●南座桟敷の人々(梨園の佳人たち)
つい先日年を越したと思っていたら今年も末尾、毎年の事ながら歳月の過ぎ往くのは早いもので御座います。
そんな訳で今日は師走ミヤコの風物詩「顔見世」ネタ。
南座では恒例の顔見世恒例、「花街総見」が始まりました。
「餅花飾り」と「まねきの簪」の佳人装い見ると「師走の到来」を改めて実感するもの、南座の桟敷席はさぞかし「華やいだ」風情の事だったでしょう。
因みに「まねきの簪」とは、招き看板を配った簪に贔屓の歌舞伎役者さんの名前を入れてもらったものの事で御座います。
尚、今回の表題はマルセル.カルネの映画(原題)に因んだものにて。
芸舞妓ずらり、顔見世に華
京都・南座で「花街総見」
師走に入った京の街で、芸舞妓が顔見世を観劇する「花街総見」が1日、京都市東山区の南座で始まった。桟敷席にあでやかな着物姿の芸舞妓がずらりと並び、会場は華やかな雰囲気に包まれた。
毎年12月、歌舞伎界とつながりが深い花街では、芸舞妓が歌舞伎を見て芸事を学ぶ。今年は先斗町から始まり、お茶屋関係者らを含め約60人が出席した。
午前10時半からの昼の部開演を前に、芸舞妓が次々と南座を訪れて劇場前であいさつを交わした。今年は四代目中村鴈治郎さん=京都市出身=の襲名披露公演。舞台では「河庄」など4演目が繰り広げられ、芸舞妓たちが東西の人気役者の名演に見入っていた。
7日まで祇園甲部、上七軒、宮川町、祇園東の順で観劇する。
(文.写真共 京都新聞12/1より)