SKI 五竜就労日誌.2017/18

2018.04.21

●「冬色emotion」トピックス

えー、2017/18シーズンの雪山就労生活を終え、早や1ヶ月以上が経過。
しかし今冬のスノーライフ、未だアップしていない「トピック」や「滑走記」が遠見尾根の積雪量の如く山積しております。

そんな訳で「過ぎ往りし雪山の日々の名残ログ」。
エントリー.その③、「冬色emotion/トピックス」で御座います。

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今更ではありますが、私め今季(+昨季)の冬山籠り先は「白馬五竜スキー場」。
「2017/18.WINTER」も色々とトピック満載のシーズンでした。

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先ずはコレ。
賃貸不動産大手のエイブルさんとネーミングライツ契約を締結、呼称が「エイブル白馬五竜」となりました。
日本のスキー場に於けるネーミングライツ締結は、これが初の事例となります。

尚、エスカルプラザ内に「エイブル白馬支店」は御座いません。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2017/12/be-able-to-8716.html

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1月26日は「Australia Day」イベント開催。
鈴生りのブルー.エンサインフラッグに彩られたエスカルプラザは、すっかり「オーストラリア ハクバ州(JT) カミシロランド エスカルタウン」状態。
スキー場がオフィシャルで「オーストラリア.デー」の催しをするのって、五竜が初めてじゃないでしょうか。

でも一番悪ノリ 楽しんでたのはスタッフ一同、との噂…。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2018/01/australia-day-f.html

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3月11.12日には「Red Bull Edge in HAKUBA GORYU」が開催。
これる日本では初開催となる、レッドブルさんのカービングイベント。
初日は濃ガスでコンテスト中止となりましたが、二日目は好天に恵まれ無事イベント開催の運びとなりました。

同じ職場のエライ人も参戦、しかし苦戦していた様子…。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2018/03/201718-377a.html
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2018/03/201718-e854.html

と、「初モノ」尽しのトピック3つを始め、色々あった2017/18シーズンの白馬五竜。
でも、個人的にはこのニュース↓を一番に挙げたいと思います。

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日本アルプスイン」さん、閉店。

つっても店名だけじゃ、五竜スキー場関係者ですら「何処ソレ?」状態。
とおみゲレンデの「エベレストカレーの店」と云えば、直ぐにお解りになるでしょう。

老朽化した木造平屋の建物周辺には「無秩序に打ち付けられた看板」「無数にはためく幟」「所構わず置かれたベンチとテーブル」。
とおみ.スカイ4に乗っていると、必ず目に付く妖しい外観の建物です。

そのエキセントリック&カオスな外観はドンキもびっくり。
スカ4線下のコテージ/ペンション群の中でも一際「異彩」を放っておりました。

この「エベレストカレーの店 日本アルプスイン」、もう何十年も前から老夫婦がお二人で切り盛りされていたのですが、2016年の年末にご主人が他界。
昨シーズンは奥さんがお一人で営業されていたものの今シーズンは営業断念されたらしく、ずーっと閉まったままになっています。

尚、往時の営業風景に就いては「食べログ」さんなぞを参考にして下さい。https://tabelog.com/nagano/A2005/A200503/20001734/

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ゲレンデサイドから、建物近景。
この建屋、元々は破棄された索道施設を改築して食堂にしたとの事。
位置から考えると「旧神城第2リフト」の降り場になるものと思われます。

白馬でナンバーワンの入り込み客数(約42~43万人)を誇る五竜スキー場、そのメインゲレンデ沿いですから立地条件は抜群。
週末ランチタイムのエスカルプラザの混雑具合を考えても、遣り様一つで「大繁盛店」なゲレ食レストランに生まれ変わる可能性は充分にあります。

しかし建築基準法/消防法を全く無視したこの建物。
一度営業止めちゃうと、もう営業許可は下りないでしょうね…。

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2018.04.10

●低速クワッド

えー、2017/18シーズンの雪山就労生活を終え、早や1ヶ月近くが経過。
しかし今冬の白馬五竜スノーライフ、未だアップしていない「トピック」や「滑走記」が遠見尾根の積雪量の如く山積しております。

そんな訳で「過ぎ往りし雪山の日々の名残ログ」エントリー.その②。
昨日に引き続き本日も「索道ネタ」。 
ゲレンデに無くてはならないモノの一つ、「リフト」に纏わるオハナシです。

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「クワッドリフト」
全国のスノーマッドの皆様は、この言葉を聞いて何を想像されるでしょうか。
まぁ殆どの方々は「4人乗りの高速リフト」と回答されるでしょう。

「然に非ず」
「quad=4つ/4倍」の意味する通り、クワッドリフトは「4人乗りリフト」の意。
決して「高速リフト」を差しているものでありません。
クワッドリフトの運行速度が早いのは索道の運行方法(デタッチャブル/自動循環式)に由るもので御座います。

とは申しましても全国津々浦々のスキー場で、クワッドリフトは「デタッチャブル=運行速度が早い」と相場が決まっているもの。
しかし此処白馬には、国内でも珍しい「低速クワッド」が2つも存在するのでして。

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・八方尾根/黒菱第2クワッドリフト(275m)
デチャッタブルのクワッド乗り場に較べ建屋の規模はコンパクト。
滑車がグルグル廻ってるだけで
場内レールもありません。

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終点停車場(リフト降り場)の建屋規模は、一般ペア/シングルリフトと変わりません。
クワッド曳索の循環構造は折り返し滑車のみ。
こっちの方が固定循環式のリフト構造が良く解りますね。

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乗車中に一写。
固定循環式らしく、「のんびり」「ゆっくり」とした運行速度。
まぁ距離が短いのが幸い、4分程度の乗車時間なので特に「遅い」とも感じません。

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・五竜いいもり/ミルキーフォーリフト
こっちも起点停車場(リフト乗り場)の建屋は、デチャッタブルに較べコンパクト。

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ミルキー4、終点停車場(リフト降り場)。

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黒2以上に「のんびり」「ゆっくり」とした運行速度。

此処でちょっと長話。
リフトの最高速度と搬器の間隔は、法律で以下の様に定められています。↓
http://cable.cocolog-nifty.com/sakudo/2005/11/post_e166.html

但し実際にはこの上限値より幾らか速度を落しているものが多く、基準はそのリフト(=ゲレンデ)を利用するスキーヤーのレベルに由って運行速度が決められています。
例えば固定循環式/ペアリフトの場合、上級者メインのコースに架けられているリフトは上限値(2.0.m/秒)に近い速度で運行。
ファミリー/初心者メインのリフトは速度を落として「1.5m/秒」前後、てな具合です。

でハナシは元に戻ります。
ミルキーフォーを使うのは、ファミリーゲストのお子様やスキースノボ初心者。
従い中級者向けの黒菱第2より、運行速度が遅いのでした。

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で、ミルキーは架空距離が結構「長~い」のです。
全長521mで標高差90m、乗車時間は約8分。
そりゃ皆さん、スカイフォー(913m/180m 5分)の方を使いますよね…。

因みに「固定循環式」「自動循環式」の違いや、その他索道の運行システムがイマイチ良く解らない方は下記参照の事↓。
http://j-ropeway.org/aboutropeway.html
http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%87%AA%E5%8B%95%E5%BE%AA%E7%92%B0%E5%BC%8F%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%88

尚、「白馬村」から「Hakuba Valley」全域に視野を広げると、「鹿島槍スキー場(大町市)」にも低速クワッドが一基(第3クワッド)が存在します。
てな訳で、昨日に引き続いての「索道ネタ」、でした。

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2018.04.09

●動かずのリフト

えー、本日はオヒサシブリの「スキーネタ」エントリー。

2017/18シーズンの雪山就労生活を終え、早や1ヶ月近くが経過。
しかし今冬の白馬五竜スノーライフ、未だアップしていない「トピック」や「滑走記」が遠見尾根の積雪量の如く山積しております。

そんな訳で「過ぎ往りし雪山の日々の名残ログ」エントリー.その①。
今日は「Hakuba47」の索道ネタになりまする。

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3月10日(土)は今シーズン61滑目、五竜&47でのアクティビティ。
この日の白馬は標高800mを境に「春のガス祭り」開催中。
高湿/高密度の「重爆濃靄」がどっしりと腰を据え、ゲレンデトップは白闇のホワイトアウトとなっておりました。

ホワイトアウトのグランプリを避け47に逃げ込むも、ルート1の上半分ですら視界不如意なコンディション。
仕方無いのでをこの日の主戦バーンはR1のボトムセクションをチョイス。
ライン8(ゴンドラ)からR7を通り、R1の合流地点に向かっていると…。

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【写真上】「えっ?」。

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【写真上】「こ、これはっ!!」。
其処には普段見られない風景。
動いてない筈のモノが動いてるではありませんか。

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【写真上】「ラインD、絶賛営業中っ!!!」
47に架索されているリフト/ゴンドラは全部で5基。
その中で唯一、不定期運行となっているのがこの「ラインD」で御座います。
つーか、コヤツが動いてる日に当たるの自体が極めて稀。
LINE-Dの「D」は「Dead」の略、なんて陰口を叩かれてるくらいレアなリフトです。

逆に云うとラインDが稼働してる日は「暴風日」とか「腐れガス」とか「鬼畜混雑」とか…、
兎に角ゲレンデコンディション的には「ロクでも無い日」なのでして。

因みにラインDの通常営業日は「12/30~1/3」のみ。
年末年始以外の不定期営業日に当たったのは、五竜に籠って2シーズン目の私めですらこの日が初めてなのでした。

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【写真上】そんな訳で早速乗ります♥。
ヨンナナの滑走歴19年目にして、「お初」となるラインD乗車。
ゴンドラステーションやユークリッドをこんな風に俯瞰するのも、当然初めてです。

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【写真上】え…。
「にじゅう…に…ほん…」。

この腐れ低速 人に優しい穏やかな速度で「鉄柱22本」。
全長は違えども、デチャッタブルクワッドのラインCですら鉄柱数は21本です。
うーん、果たして乗車時間は何分になるのでしょう…。

因みに後から調べてみたら、ラインDの索道スペックは「全長993m/標高差283m」。
比較までにラインCは「全長1228m/標高差394m」でした。

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【写真上】暫くはブナ林の中をカタカタと上り、

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【写真上】大きく蛇行するルート7を何度か通り過ぎます。

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【写真上】乗車後5分、12番鉄塔。
やっと半分通過、と思ってたら…。
「リフト、ココから下って↘きます…」。

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【写真上】下った後は平行→移動。
何だかライン8(ゴンドラ)と索路構成が似てるなぁ…。

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【写真上】ルート1とルート7の合流地点。
上から2枚目の写真撮った場所をリフト上から見たトコ。

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【写真上】ルート1.ボトムセクション。
このパートを俯瞰するのって初めてですね。

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【写真上】16番鉄塔を過ぎるとまた下ります↘。

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【写真上】V字形に下って↘上って↗、

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【写真上】19番鉄塔。
こっからまたV字に下って↘上り↗ます。
「16番鉄塔」「19番鉄塔」「降車口」の三つをピークに、W形の登降構成。
因みに12番鉄塔から、高度は殆ど変わってません…。

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【写真上】やっと降車場に到着。
所用時間約11分、のんびりとした旅でした事…。

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【写真上】で、ランディングしようとしたら…
「うぉっ、足元に何か転がってるっ!!!」
降車口のノリ面に障害物、思わず咄嗟にスキー広げてしまいました。

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【写真上】写真を拡大してみると…
「何で機関車トーマス…」

アクティビティ的には「腐れガス」と「凍結バーン」の不良コンディションでしたが、初めてラインDに乗れたからまぁイイや。
もの珍しさもあって2本も回してしまいました。

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しかも今季初のカモシカちゃんにも会えたしね。

因みにこの日の滑走記はコチラ↓。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2018/03/201718-377a.html
丁度一ヶ月前のオハナシでした、チャンチャン。

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2018.03.21

●2017/18.六十五滑目.「五竜&47.ファイナル」後篇

えー、84日間の白馬五竜.雪山就労生活を終え、下山後8日目。
そしてスキーを履かない日、一週間で御座います。

本日は先週水曜日、3月14日の滑走記.続篇。
「2017/18.WINTER」白馬五竜.最終滑その②で御座います。

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【写真上】最後に乗るリフトは、勿論「愛しのアル3」。
今季だけでも600~700回位は乗ってます。
直近の3シーズンを合算すると1700回くらいかな?。

尚、これは未だ噂話のレベルで確証はありませんが、「来シーズンはアル3が架け替えされるかも知れない」と云う話を耳にした事がありました。
しかしクワッドにするには増設スペースが無く、コストの面でも非現実的。
(固定循環式から自動循環式にリニューアルすると、総工事費は5億前後)
若し改修が行わるとしても精々索条と搬器の取り換え(セーフティバー設置)、あとは老朽化した建屋の建て替え程度になるものと思われます。

そんな訳でこの建屋を見るのは、コレが最後になるの…かも?。

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【写真上】今シーズン最後のアル3乗車。
チケットゲートを潜ると、目の前を通過していたのが106番搬器。
「だったらこのナンバー、狙わないとね♪」

乗車口手前でちょい立ち止まり、6基ばかり搬器を遣り過ごしました。

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【写真上】「113番搬器っ♪」
アル3の搬器数は「113」、この次の搬器が「№1」になるのです。
「最後の日」の「最後の乗車」で「最後の搬器」に乗るってのも、洒落っ気があって良いものです。

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【写真上】今シーズン、何百回も見続け、

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【写真上】何十回と撮り続けたこの風景も、

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【写真上】コレで「見納め」「撮り納め」。

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【写真上】LANDING。

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【写真上】そして「ラスイチグランプリ」。
最後の滑走ラインは安全策取ってアル3沿いから。
ミドルで入って中央でロングターン、クイック入れてアル3沿いに戻りショートで〆。
何度がザク雪にスキーを取られたものの、まぁまぁ上手く纏められました。

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【写真上】「サヨナラグランプリ」。
愛しのホームゲレンデともこれで御別れ。
あーあ、何だか気が抜けちゃったなぁ…。

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【写真上】あとはダイナミックを滑り降り、

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【写真上】ウッディを遣り過ごし、

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【写真上】とおみゲレンデを流すだけ。

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【写真上】It's over…
今シーズン最後の五竜滑、終わりました。
なーんてペーソスな気分に浸ってるバヤイじゃありません。
下山時刻まであと3時間と少し、早く着替えて荷造りしなくっちゃ。

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【写真上】今シーズン、最初で最後のエアガン。
スキーに付いた水気とザラメを吹き飛ばし、板仕舞いの準備。
今日は「スキーロッカー」では無く、「キャリーケース」に片付けなきゃなりません。

で、この後の時間軸はココ↓に戻る訳でして…。
http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2018/03/post-4a26.html

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2018.03.20

●2017/18.六十五滑目.「五竜&47.ファイナル」前篇

えー、84日間の白馬五竜.雪山就労生活を終え、下山後一週間。
そしてスキーを履かない日、6日目で御座います。

本日は先週水曜日、3月14日の滑走記。
84日間に亘った今シーズンの白馬雪山籠りも遂に「LAST DAY」となりました。

最終日は残った荷造りやら下山の諸手続きやらで、午前中のみのスキータイム。
ま、前々日と前日に「これでもかっ!!」てなくらい滑り込んだので、もう思い残す事は…
「沢山あります… (´・ω・`)」。

「朝イチの官能的なピステンをもっと切り裂きたかったし」
「ノートラックのディープパウをもっと食べたかったし」
「ガリガリのアイスバーンをもっと攻めたかったし」
「ザクザクのコーンスノーをもっと蹴散らしたかったし」
「バキバキのクラストバーンでもっと修行したかったし」
「春コブにももっと入りたかったし」
「霧氷や雲海やダイヤモンドダストももっと見たかったし」
「今シーズンはカモシカちゃんにも一度しか会ってないし」
etc…。

「何日」「何時間」のアクティビティを重ねようが、至福の季節は僅か5ヶ月。
「マダマダ滑り足りない」と思ってしまうのがスキーマッドの悲しい性です。
加えてシーズン半ばにゲレンデを去るのは何とも心残りなもの。
嗚呼、もっともっと滑りたかったなぁ…。

そんな訳で「2017/18.WINTER」、白馬五竜.最終滑。
惜別のラストランに向かうのでした。

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【写真上】ラス日も元気に「逝ってきまーす♪」。
今シーズン65滑目、38回目の朝イチキャビン。

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【写真上】チャンピオンエキスパートもすっかりと春の顔凸凹。
それにしても雪、汚れてきましたね~。

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【写真上】8:25、「業務連絡、トップ23番」。
今シーズン38回目の朝イチグランプリ、32回目のアル3口開け。
このルーティーンも今日で最後です。

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【写真上】「最後の朝」も雲一つ無い快晴に恵まれました。
まぁ何処のゲレンデでもそうなのですが、「シーズン最後の滑走日」ってのは寂しさを禁じ得ません。
増してや一冬(×2シーズン)籠っていたスキー場、その感慨は尚更です。

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【写真上】おっ、ド真ん中に人が居る。
正体はスノーナビさん、この日は珍しくのボーダーのカメラマンさんです。
最後の日にゲレリポ掲載、有難う御座いました。

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【写真上】そして今冬最後の、

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【写真上】アルプス平貸切タイム。

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【写真上】グランプリの一枚バーンも、

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【写真上】パノラマコースも白馬三山も、

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【写真上】地蔵ノ頭も独り占めっ♪。

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【写真上】最後の1stコーデュロイ、頂きまーす♪。
GW並みの晴天続きもこの日で3日目。
深夜から早朝に掛けての冷え込みも全く無く、さしものグランプリもオープニングタイムからして「ザクッ」と緩く粗いザラメ雪。
過度に荷重すると板が沈み、エッジリリースと切り替えの難しいコンディション。
スキーを撓ませた後はカービングも程々に、ターン後半は板を真っ直ぐ走らせる滑りを心掛けました。

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【写真上】蒼天の空に糸引くコントレイル。
オープニングタイムのグランプリは人影も疎ら、春スキーならではの長閑な雰囲気。
朝の時間は「穏やかに」「ゆっくりと」、しかし「確実に」時を刻んでいきました。

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【写真上】東面のパノラマはミストのヴェールが掛かり、朧な遠望。
前日(3/13)に続き、この日の白馬も初夏を思わせる陽気。
山麓部の最高気温は連日で16℃を超えました。

グランプリのピステバーンも40分程で荒れが目立ち始め、9時半頃には「ザクザク」としたコーンスノーとなってしまいました。

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【写真上】9:50、ルート1も程良くザクってます。
グランプリを1時間半回した後は、一度47へ。
ま、シーズンラス日の餞別滑みたいなものです。

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【写真上】ラインCより、ルート1と白馬村を眺む。
47と云えばこの「見返りフォトアングル」、今季も何十回と撮った構図。
ラインCを1時間回し、ヨンナナとのお別れ会も終了です。
See you next winter! 」

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【写真上】47のラストフォトは、やっぱり南沢ノ頭から。
ランドマークの一本ブナを挿し込み、五龍と唐松の山景パノラマ。

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【写真上】五龍岳、近景。
ハイシーズンに較べると、武田菱もくっきりと雪形を現しています。

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【写真上】パノラマコーストップより、HAKUBA VALLEY ゲレンデ雁行図。
手前より五竜パノラマ、47ルート7、八方リーゼンに岩岳サウス。
奥には栂池、白馬乗鞍、白馬コルチナ。

ハクババレーのゲレンデが一番多く見渡せるのが、此処五竜のアルプス平。
10あるスキー場の内、7つが一望出来るんですから。

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【写真上】10:50、再びグランプリ回し。
グサグサのコーンスノーを蹴散らしての春雪滑。
この時間になってもグランプリを回すゲストは少なく、滑走ラインはスペース使い放題。
大きめの落差を取ったミドル~ロングで回せました。

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【写真上】11:15、しかしボチボチと「シンデレラの時間」。
今シーズンの五竜もこの1本で滑り納め。
最後のアル3乗車、最後のグランプリへと向かいます。

と、こんな感じの「五竜&47.ファイナル滑」前篇。
後篇に続き〼。

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2018.03.19

●最後のナイター

えー、84日間の白馬五竜.雪山就労生活を終え、下山6日目。
そしてスキーを履かない日、5日目で御座います。

本日は先週火曜日、3月13日の滑走記.その②。
この日は「Von morgens bis abends」ハードワークなスキーライフ。
アクティビティ終了後、夕食を挟んでそのままナイターゲレンデへ向かいました。

下山を翌日に控えた私めにとって、この日が最後のナイタースキーです。

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【写真上】17:50、ナイター営業開始前のとおみゲレンデ。
カクテルライトこそ点いてますが、照明無しでも滑れそうな明るさ。
この日(3/13)の日没時刻は「17:53」、日の入り間際の時間ですからね。

因みに五竜がナイター営業を開始した12月23日は、日の入りが「16:37」。
そりゃ日も長くなるもんです。

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【写真上】一服しつつ、18時のチャイムを待ちます。
よーく考えてみると、この日が3月に入って最初のナイトスキー。
ナイター滑るのは殆ど一ヶ月振り、2月18日以来の事でした。

1月中旬以降、五竜でのオシゴトは8割方「遅番ワーク」の私め。
13時~22時のシフトですから、ナイター滑るのは物理的に不可能なのです。
その分「朝イチ」のオープニングスキーは、誰よりも楽しんでますけどね。

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【写真上】18:00、ナイター営業開始。
ゲレンデボトムの圧雪は中央からややキャビン駅寄り、スカ4沿いは意図的にピステン外しているものと思われます。
雪量が減ってくると、真っ先に地表が出てくるのが線下ですからね。

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【写真上】2本目、ナイトスキー「らいし」雰囲気になってきました。
ナイターバーンは意外とスキーの走るコンディション。
もっと「ユルユル」かと思いきや、予想以上にしっかりとした下地。
日没後は気温も二段階ほど下がり、表雪もカリッと硬化しています。

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【写真上】但し雪自体は粗目のコーンスノー。
深いエッジ跡が刻まれるに従い、バーンは加速度付けてザク化。
それでも最初の3本はスピードに乗ったロング~ミドルターンが楽しめました。

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【写真上】夜のゲレンデを照らすカクテルライト。
やっぱりLEDよりHIDの方が「アナログ的」味わいがあって好きですね。

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【写真上】白馬村の夜景もこれで見納め。
皆さん意外とスルーですが、スカ4から眺める白馬ナイトビューも中々のもの。
個人的には11番~13番鉄塔辺りからの見返り夜景がお勧めです。

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【写真上】18:45、それじゃラス一本。
ナイター滑るのは、何時も大体40~60分。
混み出す前/荒れ出す前に切り上げるのがデフォで御座います。
緩斜面ずーっと滑ってても「飽きるし」、スピード繋げるのにアクション取っ放しで「疲れる」のです。
結局この日は7時過ぎから19時まで、スキーウェア着っ放しの一日でした。

そして明日は遂に「千冬楽」。
「2017/18WINTER」五竜冬山籠り、最終日で御座います。

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●2017/18.六十四滑目「五竜&47」

えー、84日間の白馬五竜.雪山就労生活を終え、下山6日目。
そしてスキーを履かない日、5日目で御座います。

本日は先週火曜日、3月13日の滑走記。
この日はシーズン三指に入る、タイトなスキーアクティビティとなりました。

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【写真上】6:40、今シーズン64滑目、37回目の朝イチ板デポ。
今季の白馬スキーライフも、この日を含めてあと2日。
「思い残し」「遣り残し」「滑り残し」の無い様、気合充分のゲレンデインです。

おっと、「朝イチ」食べる前に「朝飯」食べに行かなきゃ。

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【写真上】昨日に続いて、雲一つ無いスーパーファインな空。
この日の白馬は早朝からして、氷点下に届かない暖かな陽気。
放射冷却の冷え込みなぞ微塵も無い、「ユル~い」大気と「ヌル~い」気温でした。

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【写真上】8:25「業務連絡、トップ69番」。
今シーズン37回目の朝イチグランプリ、今シーズン31回目のアル3口開け。

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【写真上】そして6分間のアルプス平「貸切」タイムも、

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【写真上】今日明日の2回を残すのみ。

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【写真上】1stラン、テイクオフ♪。
この日のグランプリは前日以上に締まりの無いザラメ雪。
最初の数本はカービングを利かせたロングで回せましたが、削られた雪が下地を覆い出すと、表層でスキーが動いてしまい軌道が定まりません。
快適なかっ飛びタイムは1時間持たずに終わってしまい、早々に春雪仕様の滑りを余儀無くされてしまいました。

前夜に入れたワックスが「ドンピシャ」で、スキーは良く走ったんですけどね…。

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【写真上】気温も昨日に較べ「グ~ン」と上昇
標高1600mのアルプス平ですら、オープニング時の気温は体感で5~6℃。
因みに山麓部では午前中で軽く10℃を超えました。

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【写真上】細やかな抵抗。
此処数日のピーカンですっかりと「ヘルメット焼け」してしまった私め。
リフト乗車中はメットとビーニーを脱ぎ、日焼け跡を消そうと試みます。

結局10時前には暑さに負け、ヘルメットそのものを放棄。
16:20までアル3乗り場のネットポールにデポしたままでした。

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【写真上】こー云う天候だと、重宝するのがコレ。
私め愛用の雪上給水ツール、サロモンさんのソフトフラスク(5floz)。
少し口の中を潤したい際の水分補給アイテム、掌大の50mlサイズなのでミドラーのポッケに入れても嵩張りません。
但しこれ以上暑くなると、この容量じゃ賄えませんけどね。

http://bamboo-bar.air-nifty.com/blog/2015/03/post-4fb0.html

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【写真上】アル3回し、1時間半経過。
グランプリの上1/2はソコソコのフラットコンディションを維持しているものの、ゴンドラからの合流路以降は加速度付けて融雪&荒化進行。
コースの上半分と下半分で雪質の乖離が大きく、スタンスやアンギュレーションなど滑りながらのアジャストを強いられました。

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【写真上】遠見尾根を目指すアルパインさん。
ウィークデイのモーニングタイム、アルプス平を滑るゲストは数える程。
滑走者が少ないゲレンデは長閑で和やかな雰囲気、時間の流れるのがゆっくりに感じられました。

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【写真上】あれ、唐松(八方)尾根に雲影が落ちてる?。
空を見回しても「雲一つ無い」ドピーカン、なのですが…。

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【写真上】灯台下暗し、頭の真上に海鼠雲。
このナマコ、日中ずーっと天空に居座ってました。

朝イチグランプリを2時間回した後は、一旦47へ。
昨日は午後になっても結構良いコンディションを維持していたので、チョッピリ期待して行ったのですが…。

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【写真上】10:25、残念ながら「グサグサ」でした。
それでも未だ下地のコンタクトは生きており、ヨユーで回せるレベルです。
元々春の悪雪は得意分野、滑り方を思い出すとコレはコレで楽しいシチュエーション。

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【写真上】ラインCより、白馬村とルート1鳥瞰図。
グランプリに較べると斜度も緩いので、雪礫蹴散らしての「攻めた滑り」。
しかし「好事魔多し」、調子乗ってるとしょーも無いチョンボをするものです…。

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【写真上】11:50、何故か47インフォメーションセンターへ。
R1を回してる最中、どっかでデジカメを落としてしまうスカポンタン。
インスペクション滑りして探すものの、ザラメ重層の砂浜バーンでは見つかりっこなく捜索断念。
「こりゃ今夜圧雪車に攪拌されてスクラップだな…」。
半ば諦め気分でラインCの索道員さんに聞いてみると、
「インフォに届いてるみたいですよ♥」。


3月13日の11時頃、HAKUBA 47でCANONのコンデジ拾って届けてくれた方。
この場を借りて御礼申し上げます。

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【写真上】ラインEより、五龍岳と白岳。
この日のでパノラマフォトはこの1枚切り。
大気の湿度が高く、稜線の輪郭もややぼやけた感じ。
特に北東から東南の見晴らしは、春霞が掛かってイマイチの眺めでした。

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【写真上】12:30、ある意味コレも「パウ祭り」になるの…かな。
とおみゲレンデは「沈む」「抜けない」「ブレーキ雪」の三重苦。
春スキー名物「ザラメパウダー❄」全開でした。

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【写真上】13:20、ランチレストを終え戦闘再開。
午後のアクティビティもグランプリから。
明日のこの時間は下山の荷造り中、今冬最後のアフタヌーングランプです。

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【写真上】今日のパトさん。
メッシュキャップが春の出で立ち。
アイスクライミングの季節、もー終わっちゃいましたね。

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【写真上】「暑い」、そして「痛い…」。
午後に入ると陽射しは更に凶暴化、春を通り越して初夏の陽気 炎天です。
「ホントに今日は三月中旬かっ!!」。

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【写真上】バーンコンディションはこんな感じ。
遠目のフォトじゃ解り難いですが、結構なサブマリン雪。
でも下地のレスポンスと斜度がある分、ゲレンデボトムの砂浜雪に較べりゃ与し易いコンディションです。

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【写真上】午後の主戦場は専らココ。
アル3沿い~中央のフィールドは所々ノッキング気味なので、スキーヤーズライトから2.4沿いのラインを攻めていました。
グランプリの最大傾斜部なので、落差を取ればスキーもソコソコ走ってくれます。

しかしハイシーズンに較べると春の重馬場バーンは疲労度が3倍増し、滑りっ放しじゃ身体が持ちません。
1時間半の午後イチグランプリを回し、コーヒーレストに入りました。

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【写真上】14:40、ダイナミックは「ダイナミック」な荒れ具合。
春悪雪はこれくらいの急斜面がスピード死なずに滑り易いんですが、中盤以降はコースが糞詰まり。
止まったゲストが多く、縦メの滑走ラインが取れません。
人を避けターン孤を深くすると厚ザラメに板を取られ、オラオラな滑りになってしまいました。

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【写真上】15:30、レスト後はいいもりへ。
明日は午前中だけの半日滑なので、恐らくいいもりでは滑らず。
今シーズン最後の「いいもり道場」に向かいました。

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【写真上】日蔭に入ったいいもりには人影無し。
前行くリフトに「クマのプーさん」が乗ってるだけです。

…、

?…、 

クマのプーさん…?。

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【写真上】プーさん…。
うーん、朝からのハードワークで心身共に疲労ピーク。
恐らく幻影でも見ているのでしょう…。

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【写真上】で、7日振りに訪れたいいもりは…、

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【写真上】まるでシーズン末期の様相…。
コス4下の両サイドは雪量激減、急斜部分ではあちこちで地表が露出。
もうピステンも入れらず、「荒れるが儘の」ナチュラルバーンと化してしました。

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【写真上】2017/18シーズン、いいもり〆滑はコスモリバー。
日蔭でクラスト入ってるのかと思いきや、シャラシャラとした緩い雪でした。
バーンも意外とフラットを維持、殆ど誰も滑ってないんでしょうね…。

そんな訳で「サヨナラいいもり、また来シーズンね」っと。

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【写真上】16:00、一日の〆はやっぱりグランプリ。
ワイドな一枚バーンも完全に日蔭化。
「グラニュー糖」は「モナカ」の時間帯を経て、「硬センベイ」に変わっておりました。

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【写真上】地蔵ノ頭ニ沈ム夕陽。
ゲレンデがパープルブルーを帯びた色彩に変わると、フィナーレタイムも間近。
スキー場の夕暮れは「黄昏」では無く「紫昏」なのです。

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【写真上】西陽射シ、青白ク映ユル白馬ノ山々。
澄んだ水晶色に映える唐松尾根と、影が落ち紫苑の影に包まれる白馬三山。
夕暮れの白馬連峰は、幻想的な同系色のグラデーションに彩られていました。

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【写真上】ラス3本は「クラストアターック!!!」。
怪獣「ザクザク」が超獣「バリバリ」にエボリューション。
板がバッタバタと叩かれ、雪面コンタクトを保つだけで一苦労です。
それでも冷え込み自体は弱く、表雪の氷化はマシなレベルでした。

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【写真上】16:25、それじゃ「〆」の一本。
「朝イチグランプリ」に始まり、「夕ラスグランプリ」に終わる1日。
今日だけで30本くらい回したんじゃないでしょうか。

明日のこの時間は大糸線の車中、下山の途に着いてる私め。
そんな事を考えると、少しセンチメンタルになってしまうラストランなのでした。

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【写真上】16:35、ダイナミックは増々「ダイナミック」な状況に。
あとは怪我しない様に下りよっと。

と、こんな感じの「2017/18.WINTER」冬山籠りラスト2DAYs。
この後は、疲れた身体に鞭打って「最後のナイター」に向かうのでした。

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2018.03.18

●「滑り納め」の前に「走り納め」

えー、84日間の白馬五竜.雪山就労生活を終え、下山5日目。
そしてスキーを履かない日、4日目で御座います。

本日は下山日前々日、3月12日の滑走記「後」ログ。
「終日の炎天陽射し」と「ザブザブの春雪」に恵まれた(?)週明け月曜日の白馬、この日のスキーライフは15時過ぎに板仕舞い。
ちょい早めのゲレンデ撤収後は「雪上」から「陸上」のアクティビティにシフトチェンジ致しました。

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【写真上】ラングをアシックスに履き替えます。
今季の冬山籠りもランニングシューズ持参の私め。
クールダウン走を兼ねて、2017/18シーズンの白馬「〆走」に出掛けるのでした。

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【写真上】15:50、エスカル前をスタート。
距離は10㎞前後、㎞/5:30ペースを目安のファンランです。

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【写真上】飯森の交差点を47方面に直進。
アカマツの樹林帯を抜けると、目の前には白い世界が開けます。

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【写真上】白く眩い神城の田園ビュー。
広い空と雪田の広がる開放的風景、心も足も軽やかになるジョグコース♬。

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【写真上】148号線への一通路を右折。

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【写真上】正面に嶺方山を眺めつつ、田園地帯を縦断。
一点透視図法的に伸びていく農道が気持ちイイ♪。

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【写真上】後を振り返るといいもりゲレンデ。

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【写真上】少し右手に寄り道、飯森神社さん。

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【写真上】白馬村メディカルその①、しんたにクリニック。
「骨折」「断裂」「挫傷」「打撲」「インフル」…。
怪我や体調不良となった冬山就労者が、真っ先にお世話になるのがココ。

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【写真上】国道148号をを左折、白馬方面へ。

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【写真上】今日は平川橋で折り返し。
平川を境として北が「北城」、南が「神城」。
因みに読み方は何故か「ほくじょう」と「かみしろ」です。

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【写真上】平川橋より、白馬連峰を望む。
左より五龍~唐松~白馬三山~小蓮華.白乗のパノラマ。
日中のビビッドな「青白ツートン」もコントラストが効いて美しいですが、影が射し青白んだ山色も妙味です。

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【写真上】八方尾根と白馬三山。

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【写真上】唐松岳。

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【写真上】翳五龍。
やっばり逆光だと写真映えはイマイチですね…。

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【写真上】平川橋を折り返し、148号線を南進。
このルートはスタートからずーっと下り&平坦路の走路構成。
心肺負荷も軽く、楽チンなロードコースです。

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【写真上】白馬村メディカルその②、フジノヤさん。
「セブンイレブン神城店」が出来るまでは、五竜ゲレンデから唯一の徒歩圏商店だった「スパー藤野屋」さん。
品数こそ多く無いものの食料品から飲料酒類、雑貨雑誌に日常生活品まで幅広く扱っておられ、初めて五竜で冬山籠りした年(98/99シーズン)は数多お世話になりました。

今では「フジノヤ薬局」として本業メインの商いをされてます。

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【写真上】白馬村メディカルその③、白馬診療所。
あづみ病院(信濃松川)の出張診療所。
昨シーズン、アバラ粉砕した際は大変お世話になりました…。

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【写真上】ジョグ序でにセブンさんでお買い物。

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【写真上】快適なフラットロードも此処迄。
これから先、エスカルまでの1.4㎞は上り坂続き。
特にレディダイアナさんからアベストまでは鬼上りです。

寄り道したり、景色眺めたり、買い物したり、とユル~く流した約10㎞。
冬の白馬でロードランなんて、若しかするとコレが最後かもね。
そんな訳で「滑り納め」を翌々日に控えた前の「走り納め」、でした。

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2018.03.17

●「荷解き」と「衣替え」

えー、84日間の白馬五竜.雪山就労生活を終え、下山4日目。
そしてスキーを履かない日、3日目で御座います。

トーキョーに戻ってきて、今日で早や4日が経過。
つっても新宿に到着したのが夜の23時半なので、まぁ実質3日目みたいなものですが。
で、帰東後身体の調子がイマイチ思わしく私め。
溜まっていた疲れがドッと出たのか、将又気の緩みか、風邪の初期症状がダラダラと続いております。
ま、丸3日間安静にしてたので、明日にはスッキリ回復している…でしょう。

所処で本日、下山日に送付した冬山荷物が届きました。
今冬「ガッツリ」使い込んだ、スキーギアの入ったオールインワンケースです。

Img_5295

全ての荷物を取り出すと、コレが結構なパック量。
ウェアとブーツを影干しし、インナーやミドラーはランドリーボックスにポイ。
スキーは痛みが無いかをチェックし、チューンナップツールは取敢えず押入れへ。
その他諸々の片付けは後回しとしても、部屋の中は結構な散らかりっ振りです。

しかも部屋のクローゼットは白馬入りの前日、昨年12月のまま。
ニットやらダウンやらマフラーやら、3月のトーキョーでは着ないモノばかりです。
其処に白馬帰りの「冬物コレクション」が重なり、少しばかりカオス的な状況。
コレも何とかしなきゃなりません。

と云う訳で「冬の荷解き」は先送り。
明日「片付け」と「衣替え」を同時に行う事に致しました。
でも1日じゃ絶対終わんない量だな、こりゃ…。

Img_5298
それとこの子に養生ワックスしてあげないと。
今冬の滑走日数は今んトコ65日(暫定)。
取敢えず一旦「オツカレ」、暫くはゆっくり休んでてね。

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●2017/18.六十三滑目「五竜&47」

えー、84日間の白馬五竜.雪山就労生活を終え、下山4日目。
そしてスキーを履かない日、3日目で御座います。

本日は今週月曜日、3月12日の滑走記。
今シーズンの冬山籠りワークも、前日3/11を以て「オシゴト任期満了」。
一冬お世話になった五竜とも残り3日でサヨウナラです。

そんな訳で@云う間に訪れた、2017/18.HAKUBA GORYU「LAST 3DAYs」。
ガッツリと滑り込んで下山の途に着きまする。

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【写真上】7:40、この日も何時ものルーティーン。
キャビン駅に先乗り、板デポ。

Img_4560
【写真上】高く、深く、濃く、そして突き抜ける様なインディゴプルーの空。
白馬エリアの天気予報は、今日から四日連続でマークです。

因みに五竜はこの日(3/12)より、リフト1日券が春スキー料金にプライスダウン。
名実共に、春スキー本番の季節となって参りました。

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【写真上】8:25、「業務連絡、トップ101番でーす」。
イチのアルプス平に広がるのは、朝陽に乱反射する白銀の世界。

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【写真上】そして青いアクリル板を一面に貼った様な空。

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【写真上】最初の滑走者を待つが如く、

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【写真上】静かに佇む一枚バーン。

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【写真上】朝陽に煌めく唐松(八方)尾根と白馬三山。
人影の無いアルプス平を、8分間の貸切タイム。
この至福の時間を味わえるのも、あと2回かぁ…。

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【写真上】オープニングラン、頂きまーす♪
この日のグランプリは締まったザラメ下地にフラットピステン。
しかし「カチッ」した氷結感は無く、前日までに較べると緩みが目立ちます。
その分スキーが走り過ぎる事も無く、雪面の捉えも容易。
グリップ/スキーコントロールとも自在で、思い通りのターンが描けました。

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【写真上】今日のパトさんフォト。
三日前までは満開、昨日は散り初めだった霧氷群もすっかりと枯木姿に。
もう今シーズンは五竜で銀雪花を愛でる事も無いんでしょうね。

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【写真上】アル3回し3本目。
ウィークエンド明けの月曜日、しかも3月中旬のロウシーズン。
数える程のゲストの中、快適な大回りタイムが続きました。

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【写真上】この日は遠望に雲海パノラマ。
飯縄山から南アルプスまでの広範に亘る、100㎞以上の雲海層。
長野/群馬の国境線を境とし、横一文字に広がっていました。

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【写真上】雲塊の切り間より、山影を現す飯綱連峰。

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【写真上】雲海原の向こうに頂を覗かせる四阿山と浅間山。

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【写真上】南東には八ヶ岳の頂群。
棚ぶ雲容もすっかりと春のそれ、雲海って云うよりはフツーの「層雲」ですね。

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【写真上】それにしてもホントにイイ天気♪。
「蒼天(春の季語)」と云う言葉がぴったりくる青空です。

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【写真上】9:50、オープニングから約1時間半。
流石にゲストも増えて参りましたが、それでもこの程度。
バーンコンディションも思っていたより長持ち、この時間帯まではバーンのグサ荒れも見られませんでした。

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【写真上】しかしダイナミックからは雪質一変。
入りから1/3を過ぎた辺りでザラメ化が一気に進行。
下地は捉えられるレベルも、「グサグサ」と板の沈み易いコンディションになりました。

因みにゲレンデボトムは既にザラメの重層バーン化。
いいもりを回すのは取り止め、再びグランプリに戻りました。

Img_4612
【写真上】アル3トップより、頸城~戸隠~飯綱のパノラマ眺望。
陽射しは強いものの、気温は然程上がらず冷涼な大気。
湿度も低く、遠望の山々もクリアに見晴らせました。

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【写真上】コレも「春っぽい」風景。
ウサちゃんやワンコやら象さんやらの被りモノに、カワイイ柄のカラフルなウェア。
「キャピキャピ感♥」全開のティーン女子8名様です。
「おいおい、ダイナミック下りてって大丈夫?」と心配しましたが、皆さん結構な足前。
フツーにスイスイ滑って行かれました。

と、午前中は一度ボトムに下りただけで「グランプリ籠りっ切り」。
11時を過ぎ、早めのランチレストを入れる事に致しました。

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【写真上】11:45、昼食後アクティビティ再開。
午後からは昨シーズンから温めていた企画、「五竜&47タイムトライアル」を敢行。
「白馬五竜」と「Hakuba47」の全リフトを最速で乗り継ぐコンペティション(?)です。

シーズンビーク時に常時運行している索道は、リフト/ゴンドラ合わせて15本。
頭ん中でシュミレーションして、決めたルートはコレになりました↓。

47goryu
スタート地点はとおみゲレンデ.幸せの鐘、目標は2時間アンダー。
それでは「五竜&47トライアル」スタート。

結果は別ログを立ててアップ致しまする。

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【写真上】14:10、トライアル終了/アクティビティ再開。
47.ルート1は、思いの外コンディション良好。
表層のザクザク化は否めませんでしたが、重層化には至らず荒れも許容範囲。
個人的にも板的にも、こー云うコンディションは得意分野です。

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【写真上】燦々と降り注ぐ陽光と濃い陰影。
うーん、写真だけ見るとGWのゲレンデ風景。
気温は10℃に満たないのですが、兎に角陽射しが強くて「イタイ」…。

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【写真上】ルート1、ボトムセクション。
47もミドルから下部はザブザブの砂浜雪。
日蔭なんでヒンヤリ涼しいのだけが救いです。

Img_4744
【写真上】ルート1より、北東の眺望。
眼下には白馬村~小谷村と広がる白馬盆地、遠望には頸城と戸隠の山々。
この後1時間ラインCを回し、五竜へと戻りました。

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【写真上】15:05、ラインEより望む、青陰五龍。
今日はこのままエスカルに下りてお終いっと。

Img_4755
【写真上】ダイナミックも「ザブザブ」の一歩手前。
中盤以降はゲストの糞詰まり+滑走荒れによるザラメ起伏。
「人」と「コブ」を縫って滑り下りるだけで一苦労でした。

Img_4762
【写真上】15:15、とおみゲレンデはザブザブの厚ザラメ。
「ココで走り込みしたら、足腰鍛えられるだろうなぁ~」てな感じの砂浜雪。
ギリギリ「ブレーキ雪」とはならなかったものの、明日は妖怪の出てくる悪寒…。

この日のアクティビティは一寸早めの15時20分に終了。
フットギアを「ラングからアシックス」に履き替え、名残の白馬ランに向かうのでした。

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