えー、先月8月29日は北信へ山旅、戸隠連峰表山から裏山を縦走。
奥社より蟻/剣を経て一不動から高妻/乙妻山へ。
帰路は弥勒尾根から戸隠牧場へ下り、おまけの瑪瑙山~中社でフィニッシュ。
そんな訳での戸隠連峰山走記その⑥「六弥勒~瑪瑙山」篇になりまする
11:45、六弥勒から弥勒尾根を下ります。(Time/5:38:31 DST/19.07㎞)
2001年10月、地元山岳隊有志により開通した弥勒新道。
以降、高妻山登頂の登下山路として利用されていますが、当初は破線路扱い。
2012年から長野市により大幅な整備が行われ、現在に至っています。
入りからダイレクトな直登(下りの場合直降)の急坂が続きます。
山麓にはこれより下る戸隠牧場、高度差770m/距離2.8㎞の先。
「蟻/剣のナイフリッジ」「高妻踏頂」「高妻~乙妻のキレット岩場」「乙妻踏頂」と、この日の主だったイベントは全て目的完遂。
メンタル的には弛緩気味も、眼下に広がる山景を愛でつつのダウンヒル。
ササ帯や灌木帯を切り開いた山路は、急斜面が故の開けた展望が広がっています。
「うん、この絵も見たかったのです♬」
兎に角、飯綱連峰の展望が見事な弥勒新道、主稜線から支峰群まで一望の下。
標高的にはほぼ同じ高度も、見下ろしている感じが致します。
尚、右手支峰の怪無山に広がるゲレンデは戸隠スキー場.越水エリアゲレンデ。
戸隠ヘビーユーザーのスキーマッドとしては堪らない風景です。
ズームにて戸隠スキー場。
ウインターシーズンは数多お世話になっているゲレンデですが、俯瞰するのは初めて。
右よりシルバー/チャンピオン/チャレンジ/アドベンチャー/しらかば/岩戸/高妻の各コース。
左手には黒姫山。
薄ガスが掛かっているものの、裾広がりの山容が間近に望めます。
黒姫山の南裾向こうには飯縄町/信濃町~中野市の展望。
左端には北山頂/十三薬師本峰/大明神岳と頂を連ねる斑尾山。
あ、そー云えば今日はコレで北信五岳ウオッチング「コンプリート」です。
六弥勒から大分下がった所処で、黒姫の雲が引きました。
この高度/角度から見ると、外輪山の北西が消し飛び歪な御鉢形状。
左が中央火口丘の御巣鷹山、右の外輪山東端が最高峰(山頂)です。
尾根を外れ樹林帯に入ります。
弥勒尾根最後のパノラマフォトは、飯綱連峰のワイドショット。
左より霊仙寺山~飯縄山(北峰)~南峰~笠山の主稜線。
一つ手前の稜線に高デッキ山/瑪瑙山、右にゲレンデの山頂が怪無山。
因みに「いいづなやま」の山名表記ですが、一頂単独を指す場合は「飯縄山」。
霊仙寺山や瑪瑙山ら、周辺の支峰を含めた呼び名が「飯綱山」です。
11:55、標高1700m辺りからブナ林に入ります。
落葉腐葉土でクッションの利いたトレイル、走れるパートも出て参りました。
ブナやトチノキを中心とした落葉広葉樹、+ヒノキ類の植生。
しかしこのパートが長く、ボチボチ飽きて来たな~と思ったら、
クネクネと踊る「クロベ」や、
特異な巨幹の「ブナ仙人」が退屈を紛らわせてくれます。
クロベの巨木帯以降は殆ど走りっ放しの快適なトレイル。
そして清流の潺が次第に大きく聞こえて参ります。
沢の渡渉を過ぎれば目の前は登山口。
弥勒尾根のダウンヒルもこれにて終了。
12:30、戸隠牧場に到着。(Time/6:23:50 DST/21.87㎞)
あとは道なりに進んで行くだけ。
牧場より望む戸隠表山。
6時間半前は、あの左端辺りに居ました。
同、一不動から五地蔵山/六弥勒の稜線。
45分前はあの天辺に居ました。
背後には黒姫山。
下から見上げると、中央火口丘(御巣鷹山)は外輪山に隠れて見えません。
牧場なもんですから、当然牛や馬や観光客が沢山居ます。
取敢えず生きて下界に戻れてヨカッタ…。
戸隠牧場名物.アイスクリームを食しフィニッシュ、ではありません。
20分程小休止して山行は続きます。
「戸隠トレラン」とは云いつつも、これまで走れたパートは殆ど無し。
つーか「走ったら落ちて死んじゃう」トコばかりでした。
そんな訳で此処からはちゃんとした(?)トレランコース、山走満喫パートに入ります。
13:05、牧場から県道を渡り戸隠イースタンキャンプ場へ。
此処から瑪瑙山への登山口が延びているのですが、取り付きが解り難い…。
10分程迷い、キャンプ場の方に聞いて発見。(Time/6:45:02 DST/24.77㎞)
キャンプ場やや左手の奥にトレイルヘッドがありました。
因みに此処からフィニッシュまでは「モントレイル戸隠トレイル」「信越五岳トレイル」のコースを辿って行きます。
ブナ/カラマツの森を緩やかに上ります。
明朗で穏やかなダブルトラック、路面コンディションも良好。
13:35、戸隠.越水ヶ原の分岐を通過。
因みに左に進路を取ると高デッキ山へのピストン。
スタコラと直進。
コース上には至る所処に「北信五岳トレラン」の標識が設置。
因みに大会開催はこの半月後(9/17~19)です。
分岐からははシングルトラック主体、上り基調もはっきりして来ます。
木道の設けられたアップダウンパートを処理すると、
14:00、ポーンと開けた草原帯に出ます。
正面奥の小丘に小さく覗けるのは第6ペアリフトの建屋。
一見ゲレンデっぽいですが、此処は未だ戸隠スキー場内ではありません。
直進から左に折れ、短い樹林帯パートを少し上ると、
14:05、瑪瑙山と1632Pの鞍部に出ました。(Time/7:33:23 DST/28.48㎞)
スキー場的に云うと、お仙水コースと第5高速ペアのボトムです。
右手には第5高速ペア。
左手には第6クワッドとお仙水コース。
こっちのゲレンデを上り、瑪瑙山に向かいます。
お仙水コースを直登。
滑ってる時は緩斜面にしか感じませんが、アシで上るとソコソコの勾配。
ゲレンデ内なので背後の見晴らしは絶好、時折振り返りつつの山行です。
お仙水コースより見返る、一不動~五地蔵山~高妻山。
高妻の山頂はガス掛かり、ピナクルの鋭鋒は望めません(残念)。
同、八方睨~戸隠山~九頭龍山~一不動と連なる戸隠屛風。
ワイドでパシャリ📷。
左より一夜山~西岳群~表山群~裏山群の戸隠連峰.全景。
逆光なので映り映えはイマイチです…。
やっとリフト降り場が目の前に。
板履いて滑りゃ1分の距離も、二足歩行だと15分掛かっての登板でした。
14:20、瑪瑙山とーちゃく。(Time/7:47:58 DST/29.30㎞)
スノーライフでは数知れず踏んでいる頂ですが、非.雪山では二度目の登頂。
これまで遠望俯瞰していた飯縄山が、此処からだと指呼の先の並行目線です。
タイムテーブル/体力的には余力残し。
このまま飯縄に向かうのも手ですが、それだと「温泉浸かって」「飲んで食って」している時間が取れるかビミョーな所処。
残念ながら今回は見送り、このまま北信五岳トレイルを伝い中社へ向かいました。
つづく。