隧道に戻り、再び伊豆市へ。
旧天城街道をテケテケと走ります。
隧道から国道に出るまでは砂利路の林道、緩やかな下りが続きます。
あれっ、寒天橋に戻って来た?。
否々、これは本谷川に架かる「白橋」、水系(狩野川)も違います。
でも隧道からの距離も橋の形状も殆ど一緒。
「北寒天橋(観光用)」って名前にしても良い位です。
川端先生のレリーフ。
『道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思うころ…。』
(伊豆の踊子.序文より)
その横にはわさび田より流れ落ちる沢。
これも観光用に「わさび沢」って敬称付けても良い鴨。
14:20、水生地下を過ぎ、国道414号線に戻って来ました。
路面コンデションの良いロードがずーっと続きます。
膝に負担が掛からない程度の緩やかな下り。
明日がトレランじゃ無ければ、このまま修善寺まで(約20㎞)走って帰りたい位。
聖地巡礼.その④「わさび沢」。
右手にわさび田を過ぎると、間も無く道の駅。
14:40、道の駅「天城越え」を通過。
今日の最終目的地はこの先です。
14:50、フィニッシュは浄蓮の滝.入口。
10㎞未満のショートRUN、一寸走り足んないけどまぁイイや。
「踊り子さんには手を触れないで下さい(40女)」
聖地巡礼.その⑤「浄蓮の滝」。
フィンドチット全開♪、瑠璃の泉に飛沫く水晶の瀑布。
伊豆の中では唯一の100選滝、落差も旭滝/大滝(河津七滝)に次いで三番目の名瀑。
因みに名前の元ネタはお寺さん(浄蓮寺)、訪れて初めて知りました。
滝口。
誰かに盗られるくらいなら あなたを殺していいですか
滝壺。
さゆりちゃん的に云うなれば「情念の滝」ですかね。
と、こんな感じのプレ山走。
「天城越え」の歌詞を巡る、観光&聖地巡礼ジョギングでした。
おまけ、聖地巡礼.その⑥「天城越え」。
翌日トレランの際に通ったリアル天城越えです。
やっぱり峠は車じゃ無く「足」で越えるもんですよね。
おしまい。