えー、四年に一度の楕円球祭典「ラグビーワールドカップ2015」も予選プール終了。
今週末からは愈々強豪同士のガチ対決、ノックアウトステージに入ります。
そんな訳で本日は予選リーグ中に起こったニュースをピックアップ。
「.グループリーグトピックス」私的ベスト10なぞを挙げてみたいと思います。
⑪(次点) TMO多過ぎ。
ピッチの全方位を映し出すカメラがレフリーの死角を完全に網羅、もう「こっそり」悪い事をする隙間はありません。
誤認トライや悪質ファールの見逃しが無くなったのは良い事ですが、プレーがブツ切りになり過ぎるのは一寸興醒めかも。
⑩充実のカナダ、イタリアとフランス相手に善戦するもあと一歩及ばず。
ティア2ユニオンとは思えない魅力的な展開ラグビーを見せたカナダですが、残念ながら金星には届かず。
ファンデルメルバとハーンを中心に、バランスの取れたチームでした。
しかしその充実を以てしてもルーマニアの8メンラグビーに敗れるのですから、ワールドカップで勝つ事は難しい…。
⑨今大会のジャッジング傾向、ペナルティの厳格化が益々顕著に。
ノットロールアウェイとネックロール、特に厳しく取られていました。
大会二週目に入ると、流石にティア1のチーム殆んどがジャッジに対応。
しかしティア2では順応出来ているチームとそうでないチームの差が如実に現れていました。
⑧デヴィリアス骨折、WC二戦目にして無念のリタイア。
ジャパン戦の汚名返上を期す矢先、サモア戦でまさかの顎骨折。
デュプレアに後を託しチーム離脱、代表引退となってしまいました。
怪我に泣かされ続けたボグスの苦労人スキッパー、お疲れさまです。
⑦「ワールドカップの悪魔」、ウェールズの次はアイルランドに憑り付く。
初のエリスカップ戴冠を狙うアイリッシュに、悪夢のWアクシデント。
予選プール最終日に主将と司令塔、チームの両輪がまさかの負傷退場。
下手をすると決勝ラウンドでオコンネル.セクストンを欠く最悪のシナリオです。
絶好のチャンスだったアイルランド悲願の初優勝、これで今回も厳しいか…。
⑥ジョージアもビックイーター、格上トンガから金星。
「ブライトンの衝撃」の陰に隠れてしまった感はありますが、こちらも番狂わせ。
予選プール3位フィニッシュで、目標の次大会出場権を手にしました。
前大会を上回るゴルゴゼの充実振りに、炸裂のパワーフィジカル、そしてリーサルウェポンのスクラム。
大差で敗れたとは云え、プーマス.ABsにも堂々の戦い振りでした。
⑤不振のパシフィックアイランダー3国、何れも2019の出場権を逃す。
死のグループに入ったフィジーは兎も角、トンガ.サモアもがグループリーグ4位。
オセアニア地区とプレーオフの予選フォーマット次第では、この3国のうち何れかが「2019RWC」に出場出来ない可能性も出て来ました。
只でさえテストマッチ数が少ない上に、ベストメンバーが揃うのが四年に一度。
矢張り現代ラグビーではチームの熟成期間が短いのは致命傷です。
④ジャパン、3勝を挙げるも決勝ラウンドに進めず。
ワールドカップ史上初、「グループリーグ3勝で予選プール敗退」となったジャパン。
「名誉有る敗退」に、おまけの勲章が付いた形です。
しかし贔屓目に見ても、選手層を考えれば予選プール4試合で目一杯。
選手も心身共に疲弊し戦い切った感で、もう糊代は残っていません。
ここから先の楽しみは「2019」迄取っとくと致しましょう。
「誇りを持てるユニオン」になったのは、自他共に認めている事ですし。
③「WCの悪魔」、今大会はウェールズに憑り付く。
大会直前の主力メンバー怪我人続出では収まらず、WCに入ってもコリー.アレンに始まり、スコット.ウィリアムズ、ハラム.アモス…。
更にプールマッチ最終戦でリーアム.ウィリアムズ迄もがチーム離脱。
ジョナサン.デーヴィスから数えると、BKだけで7人目のスコッドアウト、最早祟られているとしか思えません。
漸く「WCの悪魔」がアイルランドに乗り換えた気配も、払った代償が大き過ぎます。
この現有戦力でボグス相手に戦うのは厳しいかと…。
②ホスト国イングランド、屈辱のグループリーグ敗退。
イングランドにとっては「まさか」の結果も、グループの面子と対戦成績を考えれば有り得たストーリー。
「詰まらないけど固く勝つラグビー」をするにはFW陣の絶対的優位性も無く、「オールレンジ戦う」には創造力不足のBK陣。
確かに才能あるタレントは揃っていましたが、スコッド31名中WC経験者が7名と云う若さが露呈した形となってしまいました。
しかしグッズとビールの売り上げなど諸々の損失利益を考えると、ホスト国にとっては頭の痛い結果でしょうね。
①「ブライトンの衝撃」ジャパン、南ア相手に史上最大のアプセット。
多分どの国のメディアも「コレ」をヘッドラインのトップに置くでしょう。
つーか、オールブラックスがティア1下位~ティア2上位の国に敗れない限り、このアプセットを上回るニュースは出てこないと思います。
ワールドラグビーのHPでも、予選プール中にジャパンのニュースが途切れる事がありませんでした。
「ラグビー」と云う球技が続く限り、今後永久に語り継がれる事間違い無い偉業。
嗚呼、ライヴで見てて良かった…。
そして25年間ラグビーファンやってて良かった…。
と、こんな感じの「ベスト10+1」になりました。
身贔屓的視点では「ジャパン.サモアに完勝」「リーチ.予選ラウンド中のゲイン数トップ」「あの五郎丸が人前で号泣」なんぞも入れたかったのですが、一応「ワールドカップトピックス」と云う事で選外に。
尚、一位と二位以外、異論は多いに認めまする。