●「伊豆ヶ岳~武川岳~武甲山」奥武蔵縦走トレラン.後篇
えー、先日の奥武蔵トレラン記の続々篇。
伊豆ヶ岳から武川岳を経て武甲山に向かう途次、ニセ標識に騙され散々な道迷い。
一時間以上の大幅ロスを食らい、山行計画自体に大幅修正を余儀なくされました。
そんな訳での山行記その3はルート短縮、「武甲山~浦山口」篇で御座います。
【写真上】紆余曲折、漸く辿り着いた武甲山.一ノ鳥居。
鳥居の両脇には武甲山御嶽神社の眷属、御神犬/ニホンオオカミが鎮座。
旧秩父郡内には山犬(狼)信仰の神社が多いのが地域的な特徴。
狼が神使の神社は三峯神社.宝登山神社.両神神社らを始めとして、その数十社以上挙げられます。
近世迄、この辺りはオオカミだらけだったんでしょうね。
【写真上】表参道の杉並木。
一丁目から十五丁目迄は沢沿いの舗装された参道を進みます。
これ迄何度か踏んでいる武甲山ですが、過去は何れも「大持.子持山コース」か「浦山口コース」を使用。
表参道を使うのは今回が初めてです。
【写真上】十五丁目から本格的な山路に入ります。
表参道らしく、しっかりと整備された歩き良い登山路。
【写真上】十八丁目、不動滝と水場。
表参道の水場は此処が最後、増槽を補充して先を進みます。
【写真上】表参道には各所な丁目石が設けられています。
一丁目(一ノ鳥居)から始まり、五十二丁目(頂上の御嶽神社)にて終。
距離目算の付き易い、程良い標印です。
【写真上】20度前後の一定勾配、落ち着いた上りが続きます。
トレラン仕様で考えたら、下りで使った方が面白そう。
しかし基本的にはハイカーユーズメイン、人出の多い時は走るの控えましょうね。
【写真上】三十二丁目、大杉の広場。
距離と標高差を合わせて考えれば、この辺りが中間地点的扱い。
一息付くには丁度良い広場となっています。
【写真上】四十二丁目辺りからは、石灰石のガレた山路に。
九十九折を繰り返しているうち、上部に山頂広場の稜線が覗けてきます。
【写真上】山頂広場の武甲山御嶽神社。
この裏手が武甲山山頂、社殿背面へと足を進めます。
【写真上】武甲山到着。(time/4:36:55 dst/18.19㎞)
一昨年秋以来の頂踏破、意外と久し振りでして。
【写真上】山頂展望台より、秩父盆地を一望。
右手には蓑山や比企の山々、左には城峯山が望めます。
【写真上】同、東方の眺望。
中央のなだらかな山容は丸山、その奥に小さく頂を覗かせるのは堂平山.笠山。
左奥には大霧山も望めます。
まぁ湿度の高い夏場ですから、山景はこんなものですね。
【写真上】山頂広場で小休止の後、出立。
この日の山行、当初の予定では武甲山の後「子持.大持山~有間山稜~日向沢ノ峰~棒ノ嶺~名栗湖」と縦走するプランでした。
しかし「電車内寝過ごし」「路迷い×2」で2時間弱の大幅タイムロス、武甲山登頂が13:30ですのでコースタイム的にはギリギリ日没に間に合います。
しかし直近の道迷いで気持ちは殆ど切れかけ。
今から16㎞山行するのは面倒になっている上に、ゴール後に向かう「さわらびの湯」は18時で営業終了、♨入浴アウトっつーのもやる気が起こりません。
「こんな日はさっさと山行終わらせた方が得策」と撤収モードシフト。
橋立堂経由で浦山口駅に下山する事と致しました。
【写真上】武甲山の肩.分岐より、南面の展望。
正面に見えるのは、これより向かう筈だった子持山と大持山。
その向こうには蕎麦粒山の頂が望めます。
【写真上】武甲山肩を右手に取り、浦山口への下山路へ。
カラマツの植樹帯を抜け、杉林に入ります。
多少露石は目立つものの、概ねフツーのトレイルです。
【写真上】長者屋敷ノ頭付近では、左手の展望が開けます。
眼前の稜線は子持山より伸びる高ワラビ尾根。
その奥微かに望めるのは酉谷山より続く長沢背稜。
【写真上.下】長者屋敷ノ頭を過ぎると、暫くの間フラットパートに。
クッションの利いたダート路の尾根筋を進みます。
【写真上】尾根を左手に外れ、山腹の檜林帯に入ります。
九十九折の硬路面トレイル、ダウンヒルのトレーニングランに丁度良いテクニカルなパートです。
【写真上】下り切ると渓流沿い山路を経て登山口に至ります。
丸太橋の渡渉を終えると、浦山口コースのトレイルもあと数十mで終了。
【写真上】林道終点、浦山口登山口を通過。
あとは約2.6㎞の林道走り。
【写真上】砂利道と舗装道を交互に取った林道。
2.6㎞で210m高度を下げる緩やかな下り。
行程自体は快適も、矢張り林道走りは単調で飽きてしまいます。
【写真上】秩父札所二十八番.橋立堂の門前を通過。
眼前に聳え立つ石灰岩断崖、岩下には鍾乳洞が有〼。
【写真上】浦山口駅到着。
消化不良のトレイル終了、正直ストレス残しのフィニッシュです。
さっさと♨浸かって心身共にスッキリしよっと。
因みにこの日のスタッツは以下の通り。
・走行時間/5:50:08 ・走行距離/25.25㎞(㎞/12:11av) ・獲得標高/2068m
予定を大幅短縮、30㎞未満の山行なんで取り立ててコメントもありません…。
【写真上】おまけ一写。
武甲温泉の帰途、高台より望む武甲山。
惨たらしいを通り越して笑っちゃう程、まぁ見事に削られまくってます。
因みに武甲山が石灰岩質なのは北斜面側なので、南側は採掘も無く昔ながらの雄姿を保っています。
【写真上】おまけその2。
南側は子持山直下より望む武甲山。
こうして見るとフツーの山、秩父市街地側からの無惨な山容は想像出来ません。
と、こんな感じにて。
次回の山走は平坦路メインの楽チンコースをプランニング中、久し振りに青梅丘陵を組み込んでみようかと考えています。
おしまい。