トレラン .i北信五岳.高妻

2022.09.15

●戸隠山~高妻/乙妻山~瑪瑙山縦走トレラン➆

えー、先月8月29日は戸隠へトレラン遠征。
今回のコースは奥社より蟻/剣を経て一不動、初踏破の高妻山と乙妻山へ。
帰路は弥勒尾根から戸隠牧場へ下り、瑪瑙山~中社と北信トレイルコースをトレース。

そんな訳で長々と続いた戸隠連峰山走記も、今回で最終回。
七部作の終は「瑪瑙山~中社」篇になりまする。

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14:20、瑪瑙山到着。
非.積雪期の山頂踏破はこれが二度目(スキーシーズンには数知れず踏んでます)。
個人的には「山」ってより、戸隠スキー場の「ゲレンデトップ」てなイメージ。

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瑪瑙山頂より、鞍部を挟んで北信五岳の一.飯縄山。
たおやかな稜線は中央に北峰(本峰)/右に南峰。

「厳俊峨峰のバリルート.戸隠西岳」「岩屛風が屹立する戸隠表山」「三角錐尖峰の高妻山」「カルデラと溶岩ドームの黒姫山」。
兎角「個性的過ぎる」名峰の居並ぶ山々の中、唯一温和な山容を見せる飯縄山。
この山域の「良心」とも云うべき、フツーの山(?)です。

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因みに冬はこんな感じ。
大人の背丈程ある山名標は殆ど雪に埋もれてています。

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霊仙寺山の向こうには北信五岳の一.斑尾山。
背後の尾根影は信越トレイルの北端、野々原高原~天水山。

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背後にも北信五岳の一.黒姫。
外輪山の山頂は雲に隠れてますが、中央火口丘の御巣鷹山は辛うじて望めました。

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第6クワッドの降車場より、サマーシーズンならではの展望。
スノーシーズンにこんな事してたら「大目玉」です。

眼下には今日辿って来た戸隠表山~裏山群、右手の高妻山には11時頃から雲(ガス)の掛かったまま。
晴れてた時間帯(僅か2時間)での登頂、大パノラマが望めてラッキーでした。

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14:25、んじゃ出発します。
瑪瑙山からも引き続き「北信トレイル」のコースを辿り中社へ。
残り約4㎞だから40分弱って所処かな。

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メノウコースを下りて行きます。
全長1.5㎞/平均斜度10度、尾根伝いの緩斜面ロングコース。

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因みに冬場はこんな感じ。

 

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軽く折れた所処からが最大傾斜部、約20度くらいの幅広バーン。
正面には信州グレーディングからも除外された極悪バリルート、戸隠西岳群。
中央の三頂が左より弁慶岳(P1)/西岳/本院岳、大きく登降して右端が八方睨。

このエリアで未踏破の山はあそこだけ、来年はチャレンジしてみようかな。

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再び緩斜面、眼下の鞍部は怪無山からの連絡路。

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冬場はこんな感じ。
斜度不足でスピード繋げるのが難しいパート。
但しスキー履いてりゃ、ですけどね。

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右手に第6クワッドの建屋が見えるとメノウコース終了。
滑って下りると2分、走って下りると10分でした。

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14:40、ゲレンデとは此処で一旦サヨナウラ。
連絡路を90度左手に折れ、樹林帯に入ります。

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ブナを中心とした落葉広葉樹の森を下ります。
クッションの利いたダート路トラック、トレランには程良い下りパート。

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程無くして萱ノ宮(飯縄山方面)と中社ゲレンデ方面の分岐。
右に進路を取ると小川の古径~中社方面です、が…。

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小川の古径は出水が溢れ出し「登山路=全て小川」になっています。

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少し進むと正しい状態に戻りました。
小川の古径はドフラット、最後の最後に絶好の高速トレイルが待っていました。

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「ポン」と視界が開けると戸隠スキー場.中社ゲレンデ。

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中社第1ペアを横目にゲレンデ脇の路を下ると、

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15:05、スキースクールの建物を過ぎ、ゲレンデ入口に至ります。
本日のトレイルもこれにて終了、あとは舗装路を右手に進み、

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15:10、中社登頂、フィニッシュ。
足も時間も余力残し、これなら瑪瑙山から飯縄山向かっても良かったな…とチト後悔。
午前中で山行のヤマ場は全て処理しており、後半は楽な行程でした。

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この日のスタッツ。
・山行距離/33.35㎞ ・山行時間/8:24:42(経過時間9:54:26)
・獲得標高 上昇/2715m 下降/2694m ・最大高度差1157m

念願叶って漸くの高妻山、序でに乙妻山踏破。
正直云って、一不動以降の行程は思っていたより楽でした。
確かにアップダウンは多いものの、登降パートそのものは小間切れで短めです。
息の切れる激坂とか蟻/剣みたいな危険地帯もありません。
八丁ダルミ~高妻山のラストパートは確かに急登も、想定内のレベル。
それよりも高妻~乙妻山への取り付き(キレット下り)の方が緊張感あったかな。

と、こんな感じの戸隠表山~裏山縦走記、プラス瑪瑙山。
今年のトレラン遠征は、あと白馬と谷川主脈を予定しています。
おしまい。

 

 

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2022.09.10

●戸隠山~高妻/乙妻山~瑪瑙山縦走トレラン⑥

えー、先月8月29日は北信へ山旅、戸隠連峰表山から裏山を縦走。
奥社より蟻/剣を経て一不動から高妻/乙妻山へ。
帰路は弥勒尾根から戸隠牧場へ下り、おまけの瑪瑙山~中社でフィニッシュ。

そんな訳での戸隠連峰山走記その⑥「六弥勒~瑪瑙山」篇になりまする

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11:45、六弥勒から弥勒尾根を下ります。(Time/5:38:31 DST/19.07㎞)
2001年10月、地元山岳隊有志により開通した弥勒新道。
以降、高妻山登頂の登下山路として利用されていますが、当初は破線路扱い。
2012年から長野市により大幅な整備が行われ、現在に至っています。

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入りからダイレクトな直登(下りの場合直降)の急坂が続きます。
山麓にはこれより下る戸隠牧場、高度差770m/距離2.8㎞の先。

「蟻/剣のナイフリッジ」「高妻踏頂」「高妻~乙妻のキレット岩場」「乙妻踏頂」と、この日の主だったイベントは全て目的完遂。
メンタル的には弛緩気味も、眼下に広がる山景を愛でつつのダウンヒル。
ササ帯や灌木帯を切り開いた山路は、急斜面が故の開けた展望が広がっています。

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「うん、この絵も見たかったのです♬」
兎に角、飯綱連峰の展望が見事な弥勒新道、主稜線から支峰群まで一望の下。
標高的にはほぼ同じ高度も、見下ろしている感じが致します。

尚、右手支峰の怪無山に広がるゲレンデは戸隠スキー場.越水エリアゲレンデ。
戸隠ヘビーユーザーのスキーマッドとしては堪らない風景です。

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ズームにて戸隠スキー場。
ウインターシーズンは数多お世話になっているゲレンデですが、俯瞰するのは初めて。
右よりシルバー/チャンピオン/チャレンジ/アドベンチャー/しらかば/岩戸/高妻の各コース。

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左手には黒姫山。
薄ガスが掛かっているものの、裾広がりの山容が間近に望めます。

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黒姫山の南裾向こうには飯縄町/信濃町~中野市の展望。
左端には北山頂/十三薬師本峰/大明神岳と頂を連ねる斑尾山。

あ、そー云えば今日はコレで北信五岳ウオッチング「コンプリート」です。

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六弥勒から大分下がった所処で、黒姫の雲が引きました。
この高度/角度から見ると、外輪山の北西が消し飛び歪な御鉢形状。
左が中央火口丘の御巣鷹山、右の外輪山東端が最高峰(山頂)です。

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尾根を外れ樹林帯に入ります。
弥勒尾根最後のパノラマフォトは、飯綱連峰のワイドショット。
左より霊仙寺山~飯縄山(北峰)~南峰~笠山の主稜線。
一つ手前の稜線に高デッキ山/瑪瑙山、右にゲレンデの山頂が怪無山。

因みに「いいづなやま」の山名表記ですが、一頂単独を指す場合は「飯縄山」。
霊仙寺山や瑪瑙山ら、周辺の支峰を含めた呼び名が「飯綱山」です。

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11:55、標高1700m辺りからブナ林に入ります。
落葉腐葉土でクッションの利いたトレイル、走れるパートも出て参りました。

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ブナやトチノキを中心とした落葉広葉樹、+ヒノキ類の植生。
しかしこのパートが長く、ボチボチ飽きて来たな~と思ったら、

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クネクネと踊る「クロベ」や、

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特異な巨幹の「ブナ仙人」が退屈を紛らわせてくれます。
クロベの巨木帯以降は殆ど走りっ放しの快適なトレイル。
そして清流の潺が次第に大きく聞こえて参ります。

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沢の渡渉を過ぎれば目の前は登山口。
弥勒尾根のダウンヒルもこれにて終了。

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12:30、戸隠牧場に到着。(Time/6:23:50 DST/21.87㎞)
あとは道なりに進んで行くだけ。

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牧場より望む戸隠表山。
6時間半前は、あの左端辺りに居ました。

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同、一不動から五地蔵山/六弥勒の稜線。
45分前はあの天辺に居ました。

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背後には黒姫山。
下から見上げると、中央火口丘(御巣鷹山)は外輪山に隠れて見えません。

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牧場なもんですから、当然牛や馬や観光客が沢山居ます。
取敢えず生きて下界に戻れてヨカッタ…。

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戸隠牧場名物.アイスクリームを食しフィニッシュ、ではありません。
20分程小休止して山行は続きます。

「戸隠トレラン」とは云いつつも、これまで走れたパートは殆ど無し。
つーか「走ったら落ちて死んじゃう」トコばかりでした。
そんな訳で此処からはちゃんとした(?)トレランコース、山走満喫パートに入ります。

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13:05、牧場から県道を渡り戸隠イースタンキャンプ場へ。
此処から瑪瑙山への登山口が延びているのですが、取り付きが解り難い…。

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10分程迷い、キャンプ場の方に聞いて発見。(Time/6:45:02 DST/24.77㎞)
キャンプ場やや左手の奥にトレイルヘッドがありました。

因みに此処からフィニッシュまでは「モントレイル戸隠トレイル」「信越五岳トレイル」のコースを辿って行きます。

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ブナ/カラマツの森を緩やかに上ります。
明朗で穏やかなダブルトラック、路面コンディションも良好。

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13:35、戸隠.越水ヶ原の分岐を通過。
因みに左に進路を取ると高デッキ山へのピストン。

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スタコラと直進。
コース上には至る所処に「北信五岳トレラン」の標識が設置。
因みに大会開催はこの半月後(9/17~19)です。

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分岐からははシングルトラック主体、上り基調もはっきりして来ます。

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木道の設けられたアップダウンパートを処理すると、

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14:00、ポーンと開けた草原帯に出ます。
正面奥の小丘に小さく覗けるのは第6ペアリフトの建屋。
一見ゲレンデっぽいですが、此処は未だ戸隠スキー場内ではありません。
直進から左に折れ、短い樹林帯パートを少し上ると、

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14:05、瑪瑙山と1632Pの鞍部に出ました。(Time/7:33:23 DST/28.48㎞)
スキー場的に云うと、お仙水コースと第5高速ペアのボトムです。

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右手には第5高速ペア。

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左手には第6クワッドとお仙水コース。
こっちのゲレンデを上り、瑪瑙山に向かいます。

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お仙水コースを直登。
滑ってる時は緩斜面にしか感じませんが、アシで上るとソコソコの勾配。
ゲレンデ内なので背後の見晴らしは絶好、時折振り返りつつの山行です。

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お仙水コースより見返る、一不動~五地蔵山~高妻山。
高妻の山頂はガス掛かり、ピナクルの鋭鋒は望めません(残念)。

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同、八方睨~戸隠山~九頭龍山~一不動と連なる戸隠屛風。

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ワイドでパシャリ📷。
左より一夜山~西岳群~表山群~裏山群の戸隠連峰.全景。
逆光なので映り映えはイマイチです…。

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やっとリフト降り場が目の前に。
板履いて滑りゃ1分の距離も、二足歩行だと15分掛かっての登板でした。

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14:20、瑪瑙山とーちゃく。(Time/7:47:58 DST/29.30㎞)
スノーライフでは数知れず踏んでいる頂ですが、非.雪山では二度目の登頂。
これまで遠望俯瞰していた飯縄山が、此処からだと指呼の先の並行目線です。

タイムテーブル/体力的には余力残し。
このまま飯縄に向かうのも手ですが、それだと「温泉浸かって」「飲んで食って」している時間が取れるかビミョーな所処。
残念ながら今回は見送り、このまま北信五岳トレイルを伝い中社へ向かいました。
つづく。

 

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2022.09.08

●戸隠山~高妻/乙妻山~瑪瑙山縦走トレラン⑤

えー、先月8月29日は北信遠征、戸隠連峰へ山旅。
奥社より蟻/剣を経て一不動から高妻/乙妻山へ。
帰路は弥勒尾根から戸隠牧場へ下り、おまけの瑪瑙山~中社でフィニッシュ。

そんな訳での戸隠連峰山走記その⑤「乙妻山~六弥勒」篇になりまする

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10:00、乙妻山/十三虚空蔵とーちゃく。(Time/4:31:36 DST/15.39㎞)
一不動から伝って来た「十三の石祠」を巡る修験道も、これにて完踏。

戸隠連峰の北端にて、破線縦走路「最果ての地」乙妻山。
その頂は僻遠にて幽寂深閑、宛ら「絶海の孤島」の雰囲気を感じさせます。

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乙妻山より望む高妻山、通称「裏高妻」。
「うん、乙妻山からのこの絵が見たかったのです♪」。
高妻山からは最初のキレットこそ危ういも、以降は概ね問題の無い登山路。
しかし登山口より最奥深部に位置し、熟練者/健脚者だけが辿り着ける頂です。

そんな座地もあって、乙妻山頂は訪れる人影も皆無。
絶界の山頂を独り占め、山屋にとって「これ以上無い」至高の一時です。
此処で30分程の贅沢タイム(ランチレスト)を取る事に致しました。

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西側に頚城三山を眺めつつの🍙タイム。
森林限界の孤峰が故、乙妻山の四囲に展望を遮るものは無し。
高妻山に勝るとも劣らない大パノラマが広がっています。

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火打山と影火打、手前は乙妻山より北に延びる地蔵山。

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焼山から裏金山を挟んで金山。

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雨飾山、右奥に海谷山塊の鋸岳。

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続いては後立山.白馬連峰のワイドパノラマ。

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同、北アルプス主脈群。

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後立山、小蓮華と白馬三山。
山麓に広がるゲレンデは右よりコルチナ/白乗/栂池。

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小谷山地を挟んで、天狗と不帰と唐松。

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小谷三山の東山を前衛に五龍と鹿島槍、中央奥には立山。
高妻山から僅か1.5㎞程進んだだけですが、白馬の山々がとても近く感られます。

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因みに白馬方面より望む高妻/乙妻山はこんな感じ。

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10:30、名残惜しいけどボチボチ出立。
尚、近世までは高妻/中妻/乙妻山をひと纏めに「剣ノ峯」。
この稜線路は「剣ノ道」と呼ばれていたとの事です。

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乙妻山から六弥勒へは往路来た山路を戻ります。
十二大日/熊の平を過ぎ、

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軽い上りを経て中妻山、以降は平坦基調のブッシュ帯を掻き分け、

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10:50、十一阿閦。

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十一阿閦より見上げる高妻山。
山頂…つーより殆ど奇勝の岩塊。

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「おいおい、コレの何処上るの」…と思わせますが、

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岩尾根を左右に巻いて山路が付いてます。
上りで使う分には問題無し、やっぱりココは下りが怖い…。

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1100、リターン高妻(再婚)。
山名標をパシャリ📷して通過、結局高妻山の滞在時間は計10分くらいでした。

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隆起した巨岩帯を通り過ぎ、

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十阿弥陀。

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あらら、ガス上がって来ちゃった。
楽しみにしていた黒姫/飯縄の展望は白闇に覆われ、望む事は叶いません。
ま、北アルプスのパノラマは充分堪能したしイイや。

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露岩のガレ場急坂に突入。

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眼下には2000m地点のコルに通る山路が望めます。
嗚呼、下りの先はマダマダ長いなぁ…。

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ゴロゴロ/ガラガラの露岩帯をクリアすると、

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ササ原に突入。
ダイレクトな山路取りのダウンヒル、ただ斜度は少し緩むので膝に来る程では無し。

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やっと八丁ダルミまで下りて来ました。

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右手には戸隠屏風、八方睨と戸隠山。
季は未だ8月末も、飛び交うアキアカネが初秋気配を感じさせます。

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11:25、九勢至通過。

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緩い勾配を上り切った目の前のピークが、

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1130、八観音。
此処から明確な下りパートが始まります。

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八観音より、手前は石祠無しピーク、七薬師はあの裏っ側。
左奥には六弥勒と五地蔵山。

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笠雲掛かる黒姫を見遣りつつ、

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岩場尾根の下りを片付けます。

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ツガの根道を上り返して、

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11:40、七薬師。

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七薬師から六弥勒は指呼の先。
サクっと上り返し、

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11:45、六弥勒に戻ってきました。(Time/5:38:31 DST/19.07㎞)
乙妻山からのピストン山行は此処迄。
往路踏んで来た一不動への路を右手に分け、弥勒尾根より下山します。

と、こんな感じのリバース「十三虚空蔵~六弥勒」。
弥勒新道から戸隠牧場へ下りた後は、新たなピークに向かうのでした。
つづく。

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2022.09.07

●戸隠山~高妻/乙妻山~瑪瑙山縦走トレラン④

えー、先月8月29日は北信遠征、戸隠連峰へ山旅。
奥社より蟻/剣を経て一不動から高妻/乙妻山へ。
帰路は弥勒尾根から戸隠牧場へ下り、瑪瑙山~中社でフィニッシュ致しました。

そんな訳での戸隠連峰山走記その④「高妻山~乙妻山」篇になりまする。

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彼是十数年、戸隠スキー場のヘビーユーザーな私め。
冬のゲレンデから望む高妻山は、優美さと険峻さを併せ持った孤高の鋭峰。
戸隠連峰の最奥にしているにも関わらず、一頭際立つ存在感を醸しています。

見る者を魅了するピラミダルな山容、しかし奥深い座地が故の畏敬と敬虔。
「嗚呼、何時かあの頂に登りたい…」。
そんな切望叶い、やっとこの日の登頂となったのでした。

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9:20、「妻をめとらば」高妻山。(Time/3:57:02 DST/13.76㎞)
念願の初踏破、嗚呼感無量…。

山頂からのパノラマ展望は遮るものの無い360℃フルスクリーンView。
期待にそぐわぬ絶景ビューが広がっていました。
そんな訳で暫し足を止めての山景ウオッチング、以下山座同定集です。

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東側の眼下には、ずーっと「天岩戸」していた黒姫山。
山頂の厚雲が切れ、外輪山のお鉢が望めます。
右手奥には苗場山、左手奥には薄っすらと中ノ岳と越駒。

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南方には雲海の彼方100㎞先、孤島の様に浮かぶ八ヶ岳。
手前の尾根路は戸隠表山群、1869P~九頭龍山~1888Pの稜線。

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南東方面にも雲海に浮かぶ島。
十阿弥陀の岩場を前景に正面は四阿山、右奥に浅間連山。

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西方には北アルプス.後立山連峰のワイドパノラマ。
右より朝日岳~雪倉岳~小蓮華山~白馬岳。

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続いて白馬三山~不帰ノ嶮~唐松岳~五龍岳~立山~鹿島槍。

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爺が岳~蓮華岳~水晶岳~真砂岳~槍ヶ岳/燕岳~大天井岳/奥穂高岳。
約70㎞に及ぶ北アルプスの山々が一望の下に見渡せました。

うーん、Amazing!!!

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ズームにて、白馬/杓子/白鑓の白馬三山

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同、天狗の大下り~不帰ノ嶮ワン.ツー.スリー~唐松岳。
唐松岳の左奥には剣岳、「戸隠の剣より望む、立山の剣」。

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白馬連峰南端の雄、五龍岳と鹿島槍。
両峰の奥に聳えるは立山三山の主峰群。

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北東.新潟県側には妙高/火打/焼の頚城三山。
頚城一家の家族構成は以下の通りです。

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おとーさんが妙高。
カルデラ外輪山に囲われた火口丘がその頂、威風堂々にて厳めしい。

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おかーさんが火打山。
妙高に三歩下がって慎ましやかな頂、高層湿原を抱く慈愛の山。

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右はやんちゃ坊主の長男、トンガリ焼山。
只今反抗期、活発に火山活動継続中。
左は金山、地味で目立たない次男坊。

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従弟の優等生、雨飾山。
頚城三山からは外れてますが百名山の一、標高以上の存在感と人気を有す山。

信越名峰群のパノラマを満喫しつつの小休止、大満足の10分。
山行プランでは高妻山でランチレストを入れる心算でしたが疲れは軽微。
休憩挟まなくても大丈夫そうなので、このまま乙妻山へ向かう事に致しました。

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9:30、高妻から望む乙妻への稜線。
取っ掛かりからしていきなりの嶮岨な断崖。
キレット状の岩場が切り立ち、まるで行く手を阻むような威圧感…。

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この激痩せ岩稜帯、下りで使うのはチト恐い…。
登山路は岩尾根を左右に巻く形で通っていますが、急崖の歪曲隘路。
特に左手(西側)が鋭く切れ落ちており、足滑らせたら「間違い無く助かりません」。

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スリル満喫(?)の、断崖式&垂直落下式ブレンバスター。
「今日はこんなトコばっかり通ってるな…」。
蟻/剣のナイフリッジ較べりゃ大分マシですが、それでもギャップの大きい岩場は危険度大。
しかも鎖/梯子などの補助具は一切ありません。

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ふう、やっと土の見える登山路になりました。
因みに高妻山からは信越国境稜線を伝う路、左足は長野駅/右足は新潟県です。

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キレットの底から望む、小谷の里山と後立山連峰。
片斜幅狭の山路を慎重に通過、鞍部はV字状に切れ込んだ千尋の谷(苦笑)。

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鞍部からの上り返しには小さなスラブ。
スタンスは充分なものの谷側に嫌らしく傾斜、雨の日には使いたく無い…。
此処を通過すれば取敢えず危険地帯終了。

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以降、シングルトラックの狭い路幅ですが踏み跡はしっかりしています。
但し片面の切れ落ちた箇所も多く、踏み外しに注意。

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スラブ岩場から一足登で十一阿閦。
「揺るぎないもの」を意味し、物事に動じず迷いに打ち勝つ強い心を授かるとの事。
よーし、恩徳を得て先を進むぞー。

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十一阿閦より望む「妻取りの道」。
稜線の左奥が乙妻山、右の小頂が2297Pの中妻山。

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十一阿閦からはブッシュが酷くなって来ます。
山路が枝葉に覆われ、只でさえ狭い路面のコンディションが目視出来ません。
ササと灌木を掻き分けて、藪漕ぎの進軍。

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この辺が中妻山頂。
地理院地図では無名の2297P、「中妻山」は通り名としての呼称です。
尚、近世の廃仏毀釈以前はこのピークが乙妻山と呼ばれていました。

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中妻山からは等高線通りの緩やかな下り。
この辺りから樹種植生が一変、森林限界の景観に。
視界を遮る高木は姿を消し、目の前には鞍部の湿原帯が望めます。

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ヤブ~を越え♪ 行こ~うよ♬。
飛び交う羽虫🦟も多く鬱陶しい…。

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9:50、小広い雪窪に出ると熊の平。
7月頃まで雪田の残る湿原帯、穏やかで開放的な雰囲気は戸隠っぼく無い(笑)。

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左手側の湿原に十二大日。
地面は泥濘でグチョグチョ、少し遠目からパシャリ。
因みに十三ある石祠のうち、鞍部に置かれているのは一不動とココだけ。

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熊の平からは「ササブッシュ」の「シダブッシュ」祭り。

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ブッシュ帯を抜け、視界が広がると左奥に山頂が見えて参ります。
弯曲した低木ハイマツがお出迎え、高山帯故に空が広い。

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10ː00、「妻をめとらば」乙妻山とーちゃく。(Time/4:31:36 DST/15.39㎞)
一不動から高妻山まではチラホラと登山者と遭遇しましたが、乙妻山への破線ルートは全く人影の無い貸切状態。
乙妻山の山頂も、眼下に広がるワイドパノラマも「独り占め」です。

山行開始から約5時間、此処でランチタイム込みの小レスト。
戸隠連峰「最果ての頂」で充実感満喫の一時を過ごすのでした。
つづく。

 

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2022.09.06

●戸隠山~高妻/乙妻山~瑪瑙山縦走トレラン③

えー、先月8月29日は北信遠征、7年振りに「夏の戸隠」へ山旅。
つっても「冬」は散々滑りに来てますけどね(笑)。

今回の山行ルートは奥社より戸隠表山を縦走、一不動から高妻/乙妻山へ。
帰路は弥勒尾根から戸隠牧場へ下り、瑪瑙山を経て中社でフィニッシュ。
距離こそ約33㎞のミドルディスタンスも「無数の鎖場」「滑落即死のナイフリッジ」「ヤブ漕ぎの破線路」。
そして「延々と繰り返されるアップダウン」と、机上スペックよりタフなコースです。

そんな訳での戸隠連峰山走記その③、「一不動~高妻山」篇になりまする。

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7:50、10分程レストを入れて一不動を出立。(Time/2:27:08 DST/9.76㎞)
避難小屋を数メートル進んだ左手に、ひっそりと立つ一不動石仏。
一不動から高妻山頂への登山路(修験道)には十の石祠が祀られています。
(乙妻山へはプラス3つで十三)

但し石祠は小ピークに祀られているので、その距離は均一ではありません。
(一不動~五地蔵までは比較的等間隔ですが、以降はバラバラ)
それでも山行の進捗目安として結構役に立ちます。
因みに石祠/及び山頂間の距離/時間目安はこんな感じ↓でした。

一不動→二釈迦 約0.3㎞/6分
二釈迦→三文殊 約0.2㎞/5分
三文殊→四普賢 約0.4㎞/10分
四普賢→五地蔵 約0.3㎞/9分
五地蔵→五地蔵山 約0.1㎞/2分
五地蔵→六弥勒 約0.1㎞/2分
六弥勒→七観音 約0.2㎞/4分
七観音→八薬師 約0.6㎞/15分(多少長めの上り)
八薬師→九勢至 約0.4㎞/5分
九勢至→十阿弥陀 約1.1㎞/28分(一番大変、直登)
十阿弥陀→高妻山 約0.1㎞/3分

高妻山→十一阿閦 0.3㎞/7分(少し危ない)
十一阿閦→十二大日 0.7㎞/14分
十二大日→十三虚空蔵/乙妻山 
0.4㎞/9分

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一不動から九勢至へは、上り一辺倒では無く細かいアップダウンを伴います。
尤も五地蔵山までは其々の登降区間が短く、ガレ/鎖場や急坂も無し。
比較的与し易いパートとなっています。

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サクっと二釈迦。

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二釈迦からは稜線に出て、戸隠側の展望が大きく開けます。
飯綱連峰は未だ雲の中も、眼下には戸隠牧場が望める様になってきました。

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そして左手には高妻山♡。
鋭鋒の頂は雲に覆われているも、九勢至~八丁ダルミの稜線はクリアに望めます。
上空は次第に青空が広がり、天候は濃霧模様から回復基調。
「戸隠の仇(ガス)は高妻で」、これからのパノラマ展望は期待出来るかも。

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そーなると俄然ヤル気が出て参ります。
短い上りをスタコラと駆け上がり、

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1857Pに祀られた三文殊を通過。

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三文殊からの下りより望む「とんがり三兄弟」。
正面のピークが四普賢、右奥が五地蔵山、左奥が七観音。

何れもピラミダルな山容、まるで高妻山の子供たちと云った感です。

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続いて四普賢。

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軽く下って上って樹林帯を抜けると、

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開けた小躍り場が五地蔵。
石祠の横には「ニセ五地蔵山」の山名標。
でもリアル五地蔵山はココのちょい先です。

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8:25、五地蔵から100m程進んだ先の右手の頂が五地蔵山。
正面の黒姫山は雲の中ですが、左奥には妙高山が望めます(^^♪。

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妙高アップ📷♪。
天候ははすっかり回復基調、高空は淡青の秋晴れに。
あとは北アルプス~南アルプス方面が晴れてりゃ云う事無しです。

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リアル五地蔵山の山名標もパシャ📷。(Time/2:59:01 DST/11.18㎞)

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五地蔵山から目と鼻の先、100mちょいの小上がりで、

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六弥勒。
一不動~高妻山登山路と弥勒尾根の三叉分岐。
帰りは弥勒新道で下山するので、此処から高妻/乙妻山まではピストン行程。

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六弥勒から稜線は90度左に折れ、北西に向かう山路取り。
左手の小ピークが七薬師、奥の高妻山までは未だ距離があります。

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六弥勒から5分弱、軽い降登を経て七薬師。

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七薬師から下って上り返し、八観音へ。
正面に見えるピークには石祠無し、2053Pの八観音はあの奥です。

一不動から九勢至の間では、この七薬師~八観音が最長区間(0.6~0.7㎞)
しっかりした上りパートとなっています。

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八観音へは安山岩の露頭する、やや痩せた尾根。
一不動~九勢至の間で唯一の岩場上りです。

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オヤマリンドウの群落を愛でつつ、足を進めます。
この辺りからダケカンバやツガの林相が薄くなり、灌木の目立つ植生に。

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岩場から西方彼方には北アルプス.白馬連峰。
ダイナミックに動く雲間から白馬三山が覗け出しました。
「ガス抜けろ~、ガス抜けろ~」と念じつつの山行、この後願いは叶います♡。

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高妻山を覆っていた雲は殆ど引きました。
だんだんと楽しい山行になって来たゾ♬。

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岩場の上りをクリアすると、軽い登降を経て八観音。

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八観音から九勢至は平坦基調、正面に高妻を愛でつつの稜線歩き。

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すんなり九勢至。
「うん、この絵が見たかったのです♡」。

九勢至から望む高妻山は腰の据わった佇まい、重厚にて威風堂々。
戸隠方面から望めるソリッドでピラミダルな山容とは趣を異にしました。

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戸隠スキー場より望む、何時も見慣れた高妻(参考資料)。
100名山の人曰く「気高いピナクル」。
天を突く尖峰は「剣ノ峰」の異称に相応しい。

ガスが無きゃ八方睨や一不動からもこの秀麗な頂が見られたのになぁ…。

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8:55、九勢至から軽く下って八丁ダルミ。
2時間前は「真っ白」だった戸隠表山の稜線が見下ろせます。
うーん、何だかもう一回蟻/剣を通りたい気分…。

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八丁ダルミ.鞍部からの上りが、高妻山への本格的なアプローチ。
1.1㎞の距離を350mの登坂、ラスボス登場といった感じ。

因みに五地蔵山とこの鞍部の標高はほぼ一緒(約2000m)。
稼いだ高度を吐き出すアップダウンの繰り返しで、見返り(標高差)は「ゼロ」だったりするのでして…

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クマザサ/チシマザサのショッピングモールを直登。
この辺りは未だ緩~中勾配、然程苦にならない上りです。

尚、八丁ダルミからは豪雪地帯が故のニセ森林限界、潅木と笹の植生。
盛夏期だと日光を遮るものが無く陽晒し、暑さとの闘いともなりそうです。

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ササ帯を過ぎると急坂の岩場に突入。
沢状の露岩帯は足場の悪いガラ場、この辺は殆どロープが掛かっています。

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岩を這い上りつつ、ふと雑念。
「ココ、下りでも使うんだよなぁ」そう思うと気が滅入る…。

そんな時は「適度に振り返る」事、山景を愛で気を紛らわします。

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背後には九勢至~八丁ダルミ~ササ原と、鞍部から辿って来た路が望めます。
飯縄と黒姫は厚雲に覆われているものの、最奥の志賀高原はクリアな見晴らし。
裏岩菅山~岩菅山~東館山~志賀山~横手山~白根山~元白根山のワイドパノラマが一望の下に見渡せました。

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左手には雲海に頂を覗かせる四阿山と浅間山。

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右手には妙高山が指呼の先に。
晴れてくれれば激登も然程苦にはならず、信越名山群を眺めつつのヒルクライム。

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9:15、岩場を抜け、唐突に開けた稜線に出ました。
高妻山の「肩」の部分、此処まで来れば山頂は目の前です。

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Yoo-hoooo!!!
開けた尾根路の左手には北アルプス、主稜線から後立山に至るワイドパノラマ。

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スーパーデリシャス遊星ゴールデンスペシャルリザーブゴージャス View♡。
山景眺望は山頂に取っとき、足を止めずに先を進みます。

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尾根筋の岩場に十阿弥陀。
遠望には頚城三山のおまけ付♪。

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十阿弥陀からは安山岩の岩ゴロ帯。
「天付く頂」の「天付く巨岩」。

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岩塊重なる「ロックな路」を縫う様に進むと、

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9:20、高妻山に着きました(^^♪。(Time/3:57:02 DST/13.76㎞)
奥社登山口から約3時間半/五地蔵山から約1時間、CTプランより40分早い到着。
スタートから九頭龍山まではガスに覆われた白闇山行も、以降は好天に好転。
秋晴れの淡青広がる中、念願の高妻山踏破となりました。

予定では此処でランチレストを入れる心算でしたが、意外と疲れは軽微。
アシも全然残っており、休憩挟まなくても大丈夫そう。
そんな訳でこのまま乙妻山へ向かう事に致しました。
つづく。

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2022.09.04

●戸隠山~高妻/乙妻山~瑪瑙山縦走トレラン.その②

えー、先月8月29日は北信へ山旅遠征。
7年振りの「夏の戸隠」は、戸隠連峰「表山~裏山トレラン」に逝って参りました。

今回は奥社より戸隠表山を縦走、一不動から高妻/乙妻山へ。
帰路は弥勒尾根から戸隠牧場へ下り、瑪瑙山を経て中社でフィニッシュ。
距離こそ約33㎞のミドルディスタンスも「無数の鎖場」「滑落即死のナイフリッジ」「ヤブ漕ぎの破線路」。
そして「延々と繰り返されるアップダウン」と、机上スペックよりタフなコースです。

そんな訳での戸隠連峰山走記.その②。
「戸隠奥社~蟻の塔渡し/剣の刃渡り~戸隠山~一不動」篇になりまする。

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5:50、奥社の登山口から戸隠連峰.表山群に向かいます。(Time/34:35 DST/4.73㎞)
戸隠古道~奥社参道のウォームアップを終え、これよりトレイル開始。
数多の伝説が伝わる神話の道、そして1000年以上の歴史を有する「三千坊三山」修験の道です。

尚、このルートを使うのは今回が二度目。
奥社~蟻の塔渡し~一不動のコース詳細に就いてはコチラ(↓)。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2015/08/35-42e7.html

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で、取っ掛かりからして…、

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既に急坂↗。
見通しの無い落葉樹林帯の中、緩む事の無いヒルクライム。
足場はウエットで手の補助を使わないとバランスの取れない箇所もあり。
木の根や小枝を掴んでの激登が続きます。

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あーあ「ガス💀」出て来ちゃった…
ジグザの急勾配を上り、小尾根に出ると下界の展望は真っ白。
山麓では薄日の射す好天気配だったのに…。

登山口から僅か15分、この時点で早くもモチベーションダウン。

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一発目の鎖場を登ると、

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6:15、五十間長屋を通過。

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続いて百間長屋。
オーバーハングした凝灰角礫岩群が頭上を覆う「岩のアーケード」。

この辺りは一部崩落気味も一旦平坦路、岩壁を左に巻いた山路を進みます。
「奥社からの急登パート」と「西窟からの鎖場パート」の繋ぎ区間、と云った感。

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垂直岩盤の鎖場.その①、西窟。
これより本格的な岩稜帯に突入、鎖場のオンパレードです。

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続いて15~20mの沢状スラブ鎖場を処理すると、

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垂直岩盤の鎖場.その②、天狗の露地。
展望皆無の濃霧なのでスルー、上らず先を進みます。

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続いて約30m高低、直登→トラバース→ 直登の鎖場。
この後に現れる「胸つき岩」に較べ斜度緩めも、岩面がウエットでスリッピー。
直角に折れるトラバース×2も少しヤらしい。

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スリルたっぷりの岩登りが楽しいっ♪。
スタンス/ホールドは豊富も、滑る濡岩+所々に脆い礫岩とグリップが抜け易い。
足場の確保を慎重に上れば問題無いレベルかと思います。

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「鎖場銀座」の「岩場銀座」はマダマダ続きます。
西窟以降はチェーンの掛かって無い登山路の方が珍しい。

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見返り岩を通過すると、鎖場パートのメインイベント、

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垂直岩盤の鎖場.その③、胸つき岩。
斜度70度/15m高低、脆い軟岩帯をダイレクトに取る断崖斜面。
高度感を満喫(?)出来るスリリングな鎖場です。

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此処は腕力と体軸のバランス勝負、鎖を頼りに力技で上ります。
因みに足滑らしたら15m転落(マンションの5階相当)。
岩場に激突して即死確定だな…。

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清子の峰…。
胸つき岩を上り切った岩頭には例のレリーフ。
因みに戸隠登山の難所は如何しても後述の蟻/剣がクローズアップされますが、滑落(墜落)事故が一番多いのはこの胸つき岩らしいです。

と、此処までの鎖場は「アトラクションレベル」。
これからが先が戸隠の核心部、ボスキャラの登場です。

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6:35、蟻の塔渡りに到着。(Time/1:20:23 DST/6.61㎞)
戸隠社の神事関係者曰く「戸隠山は落ちたら助からない山」。

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蟻の入口。
この辺りは路幅もあり二足歩行で問題ありません、が…・
「トホホ、ガスが酷い…」
ナイフリッジは可視半径50m(写真より視界利きません)。
正面に聳える八方睨は疎か、蟻の塔渡りの全容すら望めません。
「右のトラバース路を迂回して逃げようかなぁ…」

少し悩みましたが、意を決して鎖場と迂回路分岐を直進。
蟻んコをやっつける事に致しました。

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うーん、極悪。
道幅20~40㎝、剣の刃渡り入れると50m以上続くナイフリッジ。
ゴツゴツと不安定な礫岩質は、岩片の結合が脆い足場。
しかも適度に(?)うねって平衡感覚取るのが難しい…。

右に落ちたら150m、左に落ちたら150~200m墜落の「垂直落下式DDT」。
まぁどっちにしても助からない、バーティカルカーニバルです。

尚、蟻の序盤は左手側、中盤は右手側に僅かなスタンス場有り。
ナイフリッジの刃先を軸にしつつも、スタンスのある方に半身重心を意識。
二足歩行+片手を岩に置きつつの変則三点確保でじわじわと歩を進めます。

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蟻の中盤部やや手前、この辺りは比較的岩幅が広い。
右手の繁みには保険替わりの僅かなスタンス、片足一本ギリ置けるくらい。

そして此処からが「核心部中」「核心部中」「核心部」
「この世」と「あの世」の綱渡りパートです。

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蟻の中間地点。
「ナイフリッジが凹型にへこんでいるのです💀…」。

僅か1m弱の高低差ですが、コレが厄介極まりない。
道幅40㎝の細歪岩路を一旦下って上り返す、しかもナイフは先細り。
此処で一旦岩路に馬乗り、一呼吸整えます。

馬乗りのまま足場を確保しつつ、尻と両手でバランス取って鞍部に下り。
左側のスタンス場を使いつつ半身から四つん這い、慎重に慎重を重ねて上り。
緊張感と恐怖感から身体もこわばり、薄氷(岩)を踏む思いでパスして行きます。

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何とか蟻んコを退治して、剣の刃渡りへ。
「あれっ、鎖が掛かってる♡」
7年振りに訪れた剣の刃渡り、知らない間に鎖が設置されていました。

僅か5mの距離ですが、頂部の岩幅は蟻以下のナイフリッジ。
しかも起り形状の勾配がついており、巻き道もありません。
それでも「鎖付き」なら難度は大幅に下がり、スンナリと刃渡り完了。

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6:40、見返る剣/蟻はまるで「龍の背中」。
蟻の前半パートはガスの白闇で見えませーん。

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地獄の平均台を渡り終えると、オヤマリンドウと

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ヤマハハコがお出迎え。
「嗚呼、生きて花を愛でられてウレチイ🌼…」。

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核心部から鎖の掛かる岩場を一登りすると、

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6:45、八方睨に到着。
その名の通り、360度の展望が広がる絶好のビューポイント。
眼下には通過してきた蟻/剣と不動沢の絶壁。
そして西岳~高妻~黒姫~飯縄のパノラマが一望出来る筈、なのですが…。

「ホント、コレ(腐れガス)は無いよなぁ…」。

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白闇のパノラマを恨めしく眺め、300m程進むと、

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6:50、直ぐに戸隠山。
何にも見えないのでちゃちゃっと通過。

この日序盤のハイライト「鎖場アトラクション」と「戦慄のナイフリッジ」を終え、次なるターゲットは初踏破となる「高妻/乙妻山」登頂。
しかしこの天候じゃ、北信の名峰群も北アルプスのワイドビューも白闇の中。
山行の楽しみは半減以下です。

そんな訳でテンションは大幅ダウン、やる気ゲージも目盛りゼロ…。

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八方睨から一不動まで、特筆すべき難所は無し。
メジャー登山路(?)だけあって、ブッシュの下払いもされています。
但し脚に来る程では無いものの、短いパートのアップダウンが細切れに続きます。

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ま、稜線がコレですからね。
鋸歯の凹凸を伝う戸隠屛風の尾根路。
高度推移(1900m→1882m)の割に平坦路は殆どありません。

因みにコレは7時間半後の撮影、ガスはすっかり引いてます(恨)…。

Z
あとは右側がスッパリと切れ落ちた、

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幅狭の片斜路が所々に現れます。
うっかり足を外したら谷に墜落、この世とはサヨウナラ。
「一不動」へ辿り着く前に「零御陀仏」なんて、洒落にもなりません。

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7:15、九頭龍山を通過。(Time/1:58:47 DST/8.34㎞)
樹木の切り開かれた方面には飯縄山/黒姫山が望める筈ですが…。
相変わらずの濃ガスに阻まれ、稜線のカケラも見えません

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忘れた頃に鎖場出現。
距離も短く足場は安定、まぁ何って事ありません。
九頭龍からもアップダウン、下って1888Pへ上り返し。

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1888Pを過ぎ、一不動への下りに差し掛かる頃。
「おっ、五地蔵山の濃霧が引いて来たっ♪」。

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1888Pを過ぎると登降の繰り返しは止み、一気に高度を下げて行きます。

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正面にはニ釈迦/三文殊の小ピーク、そして最奥には五地蔵山。
標高1600~2000m付近のガスは完全に引いたみたいです。

これなら高妻山からの山景眺望も期待出来るかも。
「やる気ゲージ」の針🕕も一気に上がって参りました。

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7:45、下り切った鞍部が一不動避難小屋。(Time/2:27:08 DST/9.76㎞)
大洞沢からの登山路を右に合わせたジャンクションコル。
此処から先は初踏破となるコースです。

今回の山行、スタート時点で2.4ℓの水を所持。
残量が怪しければ水場(氷清水)へ下りる心算でしたが、曇り空の涼しさが幸い。
消費量は意外と少なく600ml、何とか持参分で賄えそうです。

と、こんな感じの戸隠トレラン記.その②。
一不動からは石仏を辿る修験者の路を伝い、気高い孤峰.高妻山へと向かうのでした。
つづく。

 

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2022.09.02

●戸隠山~高妻/乙妻山~瑪瑙山縦走トレラン①「プロローグ&エピローグ」

えー、今週のオヤスミ8月29日(月)は北信.戸隠遠征。
勿論この季節ですから、アクティビティは「スキー」じゃ無く「山」。
7年振りの戸隠連峰トレランに逝って参りました。

今回のルートは戸隠奥社をトレイルヘッドに岩稜屏風の表山群を一不動へ北進。
一不動からは初踏破となる高妻/乙妻山へ向かい、六弥勒までピストン。
弥勒尾根から戸隠牧場へ下り、モントレイル戸隠コースを逆走。
ブナ林コースから瑪瑙山を踏み、瑪瑙コース~小川の小径を経て中社でフィニッシュ。
全行程は約33㎞とミドルディスタンスですが、岩登り/ナイフリッジ、そして無数のアップダウンと机上スペックよりタフなコースです。

そんな訳での戸隠連峰山走記。
イントロダクション&アウトロダクション篇になりまする。

0510
5:10、アクティビティスタート。
日の出刻直後、未だ薄暗さの残る中社を出立。

登山口へは戸隠森林館から古道に入るアプローチ。
前回使った池巡りコース(小鳥ヶ池~鏡池ルート)はパス、折角なので通ってない古径から入ります。

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森林館より望む戸隠屏風。
この日の山頂予報は終日の晴れ、どうか天候と展望に恵まれます様に(祈)…。
因みに前回は終始ガスガスの白闇山行、何も見えないトホホ⤵な一日でした。

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5:25、奥社参道入口の大鳥居。
此処から奥社へは約1.7㎞の社叢。
随身門まではブナ/トチ/ミズナラ等の落葉樹に覆われた参道が延びています。

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随神門を潜ると、約500m続く杉並木の一本道。
此処からは戸隠社「神域中の神域」、襟を正しての入山です。

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奥社参道のシンボライズとも云うべき、古杉の巨樹が続く杉並木。
その数200本以上、凛と静まり返った中に圧倒させられる雰囲気。

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「この旅は 幣も取りあへず 岩戸山」。
巨杉のウロには注連縄と紙垂。

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砂利道が終わり石段を上ると、程無くして奥社の本殿。

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左手には産土神の九頭龍大神を祀る九頭龍社。

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入山の前に安全祈願、奥社本殿に向かいます。
「どうか滑落せず、無事に生きて帰って来れます様に(結構マジです)…」。

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5:45、登山口は本殿を少し下がった社務所の脇。
物見遊山気分も此処迄、これより戸隠山~高妻/乙妻山に向けての山行開始です。

そして約10時間後…。

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15:05、中社に戻って参りました。
思っていたより余力残し、33.35kmの行程を経てフィニッシュ。
「ヒヤヒヤ」「ドキドキ」「ワクワク」を満喫した山行でした。

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取敢えず♨。
中社近くにある「戸隠神告げ温泉」へ直行。

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温泉施設内には懐かしい名機が陳列されています。
流石アルペンスキーのメッカ戸隠、腐れ基礎板は一機もありません。

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今は亡きヤマハスキー。
WCにオリンピックに、フィンクリスチャン.ヤッゲの愛機として活躍しました。

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懐かしいなぁ、VAS振動吸収システムのロシニョール。

湯治の後は戸隠豆腐をアテに🍺をグビグビ。
山行後の「温泉」「麦酒」は無敵のコラボ、嗚呼至福の一時…。

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〆はやっぱりコレ。
最後は戸隠蕎麦を啜り、今回の山旅は終了。
次は久し振りに飯縄/黒姫を攻めたいな~、なぞと思案しつつのオツカレ酒宴。
17:20のバスに乗り戸隠を後にしたのでした。
続く。

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2015.08.08

●「戸隠山~黒姫山~飯縄山」.北信3/5岳トレラン.⑦

えー、先日の「北信三岳トレラン記」、七部作の最終篇。
戸隠山黒姫山の二頂を踏破し、目指す頂もあと一つ。
戸隠スキー場から瑪瑙山経由で飯縄山に登頂、西登山道を経て中社へと下山致しました。

そんな訳での山走リポ.その⑦「瑪瑙山~飯縄山~中社」篇になりまする。

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【写真上】瑪瑙山からは中~急坂の下り。
シラビソとクマザサの繁る広い尾根路を、小刻みにカーブして下って行きます。

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【写真上】下り切るとボトムの1639m地点、少しの間平坦路を進みます。
鞍部はガス溜まり、晴れてりゃ明朗な草原トレイルでしょうに…。

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【写真上】瑪瑙山~飯縄山の1.7㎞は解り易いV字地形。
瑪瑙山(1748m)↖3:←(鞍部)1→:6↗飯縄山(1917m)てなアップダウン比率。
飯縄から瑪瑙に向かうルートの方が少し楽かな。

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【写真上】程無くすると上り返しに入ります。
クマザサの草原帯から見通しの利かない樹林帯に。
鞍部から飯縄山の間には中ピークあり、一度アップダウンを繰り返します。

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【写真上】一つ目のアップダウン最中、見返り一写。
急に陽が照ってきたので振り返ると、雲間より瑪瑙山が覗ける様になってきました。
眼下には通って来た鞍部笹原も望めます。

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【写真上】やがて正面には飯縄山も山容を現しました。
うーん、何だか遅きに失した感じ。
「嬉しいやら」「腹立たしいやら」、複雑な心境です…。

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【写真上】飯縄山直下、最後の上りパート。
距離も短く、斜度や荒れ具合もフツーの登坂レベル。
しかし山行の終盤パートにして疲労Max地点、此処に来て「上りの足」は全部使い切ってしまいました。
以降、悪戦苦闘のヒルクライムが十数分が続きます。

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【写真上】飯縄山到着。(time/9:02:09 dst/43.33㎞)
「北信3/5岳」トレラン、遂に三つ目の頂を踏破。
満足感と達成感に浸りつつ、5分程度のラス休憩を挟みます。
しかし例に由っての厚雲とガス、戸隠連峰~頸城三山~黒姫山のパノラマは全く望めませんでした。
ホント、今回は山景眺望に恵まれなかったのが悔やまれます、残念…。

因みに「いいづなやま」の山名表記ですが、一頂単独を指す場合は「飯縄山」。
霊仙寺山や瑪瑙山.笠山ら周辺の支峰を含めた呼び名が「飯綱山」です。

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【写真上】飯縄山よりミカエル、瑪瑙山と高デッキ山。
向こうは1748mと1716m、やっぱりこっちの方が高いですね。

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【写真上】同.逆方面東側には眼下に広がる善光寺平。
左手下には長野市トレッキングコースで人気の三登山が望めます。

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【写真上】一息入れた後、下山開始。
正面に笠山を眺めつつ、広い笹原尾根を緩やかに下っていきます。

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【写真上】ニセ飯縄山、否々失礼、飯縄山南峰。
ちょいとした勾配を経て通過、飯綱権現に一礼して先を進みます。

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【写真上】南峰を過ぎると下りは急坂モードに。
山路を埋め尽くす様なゴロ岩群、疲れの溜まった足にコレは辛い。
戸隠.黒姫に較べ陽当たりが良い分、濡れ露岩で無いのが救い…。

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【写真上】西登山道/南登山道分岐。
北峰山頂から0.7㎞で到達、右に折れ萱ノ宮経由で中社方面に向かいます。

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【写真上.下】分岐を過ぎても、暫くは稜線沿いの明るいトレイル。
左手に長野市街の見晴らしが利く好展望の尾根路。
但し浮石の多い岩ゴロ路、足場には注意が必要です。

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【写真上】南東方面、長野市街の眺望。
中央は富士ノ塔山、左手は陣場平山でしょうか。

 

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【写真上】尾根を外れ樹林帯に突入。
日陰の湿地帯に入り、やや滑り易い露岩帯になって来ました。
スリップケアと同時に突き上げにも注意、脚部のダメージは最小限に。

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【写真上】樹林帯の中急坂パートでは、高度をどんどん下げていきます。
テクニカルなジグザク路を繰り返し、露石ガレ場から小ガレの石片帯に。
勾配が落ち着きダート路面が目立ち始めると、間も無く萱ノ宮です。

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【写真上】萱ノ宮を通過。(9:36:31 45.70)
この日の山行も愈々〆に入ります。

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【写真上】萱ノ宮を境に、山路状況は劇的に変わります。
それ迄の歪曲ガレ路から、ストレート&フラットなダブルトラックのダートトレイルに。
やや泥濘っぽい箇所もありますが、絶好のランコンディションです。

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【写真上】以降、カラマツ林の中を快適なトレイル。
萱ノ宮から西登山口へは1.9㎞で170m高度を下げる緩やかな下り。
ウッドチップの利いたダート路はクッションも良好、しかも直線基調。
最後の最後で美味しいトレランパートが楽しめました。

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【写真上】西登山口通過。(time/9:55:18 dst/47.65㎞)
ロングトレイルもこれにて終了、あとは1㎞少々のロードを残すのみ。

 

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【写真上】中社旅館街に向けて、車道を走る事1㎞強。
脳裏に浮かぶのは「スーパードライ」と「戸隠蕎麦」。
今日の打ち上げ麦酒は格別美味だろーな…。

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【写真上】17:25.中社到着、フィニッシュ。
途中タイムテーブルが怪しくなったりも致しましたが、無事プラン完遂。
当初の予定通り「戸隠」「黒姫」「飯縄」の三岳踏破する事が出来ました。

今回のスタッツは以下の通り。
・走行時間/10:06:03 ・走行距離/49.10㎞(㎞/12:21av) ・獲得標高/2970m

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標高図の示す通り、今回の山行は三座を「上り切って」「下り切って」の×3。
中途半端なアップダウンの繰り返し箇所も無くメリハリの利いた行程だったので、初踏破のコースとしては「足の使い所処」と「気持ちの入れ所処」も解り易かったです。
あと、極悪なダウンヒルパートが少なかったのも幸い、膝も余力残しで凌ぐ事が出来ました。
全体的にラン区間は少な目でしたが、黒姫山の「大橋登山口~しなの木広場」「笹ヶ峰分岐~大橋林道登山口」、戸隠スキー場の「越水ゲレンデ~第6クワッド」、飯縄山の「萱ノ宮~西登山口」、それに繋ぎ区間の「戸隠古道」「旧越後道」などがグッドトレイル。
但し全体的に余裕の無い山行でしたので、今度は「高妻.乙妻山」メインで40㎞前後の距離設定、もう少しのんびりした縦走プランを組んでみたいと思います。

以上、こんな感じにて、おしまい。

 

 

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2015.08.06

●「戸隠山~黒姫山~飯縄山」.北信3/5岳トレラン.⑤

えー、先日の「北信三岳トレラン記」、続々々々篇。
戸隠連峰下山の後は大橋登山口より黒姫山登頂、一息休憩を入れてから西登山道ルートで下山、戸隠スキー場.越水ゲレンデと向かいました。

そんな訳での山走リポ.その⑤「黒姫山~旧越後道」篇になりまする。

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【写真上】黒姫山より下山開始。
チクマザサとハイマツの繁る露岩急坂を下り、鞍部の峰ノ大池分岐へ戻ります。

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【写真上】峰ノ大池分岐。
外輪山尾根とは此処でお別れ、三叉路を右に取り中央火口丘へと下ります。
で、此処からのショートパートが結構な難路でして…。

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【写真上】巨石ゴロゴロ。

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【写真上】】倒木バタバタ。

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【写真上】露石ヌルヌル。
蘚苔羊歯の生い茂る薄暗い原生林を、露岩と朽木を縫うようにしての下り。
路筋自体はしっかりしていますが、荒れている上に滑り易いテクニカルな山路。
分岐から峰ノ大池迄、0.5㎞の間に170m高度を落とします。

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【写真上】峰ノ大池通過。(time/5:44:32 dst/26.11㎞)
火口原の湿原群に点在する池塘の中で、最も大きな池沼です。
右の分岐を進むと七ツ池池塘群があるのですが、時間が押しており今回はパス。

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【写真上】峰ノ大池の正面には御巣鷹山こと小黒姫山。
黒姫山の中央火口丘、登山路は通って無いらしく。
ブッシュの薄い残雪期や晩秋なら、扱いで上れそうな気もしますね。

峰ノ大池からは火口原を西に進みます。

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【写真上】峰ノ大池からも湿地帯の荒路が続きます。
滑り易い路面に倒木の山に不明瞭な踏み跡。
赤リボンを辿って行けば路迷いの心配はありませんが、にしても荒れてる…。

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【写真上】続いて安山石の見本市。

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【写真上】「大岩多いわ~」。
もう駄洒落でも云わないとやってられません。
北斜面ルート独特の荒涼具合に加え、行く手を遮る様に積み重なる火成岩。
兎に角足の上げ下げ運動が大きく、下手な上り以上に下肢を消耗します。

峰ノ大池から笹ヶ峰分岐へは高低差だけ見ると「2.5㎞で270m高度を落とす」緩やかな下り、しかしそんなマップデータを嘲笑う様な障害物ルート。
「往路の西新道、そのままピストンで下っときゃ良かった…」なんて、チラッと思ったりもしたのでした。

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【写真上】「岩路は続く~よ~ 何処までも~♪」。
更に巨大な露岩帯、天狗岩に突入。
大人の背丈の倍くらいある岩塊がゴロンゴロンしています。

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【写真上】ひたすら岩の上を渡り歩きます。
殆んど土を踏んでません…。
下手に岩の隙間に足場を求めると、ツボ足で股が裂けるので御注意を。

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【写真上】漸く外輪山内側の火口原を抜けました。
コンパスが南を指すと荒れた岩ゴロ路も落ち着きます。
周りの風景もシラビソなどの針葉樹林から、ブナの多い落葉樹帯へ。

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【写真上】すると直ぐに笹ヶ峰分岐(西登山口分岐)。(time/6:23:16 dst/28.62㎞)
峰ノ大池から此処迄の2.51㎞、下り行程であるにも関わらず38分掛っての通過。
「㎞/15:25」avって、殆ど中坂上りパートのペースです。

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【写真上】笹ヶ峰分岐から先に待っていたのは「極上トレイル」。
笹道に通るは下り基調のフラットトレイル。ダートクッションも良好で抜群の山走コンディションです。
まぁこれ迄の外輪山内側沿い悪路とギャップが激し過ぎる事。
「これホントに同じ山?」と勘ぐっちゃう程でした。

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【写真上】鼻歌まじりの快適ラン、大ダルミ通過。
笹ヶ峰分岐~新道分岐の大凡中間地点。
登山路の左には湿地帯が広がっており、外輪山の眺めが良いらしいのですが…。
この日の濃ガスでは大した期待も出来ず、チラ見しただけで先を進みます。

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【写真上】微下り&直線基調の快速トレイルが続きます。
イャッホゥ♪、スーパーグッドなトレランコース。
「やっぱり復路に西登山道選んで正解だった」なぞと、現金に思い直すのでした。

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【写真上】3時間振りの新道分岐通過。(time/6:40:05 dst/30.66㎞)
残す行程もあと20㎞弱、チャッチャと通過します。

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【写真上】新道分岐を過ぎても快適快適♥。
幅広ダブルトラックのウッドチップダート路、そして微下り。
「THE BEST」なトレランコースが続きます。

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【写真上】林道をショートカットすると、ブッシュの目立つシングルトラックに。
道幅は狭くなりますが、露石や泥濘も少なくランが進みます。

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【写真上】登山路から林道に出ると、登山道終了。
あとは砂利道林道をひたすら下ります。

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【写真上】大橋林道登山口に到着。(time/7:01:22 dst/33.73㎞)
笹ヶ峰分岐から林道口の5.1㎞は、ほぼ100%ランで賄える快適な下山路。
最後の2㎞弱が単調な砂利林道走りですが、それを割引いてもトレイルラン仕様として良好なコースでした。

黒姫山ともこれでお別れ、次なる目頂地「瑪瑙山/飯縄山」へと向かいます。

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【写真上】大橋林道登山口からは県道36号線を走ります。
往路は緩やかな下りでしたので、復路は当然その「逆」。
トレイルの繋ぎロードはモチベーションも上がらず、少し中弛み気味。

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【写真上】やっとロードラン終了。
戸隠キャンプ場対面の駐車場から、旧越後道に入ります。
因みにこの駐車場にはもう一つ、高デッキ山を巻いて瑪瑙山に向かう山路の入口もあり間違い注意。
旧越後道の入口は駐車場南の案内看板が立っている脇にあります。

そんな訳での山走記、次章「旧越後道/戸隠スキー場~瑪瑙山」篇に続く。

 

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2015.08.05

●「戸隠山~黒姫山~飯縄山」.北信3/5岳トレラン.④

えー、先日の「北信三岳トレラン記」、続々々篇。
奥社登山口から鎖場/ナイフリッジの難所を越えて戸隠表山を縦走、一不動より大洞沢沿いを下山の後は県道36号を経て黒姫山へと向かいました。

そんな訳での山走リポ.その④「戸隠キャンプ場~黒姫山」篇になりまする。

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【写真上】戸隠キャンプ場から黒姫山登山口へは舗装道走り。
県道36号線から信濃町方面に北進、1.8㎞先の大橋登山口に向かいます。

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【写真上】大橋登山口到着。(time/3:40:40 dst/17.59㎞)
標高1140m地点、さーて900m上りますか。
往路は西新道より山頂へ、復路は西登山道から大橋林道への8の字ルート。

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【写真上】登山口からのアプローチは、チシマザサの繁る笹道を通ります。
下刈の澄んだ快適なフラットトレイル、走るのには持って来い。
戸隠連峰では殆んど走れなかったので、やっとトレランに来ている気分。

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【写真上】程無くして種池。

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【写真上】続いて古池を通過。
相変わらず黒姫山頂は雲に覆われたまま。
標高1200~1300m付近では陽射しも明るい青空なのですが…。

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【写真上】池岸左側をぐるっと回る木道。
周辺はウェットな湿地帯となっています。

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【写真上】古池を左に分け、樹林帯に入ります
緩斜面と平坦路を繰り返し、少しづつ高度を上げていきます。

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【写真上】姫清水の水場。
滝壺から生じる水飛沫はまるでミストシャワーの様、マイナスイオン全開です。
山地図では水場扱いになっていませんが、飲用に使っても問題無い清流(多分)。
私めもグビグビ頂きましたが、特に問題ありませんでした。

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【写真上】引き続き緩やかな上り。
姫清水周辺からはブナやダケカンバの植生が目立ち始めます。

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【写真上】足元はずっとこんな感じ。
苔生して黒光りする露石、湿っぽく滑り易い路面が続きます。

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【写真上】新道分岐。(time/4:25:15 dst/21.29㎞)
大橋登山口~黒姫山頂の中間地点、「あれっ」と思う程すんなりと到着。
登山口から約320m高度を上げましたが距離も3.7㎞あり、至極快適な上り行程。
勾配自体は非常に緩やかな印象でした。

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【写真上】新道分岐からも穏やかな平坦路が続きます。
上り基調も走り易いウッドチップダート、ブナ林の中を快適なトレイル。
しかし登山口からずーっと易しい山路が続いており、却って不安になって参ります。
確か「新道分岐~しらたま平」は2.6㎞/470mの標高差だったよな…。

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【写真上】と思ってるうちに、本格的なヒルクライムへ突入。
ブナ林を過ぎると山路は緩やかに蛇行しつつ、高度を上げていきます。
勾配も次第に強くなり、ランパートはお終い。

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【写真上】以降、露石.根道の目立つ窪地状の山路。
取り立てて急坂悪路と云う程ではありませんが、硬い石路面にスリッピーな足場。
一部木の根や樹枝を掴んで上って行くパートも散見。
見通しの利かない樹林帯を延々と続く単調な上り、体力面より寧ろメンタル維持の方が難しかったです。

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【写真上】漸く空が開けて参りました。
チシマザサと低木帯の山路を何度か折り返しつつ、視界が広がってきます。
此処迄来れば、外輪山の尾根筋はもう直ぐ。

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【写真上】標高1998m地点、しらたま平到着。
白くて柔らかそうな名前とは裏腹に、ゴツゴツとした黒色火山岩の散乱する広場。
因みにしらたま平には有名な甘味処が…、ある筈無いですね。

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【写真上】しらたま平より、ホワイトパノラマ…。
『高妻山.戸隠山.飯綱山の眺め良い。森の中の古池が印象的』。
(山と高原地図18より)

まぁ八方睨と戸隠山過ぎた時点で諦めてたから、別にイイですけど…。

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【写真上】しらたま平からは、展望の開けた明るいトレイル。
外輪山の南縁に沿って黒姫山を目指します。
森林限界には標高が低いですが、高山的な灌木主体の植生帯。
チクマザサの生い茂る中、ポツポツとシラビソが伸びています。

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【写真上】尾根下南側にも、一面に笹原が広がっています。
黒姫山らしい、穏やかで女性的な稜線ライン。
三時間前の戸隠山岩稜とのギャップが凄い…。

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【写真上】中間に小ピークと中ピークを挟んで黒姫山へ。
「ニセ黒姫」っぽいのが一つあり。

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【写真上】2つ目のピークを過ぎると正面に黒姫山の頂が望めます。
再び下って鞍部の峰ノ大池分岐をやり過ごし、山頂へと歩を進めます。

 

 

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【写真上】峰ノ大池分岐を過ぎると、山頂直下のラス上り。
この急坂パートに入ると、やおら岩塊がゴロゴロしてきます。

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【写真上】更に進むと人の背丈程ある安山岩巨石帯へ。
頂を望みつつ、あとひと踏ん張り。

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【写真上】黒姫山到着。(time/5:26:45 dst/25.09㎞)
今年の山行最高峰(暫定)、2053m。
ガーミン見るとこの日行程の半分強を終え、あとは飯縄山を残すのみ。
主だった難路パートは殆ど終えており、何とか北信三岳制覇は叶いそうです。

取敢えず山頂でこの日初めての纏まった休憩タイム、ランチを摂りつつ疲労回復に努めました。

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【写真上】流石独立峰、周囲の山々も一望の元に見晴らせま…せん。
『北に頸城山系の火打山や妙高山を望み、眼下には野尻湖など北信濃の穏やかな風景も一望できる』。(ヤマケイアルペンガイド14より)
くそー、近いうちに必ず捲土重来してやる…。

そんな訳での山走記、次章「黒姫山~旧越後道」篇に続く。

 

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