●「国宝」余波
えー、本日の鴨東.四条河原ではミヤコ「冬の風物詩」。
顔見世公演を四日後に控えた南座で、恒例の「まねき上げ」が行われました。
唐破風の大屋根下に勘亭流の庵形看板が掲げられると間も無く師走。
「今年も早ぅおしたなぁ~」てな心持ちになるものでして。
今年の顔見世の目玉は八代目菊五郎さんと六代目菊之助さんの襲名披露公演。
「まねき上げ」当日、南座正面での挨拶も御両人が行われます。
そして顔見世が始まると、祇園町には「師匠も走る」繁忙期が訪れます。
師匠だけでは無く「おかあさん」も「おねえさん」も走り回り、飛び回り、舞い回る。
「年の瀬」にて「賀茂の河原」なだけに、そんな「水限」とでも申しましょうか。
オオツカくん、ウッチー、玲ちゃん、身体壊さない様に師走商戦おきばりやす。
所処で先々週はミヤコ帰京時、上洛初日の夜の古都。
町中華で夕食を済ませた後は二軒ほど知己のお店へBarホッピング。
すると其処彼処で異口同音に、こんな会話を小耳に挿むのでした。
「顔見世のチケット、今年は全然取れへん…」
如何やら原因は「国宝」。
流行りモノ+他人の動向に流され易い日ノ本国の人。
映画の影響で歌舞伎に興味を持ったライトユーザーが一挙に押し寄せての観劇増加。
毎年足を運んでおられる顔見世ファンからすると「とんだ迸り」みたいです。
でも切っ掛けがどんな形にせよ、伝統芸能の間口が広くなるのは悪い事では無し。
この俄かブームの中から、将来の歌舞伎好事家が育ってくれれば良いですね。

因みに「国宝」の配給元は東宝さん、「南座」の運営元は松竹さん。
松竹さんからすると映画大ヒットの波及効果でウハウハ。
「東宝さん、勝手に宣伝してくれて有難う」てな感じでしょうか。
そんな訳でチケット争奪戦必至の「国宝余波」で御座いました、とさ。

















































































































































