●2024/25.四十五滑目「かぐら/FINAL」
えー、本日5月18日(日)を以て今シーズンの営業を終えた「かぐら」。
最終日は生憎の雨予報も、午前中は時折晴れ間の覗く時間帯も有り。
しかし正午前から雨、更には濃霧が覆うガス天候となったみたいです。
今日は私めも滑りに行く予定も、雨とガスが避けられない気象コンデション。
しかも前日土曜日が強風でゲレンデ営業中止で、激混みとなるのが必至。
無理して出張るモチベーションも無く、遠征見送りと致しました。
所処で毎年シーズンイン/シーズンエンド時期の主戦ゲレンデとなるかぐら。
今季も4~5月の春スキー期に固め打ちの来訪。
営業最終日の三日前、5/15(木)が最後の「神楽詣」となりました。
そんな訳での2024/25シーズン「かぐらFINAL」、滑走記で御座います。
6:50、東京駅とーちゃく。
五月も折り返しの平日朝、流石に板を担いだ雪猿の姿は見られません。
嗚呼、多くのスキー/スノボ客で賑わっていた数ヶ月前の風景が懐かしい…。
7ː04発の「とき303号」に乗車。
前夜オシゴト→寝不足で早起き→一日中コブ滑って→帰って来てオシゴト。
こんな基地外じみたハードワークもこの日が最後です。
所処でこの日は何時もより1時間遅めの東京出立/湯沢入り。
何故かと申しますと理由は後程。
8ː20、湯沢駅とーちゃく/シャトルバス乗車。
南越さんのバスに乗るのも今日が最後。
湯沢駅発.カグリスト第二便の乗客は20名程でした。
8:45、みつまたステーションとーちゃく。
山麓駅ではスイセンとチューリップがお出迎え。
かぐら最後の一日「しゅっぱーつ」。
ロープウェーより眺む東谷山、眼下にはブナの新緑と清津の碧流。
ハイシーズンの記録的大雪で若葉の芽吹きも遅い湯沢の春。
例年なら花盛りを迎えているヤマフジも、未だ花唇を閉じたままでした。
8ː55、みつまたゲレンデには辛うじて「冬の名残」。
「寄せて」「上げて」の下山コースも、圧雪車2レーンを確保するのが精一杯。
ま、残り営業日も今日を入れてあと4日、何とか最終日まで持ちそうかな。
かぐらゴンドラ乗車。
僅かな残雪と色鮮やかに繁る新緑、雪解け水に勢いを増す沢流。
車窓より望む風景はすっかり立夏のそれでした。
9ː20、メインゲレンデとーちゃく。
季節は「春から冬へ」巻き戻し、目の前に広がるのは白銀の別世界。
この時期になってもメインゲレンデはコース幅一杯に滑走可能。
モーグルバーンにも土は見えず、ジャイアントにテクニカルにパノラマも健在です。
「いゃあ、今季はホントに雪多い」。
メインゲレンデのコブは圧雪で潰されています。
この時期は一日でコブが深くなる+コブ溝に土が出るのでで毎日リセット。
「コブ作り隊」がせっせとコブ再開発中です。
この日、何時もより遅れてゲレンデインした理由が「コブメイク」。
朝イチよりコブの出来始めた時間帯からのアクテビティが得策なのでした。
田代連絡路より、上ノ倉山を望む。
今週は天候不安定で最後の最後まで悩んだ挙句、前日に遠征日を決定。
この日は終日の「曇り」予報も、薄晴れ空が広がるスキー日和に恵まれました。
「いゃあ、今日にして良かった♪」。
9:30、オープニングはジャイアントから。
今日は9時半~15時の短期集中型アクティビティ、一本目からコブ入りです。
ジャイコブは一昨日と変わりなし。
入りから浅くて広い「メガバンク」、コブ…つーより単なるミゾ。
良い按配のラインが出来ています。
ジャイアントは100%天然雪、メインゲレンデみたく人工降雪機で作ったアイシーな下地じゃ無いので雪が柔らかい。
ラインも途切れ途切れなので足慣らしには丁度良い「癒しコブ」です。
10:20、ジャイコブを4本回してメインゲレンデへ。
メインコブのラインは順調に造成中。
上は未だ浅いものの、下に進むにつれ大分整って来ました。
10時半を過ぎるとやや天候下降線、巻層雲が空を覆い始めました。
日が隠れると視界がフラットライト気味、コブの陰影が見え辛いのでアイウェアのレンズを曇用にチェンジ。
小休止を挟んでコブ遊びを続けます。
メインコブも次第に良い按配に。
以降、メインゲレンデ~モーグルバーンのコブを主戦に取り、時折ジャイアントとパノラマを摘まみ食いするローテーション。
今季はコブ滑の調子が良く、4月下旬から滑走頻度がハイシーズン並みに増加。
八方/五竜/かぐらへ遠征を繰り返し、コブを攻め続けた三週間でした。
そんなタイト&ハード(&クレージー)な日々も今日で一択小休止。
次の月山遠征までは少し間が空きます。
かぐら最終滑となるエモな心持ちと、シーズンエンド間近のバーンアウト感。
この日は何だか少し弛緩したメンタリズムでのアクティビティです。
滑り自体も目一杯にアタックするのでは無く、攻める姿勢は持ちつつ「スピードコントロール」と「雪面コンタクト」を重視。
それが却って良い按配、安全マージン取った余裕持ちの滑りが出来ました。
ジャイアントより望む、田代子さんと平さんと仙ノ倉さん。
空模様も再び良化傾向、淡青の広がる穏やかな薄晴れに。
余りにピーカン過ぎると「暑いし」「陽射し痛いし」「焼けるし」「雪解けも進む」。
春スキー期は軽く絹雲掛かってる方が、却って「スキー日和」なのです。
13ː15、ピクニックランチ。
パウダーステーションで買った味噌ラーメン🍜とお弁当のおむすび🍙。
嗚呼、山で食べるカップ麵はどうしてこんなに美味いんでしょう。
この時点でコブ回し17本、ボチボチと残存体力も怪しくなって来ました。
45分しっかりランチレストを取り、ストレッチ/マッサージにツボ押し。
「あと4本だけで良いから身体、持ってくれヨン」。
14:05、戦線再開/そしてフィナーレタイム。
先ずはパノラマ。
最後は今シーズンの「かぐら.惜別滑」、各コースのコブを順番に回して行きます。
2024/25シーズン、パノコブの滑り納め。
5月中旬にパノラマが生きてる自体が稀有、その上こんなたっぷりの雪量。
今冬の記録的大雪を象徴する様なゲレンデ風景です。
2024/25シーズン、ジャイコブの滑り納め。
5月半ばにして「滑れる」上に「土の出てない」ジャイアントも滅多にありません。
2024/25シーズン、テクコブの滑り納め。
テクニカルも例年なら「とっくに終わってる」時期でこのコンデション。
2024/25シーズン、最後の1高乗車/そしてコブアタック。
営業時間は未だ30分残っていますが、この日はこれからオシゴト。
帰路都合上、この時間での撤収です。
15ː00「かぐら終了」。
あとはゴンドラコースとみつまたの下山路を流して終えるだけ。
実質的にはメインゲレンデのアクティビティが、かぐらの「滑り納め」。
次にこの景色を見るのは7か月後、恐らく今年の12月です。
サンキュー、そしてサラバ、かぐらゲレンデ。
難関の下山アトラクション。
ゴンドラコースは見るからに「スキーの走らなそうな雪」。
ブナ殻とヤニと黄砂がスーパーリミックスした汚雪を「漕いで」「蹴って」のクロカン下山。
ただ、この日は曇り空と程好い和風が幸い。
一昨日より板の走りは良く、思ってたより楽に下山出来ました(苦笑)。
2ロマより望むメインゲレンデ。
今シーズン、もうあの場所でコブ遊びする事はありません。
そう思うとちょっぴりペーソスな心持ちになるのでした。
15ː35、かぐら終戦。
It's over, after all。
あとは大会バーンでフキノトウ摘んで帰ります。
16ː20、みつまた発→越後湯沢駅行きのシャトルバス。
嘗てはかぐら最終日のこのバスが「シーズンオフへの直行便」。
しかし月山を知ってからは、幸か不幸かスキーシーズンが1ヶ月延長。
私めの「スキーマッドな日々」はもう暫く続くのでした。
「まただ、まだ終わらんよ(シャア)」。
と、こんな感じの2024/25シーズン「かぐらFINAL」でした。
おしまい。