●「五竜の受難」
えー、昨晩「第八次白馬遠征」から帰東。
今夜からオシゴト再開の武蔵野口の場末のバァの主で御座います。
所処で今冬の白馬は此処30年程の中でも最も降雪量の多いシーズン。
近年の暖冬小雪続きに頭を痛めていたスキー場としては「恵みの雪」なのですが、余りにも雪大杉だと「福転じて災いと成す」。
今回の遠征はそんな「雪害」にモロにぶち当たった二日間でした。
遠征初日、3月10日(月)。
今季数える程しか当たってないブルーバード「突き抜ける様な快晴」。
でもキャビンの営業開始時刻はとっくの昔に過ぎてます。
嗚呼、こんな「The day」に限って…、
「テレキャビンは安全確認の為、営業開始が遅れる見込みです」。
馴染みのキャビンスタッフさんからの身内情報によると、山頂へ送電線を繋いでる電柱が傾斜し停電の危険性が有るとの話。
想定以上の積雪量+春の陽気で雪の表層が動き電柱を圧迫。
アル3乗車場付近と林道に立ってる2本が可也ヤバイらしく、パトさんと専門家が状況確認/安全確保に向かっているとの事です。
こー云うやつです。
電柱が倒れ送電線が切れればゴンドラもアルプス平の各リフトも「漏れなく停止」。
ゴンドラに関して燃料で鈍行運転可能なものの、チェアリフトは宙吊りの計。
パトさんのロープ救助を待つ以外、如何しよーもありません。
(※.索道の動力源は電気です)
結局テレキャビンは定刻の3時間以上遅れ、11ː25に運行開始。
但し安全確保の為、ダイナミック~ウッディは終日クローズ。
下山コースの閉鎖が解除されたのは、翌日(3月11日)の正午になりました。
遠征二日日、3月11日(火)。
前日のテレキャビンに続き、この日の受難はスカイ‐4。
「11ː30で営業終了、運休のお知らせ」。
原因はコレ(↓)です。
エキスパートのクラック。
最大傾斜部に「深く」「長い」横皺が2本入っています。
直近三日間の高温続きに加えこの日は雨で、危険度は増大。
全層雪崩が発生すれば流れ落ちて来たデブリで、スカイ4支柱倒壊の恐れもあります。
それにエキスパートには「前科」があるのです…。
しかも雪崩の起きた時期(2022年3月14日)がモロ被り。
そりゃゲレンデ運営も慎重にならざるを得ませんよねぇ…。
前回の雪崩は夜間に起こったので、人的被害の無かったのが不幸中の幸い。
また、エキスパート下部でデブリは止まり、とおみまで流れ込んで来ませんでした。
しかし今季は積雪量が段違い、状況を考える致し方無い判断だと思われます。
尚、身内情報だとスカイ4の営業休止は3/15(土)まで確定。
運休期間中のとおみゲレンデはエキスパート側が大幅にセパレート。
稼働索道は日中/ナイター共に、とおみ1/とおみ2となります。
以降は天候や斜面状況等を見て営業再開/運休延長の判断をするとの事でした。
と、二日続けて索道トラブルのイレギュラー続き。
記録的な大雪が齎した雪害「五竜の受難」でした、とさ。