トレラン .h上信越

2022.10.26

●「谷川岳主脈縦走トレラン」その⓻

えー、もう一ヶ月前のハナシになりますが…。
先月9月26日は一年振りに谷川岳へ山旅遠征。
今年は2018年以来、二度目の「主脈縦走」にアタックして参りました。

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土合から西黒尾根を上り主脈を横断、数多のアップダウンを繰り返し平標山に到着。
平標山からは1600m級の低山群を伝い、三国峠~浅貝/苗場でフィニッシュ。

そんな訳で長々と続いた山行記もこれにて最終回。
谷川岳主脈縦走.その⓻「大源太山~苗場スキー場」篇で御座います。

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14:45、大源太山(河内沢ノ頭)を通過。(Time/6:49:30 DST/23.52㎞)
谷川岳から三国峠まで「上越国境稜線を伝う路」でもある主脈縦走路。
これまで踏んで来た主要10ピークは全て「群馬県みなかみ町/新潟県湯沢町」の県境に跨る山々でした。

そんな中、国境稜線を150m程東に越えた場所に座する大源太山。
この後の三角山/三国山を含め、主脈中唯一「100%群馬県」の頂です。

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山頂からは北面の視界が開けており、平標山と仙ノ倉山が大きく望めます。

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これまで辿って来た、主脈縦走のパノラマ。
左より平標山~仙ノ倉山~エビス大黒ノ頭~万太郎山。
万太郎山以東の展望は樹々と薄雲に遮られ、望む事は叶いませんでした。

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大源太山からは元来た路をピストン、縦走路に戻り南へ進みます。
分岐から数分進むと小頂への上り返し。

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14:55、すんなり三角山。
ピーク感の無い頂ですが、此処からも群馬県側の展望が利いています。

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東方には正面左に吾妻耶山/右に大峰山、一つ奥に三峰山。
何れも台形状の平べったい頂を持つ山々です。

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三角山より望む、主脈縦走路「ファイナルパート」。
正面手前の頂は1597P、鞍部を挟んで右手にワラジカケマツノ頭(1620P)。
奥の台形状の右端ピークが三国山(1636m)です。

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山乃家→三角山は平坦な登山路も、三角山→三国山へは小さなアップダウンが散見。
尤も高度を下げながらの「短い上り」「長い下り」の繰り返しなので、登坂の負担は殆ど感じません。
逆に三国峠から平標山へ向かう場合は、上り基調の強いコースです。

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15:10、1597Pを通過。
「穏やかな丘」と云った感じの小ピーク。
振り返ると三角山~大源太山、左奥には平標山と、これまで辿って来た山々が望めました。

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正面にはワラジカケマツノ頭が近くなって来ました。
1597Pからは80m高度下降/100mの高度上昇、まぁ何て事無い上り返しです。

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鞍部から九十九に切られた山路を詰めて行きます。

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15:20、上り切った小ピークが、

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ワラジカケマツノ頭。
地べたに置かれた小さく地味~な山名標、意識してないと絶対見過ごします。

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最後にも一度振り返り一写。
左奥に平標山~仙ノ倉山、大源太山を挟んで右奥に覗く頂はエビス大黒ノ頭。
谷川岳主脈の遠望もこれで見納めです。

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ワラジカケマツノ頭から2~3分下ると分岐に当たります。
左が三国山への路、右が山頂を巻いて三国峠への路。
此処まで来りゃ選択肢は一択、とーぜん三国山を踏みに向かいます。

三国山への上りは中勾配の入りも、直ぐに斜度は緩みます。

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5分程上ると樹林帯が切れ、三国山直下のT字分岐。
右手に進むと1~2分で三国山に至ります。

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15:30、三国山とーちゃく。(Time/7:34:12 DST/26.97㎞)
谷川岳主脈縦走最後の頂、そして14ピーク完全踏破。
「今日も良くやった、俺♬」

因みに主脈中の三角点設置峰は計6頂。
トマの耳/万太郎山/仙ノ倉山/平標山/大源太山、そしてこの三国山です。

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先程通った分岐を通過、あとはホントに下山するだけ。
三国山から旧三国峠へは1㎞で310m/旧三国峠から登山口へは1.1㎞で220m、一気に530m高度を下げて行きます。
急坂や危険箇所の無い一般的な登山路なものの、ダラダラと続く退屈な下り。
コレが結構「かったるい…」。

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以降、三国峠までは殆どが木道/木段のトレイル。
上部のパートには損傷の激しい木段が多いので注意。
あと余談ですが、雨中雨後にはムチャクチャ「滑ります」。

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しかも敷設段差が高い上にスカスカ、踏み外したら「股が裂ける…(笑)」。

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「木道の下りも、イイ加減飽きて来たな~」と思った頃に、

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15:50、三国権現の祀られた、

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旧三国峠を通過します。(Time/7:49:44 DST/28.01㎞)
大源太山から丁度1時間。
猿ヶ京温泉に向かう路を左に分け、旧三国街道を湯沢側に下りて行きます。

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最後は旧三国街道の下り。
小石の敷き詰められたワイドトラックを緩やかに進んで行くと、

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16:00、三国峠登山口に出ました。(Time/8:02:02 DST/29.15㎞)
今日の山行もこれにて終了。
あとは現.三国街道を浅貝方面に下って行きます。

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折角なので現.三国峠もパシャリ📷。

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緩やかな下りロードをテケテケと走ります。
三国峠登山口から最寄りのバス停(浅貝BS)までは約3㎞。
バス発車時刻には余裕があるので、800m先の苗場スキー場まで走を進めます。

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16:20、苗場スキー場到着/アクティビティ終了。
スキーマッドとしては至極正しいフィニッシュ地点(笑)。
でもココには余り滑りには来ないんですけどね。

尚余談ですが、西武ホールディングス(プリンスホテル)は、この苗場を含む6スキー場の売却を今年2月に発表。
売却先はシンガポール政府系の投資ファンド「GIC」との事です。
売却決定済みのスキー場は「苗場」「かぐら」「八海山」「雫石」「志賀焼額山」「万座」。
プリンス系で残るのは、富良野/軽井沢/妙高杉の原/狭山の4つとなります。

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そんな訳で「谷川岳主脈縦走.フルパート版」、この日のスタッツ。
・山行時間/8:24:43 ・山行距離/32.97㎞ ・獲得標高/上昇3127m 下降/2818m

矢張り二度目の走破になると、ペース配分の勝手が分かるしコースタイムも読み易い。
疲れたっちゃ疲れたのてすが、意外と余力残しでした。

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16:40、南越バスに乗って湯沢駅に戻ります。
あとは「温泉入って」「蕎麦飲みして」、東京へ帰投。

この時点で気持ちは既に「2023年.秋」、来年の谷川岳トレランのプランニング。
土樽駅発着の「裏馬蹄形縦走+爼嵓」の、新旧谷川岳踏破を画策してるのでした。
おしまい。

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2022.10.18

●「谷川岳主脈縦走トレラン」その⑥

えー、先月9月26日は一年振りに谷川岳へ山旅遠征。
今年は2018年以来、二度目の「主脈縦走」にアタックして参りました。
そんな訳での山行記その⑥「仙ノ倉山~大源太山」篇で御座います。

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6:40に土合駅をスタート。
西黒尾根から谷川岳~オジカ沢ノ頭~万太郎山を経て主脈縦走「キモ」の上り返しパート、エビス大黒ノ頭を通過。
再度のアップダウンから仙ノ倉山~平標山~大源太山へ向かいました。

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13:15、仙ノ倉山とーちゃく。(Time/5:44:42 DST/18.34㎞)
三国街道の登山口からも近く、ハイキング気分で手軽に上れる人気の山。
谷川岳の肩からは「主脈独り占め」の山旅でしたが、仙ノ倉山~平標山の間では登山者の姿も多く見かける様になりました。

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次なる平標山に向かいます。
上空は晴れているのですが、山頂付近にはレースカーテンの様な薄霧が滞留。
四囲の展望は殆ど利かず、滞在時間僅か1分での出立です(残念…)。

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仙ノ倉山~平標山は木段や木道の登山路が主となります。
「西黒尾根の急登」に「万太郎/エビス大黒ノ頭/仙ノ倉山の上り返し」。
主脈縦走のコアなパートは全て処理し、この後は登降の勾配も大した事ありません。

そんな安堵の気持ちから、メンタルはやや弛緩気味。
しかしこの後の行程は平標山~大源太山~三国山~三国峠まで約11㎞。
三国街道のロード走を加えると15㎞近く残ってます。

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軽く下った先の小ピークが前仙ノ倉山(2021P)。
気持ちが緩んだのが災いしたのか、ココで痛恨のミス。
「山名標、撮るの忘れてた📷…」。

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嗚呼、何て平和なトレイル…。
これ迄の険しいアップダウンが嘘みたく、広く嫋やかな高原帯。
平標山への路程は穏やかなササ原スロープが続いています。

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しかし薄ガスが「漂ったり」「薄まったり」の繰り返しで、見晴らしはイマイチ。
「お願いだから、晴れてクレヨン(無駄な祈り)…」

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「マツダランプ」から「東芝ランプ」へ。
仙ノ倉山を境にランプ屋の勢力圏も変わります。

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13:25、平仙鞍部(1895m)を通過。
この平坦コルを経て、軽く上り返せば平標山です。

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山頂直下からは約90mの高度上昇、桁幅の不均等な木段を詰めて行きます。
まぁ今まで繰り返して来た上り返しに較べりゃ「お子様ランチ」レベル。

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13ː40、平標山とーちゃく。(Time/6:07:44 DST/20.15㎞)
仙ノ倉山同様、山頂からの展望は薄靄で晴見らし利かず。
晴れてたら新道側の池塘群に寄り道しようと思ってましたが取り止め。
山名標だけ撮って、ちゃちゃっと通過致しました。

しかしスタートから6時間掛かって、やっと山行距離20㎞超え。
アップダウンの連続が如何に多かった事の証左です。

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扨、下りますか。
土合駅から「西へ西へ」と進んで来た西黒尾根/主脈縦走路は此処から方向転換。
90度左に折れ、南へと進路を変えます。

平標山から山乃家までは1.3㎞で310mのダウンヒルも、勾配自体は引き続き緩やか。
登山路も9割方が木道/木段と、至極楽チンな下山路です。

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グングンと高度を下げて行きます。
下ってる途中にガスは引き始め、正面には大源太山/三国山が望めます。

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眼下にはこれより向かう平標山乃家。
こうして眺めると指呼の先ですが、しかし見えてからが「意外と遠い」。
山乃家に到着するのには、この後約10分を要しました。

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背後左にはついさっき踏んで来た仙ノ倉山。
山頂付近を漂っていた薄靄は引き、一片のガスも無いクリアな秋晴れ。

「うーん、登頂するのが30分早過ぎた( ノД`)…」。

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13:55、平標山乃家に着きました。(Time/6:23:08 DST/21.49㎞)
この日2度目、そして最後の休憩ポイント。
大障子ノ頭避難小屋でのランチレストから約3時間、久し振りに一息付ける…。

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小屋で買った三ツ矢サイダーをグビグビ飲みつつの展望。
山乃家からは平標山/仙ノ倉山のパノラマが見事♡。

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ついさっきまではガス籠ってた平標山ですが、もう雲一つ掛かっていません。
「うーん、何だかすごく損した気分…」。

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同、仙ノ倉山(うーん、無茶苦茶悔しい…。)。
ま、今更戻れる訳でも無し、山行のアヤと思って諦めましょう。

右手のテラスで腰を下して一服、残り行程を前に身体を休めます。

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あの頂に居たのは1時間20分前。
山ノ家より望む、主脈縦走路「最大の難所」エビス大黒ノ頭。
向こう(山頂)からこっち(山乃家)が見えたって事は、逆も亦然りなのです。

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14:20、休憩を終え出立。
平標の鐘には「贈 群馬縣利根郡新治村」の銘、昭和29年の寄贈だそうです。

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暫くは低木や灌木を搔き分けての進軍。
樹間に覗く正面の頂は、これより向かう大源太山。
山乃家から大源太山分岐までは約1.7㎞を殆ど平行移動(1655m→1691m)。
快適なRUN区間をスタコラと走ります。

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暫くすると視界の開けた尾根に出ます。
主脈中核部、谷川岳~万太郎山~仙ノ倉山の雄大な山岳風景とは風景が一変。
谷川連峰も平標山以降の西南端に来ると、1600m級の山々が続く柔らかな山並み。
近くには三国街道も通っており、何だか「近所の裏山」的な雰囲気が致します。

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左手に谷川岳の山々を遠望しつつのRUN。
山間正面には俎嵓山稜南端の小出俣山。

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エビス様もこれで見納めかな。

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程無くしてブナ/コナラの樹林帯に入ります。
西黒尾根の中盤から、ずーっと森林限界を超えたエリアでの山行。
落葉広葉樹を見るのは7時間振りです(笑)。

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14:35、大源太山の分岐。
タイムテーブルには余裕有り、折角なのでピストンして踏んどきます。

分岐から大源太山へは健脚者なら往復15分~20程度。
基本的には何て事無い中勾配の上り、途中に短く沢に下るパートがあります。

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途中、こんなのが居ました。

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樹林帯を抜けると「ポン」と開けた稜線に出ます。
明朗な尾根筋を数分進むと大源太山に至ります。

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でもって尾根路の右手側が見事な見晴らし♬。

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上州の山々が幾重にも連なるパノラマビューが広がっています。
近くには上州三峰山/吾妻耶山/大峰山、続いて子持山/小野子三山、そして遠望には赤城山に榛名山。

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14:45、大源太山(河内沢ノ頭)を通過。(Time/6:49:30 DST/23.52㎞)
この山頂は上越国境稜線から東に外れており、完全に「群馬県の山」。

そんな訳でこの日の山行も残り7㎞/踏破する頂もあと3つ。
三角山~ワラジカケマツノ頭~三国山を経て三国峠に下山するのでした。
続く。




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2022.10.16

●「谷川岳主脈縦走トレラン」その⑤

えー、先月9月26日は一年振りに谷川岳へ山旅遠征。
今年は2018年以来、二度目の「主脈縦走」にアタックして参りました。
そんな訳での山行記その⑤「毛渡乗越~仙ノ倉山」篇で御座います。

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6:40に土合駅をスタート。
西黒尾根から谷川岳~オジカ沢ノ頭~万太郎山を経て、最低鞍部の毛渡乗越を通過。
主脈縦走の「核心部」、エビス大黒ノ頭/仙ノ倉山への上り返しに取り掛かりました。

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11:55、毛渡乗越を通過。(Time/4:36:19 DST/15.19㎞)
万太郎山から1.9㎞で400m下って、漸く主脈縦走路の最低鞍部に到達。
山頂への距離は縮まっている筈なのに、標高差が増し却って遠くに感じられる…。
エビス大黒ノ頭へは、これより1.6㎞で360mの高度上昇です。

お待ちかねっ、
主脈縦走路最大の「修羅パート」、

極悪上り返しの始まりだよっ♡

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先ずはザコキャラ、目の前の小ピーク(1670P)を片付けます。
因みに見えてるのは小ピーク頂では無く、更に上った奥にあります。

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背後を振り返りつつの登坂。
万太郎山がらこれだけ下って、その分に近い高度を上り返し。
うーん、何て見返りの無いアップダウン…。

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15分程上って1670Pを通過。
マダマダ高くて遠いエビス大黒ノ頭。
目視出来るだけでも偽ピークらしきものは4つあります…。

お前、絶対2200mくらい有るだろっ!! (実際は1888m)。

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しかも小ピークから「一旦下ります…💀」
僅か40mの高度下降ですが、100m標高稼いだ後のコレは精神的に辛い。
借金支払ったと思ったら「元金には足らず利息分だけだった」と云うオチ。
ある意味、最低鞍部より「サイテーな鞍部(別意)」です…。

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でもって「最低な鞍部」からの上り。
エビス大黒天ノ頭の頂は、稜線に隠れて見えなくなっちゃった…。
目視で捉えられる頂は、全て登坂途次のニセピークです。

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基本的にこのパートは殆ど「直登」、ササ原をダイレクトに上って行きます。
稜線と空のスカイラインは見えてるのに、山頂が全く見えないってのは辛い…。

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遠目から見るエビス大黒ノ頭は三角錐の鋭敏な山頂。
しかし実際には東西に横幅のある稜線で、その最奥(西端)が山頂となっています。

これは「中ゴー鞍部~オジカ沢ノ頭」と同じパターンですが、こっちの方が激登。
距離や標高差は比較にならないタフな工程です。

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岩場の目立つ路に入ると少し勾配が緩みます。
この辺りからは群馬県側(左)が険峻なルンゼ。
目の前の岩峰は新潟県側(右)に巻く形で山路が通っています。

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見えるのは2つ共ニセピーク。

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背後の展望を愛でつつ、一息入れます。
左面にササ原の広がる眼下の小頂が1670Pと最低な鞍部。
毛渡乗越を経て東俣ノ頭~万太郎山。

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岩尾根パートを遣り過ごすと、ススキとチシマザサ繁る急坂に。
頭上に見えてるのも、勿論偽ピーク(苦笑)。

「延々と」「黙々と」「兀々と」上り続けます💀。

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やっと山頂直下。
写真では解り難いですが、エクスカリバー(標柱)が小さく望めます。

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12:35、エビス大黒ノ頭とーちゃく。(Time/5:12:42 DST/16.85㎞)
主脈最大の難関「黒恵比寿」撃破!!

数多の名峰/秀峰が居並ぶ谷川連峰の中では前頭レベルの格付けの頂。
しかしその実力(アップダウンの厳しさ)では主脈の横綱級。
「笹平→武能岳(馬蹄形.反時計周り)」「清水峠→JP(馬蹄形.時計周り)」と並び、谷川連峰の「上り返し.極悪三兄弟」と云った感じです。

因みに前回(2018年)の主脈縦走はガスに祟られ、全く視界の利かないコンディション。
この日は午前中のガスも引き、見事な山景眺望に恵まれました。
そんな訳で念願叶い、四年越しのパノラマ展望を楽しむ事に致しました。

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正面には主脈縦走のファイナルパート、仙ノ倉山と平標山。
因みに此処から120m下って、260m上り返します。

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背後にはこれまで上って来た激闘(激登)のパノラマ。
正面左に万太郎山、その奥には谷川岳の双耳峰が望めます。
因みに最低鞍部からの稜線は山頂直下の山端に遮られ、全く覗けません。
うーん、エグい上りだった事の証左。

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ズームにて、万太郎くんと谷川くん。
エビス大黒天ノ頭からの見晴らしは万太郎山に負けず劣らずの絶景。
うーん、これまでの鬼上りが報われる(感無量)…。

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そして東南~南面には、

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幾重にも連なる山々の稜線、

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上州のワイドパノラマが180℃フルスクリーンに広がっています。

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爼嵓山陵の南端越しに望む武尊山。

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左に上州三峰山、右に吾妻耶山/大峰山を従えて、赤城山。

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西南方面は平標山より伸びる南尾根の先に大源太山(河内沢ノ頭)。
最奥には佐武流山~白砂山と連なる上信国境の山々。

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南尾根上に小さく望める山小屋は「平標山乃家」。
これより仙ノ倉山/平標山を踏んだ後に向かう、2度目の休憩ポイントです(80分後)。
奥に広がるゲレンデは筍山/苗場スキー場、右奥に佐武流山。

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同、その後に向かう大源太山(2時間15分後)。
左奥の稜線には更にその後に向かうワラジカケマツノ頭と三国山(3時間後)。

やっぱり主脈縦走つったら「西黒尾根」から「三国峠」へ至るのがスジなのでして。

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12ː40、パノラマ展望を満喫し山行再開。
エビス大黒ノ頭(1888m)からは避難小屋コル(1794m)へ下り、仙ノ倉山(2026m)へ。
此処からも、下った分「ノシ付けて」の上り返しでーす。

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下りの距離自体は短く、鞍部は間近に望めます。
万太郎山→毛渡乗越のダウンヒルに較べりゃザコキャラレベル。

因みに仙ノ倉山は正面の頂、右の出肩ピークは北尾根へと続く「三ノ字ノ頭」です

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所々岩場も点在しますが、特に危険個所はありません。

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あっさり鞍部に到達。
高度下降は約120m、これから260m上り返します。

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12ː55、鞍部から少し進むとエビス大黒避難小屋。(Time/5:26:01 DST/17.59㎞)
本日最後のカマボコ、標高1784m地点を通り過ぎます。
因みに「エビス大黒天ノ頭↔避難小屋↔仙ノ倉山」の間は其々約0.7㎞。
距離的にはほぼ等間隔です。

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登坂途次、カマボコとエビス大黒ノ頭を振り返る。
こっち(仙ノ倉山側)から見ると、大したピークじゃ無いんですけどね…。
群馬側のルンゼが中々とエグい。

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再び(三たび?、四たび?、五たび?…)黙々と上ります。
キツいっちゃキツいのですが、細かく左右に振った山路構成で直登パートは少なめ。
エビス様への激上りに較べりゃ距離も短いし「全然楽」です。

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右奥に山頂が見えて参りました。
手前の小ピークは右を巻き、その後は一気に勾配が緩みます。

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頭上の稜線に白い方位盤が見えて参りました。
コルから上り返しを始めて20分、スンナリと登頂。

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13ː15、仙ノ倉山とーちゃく。(Time/5:44:42 DST/18.34㎞)
主脈西域の盟主にて谷川連峰の最高峰、そして唯一の2000m超えの山。
仙ノ倉山を踏破すると、主脈縦走路「キモ」のパートは終了。
この後は多少の上り区間はあるものの、基本的には下り主体の構成。
穏やかで走り易いトレイルが続きます。

と、こんな感じの谷川岳主脈縦走.その⑤。
仙ノ倉山以降は愈々山行のファイナルパートに進出。
平標山~大源太山~三角山~三国山~三国峠へと歩を進めるのでした。
続く。

 

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2022.10.13

●「谷川岳主脈縦走トレラン」その④

えー、先月9月26日は一年振りに谷川岳へ山旅遠征。
今年は2018年以来、二度目の「主脈縦走」にアタックして参りました。
そんな訳での山行記その④「大障子ノ頭.避難小屋~毛渡乗越」篇で御座います。

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6:40に土合駅をスタート。
西黒尾根から谷川双耳峰を踏み主脈侵入、オジカ沢ノ頭~小障子ノ頭を通過。
大障子ノ頭避難小屋でランチレストを取り、山行を再開致しました。

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10ː50、大障子ノ頭避難小屋を出立。(Time/3:34:22 DST/11.52㎞)
オコジョに別れを告げ、次なるピーク「大障子ノ頭」に向かいます。

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嫋やかなササ原をスタコラ進軍。
避難小屋から大障子ノ頭は緩やかな勾配、距離も約0.6㎞程度。
「オジカ沢ノ頭~小障子ノ頭~大障子ノ頭~万太郎山の鞍部」は主脈縦走で最もアップダウンの緩やかな区間。
足腰に掛かる登降の負荷は少なく、走れるパートも多いです。

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小ピークを一つ片付けると、直ぐに大障子ノ頭。
薄霧の向こうに丸みを帯びた山頂が見えて来ました。
「おっ、ガスが少し引いて来たかな?」

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11:05、大障子ノ頭を通過。
右手(新潟側)には湯沢町や飯士山が一望出来る筈も…。
山麓部は濃霧に遮られ「残念賞」。

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眼前には谷川連峰.最深部の雄にて、主脈の中間地点に座す万太郎山。
土樽より吾策新道を伝い、単座で登られる事も多い山。
ガス間に覗く山影からも、堂々とした山っ振りが窺えます。

大障子ノ頭(1800m)からは鞍部(1736m)を経て万太郎山(1954m)へ。
80m高度を下げて220mの上り返しとなります。

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大障子ノ頭からの下りは、少しテクニカルな急坂パート。
左手側の切れ落ちた、グリップの覚束ない濡れた岩場パートが点在。

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縦走路より、左手(群馬側)の展望。
赤谷川を挟んで、右に本谷ノ頭と1780P/左に小出俣山。
何れも登山路を有さない、積雪期のみに上れる頂です。

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下り切ると、再び穏やかなササ原トレイルに。
鞍部の前後区間は平坦基調、暫くは緩やかな山路構成。
急坂となるのは万太郎山頂直下の短いパートです。

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振り返って大障子ノ頭。
上ってる分には穏やかな山頂でしたが、こーして見ると中々厳めしい顔付きです。

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鞍部を過ぎ、万太郎山の上りに取り掛かります。
未だこの辺は穏便なヒルクライム。

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11:20、山頂直下に入ります。
良いタイミングでガスが切れ、山頂付近には秋晴れの青空が広がり出しました。
「これなら万太郎山からのパノラマ展望が楽しみっ♪」。
なーんて云うのは上った後、此処から約300mの直登急坂が始まります。

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新潟県側の斜面は鮮やかな草紅葉。
目には艶やか、足には厳しい急登を黙々と上ります。
まぁこの後に控える「エビス大黒ノ頭」のヒルクライムに較べりゃ、関脇小結レベル。
登坂距離も短いので、立ち合いから一気に寄り切ります。

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露岩帯を過ぎると「山の端」が見えて参りました。
よーし、あと一足登。

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上り詰めたピークは万太郎山、…では無く吾策新道の分岐。
鉄製の登山路標柱はぶっ倒れてたまま、何時になったら直されるのかな?。

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降り返ると、稜線を覆っていたガスは殆ど引いています。
手前より大障子ノ頭~小障子ノ頭~オジカ沢ノ頭、中央奥に谷川岳。
今まで辿って来た主脈縦走路が一望の元に望めました💗。
左最奥には燧ヶ岳、右手最奥には日光白根山の山容も覗けます。

「雄大っ♪」「荘厳っ♫」「絶景っ♬」

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分岐から灌木帯の細尾根を1~2分進むと、

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11:30、万太郎山とーちゃく。(Time/4:09:22 DST/13.27㎞)
谷川岳主脈縦走路の中間地点、凡そタイムテーブル通りの進捗。
但しこの日のルートは平標山から大源太山~三国山~三国峠~浅貝まで進むので(約33㎞)、未だ行程の半分にも足りてません。

尚、左手のザックは吾策新道から来られたハイカーさんのもの。
谷川岳の肩~仙ノ倉山の間で「人」と遭遇したのはこれが最初で最後でした。

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西方にはこれより進む主脈縦走路.後半パートのパノラマ。

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正面には谷川岳主脈「最強の敵」、エビス大黒ノ頭。
手前下の小ピークから右に弯曲した稜線が極悪パート、あそこは殆ど直登です。
左横の頂はこの日の終盤に踏む大源太山(河内沢ノ頭)、うーんマダマダ遠い…。

主脈縦走はこの先からが「キモ」のパート。
これまで以上に厳しいアップダウン ダウンアップが待っています。

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主脈のラスボス、仙ノ倉山/平標山は雲隠れ中。
まぁあの程度の雲量なら、そのうち引いてくれるでしょう。

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平標山の右奥には、雲間に覗く苗場山と神楽ヶ峰。

前を見ても後ろを見ても、右を見ても左を見ても、近景も遠望「山、山、山…」。
流石、主脈縦走路のど真ん中にて最深部。
ホント、「山深い所処まで入って来たなぁ」と実感出来る山海原の風景です。

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それじゃ先を進みますか。
正面に座す山は東俣ノ頭、あそこは主脈から外れてるのて通りません。

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暫くはハイマツやシャクナゲの繁るヤセ尾根を進みます。
左右は切れ落ちてますが、樹々のお陰で高度感はありません。

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灌木帯を過ぎると、再び視界の広がるササ原帯に。
万太郎山~東俣ノ頭ノ肩の間は至って緩やかな下り。
「越路の大下り」はもう少し進んでからです。

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チシマザサ繁る穏やかな尾根は絶好のRUNパート。
正面の東俣ノ頭は肩の部分を巻き、右手に90度折れて進みます。

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東俣ノ頭の肩を過ぎると、エビス大黒ノ頭の全容が望めます。
眼下には主脈縦走の最低鞍部、毛渡乗越が見えて参りました。

お待ちかねっ、激下りの始まりだよっ💀。

これより稼いだ標高を吐き出す急下降パート、どんどん² 高度を下げて行きます…。

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東俣ノ頭の肩より見返る、背後東面の眺望。
左端より延びる一ノ倉岳~谷川岳~オジカ沢ノ頭~爼嵓山稜の稜線が見事。
遠望には平ヶ岳~至仏山~武尊山~日光連山/白根山~赤城山。

主脈を覆っていたガスはすっかり引き、見事な秋晴れワイドパノラマ。
うーん、コレがあと3時間早やけりゃなぁ…。

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ズームにて谷川岳双耳。
あの頂に立っていたのはもう2時間半以上前、思えば遠くに来たもんダ。

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でもってどんどん下ります。
膝に来る程の急勾配では無いものの、下り終えた後の上り返しを考えると(鬱)…。
「フィジカル」より「メンタル」に堪えるダウンヒルです。

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更にどんどん下ります。
背後には15分前に立っていた万太郎、あんなに遠く(高く)なっちゃった…。

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右手の湯沢里山を眺め、気を紛らわします。
手前の稜線は左より足拍子岳~クロガネノ頭~コマノカミノ頭。
専ら積雪期に上られる雪山登山の山々。

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11:50、この日のカマボコ三食目、越路避難小屋を通過。
眼前に聳え立つエビス様は、標高1888mとは思えない威圧感。
鞍部から尾根を忠実に辿る縦走路も、はっはり目視出来ます(ゲンナリ)。

「お前、ホントは2200mくらいあるだろっ」てな感じ。

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避難小屋を過ぎると、毛渡乗越(主脈の最低鞍部)が見えて参りました。
万太郎山から約410mの高度下降、1568m地点にてやっと「下げ止まり」。
標高的には「西黒尾根/ラクダの背」まで下りて来た形になります…。

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11ː55、毛渡乗越を通過。(Time/4:36:19 DST/15.19㎞)
今までコツコツ積み立てた貯金(標高)も「残高ゼロ」、つーか借金生活突入。
うーん、何てヤクザな「谷川岳主脈銀行」。
その中でも「毛渡乗越支店」は闇金紛いの過剰/高利貸し付け。
当然その後は、情け容赦無い取り立て(上り返し)が待ってます…。

と、こんな感じの「谷川岳主脈縦走」その④。
毛渡乗越からは……取敢えず「何も考えずに登る」のでした。
続く。

 

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2022.10.12

●「谷川岳主脈縦走トレラン」その③

えー、先月9月26日は一年振りに谷川岳へ山旅遠征。
今年は2018年以来、二度目の「主脈縦走」にアタックして参りました。
そんな訳での山行記その③「谷川岳オキ耳~大障子ノ頭.避難小屋」篇で御座います。

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6:40に土合駅をスタート、西黒尾根からオキの耳に到着したのは9時5分。
谷川岳の肩から主脈縦走に入り、西方彼方の仙ノ倉山/平標山/三国山を目指します。

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9:10、谷川岳.オキの耳を後にします。(DST/6.86.㎞ Time/2:16:25)
滞在時間僅か5分、もーちょいゆっくりしたいのは山々ですが、西黒尾根~谷川岳への上りは云わば「露払い」。
主脈縦走的にはアプローチを終えたレベル、「これから」が本番なのです。

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谷川岳の肩のまで下りて来ました。
お約束の構図、肩の小屋と爼嵓を一写。

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「Go west!!」
眼前にはこれより向かう主脈縦走路。
2000m前後の中級山岳と思えないダイナミックな風景は、荘厳雄大にて圧巻。
正面にはオジカ沢ノ頭、雲の奥には万太郎山と仙ノ倉山も望めます。

尚、左手側の険峻な頂は、主脈縦走路から外れた尾根に座す爼嵓。
「谷川岳」の元ネタ山で御座います。

因みにこれより繰り返されるアップダウンは以下の通り。
オキの耳(1977m)↘中ゴー尾根分岐のコル(1762m)↗オジカ沢ノ頭(1890m) 
 獲得標高 下降240m/上昇170m
オジカ沢ノ頭(1890m)↘コル(1674m)↗小障子ノ頭(1730m) 
 獲得標高 下降210m/上昇50m
小障子ノ頭(1730m)↘避難小屋コル(1690m)↗大障子ノ頭(1800m)
 獲得標高 下降70m/上昇150m
大障子ノ頭(1800m)↘コル(1736m)↗万太郎山(1954m) 
 獲得標高 下降80m/上昇220m
万太郎山(1954m)↘毛渡乗越(最低鞍部/1568m)↗ーエビス大黒ノ頭(1888m) 
 獲得標高 下降410m/上昇360m
エビス大黒ノ頭(1888m)↘避難小屋コル(1794m)↗仙ノ倉山(2026m)
 獲得標高 下降120m/上昇260m
仙ノ倉山(2026m)↘平仙鞍部(1895m)↗平標山(1984m)
 獲得標高 下降120m/上昇150m

谷川岳.オキの耳と平標山の標高差は「たった7m」。
しかし両頂を結ぶ約12㎞の縦走路、下降標高は約1250m/上昇標高は約1360m。
稼いだ貯金(標高)を「引き下ろしては」「また積み立てる」、不毛な入出金(アップダウン)の繰り返しです。
うーん、何てアコギな「谷川岳主脈銀行」…。

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主脈縦走路の入口には「平標」への道標矢羽。
間違ってる訳じゃありませんけど、此処から平標山へは約12㎞の行程(カナリ遠い)。
うーん、殆ど案内標識の役目を果たして無い…。

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肩からは壮大なササ原の下り、伸びやかで解放的なスカイトレイル。
眼下の鞍部(中ゴー分岐)まで、緩やかに高度を落として行きます。

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主脈の新潟県側は色取り取りの暖色パッチワーク。
今年の草紅葉、色付きは例年より少し早いみたく(ラッキー)。

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思わず♡、

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何枚も♡、

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パシャリパシャリ📷。
本谷に吸い込まれて行く様な灌木帯の錦秋、うっとり見惚れてしまう風景です。

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9:25、下り切った鞍部が中ゴー尾根との分岐。

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お約束フォト「肩ノ小屋ヨリ500m(byマツダランプ)」。
谷川岳周辺では多くのハイカーを目にしましたが、主脈縦走はには人影一つ無し。
国境稜線は「貸切状態」、新潟(右)も群馬(左)も独り占めです♪。

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鞍部から暫くは緩やかな上り。
眼前のオジカ沢ノ頭はガスが引いたり掛かったりの繰り返し。
ま、この稜線は風の通り道だから仕方有りません。

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しかしコレは無いよなぁ…。
背後の谷川岳は濃霧に隠れ「何も見えませーん」。
嗚呼、ついさっきまではクリアに晴れてたのに…。

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爼嵓も大分近くなって来ました。
云わずと知れた「元祖.谷川岳(国土地理院の莫迦野郎)」。
ナイフの様に切れ立つ稜線の頂は、オキ/トマに負けず劣らずの双耳鋭峰。
嗚呼、オジカ沢ノ頭から続くソリッドな稜線カーヴが美しい(うっとり姫子)…。

数年前まではヤブ漕ぎ必至の灌木帯路でしたが、近年は刈払いも進んでいるらしく。
後から登山路確認してみよっと(後述)。

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鞍部から500m進みました(byマツダランプ)。
遠目から眺めるオジカ沢ノ頭は鋭敏な三角錐状も、近くで見ると意外と横に長い岩峰。
幾つもの岩コブをクリアした先、一番奥(西側)が山頂となります。

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オジカ沢ノ頭の直下に取り付くと、山路は巻き道構成。

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岩稜帯のヤセ尾根を、左に右に巻きつつの登坂。
ピークは殆ど通りませんが、それでも岩場故にソコソコのアップダウン。

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9:40、このパート唯一の鎖場。
足場もしっかりしておりドライなコンディション、難度的には何て事無いレベル。

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鎖場の先には本ピークが聳えています。
左右の切れ落ちたヤセ尾根は危険箇所こそ無いものの、ソコソコの高度感。
「龍の背中」を一歩づつ詰めて行きます。

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9:45、オジカ沢ノ頭を通過。(Time2:57:30  DST9.33㎞)
残念ながらガスが濃く、四囲の展望は利きませんでした。
余談ですがこのオジカ沢ノ頭、かぐらスキー場からの展望だとピラミダルな尖峰で標高以上に見栄えがするのです(スキーヤー的コメント)。

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ピークを下ると「本日のカマボコ」一食目、オジカ沢ノ頭.避難小屋。
正面には爼嵓な双耳峰が厳めしく聳え立っています。

あーあ、ガスが濃くなって来ちゃった⤵…。

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おっ、新しい道標標識。
避難小屋から南に延びるのは、爼嵓山稜へ向かう登山路。
後から調べたら、昨年(2021年)の秋頃に俎嵓へのルートが開通したとの事。
細いトラックですが、ササ原には刈払いされた路が通っていました。
(但し俎嵓(1886P)以降、川棚ノ頭へは相変わらずの藪漕ぎ路みたいです)

よし、来年の谷川岳トレランは土樽からの「裏馬蹄形+俎嵓コース」に決定!!。

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次なるピーク、小障子ノ頭へは一旦軽く下ります。
斜度はそれ程では無いものの、凹状で掘りの深い幅狭ササ路。
走るにはチト難い…。

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手前小ピークの奥が小障子ノ頭。
延々とアップダウンの繰り返される主脈縦走路ですが、「オジカ沢ノ頭~万太郎山直下」までは比較的与し易い区間。
チシマザサの稜線は緩やかな勾配となっています。

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小障子ノ頭直下。
見た目通り何て事無い上り、ちゃちゃっと片付けます。

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10:05、小障子ノ頭を通過。
主脈縦走路中では一番楽な「上り返し」のピーク、スタコラと通過。

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小障子ノ頭より望む主脈縦走路.中盤パート。
正面にはどっとりとした山容を誇る万太郎山。
それにしても今日のガスは引いたり/籠ったり、ホントに忙しない…。

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左背後には少し遠くなった爼嵓。
東側より望む鋭峰風景とは一変、腰の据わった穏やかな山容。
それでも山頂の双耳峰はしっかりと目視で確認出来ます。

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笹海原に付けられた一本の稜線路を進みます。
手前の小ピークの向こうには、大障子ノ頭避難小屋が望めます。

あのカマボコがこの日最初の休憩ポイント。
踏破距離は未だ11㎞程も、スタートしてからの山行時間は約3時間25分。
これより控えるアップダウン「上り返し3連発」に備え、少し身体を休めます。

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大障子ノ頭避難小屋に下りて来ました。(Time/3:23:14 DST/11.04㎞)
しかしそのまま直進はせず、左手に分けるササ路を下降。
増槽補給の為、水場に向かいます。

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ザレた急坂や岩ゴロ帯を下りて行きます。
やや荒涼とした山路ですが踏み跡はしっかりしており、道迷いの心配はありません。
尾根から約250m、「これ以上下りたく無いなぁ…」と思った頃に清流の潺音が聞こえて参ります。

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10:20、大障子ノ頭避難小屋の水場。
主脈縦走中で唯一計算出来る水場、赤谷川の支流だけあって水量は豊富。

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「冷たくてキモチ良いっ」「でもって美味しいっ」♪。
取敢えず300mlほどガブ飲み、ウォーターボトルを満タンにして尾根に戻ります。

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10:30、水場からカマボコ(大障子ノ頭避難小屋)に戻って来ました。
此処で20分のランチレスト、レースベストを下し靴を脱いでの「脱力ターイム」。

で、🍙を頬張ってると何か「ガサゴソ」と物音が致します。
何となく足元のササ帯に目を遣ると…。

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オコジョ♡です。

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予期せぬ来訪者が気になるのか、近寄っては逃げての繰り返し。

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動きが敏捷なので📷に収めるのも一苦労。
因みに谷川岳の肩から主脈に入り、初めて会った「哺乳類」です。

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ひょこんと「オコジョポーズ♡」。
ちくしょー、超カワイイじゃねーか。

そんな訳で「Lovely💗」なゲストとアイコンタクトしつつのランチタイム。
大障子ノ頭避難小屋からは主脈縦走路の核心部に進出。
「万太郎~エビス大黒ノ頭~仙ノ倉山」の極悪アップダウンに入るのでした。
続く。

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2022.10.07

●「谷川岳主脈縦走トレラン」その②

えー、先週9月26日上越国境稜線へ山旅行脚。
一年振りの「谷川岳」トレラン遠征に逝って参りました。
昨年は「馬蹄形縦走クラシカル」を走破したので、今回は「主脈縦走.西進コース」。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/09/post-c469cb.html
このルートは2018年以来、2度目のアタックとなります。

谷川連峰エリアの人気ルート「ツートップ」の馬蹄形/主脈縦走。
しかし標高(2000m級)や山行距離(約30㎞)の机上スペック以上にタフな工程。
特に主脈縦走は中盤のアップダウンが厳しく、1Dayで片付けるには「それなり以上」の体力/精神力が必要。
逆にグレーディング的に危険箇所は無く、テクニカルよりフィジカルが勝負です。

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6:40に土合駅をスタート、西黒尾根を伝い谷川双耳峰へ。
そんな訳での山行記その②「ガレ沢のコル~谷川岳トマ/オキ耳」篇で御座います。

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8:10、ラクダのコルから岩峰Pに取り付きます。
此処から頭上の頂までは岩場登り、前を行く人々が米粒みたいに望めます。

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広い岩尾根を黄色い矢印に従って登坂。
このペンキマーク、ガスで視界の利かない日にはホント助かるのです。

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取り付き=急坂突入、鋭角なピークは直ぐに隠れて見えなくなります。
浮石の多いガレ場ですが、難度的にはそれ程テクニカルではありません。

因みに個人的印象だと、此処が西黒尾根の最大急登パート。
只、背後の展望が開けている分、時折降り返りパノラマを愛でつつの登坂。
序盤の樹林帯より「目に楽しい」ヒルクライムです。

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左手には天神尾根。
ロープウェー使ってのハイカーさん第一便が到着の頃かな。

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鎖場の連続パートに突入、露岩の隙間を縫う様に上ります。
「楽しい鎖場」レベルの登岩ですが、流石にペースは鈍化。
ピークまでの距離は中々縮まりません。

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鎖場を終えると岩峰の頂部が見えて来ました。
あのピークは通らず、左側から巻いてクリアして行きます。

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8:20、岩稜帯ピークからは山路構成が一転。
幅広の岩膚路から狭い岩尾根に変わり、勾配自体も大分緩みます。
この辺で西黒尾根「登山口~オキ耳」の2/3行程を消化。

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岩峰頂部より見返る西黒尾根。
眼下には先程通って来たラクダの背、右端には小さく土合駅。

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背後左側には馬蹄形前半部のメインピーク.朝日岳。
山頂を覆っていた雲は何時の間にか引いていました。

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右手にはオキの耳より続く断崖絶壁の東尾根、破壊力満点のシンセン岩峰。
奥には馬蹄形縦走の中間地点、七ツ小屋山(恨ガス)。

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おっ、谷川岳に掛かるガスが次第に引いて来たっ♬。
正面の雲間より覗くのが「谷川岳の肩」。
予報通りの天候良化、こーなると俄然ヤル気スイッチも入って来ます。

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スタコラと歩を進め、スラブ状の蛇紋岩パートに突入。

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でもってココの露岩が兎に角「良く滑る(ツルツル)
登山者の靴で研磨され、妖しく蒼光りする巨石登山路。

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アウトソールのグリップを確かめつつ、一歩つづ前進。
雨降ってる時には絶対使いたく無いコースです(特に下り)。

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8:35、氷河跡のスラブを通過。

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ザンゲ岩が大分近づいて参りました。
標高1800m近くからガス帯に入るも薄霧の掛かる程度、大分引いて来ました。

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最後の鎖場をやっつけて、

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8:40、ザンゲ岩を通過。
ココまで来れば谷川岳は「耳」と鼻の先、そして…、
「完全にガス引いたっ♡」。

こりゃ今日は絶好の「山行日和」「山景日和」確定と、モチベーションアップ。
空も気分も秋晴れです♬。
しかしそー簡単にハナシが進まないのが谷川岳なのでした(後述)…。

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ザンゲ岩より見遣る、南東の眺望。
眼下にはすっかり見下ろす形となった天神尾根~天神山/天神平/高倉山。
高檜山.三峰山等の稜線を重ねて、最奥には赤城山と子持山。

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ザンゲ岩を過ぎると露岩は姿を消し、爽快なササ原が広がります。
淡青の秋晴空に浮かぶ羊雲、秋の山行はやっぱりこうでなくっちゃ♪

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左手には爼嵓の稜線が大きく望める様になって来ました。
国土地理院のバカヤロー(笑)。

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指導標のケルン(1907m)が見えて来ました。

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8:55、指導標鉄塔/谷川岳の肩を通過。
やっぱり空が青いと、何撮っても写真映えするものです。

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ケルンを右に折れると、トマの耳は指呼の先。

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クリアに澄み渡った秋天に広がるのは「空のカンバス」。
横一文字の巻雲が幾重にも連なる光景は、まるで絹糸を並べたかの様です。

上越国境の山々は層雲に覆われ望めませんが、コレはコレで幽玄な絶景View。

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思わずもう一枚📷。
爽秋の高空は目を奪われる透明感、これがホントの「ヘヴンリー.ブルー」
左端にちょっぴり頂を覗かせるのはテーブルマウンテン苗場山。

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8:55、谷川岳/トマ耳到着。
写真には写ってませんが、朝の谷川岳は結構数なゲストで賑わってました。
恐らく肩の小屋に宿泊されたハイカーさんたちでしょう。

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トマの耳より望むオキの耳、奥には一ノ倉岳。
因みに此処からは上越国境稜線、右足は群馬県で左足が新潟県です。

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トマからオキに向かいます。
右手(群馬側)、マチガ沢はチシマザサの「緑」。

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左手(新潟側)は色取り取りの綾錦が見事。
流石谷川岳、山肌を彩る色調も「非対称稜線」です。

草紅葉と一ノ倉岳/武能岳を見遣りつつ、5分程歩を進めると、

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9:00、谷川岳/オキの耳とーちゃく。(DST/6.86.㎞ Time/2:16:25)
概ね予定通りのタイムテーブルで登頂。
此処から大障子避難小屋までは多量の汗を搔くパートはありません。
そんな訳でレースベストを下ろし、レイヤーとパッキングを微調整。

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オキの耳より、武能岳方面に延びる馬蹄形尾根路。
右手は富士浅間神社を祀る小ピーク、左奥には一ノ倉岳。

もう少しのんびりしていたい所処ですが、未だ行程の1/4にも満たない地点。
5分程の滞在でオキ耳を後に致しました。

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西方には、これより向かう主脈縦走路。
正面にはオジカ沢ノ頭、奥には万太郎山と仙ノ倉山も望めます。
今まで上って来た西黒尾根は、主脈への「アプローチ」にしか過ぎないのです…。

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9:05、先程のリバースアングル、オキ耳より望むトマ耳。
んじゃボチボチ出発しますか。

と、こんな感じの「谷川岳主脈縦走」その②。
谷川岳から主脈縦走路に侵入、延々と続く「アップダウン祭」に入るのでした。
続く。

 

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2022.10.06

●「谷川岳主脈縦走トレラン」その①

えー、シルバーウィーク明けの先週月曜日は上越エリアへ山旅行脚。
一年振りとなる「谷川岳トレラン」へ逝って参りました。

昨年は白毛門→JP→谷川岳→西黒尾根の「馬蹄形縦走.クラシカルコース」。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/09/post-c469cb.html
今年は西黒尾根→谷川岳→仙ノ倉山→三国峠への「主脈縦走.西進コース」。
このルートは2018年に一度走破しており、今回が2度目のアタックです。

「谷川岳馬蹄形縦走」と並ぶ、同山域の人気ルート「谷川岳主脈縦走」。
山行距離は30㎞弱のミドルディスタンスで、巡る山々も2000m前後の中級高山です。
しかしアプローチが日本三大急登の西黒尾根、4㎞超に亘る上り一辺倒のヒルクライム。
上り切った後も平坦路は殆ど無く、数知れぬピークとコルの連続。
アップダウンの険しさは馬蹄形以上、特に最低鞍部(毛渡乗越)からの上り返しは極悪。
1Dayで片付けるには、それなりにタフな行程となっています。

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そんな訳での山行記その①「土合駅~ガレ沢のコル」篇で御座います。

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6:40、土合駅とーちゃく。
この日は越後湯沢からの乗車、「モグラ」じゃ無い方のホーム着。
駅舎は改修工事中、シンボルの赤い三角屋根は足場に隠れて見えませんでした。

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6:45、アクティビティスタート。
駅から登山口までは約2㎞のロード走。
土合橋手前の分岐は「右に進むと馬蹄形」「左に進むと主脈縦走(今日はこっち)」。

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インフォメーションセンターから谷川岳ロープウェーを九十九折、

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車止ゲート/登山指導センターを通過。
「おっ、次第に青空が広がって来た(^^♪」。

この日の谷川岳はピンポイント山岳予報で晴れ☀/曇量30%と絶好の山行日和。
4年前の主脈縦走は「ガス」に祟られ眺望利かず、満足度の低いの山行でした。
今回は予報と睨めっこしての好天日狙い、満を持して再びの遠征です。

しかし谷川岳山域は太平洋/日本海側気候の衝突地帯で、気象変化の激しいエリア。
(みなかみ町側が晴れてても山頂付近は濃ガス、湯沢町側が雨なんてのはザラ)
従い天気予報は余り「アテ」にはならないのです…。

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7:00、西黒尾根の登山口。(DST/1.96㎞ Time/15:00) 
此処から谷川岳へは標高差約1200m(800m→1977m)。
云わずと知れた「日本三大急登」の1つですが、難度は他の2つに較べやや格落ち。
確かに約4㎞に亘るヒルクライムは厳しいものの、ゲロ吐く様な鬼坂や危険度の高いパートはありません。

それに「樹林帯の急坂」「岩稜帯のヤセ尾根」「鎖場たくさん」「スリッピーなスラブ」「森林限界を超えたササ原」と、バラエティーに富んだロケーションが却って幸い。
山路構成のメリハリが利いて「飽きない」上りなのです。

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んじゃ、上りますか(気合)。
取っ掛かりからして、木の根や石ゴロの急坂。
それより直近の降雨で沢の水が流出、トレイル自体が渓流になってます。
スタート早々にシューズ浸水するのはヤなので、水流を避けつつの進軍。

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7~8分すると送電鉄塔を通過。
以降は足場も乾き、ドライな山路コンディションに。

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お約束の腰掛ブナ。
序盤から暫くはブナやナラ.トチノキの樹林帯、展望の利かない単調な上り。
鉄塔以降は多少勾配の緩む箇所も出てきます。

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7:25、1130P地点を通過。
目印は「土合⇚1時間/谷川岳⇛3時間」の標識。
この真下、地底深くには新清水トンネル(上越線下り)が通ってます。

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樹間より覗く天神平。
左が高倉山(1448m)、右が天神山(1502m)、鞍部にロープウェイ山頂駅(1317m)。
まだ向こうの方が高いので、尾根から見上げる形です。

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1130Pを過ぎると、玄武岩ゴロゴロの急登パートに突入。
既に発汗量全開、帽子の鍔から雫がポタポタと落ちて参りました。

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延々と続くロックな路。
でも上りで使う分には許容範囲の急坂、山行序盤なので体力も充分。
ココは下り(山行終盤)で使うと突き上げで「膝ガタガタ」、ホント辛いんですよね…。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2021/10/post-8c9750.html

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7:50、唐突に樹々が切れ、空が見えて来ました。
登山口から約1.7㎞続いた樹林帯パートもやっと終了。
此処から先は展望の開けた尾根路に出ます。

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谷川連峰の前衛、赤沢山/三峰山など幾重に連なる山稜の奥には上州武尊山。
逆光と層雲で見晴らしはイマイチ、群馬方面のパノラマ展望はこの後に期待です。

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天神平は平衡目線、やっと標高が追い付きました。

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岩場を左側から巻き、尾根筋に乗ります。
流石「世界有数」の豪雪地帯、標高1400m弱で既に森林限界。

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一発目の鎖場。
ラクダの背までの鎖場は三発、何れもスタンスはしっかりしており危険度無し。
難易度で云えばアトラクションレベルです。

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背後には昨年踏んだ「馬蹄形クラシカル縦走」、前半パートの山々。
左の白毛門は頂が望めますが、笠ヶ岳と朝日岳は雲に覆われています。
でもコレ位の雲量なら、そのうち引いてくれそう。

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次第に尾根路は狭くなるも、勾配は至って緩やか。
正面奥に岩稜帯ピーク(ガレ沢の頭)が望める様になって来ました。
しかし…。

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あーあ、谷川双耳は白闇の中…。
標高1800mより上は、どんよりとした濃霧に覆われていました。
此処から望むトマ/オキは迫力抜群、絶好のビューポイントなんですけどね。

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因みに、

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紅葉最盛頃の西黒尾根はこんな感じ。
前回の主脈縦走(2018.10/9)の写真、参考資料にまで。

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背後(東側)の展望はまずまずなんですけど…。
右下彼方には小さく望めるのは土合の山麓部、結構高度上げて来ました。

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気を取り直して2つ目の鎖場を片付けます。
この辺は丁度「ラクダの尻」に当たる所処。
でもって西黒尾根(登山口~オキ耳)の中間地点となります。

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此処もスタンス/ホールドは充分確保されています。
但し所々に滑る岩肌有り、入りのスラブ状パートだけは鎖使っての登坂。

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露頭の隙間を進み、次の鎖場へ。
尾根に出てからラクダの背までの岩稜帯、急勾配は鎖場パートだけ。
基本的には平坦基調の緩い上りとなっています。

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三つ目の鎖場を片付けると、背後の展望が一気に開けます。
以降、適度に降り返りパノラマを愛でつつの行軍。

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笠ヶ岳もそのピラミダルな頂を現しました。
あとは左手の朝日岳、この調子ならもう直ぐ雲は切れそうです。

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すっかり見下ろす形となった天神平、最奥には薄っすらと赤城山。

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武尊山も頂の雲が引き、八峰の連なる山容を現しました。
左より最高峰の沖武尊~家ノ串山~川場剣ヶ峰~剣ヶ峰~西峰。

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8:05、程無くしてラクダの背にとーちゃく。(DST/4.62㎞ Time/1:19:54)
尾根に出てから0.6~0.7㎞、岩稜帯稜線の小頂(1516P)でピーク感は殆どありません。

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ラクダの背より望む、岩稜帯ピーク(ガレ沢の頭)。
中々「良い絵」ですが、右奥の谷川岳が隠れちゃてるのが残念(恨ガス)…。
眺望の満足度的には75点くらいかな。

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ラクダの背からは2~3分程軽く下ります。
紅葉見頃にはまだ早め、灌木帯は少し色付き始めた程度。
岩稜帯の岩膚には小さく蛇行する登山路が目視で望めます。

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右手には東尾根とシンセン岩峰、マチガ沢。

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左手には天神尾根とザンゲ沢。
天狗の溜まり場の向こうには、爼嵓~川棚ノ頭が小さく覗けます。

それにしても「厳と穏」、見事な非対称稜線。

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下り切ると「ガレ沢のコル(ラクダのコル)」。
右手より厳剛新道の路を合わせます。
標識には「ガレ沢の頭」と記されいてますが、此処は頭じゃ無くて鞍部。
正面の岩峰ピークが正しい「ガレ沢の頭」となる…のかな?。

と、こんな感じの「谷川岳主脈縦走」その①。
引き続き西黒尾根を上り、谷川岳双耳峰に向かうのでした。
続く。

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2021.10.10

●「谷川岳馬蹄形縦走.クラシカル」その⑥

えー、先月9月21日は谷川岳へトレラン遠征。
1Day馬蹄形縦走(半時計周り)山行記.第6部にして漸くの最終篇で御座います。
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「土合橋登山口から松ノ木沢ノ頭を経て白毛門への急登」
「笠ヶ岳から朝日岳への小刻みなアップダウン」
「ジャンクションピークから清水峠への大下り」
「七ツ小屋山から蓬峠への伸びやかなササ原稜線」
「蓬峠から一旦高度を落として茂倉岳への厳しい上り返し」
「一ノ倉岳から谷川岳へのスリリングな岩稜伝い」
数知れぬ登降を繰り返し、馬蹄形コースの主要9ピークを踏破。
残す行程は西黒尾根を下るのみ、馬蹄形縦走.ファイナルで御座います。

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14:45、肩ノ小屋を出立。
ジャンクションピークから約13㎞続いていた「県境トレイル」も此処でお終い。
新潟県に別れを告げ、群馬県側に下って行きます。

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下山路は「日本三大急登」の一、西黒尾根。
眼下には谷川岳天神平スキー場とロープウェイが望めます。
あれ乗って土合へ下りゃ楽なのですが、其処は「馬蹄形縦走クラシカル」。
最後まで自分の足で下るのが筋なのでして。

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西黒尾根より見遣る、土合~松ノ木沢ノ頭~白毛門への急登パート。
あそこをゼーゼー上ってたのは7時間前の事。
短くも長いロングジャーニーでした。

なーんて呑気な事を、
云ってる場合ぢゃ無いのですよ。
ココからは…。

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お待ちかねっ、激下りの始まりだよっ!!。

谷川岳程じゃありませんが、西黒尾根も明確な左右非対称稜線。
左側は切れ落ちた断崖絶壁/右側は平滑なスロープ。
滑落を避ける為、登山路はやや右手側に巻いて通ってます。

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15:50、ザンゲ岩を過ぎた辺りから、急下降パート.核心部に入ります。

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イントロダクションは露頭の岩場に始まります。
蛇紋岩と結晶片岩のメランジュ、時折輝緑岩。 

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14:55、氷河跡のスラブ帯に突入。
含水鉱物の上、登山者の靴で研磨された蛇紋岩の岩路。
これだけ天候の良いドライコンデションでも、グリップ利かずツルツル滑ります。
「蛇岩の力を舐めるなよっ!!!」

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コレもツルツル、氷河跡の一枚スラブ。
馬蹄形縦走を半時計周りで縦走する場合、西黒尾根は下りでの使用。
雨天雨後の「下山」は絶対に避けたいものです。

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氷河跡のアトラクションを通過。
年を通じて殆どが「霧」「曇り」「雨」の谷川連峰。
濃ガスで視界が全く利かない日は、黄色ペンキのだけが進路の頼りなのでして。

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谷川双耳とシンセン岩峰を振り返る。

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岩稜尾根の嶮岨急坂はまだまだ続きます。
岩塊が礫化したガレ場に入ると、浮石が多くなって参ります。

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垂直落下式DDT。

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垂直落下式パイルドライバー(ゴッチ式)。

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雪崩式フランケンシュタイナー。

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マナ板岩盤の頁岩間を縫って垂直降下。
上りでは頼る事の少ない鎖ですが、下りだと積極的に使わざるを得ません。

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下り序盤の核心部を終えると、一旦斜度が落ち着きガレ沢の頭へ。

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ガレ沢ノ頭/厳剛新道の分岐を通過(厳剛新道は通行禁止)。
激下り最中の小さい踊り場、ピーク感はゼロの「頭(頂)」。
標識には「ガレ沢の頭」とありますが、地図表記だと「ガレ沢のコル」。
実際には後者の表示が正しいですね。

ガレ沢ノ頭(コル)からちょい上り返すとラクダの背。

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15:20、ラクダの背(1516P)を通過。(DST/25.32㎞ Time/7:23:30)
肩ノ小屋から丁度400m下って来ました。
しかし登山口まではまだ800m高度を下げなけりゃなりません。

で、この山行終盤.詰めのパートに来て…。
「下りの足、完全に使い切っちゃいました…」
大殿筋/大腿筋や脹脛は余力があるものの、膝がガタガタ。
急坂下山では膝に余裕持たせた前傾姿勢が必須ですが、勾配に対して垂直なフラットポジションを取るのすら難しく。

うーん、やっぱり西黒尾根は下りで使うモンじゃ無いですね…。

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タフな激下りはまだまだ続きます。
序盤パートより勾配はマシになるものの、連続する岩場と鎖場。
「西黒ラクダの背中は2コブ?、それとも3コブ?」。

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上からだと着地点の見えない鎖場も多し。
この辺は登攀(上り)だとそれ程苦戦しなかったパートなのですが…。
下りで使うと結構厳チイ…。

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断崖式タイガードライバー91
下りでの垂直下降は身体の向きを変えないといけないので面倒です。

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15:35、線を引いた様に植生が一変。
標高1350mを過ぎると岩稜帯の尾根を外れ、ブナやナラの樹林帯に入ります。
森林限界の高山帯が標高1300m前後ってのは、国内屈指の豪雪地帯ならでは。

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しかし樹林帯に入ってからも長い下り…。
膝のクッションが利かない状態で、突き上げの硬い岩ゴロ帯は辛い…。
展望の利かない単調な山路が続くので、メンタル的にも張り合いが無い。

馬蹄形縦走行程中、この落葉樹パートが一番の苦行でした。

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15:55、1130Pを通過。(DST/26.81㎞ Time/7:55:45)
樹林帯をほんの少し上り返した躍り場。目印は土合/谷川岳の山路標識。
丁度この真下に「土合→湯檜曽」に伸びる上越線.地下線路が通っています。

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1130Pからは勾配も緩み、下山ペースも早くなりま……せん。
膝を使い切っちゃって、ヨチヨチ走りが精一杯。
嗚呼、早く「アレ」が見えないかなぁ…。

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やっと見えたっ♥。
西黒尾根.上りの序盤パートに立つ送電鉄塔。
アレを過ぎると登山口はもう直ぐです。

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16ː10、膝を労わるべく鉄塔下で休憩。
この辺が標高960m、あと250m高度下りゃ登山口です。

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苦難の下山荒行、やっと終了。
馬蹄形縦走の実質的なトレイルは此処で終わり、あとは土合駅への舗装路を残すのみ。

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16ː25、西黒尾根登山口を通過。(DST/27.92㎞ Time/8:22:43)
全長3.7㎞/標高差1100mの西黒尾根。
上りより、下りで使った方が10倍疲れました…。

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谷川岳ロープウェイを通過して、

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16ː45、土合駅到着.フィニッシュ。
終盤の下りはウダウダでしたが、それでも早く着き過ぎちゃいました。
湯沢行き上越線は17:59の土合発、のんびり1時間待つと致しますか。

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因みに今回のスタッツは以下の通り。
・山行時間/8:08:43 ・山行距離/29.94㎞ ・獲得標高/上昇3004m 下降/2974m

土合駅から土合橋登山口/西黒尾根から土合駅への舗装路パート、蓬峠から水場への往復を除くと、馬蹄形縦走トレイルは実質26.3㎞程。
それで獲得標高が3000m超えるんですから、如何にアップダウンの多いコースだったか解ります。

因みに谷川連峰の誇る1Dayトレイルロングコース.2トップ。
「馬蹄形縦走(半時計周り)」と「主脈縦走(西進ルート)」。
個人的な感想としては「主脈縦走」の方が全然楽でした。

以上、こんな所処にて。
明日(10/11)は伊豆山稜線歩道トレイルを走ってきます。
おしまい。

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2021.10.07

●「谷川岳馬蹄形縦走.クラシカル」その⑤

えー、先月9月21日は谷川岳へトレラン遠征。
1Day馬蹄形縦走(半時計周り)山行記.続々々々篇で御座います。

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「白毛門への急登」「笠ヶ岳~朝日岳の小さなアップダウン繰り返し」「ジャンクションピークからの大下り」「清水峠から蓬峠への伸びやかなササ原稜線路」「笹平から茂倉岳への上り返し」。
馬蹄形縦走も行程の3/4を終え、残す行程もあと僅か。
一ノ倉岳を後にして谷川岳双耳峰に向かいました。

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13:30、一ノ倉岳を通過。(DST/21.57㎞ Time/6:02:01) 
カマボコ(一ノ倉岳避難小屋)を後にし、本日の「ラストピーク」へ向かいます。

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眼前に聳え立つのは本日のラスボス、谷川岳トマ/オキの双耳峰。
県境稜線をボーダーラインに、見事なまでの非対称稜線コントラスト。

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波打つ様に荒ぶる岩稜尾根。
実際には尾根上では無く、やや西側を巻いての山路構成。
路幅も確保され危険箇所は殆どありませんが、それでも高度感たっぷり。
スリリングな岩場歩きが楽しめるパートです。

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下り切った辺りに一ヶ所、ザレ気味の崩落路あり。
足滑らせたら一ノ倉沢へ1000mの断崖滑り台、この世とは「サヨウナラ」。
ホントはこの場所が「旧.ノゾキ」ですが、滑落の危険がある為に現在地(もーちょい谷川岳側)に移ったと思われます。

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鞍部からの上り返し。
一ノ倉岳からストンと降下、平坦パートを経て緩やかに上り返すイメージ。
目の前に頂が見えてるのに加え草紅葉のおまけ付き、しかも右と左にはスーパーパノラマ。
視覚的にも気分的にも楽しい登板パートです。

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テケテケと岩稜帯の上りを詰めて行きます。
この日は早朝から夕刻まで、ガスの一片も無い爽快な秋晴れ。
又と無い谷川日和に恵まれました。

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一ノ倉尾根越しに望む笠ヶ岳と朝日岳。
左最奥には中ノ岳と越駒、方角的に越後三山もこれで見納めかな。

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13:45、ノゾキより覗く、一ノ倉沢の絶壁。
急峻の岩壁は圧巻の迫力。写真なんかでは1/10も伝わらりません。
氷食谷と雪崩路により形成されたカール/モレーン地形がえげつないっ。

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ノゾキより振り返る、一ノ倉岳。
オーバーハングの岩肌が、まるで一ノ倉岳を鷲掴みにしている悪魔の手みたく。
こうして見ると細尾根を巻いて新潟側に山路が通っているのが良く解ります。

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右手には谷川岳主脈の雁行パノラマ。

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谷川岳より続く、扇型の山容はオジカ沢ノ頭。
オジカ沢ノ頭は北側からの遠望だと、もっと鋭角なピラミダル山容なんですよね。

左奥に聳えるソリッドな稜線は「谷川岳」の元ネタ山、爼嵓。
大正期までは爼嵓が谷川岳の名を冠する頂でしたが、何時の間にか現在の谷川岳にその名を取って代わられ、昭和10年頃には現在の山名呼称に定着しました。

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大障子/小障子を経て万太郎山、左には左俣ノ頭。

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万太郎尾根の向こうには仙ノ倉山と右に伸びる北尾根/シッケイの頭。
その奥には穏やかな頂の広がる平標山、右手最奥の山影は佐武流山。

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トマの耳直下になると、鎖場の大岩帯が出現。
鎖を使わずとも処理出来るレベルの短い上り。
但しこの蛇紋岩、西黒尾根からの下山路では散々苦労する羽目になるのでして…。

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14:00、富士浅間神社.奥の院。
富士山から勧請された訳では無く、本宮は谷川温泉郷の浅間神社。
社名は嘗て谷川岳.オキの耳が「谷川富士」と呼ばれていた事に由来するものです。

位置的には「オキの耳たぶ」、此処まで来れば谷川岳双耳は目と「耳」の先。

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奥の院、向こう側の西斜面。
今年は草紅葉の色付くのが早いですね。

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奥の院を越え、一ノ倉岳と茂倉岳を見返る。
楽しい岩稜帯パートでした♫。

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オキの耳近くになると登山客/観光客の姿が一気に増えて参ります。
右手奥にはのトマ耳。

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14ː05、谷川岳.オキの耳とーちゃく。(DST/23.08㎞ Time/6:35:51)
3年振り2度目の到頂。
前回はガスガスの真っ白だったので、山頂からの展望はこれが初めて。

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東面眼下に、土合から白毛門への急坂アプローチパートを望む。
あそこを上り始めたのは6時間前の事。

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馬蹄形の中盤パート、朝日岳/JP~清水峠~七ツ小屋山も一望の下に。
こー云う景色見ると、今までのタイトな山行が報われるってモノです。

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オキの耳からトマの耳へは軽いアップダウンを経て一足登。

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14:15、谷川岳.トマの耳。(DST/23.51㎞ Time/6:43:48 )
馬蹄形縦走.半時計周り、主要峰のラストピークを踏破。
先程踏んできたオキ耳を背景に一写。

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横メでもう一写。
一ノ倉岳と茂倉岳もこれで見納め、また今度ねっ♪。

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トマ耳からは数分下ると谷川岳ノ肩。
肩ノ小屋の向こうには、前述した俎嵓。
あの頂も踏んでみたいのですが登山路が通っておらず、地獄のヤブ漕ぎ必至。
残雪期に訪れるしか手は無いみたいです。

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14:20、肩ノ小屋とーちゃく。
しかし此処で想定外の「嬉しくも困った誤算」。
タイムテーブルでは15時頃の到着予定、大分早く着き過ぎちゃいました。

この調子で下山すると土合駅には16時頃の到着。
売店も食堂も時間潰しする施設も「何~んも無い」駅舎で、2時間以上電車待ちせねばなりません。
しかし西黒尾根を下りで使うのは今回が初めてでコースタイムが読み難い。
でも日没の30分前には確実に下山しておきたい所処です。

そんな訳でタイムテーブルの練り直し、肩ノ小屋の出立は14:50頃に設定。
余った時間でのんびりとロングレストを入れる事に致しました。

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肩ノ小屋で購入🍜、今日初めてお金を使いました(笑)。
それにしても山で食べるカップヌードルは、何故こんなに美味いんでしょう♡。
若しかしたら標高が上がる毎に旨味成分の増す「秘密の調味料」が入ってるの鴨。
気分はラーメン大好き小池さん状態、具の一片/汁の一滴まで完食です。

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肩ノ小屋のベンチより、南正面の眺望。
左に尼ヶ禿山と高檜山、中央に三峰山を従えて、最奥には赤城山の頂群。

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同、中ゴー尾根越しに眺む南西の眺望。
左手前の台形状頂は吾妻耶山 丘陵帯を経た奥の三つコブが小野小山/中ノ岳/十二ヶ岳。
最奥には榛名山の山塊群。

休憩を終えた後は西黒尾根を伝い土合方面へ下山。
上りとは云え、一度通っている山路で大まかな概要も念頭に入ってます。
しかしこの「最終パート」で想像以上に苦戦。
馬蹄形縦走.最大の難敵になるとは、この時点で思っていなかったのでした。
つづく。

 

 

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2021.10.06

●「谷川岳馬蹄形縦走.クラシカル」その④

えー、先月9月21日は谷川岳へトレラン遠征。
1Day馬蹄形縦走(半時計周り)山行記.続々々篇で御座います。 

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登山口から激登の序盤戦を終えると、JPから清水峠への大下り。
清水峠から蓬峠へは解放的な笹海原のスカイトレイル。
馬蹄形縦走路ならでは緩急の利いたロケーションを経ての後半パート。
武能岳を踏んだ後は、茂倉岳/一ノ倉岳への上り返しに向かいました。

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12ː15、武能岳を通過。(DST/18.05㎞ Time/4:55:55) 
さーて、これからが馬蹄形半時計周り.後半の核心部。
大きく笹平に下って、茂倉岳への上り返しが待ってます。

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武能岳からは、谷川岳主脈の山々が望める様になります。
左より大障子ノ頭/東俣ノ頭/万太郎山、エビス大黒ノ頭/仙ノ倉山/平標山。
あの稜線を辿ったのは3年前、来年は再びの「主脈縦走」もアリかな。

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武能岳より進軍開始。
草紅葉の彩る手前の小ピークを片づけると、

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本格的な笹平への下りに入ります。
小刻みなピッチ/突き上げの硬い岩路/所々ザレ気味の九十九折ダウンヒル。
難路と云う程ではありませんが、鞍部の笹平までは結構な急坂続きです。

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下れば下るほど、茂倉岳のピークは高くなります。
うーん、近づいてるのに遠くなってる感じ…。

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12ː30、笹平の鞍部を通過。
振り返ると、拳骨を握った様な武能岳の山姿。

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「おまちかねっ、上り返しの始まりだよっ♪」
武能岳から190m下って笹平、ノシ付けて400m上りまーす。

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ええぃ、藪が鬱陶しい。
ウラジロヨウラク、ベニサラサドウダン、ムラサキヤシオツジ…。
花が咲いてなきゃ単なる障害物。

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頭上には一発目のニセピーク。
背高のササ帯/灌木帯をほぼダイレクトに上るアルバイトパート。

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長~い上りを楽しむコツは「適度に振り返る」事。
笹平から見上げていた武能岳も、何時の間にか並行目線に。

武能岳からは徐々に「非対称山陵」の稜線山容が明確になってきました。

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12:50、ニセピークを上り切ると、

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露岩の小頂(偽ピーク未満)を一つ片づけて、

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掛け持ちアルバイト、二発目のニセピークへ。
うーむ、ココも直登っぽい…。

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二発目のニセピークを通過すると、左手には次のピーク。

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これが茂倉岳山頂…ではありません。

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横メで一写。
左奥の一ノ倉岳との位置関係から、本ピークはこの背後。
第一ガーミンくん(GPS)の区間距離が、山頂まで全然足りてません。

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「適度」以上に振り返る事が多くなってきました。
武能岳は遥か彼方、すっかり見下ろしちゃってます。

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やっと山頂直下。
しかし「山の端/空の端」が見えてるのに「山頂稜線」が隠れて見えないのはキツい…。
中勾配のササ原を直登、頂への距離を少しづつ詰めていきます。

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茂倉岳のエクスカリバー発見。
確かに厳しい上り返しでしたが、時計的には武能岳から1時間弱(55分)。
もっとキツい区間たと想像してたので、意外とスンナリ登頂。

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1310、茂倉岳とーちゃく。(DST/20.78㎞ Time/5:52:12)
馬蹄形.半時計周りコース、上りパート最後の難関にて、実は最高峰の頂。
連峰盟主の谷川岳.トマの耳より「90㎝」だけ高いのです(1977.9m)。

そして眼前には、長~い上り返しを踏破したご褒美。
「圧巻の山岳美」が待っているのです♡。

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一ノ倉岳と谷川岳双耳の絶景パノラマっ!!!
馬蹄形コースの中でも、1.2を争う稜線美の展望。
穏やかな山容の一ノ倉岳と、険峻に切れ立つ谷川岳双耳の対比も絶妙。

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ズームにて、谷川岳。
天空に向かってそそり立つ様な鋸歯状針峰が美しい。

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さらに拡大すると、右端には肩ノ小屋も望めます。
灌木とチシマザサの覆う平滑な新潟側斜面に対し、岩壁剥き出し.絶壁の群馬側斜面。
見事な迄の非対称山陵線です。

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群馬側(東側)からの谷川岳展望はこんな感じ。
約5時間前、白毛門側から望む谷川岳の「エグ~い」東斜面。
氷河氷食と豪雪/雪崩浸食によって形成された、マチガ沢/一ノ倉沢/幽ノ沢の氷河深崖。
ホント、2000mクラス中級高山の山岳景観とは思えません。

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続いてワイドパノラマ、「馬蹄形縦走路」より望む「主脈縦走路」。
谷川岳からオジカ沢ノ頭。

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オジカ沢ノ頭から万太郎山~仙ノ倉山.平標山。

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絶景の非対称山陵に向け、走を進めます。
茂倉岳から一ノ倉岳は指呼の先、吊形状の細尾根を緩やかにアップダウンして約10分。
笹平~茂倉岳のヒルクライム較べりゃ「瞬き」する程の時間です。

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13:30、一ノ倉岳通過。(DST/21.57㎞ Time/6:02:01) 
谷川連峰中、唯一一等三角点の置かれた山。
標柱は山名標から少し離れたササ帯の中にあります。

一ノ倉岳の北東~東面には視界を遮るものが無く、群馬側のパノラマが見事です。

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白毛門越しに尾瀬の山々。
中央の稜線は左より至仏山.小至仏山.悪沢岳.小笠.笠ヶ岳。
至仏山の左奥には尾瀬の盟主にて、東北以北最高峰の燧ケ岳。
右手最奥に連なるのは日光連山。

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中央の武尊山を挟んで、左奥には日光白根山と日光連山
右奥には皇海山より不動沢のコルを挟んで鋸山、袈裟丸山山頂群へと連なる足尾山地。

群馬/栃木側の山々が見張らせるのは、前半の白毛門~朝日岳のパート以来。
眼下に広がる山域からも「ぐるっ」と馬蹄形を回って来た事が実感出来るます。

一ノ倉岳からは愈々この日のラストピーク。
谷川連峰の盟主、谷川岳双耳を踏み西黒尾根の下山路に向かうのでした。
つづく。

 

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