●「Now Is the Hour」
えー、先週末は諏訪湖へ走りに出掛けており、更新遅れましたが…。
三日前の日曜日「2011.ラグビーワールドカップ」が、オールブラックス24年振りの戴冠という形で幕を閉じました。
「ワクワク」「ドキドキ」胸躍る50日間のお祭り、矢張り終幕を迎えるのは寂しいもの。
同時に四年後のイングランド大会が早や待ち遠しく感じます。
そんな訳で最後のマッチリポートに成増。
【ニュージーランド(1T1PG)○8 - 7●(1T1G)フランス】
今からして思えば「オールブラックスのハカを迎え撃つレ.ブルーの姿」に、この試合の熱戦は約束されていたのかもしれませんでした。
ニュージーランドはワラビース戦以上の「ノーリスク.ローリターン」な戦い方、ピッチの幅を然程使わず確実なボール回しにキックで確実なエリア戦略。
前半は未だ積極的な面が見られたものの、後半一点差に追い上げられると風向きが一変します。
何時もは「憎たらしい程」の強さを誇る黒衣軍が「悲壮感」すら漂う余裕の無さ。
PG.DGも許されない点差に、以降終盤迄「守勢一辺倒」に追い詰められ、最後の4分は「形振り構わぬ」必死のボールキープです。
それでも何とか凌ぎ切れたのは、要所を見極めたファイトで自由な捌きを許さなかった「ラックでの攻防」と、紙一重の「ペナルティーケア」。
結果、ポゼッションで不利になりながらも、10mラインから前ではフランスに殆ど攻撃の機会を与えなかったのが「+3」による逆転を防いたで要因でしょう。
それは「71分からの17フェイズに亘る攻防」に全てが集約されていました。
15人の優れたフットポーラーが「守りに専念」すれば、5分や10分は耐え切れるでしょうが、それを35分間続け切った「我慢」と「規律」、そして「優勝への執念」にはただ敬服するだけです。
フランスは大魚を逃すも、その存在感を充分に示しました。
イングランド戦を上回る「前に出るディフェンス」「保ち続ける勤勉性と規律」、しかも今回は80分間を通して「切れない集中力」。
その姿は「復活」と云うより、むしろ「新機軸」、こんな勤勉な戦い方をするフランスを今迄見た事がありません(特にデュソトワール.アリノルドキ.トゥランデュック.ルージュリーはMOM級)。
尤も何時もこんなゲームが出来るのなれば、それはそれで「フランスらしくない」のでしょうが。
で、例に由って「たられば」ですが、63分のPGがもしも入っていたなら…。
深い時間帯でリードを得て、オールブラックスに「必死に守らせる」では無く「必死に攻めさせる」事が出来ていれば、付け入る隙が更に大きくなったかも知れません。
まぁ結局の所処、表彰台での「マコウの安堵の表情」「ソーンの涙」「カウワンの弾けっ振り」。
そして「カーターとムリアイナの笑顔」を見ていると、今回は「コレデヨカッタ」だな、と思うのでありました。
尚、表題は今大会のフィナーレ.ソングに因んだものにて。