●「谷川岳主脈縦走トレラン」その⓻
えー、もう一ヶ月前のハナシになりますが…。
先月9月26日は一年振りに谷川岳へ山旅遠征。
今年は2018年以来、二度目の「主脈縦走」にアタックして参りました。
土合から西黒尾根を上り主脈を横断、数多のアップダウンを繰り返し平標山に到着。
平標山からは1600m級の低山群を伝い、三国峠~浅貝/苗場でフィニッシュ。
そんな訳で長々と続いた山行記もこれにて最終回。
谷川岳主脈縦走.その⓻「大源太山~苗場スキー場」篇で御座います。
14:45、大源太山(河内沢ノ頭)を通過。(Time/6:49:30 DST/23.52㎞)
谷川岳から三国峠まで「上越国境稜線を伝う路」でもある主脈縦走路。
これまで踏んで来た主要10ピークは全て「群馬県みなかみ町/新潟県湯沢町」の県境に跨る山々でした。
そんな中、国境稜線を150m程東に越えた場所に座する大源太山。
この後の三角山/三国山を含め、主脈中唯一「100%群馬県」の頂です。
山頂からは北面の視界が開けており、平標山と仙ノ倉山が大きく望めます。
これまで辿って来た、主脈縦走のパノラマ。
左より平標山~仙ノ倉山~エビス大黒ノ頭~万太郎山。
万太郎山以東の展望は樹々と薄雲に遮られ、望む事は叶いませんでした。
大源太山からは元来た路をピストン、縦走路に戻り南へ進みます。
分岐から数分進むと小頂への上り返し。
14:55、すんなり三角山。
ピーク感の無い頂ですが、此処からも群馬県側の展望が利いています。
東方には正面左に吾妻耶山/右に大峰山、一つ奥に三峰山。
何れも台形状の平べったい頂を持つ山々です。
三角山より望む、主脈縦走路「ファイナルパート」。
正面手前の頂は1597P、鞍部を挟んで右手にワラジカケマツノ頭(1620P)。
奥の台形状の右端ピークが三国山(1636m)です。
山乃家→三角山は平坦な登山路も、三角山→三国山へは小さなアップダウンが散見。
尤も高度を下げながらの「短い上り」「長い下り」の繰り返しなので、登坂の負担は殆ど感じません。
逆に三国峠から平標山へ向かう場合は、上り基調の強いコースです。
15:10、1597Pを通過。
「穏やかな丘」と云った感じの小ピーク。
振り返ると三角山~大源太山、左奥には平標山と、これまで辿って来た山々が望めました。
正面にはワラジカケマツノ頭が近くなって来ました。
1597Pからは80m高度下降/100mの高度上昇、まぁ何て事無い上り返しです。
ワラジカケマツノ頭。
地べたに置かれた小さく地味~な山名標、意識してないと絶対見過ごします。
最後にも一度振り返り一写。
左奥に平標山~仙ノ倉山、大源太山を挟んで右奥に覗く頂はエビス大黒ノ頭。
谷川岳主脈の遠望もこれで見納めです。
ワラジカケマツノ頭から2~3分下ると分岐に当たります。
左が三国山への路、右が山頂を巻いて三国峠への路。
此処まで来りゃ選択肢は一択、とーぜん三国山を踏みに向かいます。
三国山への上りは中勾配の入りも、直ぐに斜度は緩みます。
5分程上ると樹林帯が切れ、三国山直下のT字分岐。
右手に進むと1~2分で三国山に至ります。
15:30、三国山とーちゃく。(Time/7:34:12 DST/26.97㎞)
谷川岳主脈縦走最後の頂、そして14ピーク完全踏破。
「今日も良くやった、俺♬」
因みに主脈中の三角点設置峰は計6頂。
トマの耳/万太郎山/仙ノ倉山/平標山/大源太山、そしてこの三国山です。
先程通った分岐を通過、あとはホントに下山するだけ。
三国山から旧三国峠へは1㎞で310m/旧三国峠から登山口へは1.1㎞で220m、一気に530m高度を下げて行きます。
急坂や危険箇所の無い一般的な登山路なものの、ダラダラと続く退屈な下り。
コレが結構「かったるい…」。
以降、三国峠までは殆どが木道/木段のトレイル。
上部のパートには損傷の激しい木段が多いので注意。
あと余談ですが、雨中雨後にはムチャクチャ「滑ります」。
しかも敷設段差が高い上にスカスカ、踏み外したら「股が裂ける…(笑)」。
旧三国峠を通過します。(Time/7:49:44 DST/28.01㎞)
大源太山から丁度1時間。
猿ヶ京温泉に向かう路を左に分け、旧三国街道を湯沢側に下りて行きます。
最後は旧三国街道の下り。
小石の敷き詰められたワイドトラックを緩やかに進んで行くと、
16:00、三国峠登山口に出ました。(Time/8:02:02 DST/29.15㎞)
今日の山行もこれにて終了。
あとは現.三国街道を浅貝方面に下って行きます。
緩やかな下りロードをテケテケと走ります。
三国峠登山口から最寄りのバス停(浅貝BS)までは約3㎞。
バス発車時刻には余裕があるので、800m先の苗場スキー場まで走を進めます。
16:20、苗場スキー場到着/アクティビティ終了。
スキーマッドとしては至極正しいフィニッシュ地点(笑)。
でもココには余り滑りには来ないんですけどね。
尚余談ですが、西武ホールディングス(プリンスホテル)は、この苗場を含む6スキー場の売却を今年2月に発表。
売却先はシンガポール政府系の投資ファンド「GIC」との事です。
売却決定済みのスキー場は「苗場」「かぐら」「八海山」「雫石」「志賀焼額山」「万座」。
プリンス系で残るのは、富良野/軽井沢/妙高杉の原/狭山の4つとなります。
そんな訳で「谷川岳主脈縦走.フルパート版」、この日のスタッツ。
・山行時間/8:24:43 ・山行距離/32.97㎞ ・獲得標高/上昇3127m 下降/2818m
矢張り二度目の走破になると、ペース配分の勝手が分かるしコースタイムも読み易い。
疲れたっちゃ疲れたのてすが、意外と余力残しでした。
16:40、南越バスに乗って湯沢駅に戻ります。
あとは「温泉入って」「蕎麦飲みして」、東京へ帰投。
この時点で気持ちは既に「2023年.秋」、来年の谷川岳トレランのプランニング。
土樽駅発着の「裏馬蹄形縦走+爼嵓」の、新旧谷川岳踏破を画策してるのでした。
おしまい。